(童話)万華響の日々

いつもご訪問ありがとうございます、ブログ開始から大分心境も変わってきました

千利休の命日

2011-02-28 16:35:43 | 生と死を想う

1591年の今日、2月28日は千利休が切腹した日です。

このとき利休は69才でした。

信長、秀吉と時の権力者に仕えましたが、茶道に関しては一歩も譲ら

ず、そのために秀吉の怒りを誘い、ついに切腹を命じられたのでした。

千利休こそは、茶道における天下人というべきで、

権力によってではなく、茶を味わい飲むという

ただそれだけの作法において、人の心を掴んだのですから驚きです。

利休の開いた境地を一言で表現するならば、”侘び・寂び”ではないでし

ょうか。

実に奥深い偉大な世界だと思います。


ばあちゃんの入れ歯が変だ

2011-02-23 21:48:14 | 看取りと介護道

とおちゃんはばあちゃんの入れ歯を管理しているのですが

、ゆるんできたので、毎日入れ歯安定剤を塗ってあげています。

ところが、2ヶ月ぐらい前でしたが、どうも上側の入れ歯の隅の方に

小さな穴が開いているらしいのです。

最近は、その穴が次第に細長く拡がって来て、明らかに何か変です。

行きつけの歯医者さんへ、ばあちゃんを連れて行きました。

すると、先生は

「どうやら入れ歯が、他の歯に当たって穴が開きましたね、

入れ歯安定剤を使わなくてもいいように、新しく入れ歯を作った方が好い

のですが」と、おっしゃいました。

「これは困ったデス、入れ歯をちょっと補修すればいいのかと思っていま

した」と、とおちゃん

先生は、「きょうは、一応入れ歯をコーティング剤で固めておきました。

1週間ぐらい様子を見ましょう」とのことです。

また、歯医者さんへしばしば通うのも憂鬱です。どんな風になりますやら・・・・・・・。


老老介護の成人検診

2011-02-21 16:21:49 | 看取りと介護道

じいちゃんと、ばあちゃんを連れていつもの病院へ”成人検診”に

行きました。

病院の待合室の中は、そこそこの混み具合で、咳をしたり、

マスクをした人も居ます。

じいちゃんと、ばあちゃんにマスクを掛けてもらい、悪いウイルスなど

もらわないように注意です。

あらかじめ申告用の用紙をもらって記入をしていたので、

その分時間短縮でした。

血液検査とレントゲンや、心電図など基本的な検査だけしてもらい、

帰りました。

今日の時点では、特に重大な所見はなかったので安心しました。

後日また、結果を聞きに行きましょう。

90歳を過ぎると、もう成人検診なんて要らない、癌の検査も要らない、と

じいちゃんは言いましたが、それでも、受診しておこうと説得し連れてゆき

ました。介護する側の責任は大事ですからね。

とおちゃんこそ、老老介護の身の上ですから、体大事にしなくてはいけま

ん、それで受診に行かなくてはと思っています。


映画「ヒアアフター」 その印象

2011-02-20 20:44:04 | 映画の印象

映画「ヒアアフター」
評価度★★★

 バカンス中だったジャーナリストのマリーは津波に襲われ溺れて死にそうになった。薄れゆく意識の中で、彼女は光の中に多くの人の姿を認めた。アル中の母と暮らす双子の兄弟マーカスは兄のジェイソンを交通事故で失う。マーカスは兄に会いたくて死後の世界を求めて霊媒者を訪ね歩く。霊媒能力を有するジョージは自分の能力を嫌い工場で普通の工員をして暮らしていた。

 そんなジョージの元へ死んだ肉親との交流を依頼しに幾人かの人々が秘密裏に訪ねて来るが、彼は頑なに断る。
 マリーは臨死体験で見たヴィジョンが頭を離れず、予定されていた執筆テーマを変更、死後の世界の研究に没頭して本を書いた。
 
 ジョージは再び自分を霊媒者として働かそうとする兄と別れロンドンへ旅にでるが、そこで自著の本を売っているマリーや、霊媒者をネットで調べジョージを知ったマーカス等と会う。不思議な出会いを機にジョージは改めて自分の霊能力を問い直すのだった。
 
