(童話)万華響の日々

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パラリンピック義足の走り幅跳び選手の驚異的記録から将来を予測する その2

2016-09-25 20:48:16 | 雑感・エッセイ

ノーベル医学生理学賞を得たiPS細胞は神経や臓器などの再生医療分野でものすごく期待され、その通りの発展を遂げつつあるようだ、本人がそれまで持っていた神経・臓器などの性能を上回る機能を持つものに変換される可能性がある、今ある目より、耳より、鼻より、優秀な器官となる、もしかしたら今ある手足や筋肉や骨格よりも優秀なものと交換できるかもしれないのだ、そうなればスポーツ選手はこの話に飛びつくのではないか、

いまでもアンドロイドという人間に全くよく似たロボットが受付や会場説明などに使われようとしている、人間と機械との差は限りなくなくなってゆくかもしれない、先のオリンピックでロシアの選手がドーピングの疑いで出場停止をくらった、今後はスポーツ選手でなくとも、薬物ドーピングとiPS細胞由来の臓器・筋肉や人工機械に置き換えられた肉体は区別がつかなくなってくるだろう、

善くも悪くもそういう時代に突入しつつある、そうだとすればパラリンピックこそはそういう流れと実態の最先端を知る実によい機会でもある、パラリンピックがオリンピックを吸収する時代がくるだろう、生身の人間とAIを駆使したサイボーグとアンドロイド・ロボットが自由に往来する時代がそこに来ているということである、労働人口減少問題はこんな形で解決するかもしれない

人間性とは何なのかということを改めて問い直さねばならない時代がくる、まさにSFが表現したそんな時代が来ている


高速増殖炉「もんじゅ」が高速炉に転換する、これですむのか

2016-09-24 16:39:33 | 千年大災害と脱原発・核廃絶推進の闘い

高速増殖炉「もんじゅ」が廃炉になる見込みとなった、もんじゅは核燃料サイクル政策の要であった、なにしろプルトニウムという原発の燃料が自己増殖的に発電すればするほどに増えるのでウランなどの燃料が不要になってくるという、

ところがそううまい話はないということが分かった、ナトリウム冷却材が漏れて制御不能、原発炉内に装置落下、1万点近い装置点検を怠ったなどなど、通常の制御ができないレベルだと判明した、

つまり発電せずに置いておくだけで1兆円もの金を食いつつ20年間運転できなかった、それもこれも核燃料サイクルを実現させるためであった、

もんじゅが廃炉になっても経産省は高速炉に期待をかけ続けるそうだ、具体的にはフランスで計画中のアストリッドという高速炉、これはプルトニウムが燃えて減容するタイプだという、減容は好いがやはり液体ナトリウムを冷却材として使うらしい。運転の困難さはもんじゅに劣らないのではないか、まだ机上の計画段階らしい、相当な年月と資金を要するだろう、余剰プルトニウムの処分には厚い壁がはだかっている

核燃料サイクルという原発発電はすっぱり止めて、いま溜まっている原発の高放射能レベル廃棄物の核変換による減容の研究に注力すべきだ、手段は加速器があればいいらしいからナトリウムで冷やす必要もない、発電もしないから余計な核廃棄物も生じない、

更に、多くの識者がいうように廃炉技術開発に勢力を入れるべきだ、福島の除染ももっと徹底して進めるべきだ、 溜まりに溜まった福島原発の汚染地下水や48トンもあるという厄介者プルトニウムの処分やどう保管するかも大きな問題だ、テロリストの標的にならないとも限らない


日銀黒田総裁のマイナス金利の副作用はかなり危うい

2016-09-21 22:21:37 | 社会診断 政治

マイナス金利の恩恵を受けているのは住宅ローンが低くなって喜んでいる人たちだけのようだ、それは住宅を得ようとしている人たちには好いとして、実は不動産屋がべらぼうに好況を呈してきたらしい、そのレベルはあの1990年代のバブルが弾けたときに匹敵しているそうだ、

これは恐ろしいことだと思う、ついにマイナス金利の副作用が暴走を始める兆候が出てきたのではないのか、25年前のあの悪夢の再来、不動産や土地の転売で猫も杓子も金儲けを目論んだ、その結果地価やマンションなどの価格の急落が発生して資金を回収できずに大型倒産や破産が合い続いた、その後冬の時代が長く日本を覆った、

