(童話)万華響の日々

いつもご訪問ありがとうございます、ブログ開始から大分心境も変わってきました

田中好子さんの死

2011-05-31 20:39:15 | 生と死を想う


 もう大分時間が経ちましたが、もとアイドル・キャンデイーズ

のメンバーで女優の田中好子さんが4月21日に乳ガンで亡く

なりました。享年55歳。その告別式では生前(3月21日)の彼

女自身のテープ吹き込みによる別れの言葉(3分28秒)が流

されたそうです。新聞でもその全文が載せられました。

 これは実に異例のことです。誰にも知らされずに録音され、

式の参列者も本当に驚き且つ感動・感涙したそうです。改めて

そのテープを聴き、文章を読んで深く感動させられました。

 自身の死を意識したうえで、3・11の大震災の犠牲者に支援

の思いを述べ、今となっては天国で犠牲者のみなさんを助け

たいというのです。また、義妹の夏目雅子さんのように、復活し

てこの世に生きている多くの人々を助けたいといっています。

 これほどの辞世の言葉を聞いた覚えがありません。

 ”復活”は謎の言葉です、どう解釈すればいいのでしょうか。

 夏目雅子さんのようにと言っているところからすれば、彼女

映画が未だに多くのファンを魅了し続けていることや、白血

病の撲滅に向けた活動がいまも多くの患者さんを支えている

ことなどがあり、多分田中好子さんもそのような死んでもなおこ

の世界に生きるファンや弱者に勇気、力、感動を届けたいと思

っているのだと解釈したいと思いました。

 命の火が消えそうな時にいたってなお、肉体の死を乗り越え

て、彼岸にても此岸への思いを寄せるということは並大抵のこ

とではありません。


映画「パイレーツ オブ カリビアン 生命の泉」 その印象

2011-05-29 22:13:51 | 映画の印象

映画「パイレーツ オブ カリビアン 生命の泉」 
評価度★★★
映画製作のドラマ運びや脚本など、アニメの「ルパン三世」に

類似したところがある。

ジョニー・デップやペネロペ・クルス、ジェフリー・ラッシュ、イア

ン・マクシェーン 等、個性的な俳優によって盛り上げられている。

 ジャックは海賊”黒ひげ”とその娘アンジェリカに引きずり込ま

れて生命の泉を探す航海に出た。海賊のバルボッサもまたイ

ギリス王に忠誠を誓って生命の泉を目指す。

生命の泉の水を飲むと寿命が延びると言われている。

そのためには二個の聖杯に人魚の涙と泉の水を混ぜて飲む

必要がある。だが、人魚の涙が混ざっていない方の水を飲む

と、その人間の寿命が奪われ、他の一人に寿命が移ってしま

うのだ。

人魚は上半身が人間の女性であり、下半身は魚である。

始めはその美貌で人を引きつけ、油断したところを獰猛に襲い

かかり、水の底に引き込む。

 一匹(人)の人魚が捕獲され水槽に入れられて運ばれるが、

海賊の捕虜として捕らえられていた若い宣教師と心を通わす

仲となる。そして、彼女シレーナが涙を落とすときがやってき

た。宣教師と人魚の恋はアンデルセンの「人魚姫」を思い出さ

せる。

 ジャックは自身の寿命には興味がないようである、むしろそ

れは絶対者(神)にお任せして自分は海賊稼業に勤しんでい

たい、というのが本心のようである。

闘いあり、冒険あり、色気もあり、子供も大人も楽しめるシリー

ズものの映画である。

 ただし、今回は人魚の神秘が見どころであったが、ゾットする

おどろおどろしいホラーぽい見せ場が欠けていて残念な気がした。

製作国 アメリカ 2011年
監督: ロブ・マーシャル 
脚本: テッド・エリオット 、 テリー・ロッシオ 
音楽: ハンス・ジマー 
出演: ジョニー・デップ ジャック・スパロウ 、 ペネロペ・クルス アンジェリカ 、 ジェフリー・ラッシュ バルボッサ 、 イアン・マクシェーン 黒ひげ 、 サム・クラフリン フィリップ 、 アストリッド・ベルジュ=フリスベ シレーナ 、 ケヴィン・R・マクナリー ギブス
 キース・リチャーズ ティーグ・スパロウ
劇場:TOHOシネマズ
映像:Allcinemaより


