(童話)万華響の日々

いつもご訪問ありがとうございます、ブログ開始から大分心境も変わってきました

自分の今年の三大ニュース

2010-12-29 21:15:26 | 日記

今年も押し迫りました。

そこで、個人的な今年の3大ニュースを考えてみました。

その1:相棒ねこチャタの死

その2:とおちゃんであるわたしの2回目の心臓手術

その3:庭のハナミズキの木がチャタの後を継いで話し相手になってくれたこと

こんなところです。

チャタの死には未だに想い出が募って、懐かしく残念で仕方がありません。

とおちゃんの心臓手術は1回目のときより、術後はるかに好くなりました。

不整脈が消え去って全く、何もかも好くなったわけではありませんが、

もう自分の年齢を考えると、今の状態を喜ばないわけにはゆきません。

庭のハナミズキの木は、春の花咲き、夏の緑陰、秋の紅葉、冬の落葉し

た冬眠、を通じて、話し相手になってくれています。有難いことです。

よく訪ねる保育園では、笑ったミッキーとミニーが、玄関に飾られていまし

た。子供たちも楽しそうでした。ニコニコしながら寄って来て、挨拶をしてく

れます。これも有難いことです。


映画「武士の家計簿」 その印象

2010-12-27 20:39:20 | 映画の印象

映画「武士の家計簿
評価度★★★★

 武士を描いた時代劇でありながら、切り合いや切腹のシーンもない、それでいて幕末の武士の家庭、藩の実状などが上手く表現されている。こういう時代劇がもっとあっていいと思う。
 

 加賀藩に勤務する下級侍 猪山信之と息子の直之は共に御算用者で、藩の会計を受け持つ。ひたすら算盤を弾くことが業務である。あるとき、飢饉の年に藩から供出された米俵の数が予定より少なく、直之は実態調査に乗り出し不正があったことを突き止めた。

 上司に報告するが握りつぶされ、地方へ左遷されそうになる。しかし、公儀の調査で関係者の不正が明らかとなり、直之は藩主の側付きへと取り立てられた。内部告発が認められた結果である。

 これ以後、直之は自分の家の家計簿をつけることで、大変な借金を確実に解消させてゆく。息子の直吉にも算盤をたたき込み、猪山家の家計簿を付けさせる。わずかな金額が帳簿と合わないとき、帳尻さえ合えばいいということではなく、その対処は武士の誇りを保つことを失わせなかった。
 

 他の見所の一つは、家での食事風景である。主人が正面に座り、家族は序列に従って膳を置き皆が向かい合って食事をする。和気合い合いとした家族の和やかさが暖かかった。

 女優陣の活躍も特筆すべきである。仲間由紀恵、松坂慶子 、 草笛光子など申し分なく、三代に亘る猪山家の妻たちの姿が好く表わされていた。

 ちょんまげ時代が終わり、明治の断髪の時代に変わり、猪山家の算盤の才覚は引き継がれてゆく。歌舞伎役者や工芸職人だけでなく、確実に時代を超えて生きてゆく技能というものがある。

 今では算盤はコンピューターに変わったかもしれないが、不正会計を告発したり、自分の家の会計を正常化させたりする誠実で正直な生き方は時代を超えて生きる、そんな確信を与えてくれた。

製作国 日本 2010年
監督: 森田芳光 
原作: 磯田道史 
 『武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新』(新潮新書刊)
脚本: 柏田道夫 
音楽: 大島ミチル 
 
 出演: 堺雅人 猪山直之
 仲間由紀恵 猪山駒
 松坂慶子 猪山常
 西村雅彦 西永与三八
 草笛光子 おばばさま
 伊藤祐輝 猪山成之
 藤井美菜 猪山政
 大八木凱斗 猪山直吉(後の成之)
 嶋田久作 
 宮川一朗太 
 小木茂光 
 茂山千五郎 
 中村雅俊 猪山信之
映像:Allcinemaより


