(童話)万華響の日々

いつもご訪問ありがとうございます、ブログ開始から大分心境も変わってきました

「クリムト展 ウイーンと日本 1900」東京都美術館 を観た印象

2019-05-10 20:11:39 | 展覧会

「クリムト展 ウイーンと日本 1900」東京都美術館(2019.4.23.-7.10)を観た、グスタフ・クリムト 1862-1918 の没後100年の記念展である、 クリムトといえば金色を多使用した派手で官能的な女性画で有名、今回はそういう作品も展示されているが、人間の内面を写実した落ち着いた作品も紹介されている、黄金様式の代表は「ユディト」(1901年)である、旧約聖書に出てくるユディトは敵将の首を落としてそれを手で下げた姿勢、ユディトの顔は恍惚の表情だ、クリムトの想像力の凄さが窺える、今回の目玉出品、同じく「ヌーダ・ヴェリタス 裸の真実」(1899年)の大作、髪の多い裸の女の足には蛇がまとわりつく、暗示的な作、「女の三世代」(1905年)も暗示的、生から死までの女の姿で人生の真実を示している、

一方、写実的な肖像画も魅力的、「葉叢の前の少女」(1898年)は大人びた少女というより若い女の姿、白いゆったりしたブラウスが魅力的、また「亡き息子オットー・ツィンマーマンの肖像」(1902年)はクリムトが40歳の時に次男オットーが生後80日で突然死んだ、その衝撃は大きくクリムトは苦しみ、死んだ我が子の姿を描いたものだ、子供に先立たれる悲しみと苦しみが作品に如実に表れていて胸を打たれる


最新の画像もっと見る

コメントを投稿