(童話)万華響の日々

いつもご訪問ありがとうございます、ブログ開始から大分心境も変わってきました

匂いも花粉も除去された百合が意味するもの

2022-10-15 16:28:49 | 雑感・エッセイ

かみさん(家内)が花を買ってきて活けた。幾つかの花があったがその中に百合がある。だいぶ昔から百合が大型のカサブランカになった。ほかの種類もあるが、百合にあの特有の強い匂いがない。聞けば品種改良で匂いを減少させたものだという。人によっては百合の匂いが嫌いだという。また百合の匂いは強すぎるから嫌だという人もいる。私は百合には匂いがあってこそ百合だという立場である。まあ、それでも仕方ないと我慢してきた。ところが更に驚くことが起きた。なんとまあ、雄蕊の花粉が無いものが出回って来た。かみさんに言わせると、百合の花粉は落ちるし、服などに付着する。そうすると着色してなかなか落ちないのだそうだ。それでかみさんは蕾が開いて花粉が見えだすとすかさず取り去ってしまう。これも私には我慢ならない。雄蕊の花粉は百合の美しさの重要な部分である。絵に描いたり写真に撮ったりするとき、雄蕊とその花粉は百合の花の花たる重要な特徴だ、ポイントである。それが品種改良でなくしてしまった。これは改良などではない。改悪である。去勢である。薔薇からとげを無くしたら薔薇であろうか。朝顔から蔓を除いたら朝顔であろうか?どうにも、人間の勝手が過ぎないか。
 自然に手を加えて人間に都合よくするにはルールが必要だ。これは自然に対する冒涜、ハラスメントになる。人間優位の思想である。こういう勝手を止めないととんだしっぺ返しを受けることになる。例えば外来種の動物を国内に入れペットにしたところ、大きくなりすぎて川や池や野に放ってしまった。その結果国内の種を駆逐し大いにはびこりとんでもない悪さをしている。かみつき亀、草魚、ザリガニ、・・・・いくらでも例がある。どうするのか。この付けを誰が払うというのだ。環境破壊の一種である。

 


ポイントが好きな政府

2022-10-10 20:54:52 | 社会診断 政治

政府はポイント付与が好きだ。マイナーポイント、節電ポイント、旅行ポイント、などがある。いずれも申請者にのみ与えられる。
一方で減税はしない。今こそ消費減税をすれば物価高にあえぐ庶民が助かる。消費税は深刻ではなく、兎に角、物を買うことに寄って税金が自動的に加算され政府の懐に入る仕組みだ。ポイントは申告者にのみ与えられるから、申告という面倒な手続きを必要とする。これが政府には都合がよい。申し出ない者にはポイントは付与されない。政府は金をださないで済む。つまりは、庶民に苦労させて、政府、自分たちは楽ができる。一方減税では庶民が楽ができるし、生活が楽になる。国はもっと庶民のことを考えるべきだ。

企業がポイントで客を呼ぶのは、企業は自分で減税できないし、物価の無駄を削るのは非常に困難だ。固定費、変動費などを操作し切ってぎりぎりの価格で売っている。企業間の競争に勝つために価格はぎりぎりまで削られている。ポイントだけが競争に打ち勝つ手段となり、3倍日だの5倍日だのとポイントで客を呼ぶ。客はポイントの高い日に買い物に行く。そして企業が儲ければ儲ける程、税金が国に入る。国は競争せずに企業の売上に乗っかって税収が多くなる。こんなバカなことがまかり通っている。ガソリン税に手を付けなかったのも同じ理由だ。原油の値上がりでガソリン価格が上がった。国はガソリン販売業者に値上がり分を補填するように補助金を出して販売価格を抑えている。輸送業者やガソリン販売業者は一時的に楽になろうが、原油はあらゆる産業にエネルギーや原材料として使われている。これが物価高の一因となっている。消費税を下げることですべての産業を苦境から救うべきなのである。それが出来ないのはなぜか。余程使いたい予算対象があると見える。
国がポイントでその場しのぎで庶民をごまかすのは本筋ではない。