植林 今年の成果はやっと3本

2010-12-26 21:12:24 | 日記

強くまぶしい西日です。

ねぎ畑に影が映っているのは、とおちゃんです。

冬至を過ぎると、急に日没が遅くなってきました。

”Grems”の生長する木も、クリスマス・イブの日に大人の木に成長を遂

げました。

去年のクリスマスの日に、”Grems”の生長する木の育成を始めて、くしく

も、今年のクリスマス・イブの日に3本目を完成できたとは、驚きです。

Gremsでは、今までとおちゃんの分、2本の木を内モンゴル地区に植林

してくれたそうです。

少しでも、地球の緑化にお役立ちできれば、幸いなことです。


映画「ハリー・ポッターと死の秘宝PART1」の印象

2010-12-24 21:42:37 | 映画の印象

映画「ハリー・ポッターと死の秘宝PART1
評価度★★★

 前前作「不死鳥の騎士団」、前作「謎のプリンス」を受けてついに最終作の前編が本作である。最終作の”死の秘宝”とは実に意味深長なタイトルである。

 この”死の秘宝”が何であるかは本編中で人形劇の形で示され、三つの秘宝(杖、石、マント)であることが分かる。魔法学校のダンブルドア校長は前作で死んでしまうが、ハリー・ポッターに重要な遺品を残す。

終始、宿敵闇の帝王ヴォルデモートが送り込む陰鬱な死の陰が漂い、暗い幻影に覆われた雰囲気である。ヴォルデモートの霊魂を封じた分霊箱の魔力のためであろうか、親友間の亀裂や味方の死などがいよいよハリーたちを窮地に追い込む。

 闇の帝王の魔力はじわじわと迫り、後編での絶体絶命の戦いが暗示される。 前編としてはよい出来上がりである。お膳立てはできあがったという感じである。死の秘宝やダンブルドアの残した遺品がどのように活用されるのか、後編が楽しみだ。

2010年 アメリカ/イギリス
製作:イギリス/アメリカ
監督: デヴィッド・イェーツ 
製作: デヴィッド・ハイマン 
 デヴィッド・バロン 
原作: J・K・ローリング 
脚本: スティーヴ・クローヴス 
音楽: アレクサンドル・デスプラ 
出演: ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)、 ルパート・グリント( ロン・ウィーズリー)、
エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー)、ヘレナ・ボナム=カーター(べラトリックス・レストレンジ)、 ロビー・コルトレーン(ルビウス・ハグリッド)、トム・フェルトン(ドラコ・マルフォイ)、 レイフ・ファインズ(ヴォルデモート)、ブレンダン・グリーソン
 アラスター・“マッド-アイ”・ムーディ
 リチャード・グリフィス バーノン・ダーズリー
 ジョン・ハート オリバンダー老人
 ジェイソン・アイザックス ルシウス・マルフォイ
 ヘレン・マックロリー ナルシッサ・マルフォイ
 ビル・ナイ ルーファス・スクリムジョール
 ミランダ・リチャードソン リータ・スキーター
 アラン・リックマン セブルス・スネイプ
 マギー・スミス ミネルバ・マクゴナガル
 ティモシー・スポール ピーター・ペティグリュー
 イメルダ・スタウントン ドローレス・アンブリッジ
 デヴィッド・シューリス リーマス・ルーピン
 ジュリー・ウォルターズ ウィーズリー夫人
 ボニー・ライト ジニー・ウィーズリー
劇場:TOHOシネマズ
映像:Allcinemaより


オペラコンサート映画「わが心のセビリア」の印象

2010-12-23 17:41:40 | 演劇・コンサート

               