 映画の中で、多くの臨死体験者がかいま見た死後の世界(あの世)が、極めて類似したものであることや、脳内現象ではないと女性科学者に言わせている。霊媒者が果たして死者たちと交流できているのか、ジョージの場合はそれが可能であったと結んでいる。

 また、ジョージ、マリー、そしてマーカスというのは霊媒者、臨死体験者、死んだ愛する人との交流
を願う者をそれぞれ代表している。各代表者は立場こそ異なるが同様に死後の世界にどうしようもない関心を抱いて生きている。

 死後の世界と触れた後、マーカスは悶々とした思いを捨て去り、兄の想いを心の中に抱き自立する生き方へと踏み出す。
 
 
ジョージとマリーは今後どのように生きて行くのか、その行方は観客に委ねられた。共通の世界観を有した二人は共に協力しあって行くのであろう。
 
 死後の世界をこれ以上具体的に描くのは想像にすぎない。イーストウッド監督は想像の世界に踏み込むこと
を控え、彼自身の確信として死後の世界の実在を主張する。

アメリカ 2010年
監督: クリント・イーストウッド 
製作: クリント・イーストウッド  、 キャスリーン・ケネディ  、 ロバート・ロレンツ 
製作総指揮: スティーヴン・スピルバーグ  、 フランク・マーシャル 
 ティム・ムーア  、 ピーター・モーガン 
脚本: ピーター・モーガン 
音楽: クリント・イーストウッド 
出演: マット・デイモン ジョージ
 セシル・ドゥ・フランス マリー・ルレ
 フランキー・マクラレン マーカス/ジェイソン
 ジョージ・マクラレン マーカス/ジェイソン
 ジェイ・モーア ビリー
 ブライス・ダラス・ハワード メラニー
 マルト・ケラー ルソー博士 、他
映像:Allcinemaより


大雪の後のヒヨドリ集団の水浴び

2011-02-16 21:11:32 | 日記

早春の関東地方の大雪には驚かされました。

幸いにして、午前中からの晴天に恵まれ、積雪も見る見るうちに

解けてゆきました。

午後の一番気温が上がったころ、なにやらにぎやかな鳥たちの声が

聞こえました。

窓から外を見ると、ナンとまあ、池の周りに何十羽というヒヨドリの群れ

が集まり、みんなで水浴び中です。

次々と、水に入っては、バタバタと水しぶきを上げ、

池の縁にとまって一休みです。

こんなに多くのヒヨドリの集団水浴びは今まで、

見たことがありませんでした。

雪が降っていたあいだに、体についた雪の粉を速く落としたかったのでし

ょうかねえ?!

 


陶器市で波佐見焼の急須を入手

2011-02-15 17:05:21 | 日記

日本ハムの斉藤君で、一躍有名になった日本ハム二軍球場が

千葉県の鎌ヶ谷市にあります。

そこで、毎年この時期にやってくるのが”大陶器市”、

球場前の広場で開催されます。

全国の著名な陶器が売られるので、いつも楽しみに待っています。

去年はここで、急須を買ったのですが、うっかり落として割ってしまいまし

た。そこで、また急須を手に入れるために行きました。

あちらこちらと、市場内を品物を見て回り、

ついに、購入を決心したのが写真の品です。

”波佐見焼(はさみやき)という焼き物で、

長崎県/東彼杵郡波佐見町にある釜だそうです。

原料には天草地方の陶石が使用され、カラフルな絵付けがなされています。

手触りがごつくて、重厚で、絵付けの柄もあっさりとして素朴です。

これで出す煎茶の味が楽しみですネエ。

当日は、ダルビッシュや斉藤君たち、日本ハムの選手は

春季キャンプで不在だから、球場は閑散としていました。

売店では来月の試合の切符が売られていました。


バレンタイン・キャッツ

2011-02-14 21:41:58 | 日記

きょう2月14日は、”聖バレンタイン・デー”だそうです。

何かあるかな、とひそかに期待していたら、かあちゃん、

「面白いのがあったよ!!」と、小さな包みを渡してくれました。

「早く、箱を開けて見ないのかい」と、かあちゃんから催促されました。

「オッツ!! これは、愉快だなあ!!」と、思わず感嘆の声を出しました。

それが、この”バレンタイン・キャッツ”です。

ちょうど14匹の愉快な表情のキャッツが、

とおちゃんを見つめて、何か言っています。

これはきっと、わが相棒ねこチャタが送り込んでくれたチャタの

愉快な仲間に違いありません。

一つ一つが、チョコです。

惜しくて食べられそうにありません。どうしましょうか???


