(童話)万華響の日々

いつもご訪問ありがとうございます、ブログ開始から大分心境も変わってきました

パンデミックとアラジンのランプの魔人の類似

2021-11-29 17:15:32 | 新型コロナウイルス感染

過去人類は何度かの疫病大流行(パンデミック)にあってきている。中世以来ではコレラ、ペスト、天然痘、インフルエンザ、スペイン風邪、マース、今回の新型コロナウイルス、・・・・・。そのほかにもエイズウイルス、エボラ出血熱、地方の風土病と言われるウイルス病、・・・・。人間だけでなく植物にも、鳥や豚など動物にも、流行がある。聞くところによれば天然痘だけが撲滅されたという。その他のウイルスはパンデミックを終わっても生き続けていると言われる。どこかで細々と生きながらえ再度のパンデミックをもくろんでいるようである。

こう考えると、アラジンの不思議なランプの昔話を思い出す。ランプには魔人が封じ込められていた。誰かに擦ってもらうとランプから魔人が出てくる。数百年、数千年を経ても機会が訪れればこの世界に現れる。パンデミック・ウイルスはこの魔人に似ていて何かによって封じ込められているが、機会が訪れれば現れる。まさに魔人である。

過去のウイルスのパンデミックも何故始まり、なぜ収まったのか不明である。宿主群に免疫が飽和に達し伝染しなくなる。かつては自然な伝染量の飽和が起こったであったろう。現在ではワクチンがその力を持つ。大勢がワクチンを打つことで免疫が飽和状態となる。自然にであれ、ワクチンによってであれ、パンデミックはいつまでも続くものではない。飽和状態が出来ればウイルスは落ち着いてしまう。

(UTは文章とは無関係です)

Dame Kiri Te Kanawa sings "Vocalise" - Rachmaninoff

Dame Kiri Te Kanawa sings "Vocalise" Op.34 No.14 by Sergei Rachmaninof...

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人世の決断は辛いし、たびたびのことでもある

2021-11-25 21:37:43 | 新型コロナウイルス感染

「メリットが大きい方を選ぶ」、これは新型コロナワクチンを採用し接種を進める理由である。WHOのみならず世界各国の公的見解と思う。ワクチン接種で感染が予防され、たとえ感染しても渋滞化しない。こういう人が俄然多い。一方で接種によって副反応にやられて死んだり渋滞化し、治っても後遺症に悩まされる、こういう人も何人かいる。大勢を救うために少数の犠牲者はやむを得ないという。これがメリット、デメリットの比較から出た結論である。しかしながら誰でも助かると思ってワクチン接種したのに死ぬ確率もあるかもしれないと予想はしても自分にはまさか起こらないだろうと思っていたはずだ。これはすべての医療手術に当てはまる。どんな手術でも死亡も含めて危険な事態の起こる確率が事前に患者に説明される。手術にはそれを理解したうえで手術を受ける承諾のサインが求められる。手術の成功率が99%以上あっても危険の可能性を消し去ることはできない。その決定はあくまでも自分である。自己責任と言われるものである。だから今回のワクチンが特別というわけではない。人生は辛い。こういう決定や決断を色んな場合にしていかねば生きてゆけない。ワクチンもその一場面である。ただ違うのは全世界的にこの決断が個人個人に突き付けられている(た)ことだ。私も決断して2回の接種を受けた。


鬼平犯科帳の面白さ

2021-11-08 20:24:34 | 読書

池波正太郎著「鬼平犯科帳」は文春文庫から全24巻が出ている。いくつかの時代劇はテレビで見ていたが「鬼平犯科帳」も主役が何人か代わって同じ名前の作品を次々に観てきた。テレビも好いが小説を読まないと本当のところが分からない。それで図書館利用で2冊ずつ借りて読み始めた。丁度コロナ禍に巻き込まれて借りれない時期もあった。しかし、緊急事態宣言解除で図書館利用が可能となって読書を続けることができた。この「鬼平」は24巻ありつい最近全部読了できた。足掛け3年位かかった。読書は好きであったが、最近は視力が落ちて老眼鏡や拡大鏡を活用しないと読めない。そのため眼も疲れるし、読む速さは頗る遅い。それでこんなに時間がかかってしまった。

兎に角引き込まれた。コロナ禍の自粛期間を鬼平で過ごしたみたいなものだ。殆どが短編であるが、長編が最後の方に3件ぐらいある。最後となった長編「誘拐」は作者が逝去されて未完となってしまった。これは残念である。結末が分からず想像するしかない。未完となって忽ちドラマの登場人物たちが一挙に消え去ったような気がする。長谷川平蔵、妻の久栄、密偵の彦十、五郎蔵、おまさ、粂八、お熊ばあさん、佐嶋、木村忠吾、他の与力や同心、あまたの盗賊たち・・・・消えてしまった。特に最後の未完の「誘拐」では囮のおまさがどうなったのかが気になるところであった。だが江戸情緒もたっぷりと味わうことができた。今の東京がかつて江戸と呼ばれたころの風情が説明されていてよい。正当な盗賊の三カ条というのも面白い。盗みにも美しい盗み方がある。その反対の急ぎ働き。全巻を読んでよかった。