オペラコンサート映画「わが心のセビリア

 名テノール プラシド・ドミンゴの魅力たっぷりのスペイン セビリアを舞

台とする厳選されたオペラアリアを聴かせてくれます。アンダルシア地方

の史跡、ゴヤの版画、闘牛の場面などが次々と登場します。

 ドミンゴは勿論のこと、オペラ「カルメン」でのヴィクトリア・ヴェルガラや

オペラ「山猫」でのヴァージニア・アロンソの美貌と迫真のソプラノは強い

感動を残しました。


監督:ジャン=ピエール・ボネル
指揮:ジェームス・レヴァイン
演奏:ウイーン交響楽団
出演:プラシド・ドミンゴ、ヴィクトリア・ヴェルガラ、ヴァージニア・アロンソ
演目:モーツアルト「ドン・ジョイバンニ」
ロッシーニ「セヴィリアの理髪師」
ビゼー「カルメン」
ヴェルデイ「運命の力」
ベートーヴェン「フィデリオ」
ペネーリヤ「山猫」
制作:1981年 スペイン/ドイツ供作


オペラ映画「道化師」の印象

2010-12-21 12:58:09 | 演劇・コンサート

              

名テノール プラシド・ドミンゴのオペラ映画特集の第2弾は、12月18日上映のレオン・カヴァレロ作「道化師」でした。

 このオペラは、旅回りの一座の座長 カニオが孤児のときから育て、今は自分の妻である女優ネッダへの愛(嫉妬)の余りに、ネッダの愛人のシルヴィオとネッダを芝居の最中に刺し殺してしまうという話です。

 カニオがネッダの愛人の名を知ろうとする感情が、そのとき演じていた芝居の物語と似ており、勢い混同錯乱し、現実と芝居がごちゃごちゃになってしまうのです。

 観客は迫真の演技に感動するも、ネッダが刺されながら、愛人シルヴィオの名を呼び、彼が舞台に駆け上がったところで、シルヴィオも刺され幕となります。最後の壮絶な殺人の瞬間で幕となり、結末の迫真さがオペラの観客を深いため息に引き込みます。

 有名なアリア”衣装をつけろ”が素顔を白く塗って道化師へと変身してゆく中で歌われ、その憂いのこめられたメロデイが印象的でした。

 ネッダ役のテレサ・ストラータスは細身のようでいてソプラノの迫力は抜群で、特に芝居の道化師の衣装を着けて演ずる艶姿も鑑賞に値しました。

作曲:ルッジェーロ・レオン・カヴァレロ

監督:フランコ・ゼッフィレッリ

指揮:ジョルジュ・プレートル

演奏:ミラノ・スカラ座管弦楽団

出演:カニオ プラシド・ドミンゴ、ネッダ テレサ・ストラータス、トニオ ホ

アン・ポンズ、シルヴィオ アルベルト・リナルデイ

製作年:1982年

劇場:東京都写真美術館ホール


恵比寿ガーデンプレイスのイルミネーション

2010-12-20 21:19:09 | 日記

 

とおちゃんは、恵比寿へ映画鑑賞に行った折に、

恵比寿ガーデンのイルミネーションを見ました。

「最近は、どこででもイルミネーションを見ることができるなあ

最近は、青色のLEDが主流になって、青色のイルミネーションが

目立っていたが、ここでは、白色が主流なんだなあ」と、とおちゃん

(大きなシャンデリアのイルミネーションもあるんだネエ)と、ハナミズキ

「それが、恵比寿ガーデンの特色らしいなあ」と、とおちゃん

「それと、モミの木のイルミネーションと、東京タワーのライトアップが

並んで見えるんだ」と、とおちゃん

(東京タワーのライトアップはチョット小さくて、目立たないよ)と、

ハナミズキはちょっぴりがっかりしました。


読書「猫の泉」日影丈吉 その印象

2010-12-17 20:28:17 | 読書

読書「猫の泉」日影丈吉(1908-1991)
 創元推理文庫 2005年発行 日本怪奇小説傑作集2 
 

 南フランスを旅行中であった動物や風景のカメラマンの主人公は、ある旅行者からヨンという聞いたこともない町のことを聞いた。その町にはチベット猫がたくさん居るという。そのことに興味を覚えた主人公は、その町を訪ねてみようと決心した。

