(童話)万華響の日々

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「大妖怪展」(江戸東京博物館で開催中)を観た印象

2016-07-23 19:19:59 | 展覧会

これぞ真夏に相応しい展覧会、「大妖怪展」(江戸東京博物館で開催中)、故水木しげるさんですっかり馴染み深くなった妖怪であるが、この展覧会を観て妖怪の世界は奥深いと感じた、全体は3章からなり、1章 江戸の妖怪、2章 中世の妖怪、3章 妖怪の源流 地獄・もののけ、現代の妖怪、となっている、

縄文時代の遮光器土偶が妖怪の源流とは新発見だった、

地獄や六道も妖怪の世界、特に今回初めて目にした「壁邪絵 神虫」(国宝)は何度見ても不可思議、滑稽、何とも言えないおどろおどろした不気味な地獄の生物というほかない、平安時代か鎌倉時代の作品だそうだ、鬼を食らって生きている虫(?)ということだ、

「土蜘蛛草紙絵巻」は南北朝時代のもの、カマドウマのような体に猿のごとき顔が着いている土蜘蛛という妖怪、これも不気味でどことなく滑稽な要素を感じる、

江戸時代になると浮世絵や錦絵の中に幽霊、天狗、百鬼夜行、雪女、狐狸、骸骨、・・・・、が表れる、
日本全国の博物館、寺、図書館、書房、個人に保存してある妖怪作品を集めた大妖怪展、ちょうど夏休みであるから子ども達は勿論、多くの妖怪ファンには待望の展覧会と思う


介護殺人を防ぐ策はないものだろうか

2016-07-15 21:07:44 | 看取りと介護道

いま気になっていること、先月テレビ放送でもみたが、「介護殺人」事件のことである、高齢者の夫婦や親子などが介護に行き詰まって被介護者を殺してしまう、あるいは心中事件となる、死に切れなくて殺人者となってしまう、恐るべき悲しいことである、報道があるたびに当事者たちのことを思うと胸がひき裂かれる思いだ、

介護殺人は他人事ではない、どういう形であれ介護をしている人々にとっていつ自分たちがこういう悲劇の渦中に引きずり込まれるか分からない、あってはならないことである、事件を起こした人たちも止むに止まれぬどうしようもないのっぴきならぬ生き地獄に引きずりこまれてしまった、福祉政策とその実態が貧弱であることは言を待たない、

どこにでも起こっている行き詰まり、八方塞がり、どうやって介護殺人を防止できるか、政治家たちに聞きたいところだ、介護殺人と類似の悲劇は虐めによる自殺、親が子にする虐待、・・・・介護者と被介護者をとにかく危ない兆候が出たら引き離せたら一番いいのだが、良策はないか??


「支持政党なし」党の類似感違いの問題

2016-07-13 21:29:51 | 社会診断 政治

参院選で「支持政党なし」という珍奇な政党名があったが、これはいったい何だろうかと思っていた、そしたら新聞で知ったがなんと64万票もこの政党名に投票されたという、賛否両論があるらしいが、投票用紙に記載する候補者名や政党名については結構やかましくおかしな記載の投票は無効票にされているようだ、にもかかわらずこの「支持政党なし」党はなぜ選挙管理委員会に容認されたのであろうか、選挙公報には政策も書かれていない、

新聞社などが世論調査で政党支持率の調査に当たっては自民党、民進党、公明党などそれぞれ〇〇%と発表され、そのなかに(どこも)支持する政党なしという選択肢がある、これが「支持政党なし」党と混同されやすい、支持政党がなければ白紙投票というのが通例ではなかろうか、白紙とどこが違うのだろうか、ここで思い出すのはあの2020年東京オリンピックの国立新競技場のデザインやエンブレムなど類似のものが見つかってやり直しの大騒ぎになった、記憶に生々しい、今回の「支持政党なし」党もそういう観点から論じられなくてもいいのだろうか


オペラ  ラ・ボエーム   ローマ・イタリア歌劇団

2016-07-13 14:39:13 | 演劇・コンサート

7/3 東京文化会館でのローマ・イタリア歌劇団の公演、ローマ・イタリア歌劇団管弦楽団、児童合唱団は文京区立本郷小学校、演出 ジョルジョ・ボンジョバンニ、指揮 カルロ・パッレスキ、舞台装置も衣装も重厚な当時を思わせるもので好感、

ミミはカルメラ・レミージョ、高音から弱音まで幅広く豊かに響かせて情感たっぷり、ムゼッタはフランチェスカ・タッシナーリ ミミに負けない情感を訴えてくれた、ロドルフォのシモーネ・ディ・ジョリオ ミミの恋人として多感さを表現したテノールであった、