今回の日銀黒田総裁のアベノミクス見直しは2%物価上昇の目標を達成できなかったとしながら、時期不明としながらまだ2%達成を励むらしい、達成できなかったのは原油価格の低下や中国経済悪化などこれらを見込むことはできなかったと自白し、いわば責任転嫁した形だ、実にダラシがないではないか、銀行預金の金利が殆どないので貯金を置く魅力が全くない、資産が増えない、これでは老後の生活不安が払拭できないではないか、全く先が見えない日銀政策である


パラリンピック義足の走り幅跳び選手の驚異的記録から将来を予測する

2016-09-18 19:21:43 | 雑感・エッセイ

いまたけなわのパラリンピックで興味深いニュースに接した、義足の走り幅跳びの選手マルクス・レーム(ドイツ)が8m20を跳んで金メダリを得た、14歳でボートのスクリュウで右足切断、20歳で義足を着け幅跳びを再開、2014年のドイツ大会で健常者を破って優勝、レームにとって健常者と同じ舞台で競い合うことが夢だった、

しかし、カーボン製の義足が有利か不利かの議論が生じ、その決着が出ず、今夏の五輪出場は実現しなかった、ルール改正を訴え、国際陸連とも話し合う、「同じように困難を抱える人に、戦う気持ちを持ってもらいたい」、障害者と健常者の壁を越える挑戦が続ている、ということだ、確かに、健常者の場合でもいろいろとスポーツ用品が問題になってきた、たとえば、棒高跳びのポール、水泳の水着、また、卓球のラケット・ラバーの問題、などはいまだに記憶に新しい、

これからは人造の体が益々多彩化し高能力を発揮するだろう、日常の補助器具としての眼鏡、補聴器、入れ歯、もしかして心臓、肺、肛門、などの人工臓器なども対象になるのかもしれない、最近話題になっているAIはどうか、AIが将棋、碁、チェスなど人間のプロと闘って勝つようになった、

このことを考えると障害者が健常者に同じ土俵で競いたいと思うのは自然の成り行きのように感ずる、AIを内蔵した身体を持った人間がオリンピックに出る時代も来るかもしれない、ロボット顔負けの人工筋肉で作った馬の脚のような義足を着けた競技者が現れてもおかしくない、人間はいつの間にかサイボーグが不自然でなく、見た目には違いが全くなくなる時代が来るかもしれない、人工の下半身が製造され車椅子はいつしか消えてなくなるかもしれない、

障碍者と健常者の違いはいつしか消えているかもしれない、大変な時代が来ようとしている気がする、そいう意味でパラリンピックはその先取りを歩んで行く


豊洲市場問題の全貌解明を望む

2016-09-15 21:17:15 | 社会診断 政治

豊洲市場の土壌汚染対策でとんでもない事態が起こっている、都知事が小池氏になって早速大問題が発覚した、いま大問題が起こったというのではなく、闇で8年ぐらい前から進んでいた不都合な事実が露呈したということだ、今までのすべての決定プロセスを白日の下に明らかにすべきだ、

小池知事が言ったように、「誰が、いつ、どこで、何を、何のために、どのようにしたか」を明確にすべきだ、しかも必ず動いた費用・会計も同時に明らかにしなければならない、東京オリンピックにも絡んでいるだろうし、築地市場の移転問題がどのような意味を持って進められてきたか、

今まで日本を代表する大企業問題として起きてきたビル杭打ち偽装、車の排ガス分析値偽装、マンション耐震強度偽装、不正会計、などなど解決したのかしないのかよく分らないものが多い、さて、今回の都議会問題はどこまですそ野が広がっているのか、ぜひとも全貌の解明を望む、ある意味で日本社会の膿を出し切る日本再生のきっかけになる契機になるかも、