 いろんな人にその町の場所を尋ねるが、なかなか分からず、やっとのことでその町に辿り着く。その町は中世の世界そのままであり、町の中央には時計塔がそびえていて小さな教会と役場らしい建物が広場を囲んでいた。

 町は全体が谷間にあり、小さな民家がいくつか存在していた。彼はそこでこの町の町長と書記とにあった。彼らは外来者に、大時計の時報を聞き、その音からこの町に関する予言を聞きだして欲しいと依頼される。
 

 時計塔ができて三百年たち、その間、外来者は主人公で三十番目だという。主人公は時計塔に登って広場を見ると、涸れたような泉があり、その周りに数匹の猫が集まっているのを発見した。何回か時計の時報を聞いたが、ただの機会音にしか聞こえなかった。

 しかし、ある日の夜ついにあるメッセージとしての言葉を聞いた気がした。その言葉は”洪水”というように聞こえた。集まっている猫は次第に増え、三十匹ぐらいにはなった。夜なので月明かりはあったが写真の撮影は無理であった。

 時計が鳴り終わると、猫たちは一斉に主人公の方を見て何かを期待しているようである。彼は時計の言葉を猫たちに語った。一匹の猫がミャオーと鳴き、一斉にその猫を先頭にして時計塔の中を登った。主人公も猫たちと共に時計塔ですごし彼は寝てしまった。朝起きると、町は水浸しとなり、一切の人影もなかった。
 

 この作品は実に幻想的である。事実か夢か、どちらとも着かない。南フランスの忘れられたような小さな町に伝承された言い伝えは、その町の運命を予言する外来者がいつか必ず訪れ、時計の時報によって解き証をなすのだという。

 町の住民は昼は人間であるが、たぶん夜はチベット猫に姿を変えて広場に集まるのであろう。時計塔とは過ぎゆく時を告げるものである。その町を救うものはよそから訪れる予言の力を持つ旅人である。猫たちは洪水を避け無事この町を脱出したようである。何とも神秘的な神話のような作品である。
 

 ともかく、猫たちはまたどこかで人間の姿に変わって生活を始めたのであろうか。
 謎が多い作品である。どうしてフランスのこの小さな町にチベット猫が集団で居るのであろうか。チベット猫とはどのような種類の猫であろうか。などなど・・・・・。
 

