(童話)万華響の日々

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ゲノム編集を人の妊娠・出産に使った、その結果は

2018-11-28 20:32:49 | 社会診断 AI・ロボット

ゲノム編集で双子の女の子が生まれた、中国の科学者がやった、中国では妊娠・出産に関してゲノム編集技術は禁止されている、にもかかわらずやったのである、HIVの患者夫婦にHIVに罹りにくい遺伝子操作をした受精卵をつくって出産させたそうだ、かの医療技術者は当該夫婦に必要なことであったとし、その結果は後世が判断すると言っているそうだ、なんでもやってしまえば勝ちだという哲学は現代ではもう危ないことだらけである、その技術は本当に人類や社会を幸福にするのだろうかと十分に検討・熟慮・考慮されたのだろうか、科学者は新しい技術ができたら使ってみたくて仕方がない人種である、倫理より名声とか歴史に残るとかの方が重要なのだ、そのいい例がマンハッタン計画であった、原爆の推進者であったオッペンハイマーは日本に原爆投下という人体実験を止むにやまれぬ思いでいた、科学者の好奇心と歴史に名を残したい欲望に突き動かされ断行してしまった、その結果は74年たった今は明らかである、にもかかわらず核兵器・原発の維持に躍起となっている国々にはよくよく考えてもらいたいものだ、ゲノム編集も然り、手に入れた技術を封印する知恵を持たねばならない


出入国管理法案が採択される意味

2018-11-27 21:50:17 | 社会診断 難民

出入国管理法案が自民・公明党等の賛成で衆院可決された、いわば名前だけで中身のない法案が与党など多数の力で通過した、このような強行採決には飽き飽きする、ともかく外国人の労働者受け入れが大幅に推進されることになる、日本人の情緒的性格が悪い方向に発揮されている、国会での議論が無視・軽視されているがどうも頭が回転しない状態になっているように思える、

しかしながら政府の説明とは逆に日本での移民制度が大きく進むことになるだろう、ここでも将来の国民につけを回した、ごたごたが各所で多発するであろう、現場は大いに困惑し悩まされるだろう、それでも泥縄式に対処療法的に目の前の困惑自体に接して場当たり的に対処せざるを得なかろう、社会のいろんな場所で人と人(外国人)との軋轢が発生するであろう、こうして日本は捻じれながらも、望むと望まざるとに関わらず多人種社会へ移ってゆくのである、


「ピエール・ボナール展」(2018.9/26-12/17 国立新美術館開催中)を観た印象

2018-11-21 20:42:25 | 展覧会

「ピエール・ボナール展」(2018.9/26-12/17 国立新美術館開催中)を観た、ピエール。ボナールはフランスの画家で1867-1947に活躍した、ナビ派に属する、画風は浮世絵の影響を受けたそうだ、フランスでは大いに評価されている、その特徴は「視神経の冒険」といわれる、今回展は絵画、写真、版画などに及ぶ、

鑑賞して第一印象は兎にも角にも薄らぼんやりとした曖昧模糊な画風に参った、主体は比較的はっきりしていて判別できるが背景などは何が描かれているのか分かるまでに時間を要する、結局分からずじまいで立ち去った作品が多かった、「視神経の冒険」とはこういうことなのか?

猫や犬が好きだったようでそういう作品が多い、概して優しい色調で印象は穏やか、日本人にもファンが多いのではなかろうか





左上;「白い猫」1894年 右上:「アンドレ・ボナール嬢の肖像、画家の妹」1890年

左下:「格子柄のブラウス」1892年 右下:「猫と女性 あるいは 餌をねだる猫」1912年


「江戸絵画の文雅  魅惑の18世紀」11/3-12/16 出光美術館を観た印象

2018-11-16 16:36:27 | 展覧会

「江戸絵画の文雅  魅惑の18世紀」11/3-12/16 出光美術館を観た、18世紀江戸の元禄時代、江戸、大阪、京都で文雅を極めた絵師たちの競演、実に見応えあった、特に文人画家の池大雅と与謝蕪村の作品を対比的に注目して観た、出来て興奮する、「夜色桜台図」や「山水図屏風」蕪村と「十二カ月離合山水図屏風」池大雅は共に大作の水墨画で作風の違いが味わい深い、これら大作に対して小品ではあるが「筏師画賛」蕪村 は絵といい、書といい、絶品である、「定家詠十二カ月和歌花鳥図 三月」尾形寒山の絵と書にも惹かれた