公演全体としてたっぷりと余韻を残し満足感を与えてくれた、プッチーニの流麗で美しいアリアと合唱の連続に乗せて主人公たちの悲運に引き込まれ感極まる酔いしれたひと時であった、小学生たちの演技もよかったと思う


参院選の結果について雑感

2016-07-11 21:28:45 | 社会診断 政治

参院選は終わった、一口で表現すれば「ねじれ選挙」であってその結果は自民・公明党に有利にゴールしたといえる、前々から都知事選の絡み効果を注目してきたがやはり絡みはうまく与党側に働いていた、その他にイギリスのEU離脱国民投票やアメリカの大統領選、様々な凶悪事件が重なり選挙民は攪乱させられたというのが本当だ、

何を言っても与党の選挙作戦と時の風が今回は与党有利に働いた、だが、改憲に必要な2/3議席達成という結果は重大に受け取らねばならない、与党は改憲に関して参院選の争点としないように巧みに逃げ回った、経済を前面に出した、にもかかわらずニュース報道側が2/3議席にこだわって報道した、野党はこれに対して独自の具体策や福祉の財源を明確に示すのが不足したのは事実、報道では与党自民公明党を支持するバック団体の紹介をしていた、安倍政権を支える力はとてつもなく大きい、対抗する野党も策を練らないといけない、今後、改憲は避けて通れない道だ、平和憲法を守りそれを強くする方向の改憲ならばむしろ望ましいと考えざるを得ない


絶世の佳人との一晩の逢瀬

2016-07-09 21:47:02 | 花の万華鏡

今年も「月下美人」が咲くのを心待ちにしていた

冬は室内に入れて越冬させていた

春になってから外へ出して十分に日を浴びさせた 

葉から花芽が出始めたと思ったら、忽ちに蕾が膨らんだ

6月のある日のこと、今日は咲きそうだと思って

日が落ちてから注意して見ていた

7時ごろから開き始めて8時半ごろには7分咲き、芳香も漂ってきた

10時近くには満開になった

真っ暗な中だから懐中電灯で照らした、

光の中に真っ白な細長い何本もの花弁が開いていた

まさに皆既月食のようにみるみる咲いて朝方にはしぼんでしまう

この一晩の純白の美しさはこの世のものとは思われない

一晩だけに限られた絶世の佳人との逢瀬は夢のようだ

 


参院選に臨んで思うこと

2016-07-08 20:41:47 | 社会診断 政治

新聞でもテレビでも参院選については、改憲派が3分の2を超えるだろうという報道が喧しく連日響いている、結果予想をするのはいいがどうも度を超えている、それも報道各社がそろってやっている、ところが憲法の中身についての論議は極めて乏しい、与党は経済、アベノミクスのエンジンをを最大限にふかしてこの道しかないといい、憲法論議に乗ってこようとしない、自民党の姿勢としては卑怯な態度としか思えない、野党は憲法改悪を絶対阻止といい、改憲派に2/3を取らせてはならないといっている、野党の景気対策は果たして現実性があるのかどうか、十分な討議がなされた感じがしない、

しかもこの選挙期間中は都知事辞職に伴う選挙、イギリスのEU離脱の国民投票の結果が及ぼす世界への影響、バングラディシュ・テロ邦人殺害犠牲事件・・・・・どうにも落ち着かない社会情勢の真っ只中、選挙民の多くは本当に落ち着かない、そんな気分で参院選に臨むのだから投票率が低くなりはせぬかと気にかかる、

今回の参院選挙は将来に大きな変化をもたらす、子孫たちに非常に大きい責任がある、それが憲法改定なのであり、目先の景気問題対策ではない、といっても経済問題は国政の当たり前の課題なのであり、政権は景気の舵取りを巧みにやることは当たり前、いはば基本課題である、本丸は憲法や社会安全保障(子育て・介護)の方である、これに取り組むことはまた当然であり、国民は平和な戦争のない社会・世界を求めている、とにかく棄権せずぜひ投票に行って自分の1票を悔いなく役立てたいものだ、とくに普段は支持政党なしとか無党派とかに属する選挙民は今回にはとりわけ危機感を抱いてほしい、ぜひ投票で意思を示してほしい


「ポンピドゥー・センター傑作展」(東京都美術館)を観た印象

2016-07-07 13:03:46 | 展覧会

現在東京都美術館で開催中の「ポンピドゥー・センター傑作展(6/11-9/22)」を観た、1906年から1977年までの絵画、彫刻、写真、映像、デザインなどフランスの生んだ芸術家の傑作、全70余点が展示、巨匠といわれる芸術家の作品に目を奪われる、製作時代順に印象に残った作品を上げると、