映画「ブラック・スワン」 その印象

2011-05-22 22:01:12 | 映画の印象

映画「ブラック・スワン」
評価度★★★★
バレエ「白鳥の湖」の主役を射止めた主人公ニナが純真な

処女(白鳥)である従来の自己の殻を破り捨て、邪淫な黒鳥を

演ずるまでに克己奮闘し、白鳥(聖)と黒鳥(邪)を見事なまで

に演じきるまでの軌跡を描いた。

物語的にはよくあるパターンであり、少女マンガの実写版的な

感じである。しかし、ニナが辿る現実と夢と幻想との境界は

必ずしも明らかではなく、観ている者はその狭間に漂流させら

れて翻弄され、オカルト的な世界から最後まで解放されない。

結論は観客にゆだねられ、消化不良な気分で観終わる。

ニナが黒鳥役という目標を達成するために、超克すべき関門と

して用意されたものは、干渉的で過保護の母親からの独立、

主役の座を争う奔放自在で官能的なリリーに勝つ、そのため

にはドラッグやアルコールに溺れることも辞せず、オナニーや

レズをも体験しその陶酔感をも自分のものとし、更には鏡に映

った自分のもつ今までは隠されていた姿を正視し、ついには鏡

を破壊しガラスの破片を自分の腹の中に納めて黒鳥を踊った

のである。

 与えられた役をこなすためのバレリーナの成長を描いた作品

であると思うが、その目標を達成した結果、個人的な満足は得

られたが、人間としての成長がどういう形のものであったか、

例えば誰かに自己犠牲的な愛を与えたのか、そこは何もなくそ

れが物足りない。

 ニナ役のナタリー・ポートマンの演技は鬼気迫る美しさが圧

巻であった。

 アメリカ  2010年
監督: ダーレン・アロノフスキー 
原案: アンドレス・ハインツ 
脚本: マーク・ヘイマン他 
音楽: クリント・マンセル 
音楽監修: ジム・ブラック  、 ゲイブ・ヒルファー 
 出演: ナタリー・ポートマン  ニナ・セイヤーズ
 ヴァンサン・カッセル  トーマス・ルロイ
 ミラ・クニス  リリー
 バーバラ・ハーシー  エリカ・セイヤーズ 
劇場:TOHOシネマズ
映像:Allcinemaより


児玉 清さんのこと

2011-05-20 22:20:36 | 日記

児玉清さんが77歳で5月16日に胃ガンのために亡くなっ

たことを知りました。

放送などで、児玉さんの生涯をいくつか紹介してくれました。

今までは紳士的な性格の俳優であり、テレビゲームの司会者

であったことぐらいしか知りませんでした。

しかし、児玉さんが大の読書家で且つ書評家であり、ご自身も

何冊かの本を書いておられることも知りました。また、独創的

な素晴らしい切り絵作家であったことも新発見でした。

そのなかで、なんと言っても印象深かったのは、一人娘さんを

36歳でガンによって喪ったことです。

亡くなられたのは2002年であったそうですから、

それから約9年は児玉さんにとってさぞかし辛く悲しい日々で

あったことかと察せられます。

しかし、児玉さんは娘さんを喪ったことをラジオ放送などの機会

に外に向かって話すことで、それが娘さんの供養になると考

え、積極的にそうされたということです。

実に考えさせられました。


新聞を読み飛ばせない

2011-05-17 22:24:45 | 日記

実は、大震災の日、3月11日から新聞の内容が

余りにも多くて、ここ2ヶ月で読みきれなく、保存して、

また改めて読もうと思い、ちり紙交換には出さなかったのです。

最近、自治会の役員を降りたので時間ができ、あの災害発生

の頃の新聞から読み出しました。

ところが、やはり相当な内容です。さっぱり進みません。

しばらく、時間をかけて読んでみます。

今回の災害は、余りにもたくさんのことが同時に起きて、

それが日を追うごとに次々に変化しているので、

単純に読み飛ばすことが出来ません。

しばらくは、じっくりと読み、考えてみたいと思いました。

 