映画「RED/レッド」 その印象

2011-02-13 22:10:22 | 映画の印象

映画「RED/レッド 
評価度:★★★ 

 娯楽性を真っ先に据えた映画である。出演者の名前を聞いただけでわくわくし観たい気分にさせてくれた。現役を引退した元CIAエージェントがCIAから命を狙われるが、その攻撃をかわしながら、現役時代の仲間を集め、悪の黒幕の正体を突き止め反撃に転ずる、というよくあるストーリーである。
 
 ”007”シリーズでもおなじみのボンドガールならぬ美人の愛人も登場し、危機一髪的な場面で一役買っている。バトルシーンは随所に現れ、コミカルなシーンも挟んである。正義は遂には勝つの図式に則っているから気楽な気分で安心してみることができる。
 
 
 それにしても、 ブルース・ウィリス( フランク)、 モーガン・フリーマン( ジョー )、 ジョン・マルコヴィッチ( マーヴィン )、 ヘレン・ミレン( ヴィクトリア)とは何という豪華な顔ぶれであろうか。それぞれの性格と特徴が遺憾なく発揮されていた。

 存在感があるモーガン・フリーマン演ずるジョーがあっけなく殺され、影が何となく薄れてしまったのは惜しかった。 カール・アーバン演ずる敵役の ウィリアムも味があった。フランクとサラの中高年の恋というのも悪くなかった。サラを演じたメアリー=ルイーズ・パーカー は可愛く色気に溢れていて魅力的でこの映画の殺伐となる傾向を見事に中和させバランスさせていたと思う。
 
   それにしても、RED(超危険な引退者)という人種は現役を去って後も、一生心休まらず過ごさねばならないというのは本当かもしれない。

アメリカ 2010年 
監督: ロベルト・シュヴェンケ 
製作: ロレンツォ・ディボナヴェンチュラ
原作: ウォーレン・エリス 、 カリー・ハムナー 
脚本: ジョン・ホーバー、 エリック・ホーバー 
音楽: クリストフ・ベック 
出演: ブルース・ウィリス フランク
 モーガン・フリーマン ジョー
 ジョン・マルコヴィッチ マーヴィン
 ヘレン・ミレン ヴィクトリア
 カール・アーバン ウィリアム
 メアリー=ルイーズ・パーカー サラ
 ブライアン・コックス アイヴァン
 ジュリアン・マクマホン ロバート
 リチャード・ドレイファス アレクサンダー
 レベッカ・ピジョン 、 クリス・オーウェンズ、 アーネスト・ボーグナイン 
 ジェームズ・レマー  、 ドミトリー・チェポヴェツキー、 マシュー・オルヴァー 
 映像:Allcinemaより

 


読書「KAGEROU」齋藤智裕の印象

2011-02-07 17:15:11 | 読書

                  

読書「KAGEROU」齋藤智裕 ポプラ社2010年


  話題の100万部を売ったというポプラ社の受賞作ということで読んでみた。
  デパートの屋上から自殺しようとしたヤスオはすんでのところで、謎の男キョウヤに助けられる。彼は闇の臓器移植の仲介業者であった。ヤスオは臓器移植の売買契約をさせられ、社会的には疑われない死因によって命を絶たれ、その臓器は幾人かの移植を待つ人に提供(売られる)されることになった。

 そして安楽死が実行され、まず心臓が若い女性アカネに移植された。しかし、他の臓器が取り出されるまえに手術ミスによってヤスオは意識を戻すのである。

 結論からいうと、キョウヤなる人物は結局のところヤスオの脳を移植され、ヤスオはキョウヤの体を借りて生き続けることとなったのではないか。多くの臓器移植を待ち望む人々にヤスオの臓器が提供されたのかどうかは定かではない。
 フランケンシュタイン的な人造人間の生き方をテーマとしたこの作品はSFとしてみた方が良さそうである。整形医療の行く末は体の多くの部分が臓器移植によって継ぎ接ぎだらけになった人間の姿を予測しているようだ。