 とにかく、猫好きには実に興味のある作品である。


入れ歯も食休みが必要

2010-12-16 17:57:54 | 看取りと介護道

いつものように、夕飯の後には、とおちゃんは

ばあちゃんの入れ歯を預かります。

「ばあちゃん!! 今日も一日中、狭い口の中で頑張ってくれた入れ歯

だから、外して休ませてやらなくちゃあ」と、とおちゃんは、

ばあちゃんの入れ歯を取って、コップに入れ

お湯を浸し、消毒液を入れて朝まで放置です。

「入れ歯は、他人に貸してはいかんヨ!!」と、ばあちゃん、

心配そうです。

「分った、分った、 ばあちゃんも食休みをしておくれ」と、

とおちゃんも一休みです。


花の万華鏡 ふりふりペチュニィア

2010-12-14 21:14:23 | 花の万華鏡

初夏に買ってきた、”ペチュニィア”が、

今も元気で、むしろますます盛んに咲いて

楽しませてくれています。

(とおちゃん、このペチュニィアのふりふりの花びら

気に入って、手に入れたんだったネエ)と、

ハナミズキは思い出しました。

「本当に気に入ったよ、こんなにいつまでも咲いてくれて

嬉しいよ」と、とおちゃん

「冬越しさせて、来年も咲かせたいネエ」と、かあちゃん

(とおちゃん!! 部屋に入れて、越冬させたら?!)と、

ハナミズキ

「そうだな、何とか工夫してみようかなあ」と、とおちゃん 

ハナミズキも、かあちゃんも、当てにしないで、

待つことにしようと思いました。


読書「その木戸を通って」山本周五郎 その印象

2010-12-13 16:52:45 | 読書

読書「その木戸を通って」山本周五郎 創元推理文庫 

2005年発行 日本怪奇小説傑作集2 

 城の会計監査役をしている平松正四郎は老職の田原権右衛門から家老の娘との見合いを薦められていた。しかるに、正四郎の家に記憶喪失をした若い娘が正四郎を訪ねてきた。

 彼にとって見たことも聞いたこともない見知らぬ娘であった。一時はこの娘を追い出そうとした正四郎であったが、押し切れず家で面倒を見ることにした。娘は自分の名前も家も過去の記憶一切を忘れていた。

 しかし、品も好く、字も旨く礼儀正しく、由緒ある家柄の家に育ったと思われる娘に正四郎は惹かれ、薦められた見合いを断って、彼娘と婚姻を結んだ。やがて、可愛い女の子も産まれ、しばらくは幸せな日々が過ぎた。

 結婚して4年が経ち子供も3歳になっていた。そんな春先のある日、妻は突然記憶を取り戻し、正四郎や家人が知らない間に、始めに来たときと同じように忽然と立ち去ってしまい、どんなに手を尽くして四方八方を捜索しても行方は全く掴めなかったという。 


 本作品は、一人の侍と彼を取り巻く人々の生きざまが、それが潔くも、人情味細やかに語られ、そのなかにこの奇怪な出来事が妖しく織り込まれている。山本周五郎という作家の魅力が実に如実に示されていたと思う。
 

 この物語には”神隠し”という恐ろしくも不可思議な伝承が主題として扱われている。 正四郎は突然訪れた謎の記憶喪失の娘に哀れを覚えて、自宅にて面倒を見る内に、情がわき、自分の出世と関わる縁談を断り、娘を妻とする。子供もできる。しかし、妻は4年ほど経って忽然と居なくなってしまう。その消え方も不可思議で、異次元への扉をくぐったかとも思われる得体の知れない行方不明である。
 

 これと似たような民話があり、「鶴の恩返し」、「雪女」、その他、蛇、蛙、などいろいろである。いずれも、人間以外のものが人間の男と情を通じ、ひとたび人間の女と化け妻となり、子供をもうけるが、夫に固く約束させたことが破られたとき、子供を残して元いた世界に帰ってしまう、というものである。

 「かぐや姫」などもその類かもしれない。竹の中にいた幼い姫は老夫婦の娘となり結婚はせず少女のままで月の世界へ天人となって帰ってしまう。
 

 これらの変化は人の目から見れば一種の”神隠し”に見えたのではなかろうか。今まで居なかったものが急にそこに現れ、ある時、忽然と再び居なくなる。異次元へ消え去ったとも思えるし、人以外の存在の姿に戻ってしまったとも思える。ある意味で、生きていたものの”死”ということも、そう考えられなくもない。

 本作品が映画化されれば反響を呼び、おもしろいのではないかと思う。


思いがけない切り絵

2010-12-08 21:48:15 | 看取りと介護道

(とおちゃん!! 今日は何か思いがけないことが、

起こったんだって??)と、ハナミズキ 

「そうなんだ、ばあちゃんが、ほとんど毎日やっていることがあ

るんだ。 それは、塗り絵なんだなあ 」と、とおちゃん

ハナミズキも、とおちゃんやかあちゃんが、紙に色んな下絵を

鉛筆で描いて、

ばあちゃんにクレヨンと一緒に渡しているのを知っています。

今日も、そうやって花の絵を塗っていました。

「色を塗った花の絵を、切り抜きたいから、

ハサミを貸しておくれ」と、ばあちゃん

それを聞いたとおちゃんは、

「エッ!! この絵を切ってしまうのかい、もったいないなあ」

と、言いましたが、

「そういう、切り絵もおもしろいなあ」と。

「切り絵も手の訓練になって、好いんだよ」と、

かあちゃんも言いました。

ばあちゃんは、器用に花の絵を切り抜いて、満足そうでした。

ハナミズキも、そういうことだったのかと、嬉しくなりました。


懐かしいネコちゃん

2010-12-07 21:15:04 | 日記

 