肺がんの疑い

2011-05-15 21:39:37 | 日記

一ヶ月前に成人検診を受けました。

肺がん検診のレントゲン撮影も受けました。

その結果、肺になにやら疑わしい影があるとのことで、

CT検査を受けるようにとのことです。

わたしはタバコも吸わず、最近では心臓病のためにアルコー

ル類も一切摂らず、肺がんには関係のない生活をしてきたつ

もりでした。

ともかく、先週、心臓手術を受けた総合病院へ、CT検査の

受診に行ってきました。

内科で問診を受け、早速CT検査です。

その結果の説明を受けたところ、問題なしとのことでした。

レントゲン撮影では血管の影が映っていただけとのことでした。

ヤレヤレです。安心しました。

家族のために、健康で居なくてはいけませんからねえ。


花が濃い紫色の八角蓮とピンク色の八角蓮

2011-05-10 17:23:53 | 花の万華鏡

うちにある鉢植えの”八角蓮”、昨年は咲かなかったのです。

それで、昨年の秋に、株分けを行い、すっきりさせました。

その鉢の一つが、花を咲かしてくれました。

(八角蓮は、花が咲くまで8年ぐらいかかるんだって??)」と、ハナミズキ

「そうだよ、小さな苗は最初は、葉の形が八角ではなく、

四角だったなあ」と、とおちゃん

「毎年、葉が大きくなってだんだんと、八角形になってゆくんだ」と、とおちゃん

最近は、毎年濃い紫色の花を咲かしていました。

近所の山野草展でピンク色の八角蓮が展示されていました。


映画「ローマ帝国に挑んだ男ーパウロー」 その印象

2011-05-09 20:34:31 | 映画の印象

映画「ローマ帝国に挑んだ男ーパウロー」
評価度★★★★

  新約聖書の「使徒行伝」に表されるイエス・キリストの使徒パウロの生涯の前半について描かれたものである。若い頃はサウロと称しローマ市民でありモーゼの律法の忠実な守護者を自認し当時の振興しつつあったイエスの信者たちを迫害する先鋒者であった。

  それがダマスコという地方へ信者の捕縛に赴く砂漠の途中で、突然イエスの霊が臨みサウロは視力を失ってしまう。イエスの信者バルナバの家まで辿り着きそこでアナニアという信者によって眼が明けられる。サウロはそのときのことを、眼から鱗が落ちたようだと言った。

 パウロにとってそのときから世界の姿は全く異なったものとして見えたはずである。 以後、サウロはパウロと名を変え、イエスの教えの宣教に一切を捧げる。特に異邦人であるギリシャ人やローマ人への宣教に仲間の使徒たちの反対を押し切って闘志を燃やすのである。

 まさに死んでいた者(サウロ)が新たな命に生き返ってパウロとなった、それは、イエスの霊がなした最も大きな奇跡の一つといえよう。
 
 ドラマではルベンというサウロの親友がユダヤ教の祭司として登場する。彼はパウロを捕縛し殺害するように大祭司などから命令されるが、失敗したため殺される。このルベンの妻であるデイナという女性が登場するが、イエスの信者となり、牢獄に繋がれたパウロの窮地を救う役目を果たす。

 パウロは聖霊の働きによる強い召命感に満たされてイエスの教えを説くために、単身ローマ帝国へ乗り込む、そこでこの映画は終わる。
 
  聖書の記述に忠実に基づいて制作されているが、若干の単調さが目に付く点が内容の素晴らしさを損なってはいない。だが、聖書を読むだけでは分からない隠されていた人間模様が明らかに描かれていて極めて興味深いものであった。

  この映画では、パウロの宣教の第一歩は、彼がダマスコヘの途上での彼自身に起こったイエスの霊による人生転回の奇跡を語ることから始まった。誰でも自分が救われたその出来事を他者に語ることを通じて、救われた喜びを表したいと思うのは当然である。

 かつての迫害者が突然イエス・キリストの証人として現れたときの信者たちの驚きと警戒心は大変なものであったろう。彼らに安心感を与え更に信頼を勝ち得てパウロは異邦人への宣教に命を懸ける。その姿は敵百万人と雖も我ゆかん、の心意気であって、イエスと聖霊の励ましと導きが常に彼を守った。

 彼が語りかつ書く言葉はあの聖書の言葉(書簡)として記録され、今もなお多くの人々に神秘な力、勇気と希望を与え続けている。


製作国 イタリア/チェコ/ドイツ (2000年)
監督: ロジャー・ヤング 
製作: ルカ・ベルナベイ 
製作総指揮: パオロ・ルチディ 
脚本: ガレス・ジョーンズ, ジャンマリオ・パガノ 
撮影: ジョヴァンニ・ガラッソ 
音楽: カルロ・シリオット 
出演: ヨハネス・ブランドラップ サウロ/パウロ, トーマス・ロックヤー ルベン
 バルボラ・ボブローヴァ ディナ , G・W・ベイリー バルバナ
 エンニオ・ファンタスティキーニ ペテロ
劇場:DVD

 