高速増殖炉もんじゅ廃炉の方向はどうなるか

2016-09-14 20:09:01 | 千年大災害と脱原発・核廃絶推進の闘い

高速増殖炉もんじゅについて新しい動きがありそうだ(下記参照)、廃炉も含めて検討中であるようだ、世界では中国、インド、ロシアが開発中であるという、そのロシアも商用炉には至っていないようだ、他のアメリカを含めてヨーロッパの国々でも開発中止をした、もしももんじゅを廃炉と決定したならば今後はプルトニウムの処理はMOX燃料としてプルサーマル炉で消化してゆくことになろう、ただ、使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物はプルサーマル炉でも発生するわけでその処分方法に関して相変わらず解決していない、プルトニウムの半減期短縮化・核変換の研究には力を入れるべきである

 

朝日新聞9/14 {政府は13日、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、廃炉も含めた検討に入った。もんじゅを巡っては政府内であり方を検討してきたが、運営体制の刷新は難しく、20年以上ほとんど運転していない施設に数千億円をさらに拠出することに国民の理解を得るのは難しい、との見方が出ている。政府は26日召集の臨時国会に向けて、方向性を固めたいとしている}


やっと庭仕事ができる気候になった

2016-09-13 15:57:58 | 生と死を想う

最近はさしもの猛暑・酷暑も影を潜め、やっと日中の暑さも収まってきた、だが今度は度重なる台風来襲で雨風酷く外の作業には向かなかった、しかしそうこうするうちに庭の雑草がすっかりはびこって茫々としている、花木の枝もやたらと伸び放題で見っともない、見かねて束の間の晴れ間を狙って庭仕事にとりかかった、

いまの大敵は藪蚊である、世を騒がせているジカ熱やデング熱を媒介するヒトスジシマ蚊がうようよしている、そこで渦巻き蚊取り線香を二個周辺に置き、防蚊スプレーを周辺の藪に撒く、

さらに露出している腕や足に防虫スプレーを噴射する、帽子を被り目にはメガネを着ける、そして手袋つけて草むしりだ、3時間ほど続けているとプラ袋がたちまち雑草で一杯になる、それで切を付ける、あまりやると疲れてしまって後に差し障りが起こる、

庭仕事をしているとヘルマン・ヘッセの「庭仕事の愉しみ」という文章を思い起こす、ヘッセも高齢になってから庭仕事の愉しみに浸ったという、彼は心から庭仕事が楽しかったようだ、私も自慢できるようなガーデニング屋ではないがそれでも草をむしったり、枝を剪定したり、苗の植え替えをしたり、庭仕事をしていると無心になれる、爽快な気分になれる、実に清々しい気分である、今後もなるべく散歩か庭仕事かどちらかを欠かさない日々にしたい


映画   後妻業の女    日本  2016年

2016-09-11 21:33:14 | 映画の印象

金持ち老人と結婚して遺産をゴッソリと頂戴する後妻がいることは知っていたが、何人かの男を渡り歩いて財産を増やすのを後妻業と呼ぶ詐欺とは知らなかった

全文を別ブログに掲載しています、下記をご覧下さい
⇒「映画の真相とその隠された深層」


チャスラフスカの死に際しその全人間像から学ぶものが多いと感じた

2016-09-08 21:43:43 | 雑感・エッセイ

ベラ・チャスラフスカの記録映像をNHK BS1でみた、東京オリンピック体操で見せてくれた優美で完璧な演技は今も忘れていない、そのチャスラフスカが亡くなった、8/30 74才であった、オリンピックでは7個の金メダルを獲得した、その栄光の姿とは裏腹に祖国チェコの民主化運動のプラハの春では「2千語宣言」に署名した、

その後の政権の迫害にもめげず取り下げることはなかった、一切の公職を奪われ娘を育てながらの生活は苦しいものだった、彼女は迫害を受けていた最中に自伝を出版しようとしたが殆どの部分が検閲で削除させられた、ソ連崩壊後名誉が回復した、再び完全な自伝を出版したそうだ、当時もその時も骨を折ってくれた編集長が彼もまた厳しい検閲に実に苦しい日々であったと述懐していた、

チャスラフスカは私的にも苦労の多い厳しい暮らしであったようだ、10年以上にわたる闘病生活、それにもかかわらず日本にも2011年の東日本大津波・大震災のときにも被災地にも訪れてくれた、彼女の部屋には日本の装飾品が飾ってあった、去年には膵臓がんで大手術を受けその後も化学治療を続けていた、