 レシピエント(臓器移植希望者)は日夜移植を待ち望んでいる、それは言い換えるとドナー(臓器提供者)が死ぬのを待っていることにもなる。作者はこの二律背反の矛盾を指摘する。そのためには自殺希望者を狙うのが好都合だというのが本作品の主張である。ただし、近年多発増加する自殺者を思い留めさせるだけのメッセージを発してはいないのは非常に残念である。

 我が国の最近の臓器移植の法的判断は、脳死を人の死と見なしてこの段階で臓器移植手術に移るものである。事故や病気で死ぬ人に臓器提供を生前契約してもらうか、遺族の同意によっても可能としている。

 この難しい議論を本作は避けて、ただ、
自殺志願者を見つけだし、他者に迷惑を与えずきれいな死体を残して死ぬことがいかに大事かを説き、払われた大金が遺族へ渡されるのであり、おまけにその死体が数多くの臓器移植を待つ人のためになるという人助けの貢献を教唆し、その死が無駄でなかったと諭す。こんな商売が闇の組織としてならば、実在しそうな気もする。
 
 以上のように
本作品の主要なテーマである臓器移植を待つ人のために自殺志願者に綺麗な死体の確保を依頼し、一方で、それが自殺者の最後の他人への献身と説く思想は簡単には受け入れがたいが議論を呼ぶところであろう。
 なお
、自分の身体が他者の体の一部となって生き続けるということが、自分もまた生き続けると認識することは、生まれ変わり(輪廻転生)のワンパターンと捉えられなくもないが、本作品はそこまで主張する気はないようである。


韓国歴史ドラマ「善徳女王」の印象

2011-02-03 17:35:13 | テレビドラマ

韓国歴史ドラマ「善徳女王」BSフジテレビ


 1月末で62話に及ぶ長大なる韓国歴史ドラマが終了した。日本語吹き替え版であったので観やすかった。紀元600年中頃の朝鮮半島・新羅に実在した第27代の初めての女王の物語であった。

 第26代の王チンピョンには跡継ぎの男児がいなく生まれたのは双子の姉妹であった。妹のトンマンは国の災いとされ遠く砂漠の辺境の地に捨てられるが、乳母ソファによって育てられる。

 その後、自分の出生の秘密を知るためにソルボルへと辿り着く。男に変装し兵士として雇われ、ついには双子の姉チョンミョンと会うことで、自分が妹の王女であることを知る。

 その後、権力の中枢であった官女ミシルと闘い、女王の地位を勝ち取る。女王は臣下のピダムの反乱に遭うが、キム・ユシン、アルチョンら忠臣の働きで鎮圧したが、この戦いの最中に死亡した。

 15年間(632ー647年)の治世であった。在位中は、唐との交流につとめ仏教の保護や文化発展に努めたという。女王亡き後、ユシンは百済、高句麗を滅ぼし善徳女王の念願であった三韓統一を成し遂げた(668年)。ユシンは673年に79才で没したという。
 

 ストーリーはほぼ史実に則り制作されたと思われる。ドラマとしての展開は波瀾万丈であり、脚本がよくできていたので事実の因果関係が分かりやすく楽しめた。画像の下に表示された脚注も良かった。俳優陣もそれぞれ個性が豊かでさすがと思わせた。
 

 捨て子として呪われた運命をはねのけ、自分探しを徹底したこと、自ら高邁な目標を据え、周囲の共感と賛同を得ながら味方を増やし劣勢にも関わらず敵を倒してゆく。

 その姿は決して権力にしがみつくのでなく、民衆の生活向上と保護を第一にしたこと、そのためには個人的な恋心などの感情を抑制したこと、為政者として抜きんでた帝王学を生まれながらにして持ちあわせていたことなど、鑑賞者を引きつける性格づくりと俳優陣の熱演が印象的な傑作であった。隣国の歴史や民族の性格を知るにふさわしいドラマであった。

監督:パク・ホンギュン、キム・グンホン
脚本:キム・ヨンヒョン、パク・サンヨン

出演者:コ・ヒョンジョン、イ・ヨウォン、オム・テウン、ユ・スンホ、チョ・ミンギ
写真:MBC JAPANより