(とおちゃん!! ナンだ か嬉しそうだねえ)と、ハナミズキ

実は、とおちゃんは、出かけ先でお昼ご飯に寄ったレストラン

で、何気なく窓の置物を見たそうです。

「かわいい二匹のネコの置物が、こちらを向いて微笑んでい

た」と、とおちゃん

(このあいだ亡くなった相棒ねこチャタを思い出して、

ついつい、ねこちゃんが気になるんだネエ)と、ハナミズキ

「そういうことかなあ、 それで、パチリと撮ったんだ」と、とおちゃん

(わかる、わかる)と、ハナミズキはこの写真を、

しみじみと眺めました。


オペラ映画「カヴァレリア・ルスティカーナ」の印象

2010-12-06 16:19:22 | 演劇・コンサート

                

去る12月4日の土曜日には、

オペラ映画「カヴァレリア・ルスティカーナ」を観ました。

名テノール プラシド・ドミンゴの特集があるので、恵比寿まで

足を運びました。

物語については、初めての鑑賞でした。途中で演奏される

間奏曲が、余りにも優美で有名なので、興味がありました。

観終わって、なるほどこれは、いわゆる”愛憎がらみの決闘も

の”の部類に入るなと思いました。

「カヴァレリア・ルスティカーナ」とは「田舎の騎士道」という意味

だそうです。何が騎士道なのか、決闘が騎士道なのか、よく分

りません。

男の浮気というか、心変わりが、一途な許婚の女の嫉妬を呼

び、ついには三角関係にあった男同士が決闘をして型をつけ

たという一幕ものでした。

状況的には教会のミサ(復活祭か?)が執り行われて、

民衆が教会から出て家に帰ってゆく中、悲劇が起こってしまい

ます。三角関係と決闘との宗教的な係わり合いは感じられません。

映画の特徴ですが、シチリア地方の風景や家並みが鮮やかに

描かれています。

二大歌手であるプラシド・ドミンゴとエレーナ・オブラスツォワの

迫力は十分に堪能させられました。

作曲:ピエトロ・マスカーニ

監督:フランコ・ゼッフィレッリ

指揮:ジョルジュ・プレートル

演奏:ミラノ・スカラ座管弦楽団

出演:トゥリドウ プラシド・ドミンゴ、サントウツア エレーナ・オブラスツォワ、アルフィオ レナート・ブルゾン

製作年:1982年

劇場:東京都写真美術館ホール


天狗の顔型低気圧

2010-12-03 17:40:21 | 日記

兎に角、朝早い頃の凄い荒れ天気、激しい雨、カミナリ、

強風の三点セットです。

とおちゃんは、二日ほど前から、かあちゃんから言われて、天

気図に注目していました。

「冬になると良く現れる”天狗の顔型低気圧”が、最近、頻繁に

出だしたぞ」と、とおちゃん

「その低気圧は、急速に発達するんだネエ」と、かあちゃん

(そうなんです、この天狗の顔型低気圧は、グルグル目玉の

もの凄い天狗の眼と、高気圧でできた高い鼻が、

特徴なんだよね)と、ハナミズキ

「台風並みのもの凄い低気圧で、一晩でグルグル目玉が、

度の強いメガネみたいになっちゃうんだ」と、とおちゃん

「それで、かあちゃんの偏頭痛が酷くなる一方なんだよ」と、

かあちゃん

(ぼくの葉っぱも、すっかり風で落ちてしまったよ)と、ハナミズ

キもすっかり裸になって、寒々とした感じになってしまいました。