「ワイングラスを掲げる二人の肖像」マルク・シャガール 油彩画 1917年
「静物」 ル・コルビジュエ 油彩画 1922年
「画家の肖像」レオナール・フジタ 油彩画 1928年
「ミューズ」 パブロ・ピカソ 油彩画 1935年
「預言者」 パブロ・カルガーリョ ブロンズ 1933-36年
「30」 ヴァシリー・カンジンスキー 油彩画 1938年
「イル=ド=フランス」 マリー・ローランサン 1940年
「大きな赤い室内」 アンリ・マチス 油彩画 1948年
「室内」 ベルナール・ビュフェ 油彩画 1960年
「ヴェネチアの女Ⅴ」 アルベルト・ジャコメッティ ブロンズ 1966年

シャガールの「ワイングラスを掲げる二人の肖像」は彼と妻ベラとの結婚の喜び、ピカソの「ミューズ」は愛人テレーズと妻オルガの二人、マチスの「大きな赤い室内」は置物の周りにかわいい猫もいて楽しい気分にさせられる、パブロ・カルガーリョのブロンズ「預言者」は厳しい表情の預言者が世界の危機を訴えているようだ


余りにも目に余る都知事選報道で霞んでしまいそうな参院選の争点

2016-07-06 08:53:51 | 社会診断 政治

どうもあまりにも目に余る酷い状況なので書かざるを得なくなった、というのは都知事選と参院選の絡み具合のことである、小池氏やら桜井氏やらそして今度は増田氏という候補が自民党から出てきた、舛添辞職問題で十分に時間をかけて参院選の争点をぼやかしてきた自民・公明党のはずだが、まだ不十分と感じたのか、調整するためであろうか、自民党は都知事選への自民党からの候補を決めかねているかの態度で参院選後まで小池氏を推すのか推さないのか保留するという態度に出た、

大衆が最も身近に接するメディアは主としてテレビである、都知事選のこういったニュースがうんざりさせられるほどに時間がさかれる、おかげで参院選の争点である経済や憲法問題は都知事選のニュースのために霞められてしまった、自民党にとってこのことは有利に運んでいる、丁寧に説明するという売り言葉が生きていない、意図的かどうかは分からないとしても、結果的には都知事選を利用した十分に練られた参院選勝利のための画策といえるのである、選挙民はこういう自民党の参院選対策を冷静に判断して票を投じる必要がある、メディアはテレビだけではない、新聞、ネットなどにもよく目を通して参院選に十分な理解を持って投票したい、焦点は平和憲法を変えようとしている自民党他に利をもたらしてはならないということだ


都知事選は参院選の選挙民にとって厄介な代物

2016-07-01 16:56:05 | 社会診断 政治

東京都知事選は自民・公明の与党も民進党など連合野党も候補者を決めかねているように見える、舛添前知事辞職のあと与党は何かと金と政治に問題を抱える国会議員からではなく実務経験の豊富な有名さは二の次とした実力のある候補にしたいらしい、

とにかく4年後のオリンピック・パラリンピックを成功裏に進められる人材でなければならない、報道されているように前総務事務次官の桜井俊氏に立候補を要請していたが固辞されているという、桜井氏は人気アイドルグループ「嵐」の桜井翔さんの父親だから息子の人気に乗っかって出馬することはよくないと判断しているようだ、尤もなことだと思う、親の七光りで立候補する二世、三世の議員に聞かせてやりたい、

一方、自民党の小池百合子氏は都連内には事前の相談なく立候補を表明したので党の反発があるそうだ、だが桜井氏が固辞を固持すれば小池氏と他の候補者を調整しなければならない、参院の選挙中に厄介なことが同時並行的にニュースとなるので選挙民にとっては甚だ迷惑な話だ、英国のEU離脱問題がまたとてつもない影響力を有する、この厄介事が与党に利するのか、野党連合に利するのか、参院選にどう絡んでくるのだろうか

 

朝日新聞 7/1 参照 {増田・斎木・小池の3氏を軸に調整 東京都知事選で自民----
14日告示の東京都知事選で、自民党は、元総務相で元岩手県知事増田寛也氏や、前外務事務次官の斎木昭隆氏、立候補を表明した元防衛相小池百合子衆院議員の3人を軸に調整を進め、週内にも決定する方向となった。前総務事務次官の桜井俊氏に立候補を要請していたが、桜井氏が慎重な姿勢を崩しておらず、擁立は困難な状況となった。}