今年6月、肝臓にがんが見つかり、医師から余命が短いことを宣告されていたそうである、改めてチャスラフスカの偉大さを知らされ彼女の一生を通じて体操選手としてでなくその人間としての全体像に学ぶものの多いことを覚えた、(伝記の翻訳はまだであろうか)


川内原発再稼働の地元同意の範囲が薩摩川内市のみというのは狭すぎる

2016-09-06 20:39:10 | 千年大災害と脱原発・核廃絶推進の闘い

東京新聞9/6を読んでいて驚いた、川内原発の再稼働に関しては30km圏内にある薩摩川内市のみが再稼働の可否についての協議に参加できなかったのだそうだ、

30km圏にかかっている他の市町として鹿児島市、出水市、、日置市、姶良市、さつま町、長島町、などは意見表明か事故時の通報があるだけらしい、

このことは福島第一原発の事故当時には30km圏内のすべての住民が行政の指示で避難を迫られた、川内原発ではこのときの経験と教訓が生かされていないのはどうしたことか、三反園知事は九州電力が原発停止拒否した結果に対して地元同意協議の範囲を拡大するべきではなかろうか


原発の廃棄制御棒の地中保管は10万年、そんな遠い将来まで考えられない

2016-09-04 19:06:25 | 千年大災害と脱原発・核廃絶推進の闘い

原発廃炉に伴い発生する廃棄物のうちで使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物の次に放射能レベルが高いとされる制御棒について、その処分基本方針が原子力規制委員会が了承したという、その方法とは、地震や火山の影響を受けにくい場所で70mより深い地中へ埋め300年~400年間は電力会社が管理し、その後は国が引き継ぎ10万年間掘削を制限するというものだ、先日に使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分方法で出された方針と同じである

国内原発57基が廃炉となれば制御棒の廃棄物は8000トンあるそうだ、問題は処分の候補地決定が難航していること、およそ10万年という時間は今生きている人間に議論できるスケールかということだ、現生人類(ホモ・サピエンス)が地球に出現したのが約20万年前という、またクロマニヨン人が絶滅したのが約4万年前という、いうならば人類が発生したり絶滅したりするスケールが万年という単位である、

原発廃棄物の管理にそんな気の遠くなる時間を考えなくてはいけないということ自体ナンセンスの領域である、使用済み燃料中で一番存在がうるさいのがプルトニウムでその半減期は2.5万年といわれているからその辺から他の放射性元素も併せて10万年保管説が生まれたのだろう、日本にそんな長期間にわたって将来の人類に引継ぎをしながら管理できるような不変の地層があるとは到底思えないのだ、まともな議論とは到底思えない、こんな招かれざるタイムカプセルを未来の人類に残すことは全く現代人の不名誉なことである、原子力規制委員会はどう理解して了承したのか聞きたい


日本の災害リスクは世界17位である、原発入れればさらに高い

2016-09-02 17:18:09 | 千年大災害と脱原発・核廃絶推進の闘い

日本の災害リスクは17位である(東京新聞 8/26)、国連大学のチームの発表によれば日本は自然災害への対処能力は高いが国民が被害を受けるリスクは他の先進国に比べてはるかに高い、自然災害としては地震、台風、洪水、干ばつ、海面上昇の5種類であるとした、リスク上位の国は1 バヌアツ、2 トンガ、3 フィリピン、4 グアテマラ、、5 バングラデシュが列挙され地球温暖化による海面上昇による国土消失や巨大台風による被害がある、

日本はフィジーに次いで17位である、地震、台風、洪水、はいうに及ばず津波、竜巻、などの被害が大きい、今年も熊本の地震、8月に入って、相続く台風が北海道や東北を襲い甚大な被害が出ている、これらに加えて火山の爆発にも気を許せない、3.11東日本大地震・大津波の被災はいまだに爪痕生々しく復興も思うようにはかどっていない、更に福島原発の事故後処理は遅々として進んでいない、今後も原発再稼働の事故被害の恐れがが人災として付きまとう、

原発事故被害を勘定に入れれば災害被害のリスクはもっと上位になるであろう、自然災害リスクがこれほど高いのに危険な原発を動かすというのはまさに狂気の沙汰だ、災害復興に向かうべき自衛隊の海外派遣や東京オリンピックなどに国力を割く余裕があるのだろうかといぶかざるを得ない