  

                                 

 

上 「定家詠十二カ月和歌花鳥図 三月」尾形寒山                                                                                                                                                 中  「夜色桜台図」与謝蕪村                                                                 下 「筏師画賛」与謝蕪村   

        

 

 

         


「横山華山」展 東京ステーションギャラリー(2018.9.22.-11.11.)を観た印象

2018-11-10 20:04:12 | 展覧会

    

                                  左上:寒山拾得図  右上:薔薇に文鳥図  左下:唐子図屏風  右:富士山図


「横山華山」展 東京ステーションギャラリー(2018.9.22.-11.11.)を観た、横山華山は1781-1837の画家、京都で活躍、江戸時代後期の人気絵師であった、画風は自由奔放、曽我蕭白、岸駒に師事したが特定の画派に属さず多くの傑作を残した、だが日本では次第に人気がなくなりその作品は海外に流れた、今回の回顧展は海外からも取り寄せた約100点の展示、日本では横山大観が有名であるが、同じ横山姓の埋もれた大絵師が回顧されて世の人々に観られたことは喜ばしいこと、

山水画も風俗画も動物植物画もそれぞれ最高の水準にあり見応えある、上下30メートルに及ぶ「祇園祭礼図巻」は山鉾や神輿などの祭列が人々と共に細密・緻密に描かれ壮大な絵巻物語となっている、人物の表情など実に豊か、富士山も流麗でその後の他絵師の富士山図に比べても堂々たる圧巻である


「藤田嗣治展」東京都美術館(2018.7.31-10.8.)

2018-11-06 18:51:54 | 展覧会

「藤田嗣治展」東京都美術館(2018.7.31-10.8.)、藤田は1886-1968に日本とフランスで活躍した,没後50年の大回顧展で「風景画」、「肖像画」、「裸婦」、「宗教画」などに分けて展示、独特のおかっぱ頭で丸メガネとちょび髭で藤田嗣治は異彩を放った、その画風も独特で裸婦画の肌の乳白色は他の追随を許さない、藤田は猫が特に好きだったらしく多くの絵に猫が構えていて猫好きには興味ある、フランスでは寵児となったそうである、太平洋戦争が始まり戦争画の責任者となって数多くの戦争画を描いた、そのためか戦後の日本でGHQから戦争協力者の疑いを掛けられ評価が悪く嫌気が差しフランスへ移ってしまって二度と帰国しなかった、フランスの国籍を取りカトリックの洗礼を受けた、洗礼名がレオナルド・ダヴィンチに倣いレオナルドとした、それでレオナルド・フジタと呼ばれる、死後フランスで自身の礼拝堂に埋葬された、後に藤田は日本で再評価され今回のような展覧会がもたれるようになった、もしも戦争がなければ藤田は国内外において一貫して大画家として生涯を閉じたであろうに

 

                                                                    自画像 1929年     猫 1932年、争闘(猫)1940年、礼拝 1962-63年


写真展「オードリー・ヘプバーン」 柏タカシマヤ回転45周年記念

2018-11-03 21:21:33 | 展覧会

「オードリー・ヘプバーン」写真展はあちこちの百貨店などで開催されていた、今回のは柏市のタカシマヤ開催(8/29-9/3)のもの、オードリー・ヘプバーンはお気に入りの女優である、他の女優で代えることができない特別な品性を感じる、今回の展覧会を見逃すわけにはゆかなかった、展示は150点でボリュームがある、オードリー・ヘプバーンは「妖精」に例えられたが本当に可憐で愛らしく魅力にあふれていた、写真家の腕もさすがで彼女の魅力を余すところなく引き出してくれた、オードリー・ヘプバーンのファッション、映画、プライベートの三点から迫った特集であるという、永遠のオードリー・ヘプバーンというべきものだ、堪能した