映画「ツーリスト」 その印象

2011-05-07 21:31:24 | 映画の印象

映画「ツーリスト」
評価度:★★★★

 アンジェリーナ.ジョリーを見ていて、ソフィア・ローレンに似ている女優だと思った。
本作は娯楽映画として一級品である。

最後まで楽しめた。どんでん返しが実によくできている。
そもそも、主役のアレキサンダー・ノースなる人物が一度も顔を見せないところがうさんくさいのである。

 イギリス諜報部員であるエリーズ・クリフトン・ワード(アンジェリーナ・ジョリー )はマフィアの相棒アレキサンダーからの手紙によって、ベニスへと発つ。その途中で、手紙に指令されていたようにアレキサンダーに似た旅行者フランク・トゥーペロ(ジョニー・デップ)に近づき食事に誘う。

 フランクはエリーズの美貌に魅せられついつい行動をともにし、超一級のホテルへ入ってエリーズとキスを交わすが、翌朝何者かによって命を狙われる羽目に陥る。

 ”007”のような超兵器は登場しないが、ドラマ転回の裏に裏があって、それが楽しい。ジョニー・デップはダサい格好で現れるが、超美人のアンジェリーナとの組み合わせが結構バランスがとれていた。

ツーリスト(2010) THE TOURIST
アメリカ/フランス 2010年
監督: フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク 
製作: グレアム・キング  他
脚本: フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク  他
音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演: アンジェリーナ・ジョリー( エリーズ・クリフトン・ワード)
 ジョニー・デップ (フランク・トゥーペロ)
 ポール・ベタニー( ジョン・アチソン警部)
 ティモシー・ダルトン( ジョーンズ主任警部)
劇場:日劇
映像:Allcinemaより


今年もさつき人形

2011-05-06 22:05:40 | 日記

五月になったから、出てきなさ~~い!!

かあちゃんが、そう言いながら、いつもの年のようにさつき人形を

箱から出しました。

さつき人形は長男のにいちゃんが生まれたときに我が家に来ました。

にいちゃんはもう立派な大人になっていますが、

やはり、かあちゃんはさつき人形を出して、

一年に一回の出会いを大事にしています。

ハナミズキもそれを見て、喜んでいます。

(さつき人形のお兄さんも、ずいぶん年をとったみたいだけれど、

相変わらず若いねえ)

若いというか、かわいいんです。


元気を与えた鯉のぼりと連凧

2011-05-05 21:17:18 | 日記

例年はにぎやかに行われるこの地域の鯉のぼり祭りです。

今年は、大震災の影響で自粛したそうですが、子供たちが楽しみに

していたということで、

大げさにせずに、鯉のぼりだけは泳がせてあげようということで、

ちょっと数は少なかったですが、大空に泳いでいました。

見あげる子供たちも、喜んでいました。一緒にいる親たちも楽しそうでした。

その傍らで、連凧をあげている人が居ました。

なかなか見られるものではないので、これも子供たちを喜ばせていました。

みんな元気になってほしいですね。

 


動物園へ行ってみた

2011-05-04 21:15:06 | 日記

気持ちの好い五月晴れなので、近場にある動物園(市川市動植物

園)へ行ってみました。

やはり、親子連れの家族が多く来ていて、人間のファミリーと動物たちの

ファミリーを両方見て、楽しむことができました。

ここの動物園は、レッサーパンダで有名です。

何年も前に来たときより、パンダの数が増えていました。

家族繁栄で何より喜ばしいことです。

 


ご近所の新しい家族かな

2011-05-03 22:05:42 | 日記

散歩に出たところ、ご近所の玄関に子犬ちゃんが繋がれていました。

もしかして、このお宅の新しい家族かなと、思いました。

近づいて手を出して呼ぶと、尻尾を振りながら、愛想よく寄って来てくれました。

鼻先が真っ黒で、耳が垂れていて、前足には白足袋を履いています。

それらが特徴的です。

これから、散歩のたびによりましょう。

成長が楽しみですね。


今が旬のふうち草

2011-05-01 22:05:54 | 花の万華鏡

先日も、書きましたが、今年は鮮やかな花を咲か

せる牡丹が、観葉植物の分野でも本領を発揮してくれ

ました。

最近は、本来の葉が美しく素晴らしい観葉植物の

”風知草”を眺めて慰められました。

4月の始めごろからどんどん葉が出て、今はすっかり

茂ってしまいました。

名前の通り、風にたなびくその姿は、まさしく風の心を

知っている植物だと思います。

去年惜しくも若くして亡くなった愛ねこのチャタは、

この葉を好んで食べました。

チャタもまた、風の香りを運ぶこのふうち草の心を愛し

ていたのでしょう。