野鳥と親しくなることは楽しい、我が家の庭木に昨年の暮れからヒヨドリやメジロが飛来して万両などの赤実をついばんでいた、ところが赤実の数にも限界がある、ついに食い尽くしてしまって新年になってからは鳥たちが飛来しなくなった、こうなると何となく淋しいものだ、
そこで何気なく木の枝を短く切って、そこにリンゴの食べ終わった芯の塊や柿の実を突き刺しておいた、そうするとまたヒヨドリたちがやって来て盛んについばんでいる、可愛くなってこれを毎日のように繰り返していたら、最近では朝の決まった時間に近くの木の枝に止まってピー、ピーと鳴いて餌を催促しているように思える、
この頃ではバナナの端っこを突き刺してやると物凄く喜んで食っている、しかし良く見ようとして一寸でも顔を出すと忽ちに逃げてしまう、これが野鳥との付き合いの限界だと覚った、余り慣れてはならない、だがある一定の距離を置いて認め合うのは楽しい、
かつて犬も、猫も家族として付き合った、だが今から新しく猫を飼いたいが彼らを責任もって最後まで守ってやれる自信がない、自分もいい歳になっているからだ、そこへ行くと野鳥と仲良くなるのはお互いに加重な責任を負わずに付き合えると分かった、
そろそろ冬鳥たちは山や北国に帰ってゆく、そうすると春鳥や夏鳥が代わりにやってくる、そこでまた新しい付き合いができるかもしれない、どうやって付き合っていくかまた考えてみたい、楽しみが一つ増えた