これぞ真夏に相応しい展覧会、「大妖怪展」(江戸東京博物館で開催中)、故水木しげるさんですっかり馴染み深くなった妖怪であるが、この展覧会を観て妖怪の世界は奥深いと感じた、全体は3章からなり、1章 江戸の妖怪、2章 中世の妖怪、3章 妖怪の源流 地獄・もののけ、現代の妖怪、となっている、
縄文時代の遮光器土偶が妖怪の源流とは新発見だった、
地獄や六道も妖怪の世界、特に今回初めて目にした「壁邪絵 神虫」(国宝)は何度見ても不可思議、滑稽、何とも言えないおどろおどろした不気味な地獄の生物というほかない、平安時代か鎌倉時代の作品だそうだ、鬼を食らって生きている虫(?)ということだ、
「土蜘蛛草紙絵巻」は南北朝時代のもの、カマドウマのような体に猿のごとき顔が着いている土蜘蛛という妖怪、これも不気味でどことなく滑稽な要素を感じる、
江戸時代になると浮世絵や錦絵の中に幽霊、天狗、百鬼夜行、雪女、狐狸、骸骨、・・・・、が表れる、
日本全国の博物館、寺、図書館、書房、個人に保存してある妖怪作品を集めた大妖怪展、ちょうど夏休みであるから子ども達は勿論、多くの妖怪ファンには待望の展覧会と思う