(童話)万華響の日々

いつもご訪問ありがとうございます、ブログ開始から大分心境も変わってきました

えほん  やきざかなののろい

2015-03-24 17:09:35 | 猫、ねこ、ネコの図書館

「やきざかなののろい」

えとぶん 塚本やすし

ポプラ社 2014年発行

やきざかなは食べにくいからぼくはきらいです

きらいだから食べたふりをしてごまかします

ある日、やきざかながぼくが寝ているふとんに

入ってきて、きらはないでくれーーと叫びます

なおもきらっていると、やきざかなが大きくなって

ぼくを飲み込みました

これがやきざかなののろいです

そこへ猫が飛びこんできてやきざかなを食べてしまい

ぼくはたすかりました

ノラ猫はぼくのうちで飼うことになりました

猫はやきざかなのじょうずな食べ方を教えてくれました

やきざかなも食べられて喜びました

☆猫がでてきて大活躍のえほんです☆☆☆

 

 


画と詩集  ねこは猫の夢を見る

2014-11-03 22:19:51 | 猫、ねこ、ネコの図書館

画と詩集  「ねこは猫の夢を見る」

竹書房 2008年発行

「ねこ新聞」編集部による監修です

サトウハチロー、野口雨情、石川啄木など

有名な詩人と画家による猫の画と詩が約30編

画も好いし、詩も好い

巻頭にある詩を紹介

”猫は詩のように、

詩は猫のように

自由が大好き”

ワシオ・トシヒコ(詩人、美術評論家)

素敵な内容です

ぜひ手にとって読んでみたい絵本です


えほん  「ミスターワッフル!」

2014-05-03 17:41:59 | 猫、ねこ、ネコの図書館

 

「ミスターワッフル!」

作・絵 デイヴィッツド・ウイズナー

BL出版  2014年発行

尻尾の長い黒白猫 ミスターワッフルが

ご主人が与えてくれるおもちゃには飽き飽き

そこへ変な小さな宇宙船があらわれて

これにはワッフルも思わず夢中に

なんて奇妙な生き物が乗っているんだろう...

宇宙人たちも巨大な怪物、猫にびっくり

さあ、どうなった??

漫画風に描かれた興味深い作品です





えほん  「ねこのシジミ」

2013-10-07 22:29:35 | 猫、ねこ、ネコの図書館

「ねこのシジミ」 和田 誠 著

ホルプ出版 発行 1996年 

捨てられていた四匹の子猫がそれぞれ

拾われてゆき、飼われました

そのなかでショウちゃんは一番きたなくて

目ヤニのでていたぼくを連れて行きました

ぼくはシジミという名がつけられました

シジミみたいだったからです

どろぼうもつかまえました

というわけで、シジミの毎日が描かれています

絵は細かい線描画でリアルです

イラストレーター和田誠さんのえほんです

 


小説「ノラや」 内田百 著について

2013-09-16 21:45:50 | 猫、ねこ、ネコの図書館

ノラや 内田百間 

ちくま文庫 2003年出版

内田百(1889-1971)は夏目漱石の門下生、

岡山市生まれ、東大独文化卒

 猫23編からなるが、最初に掲載の「猫」、「梅雨韻」、「白猫」は猫にからんだ怪異な短編、
 次の「彼ハ猫デアル」、「ノラや」からは大して猫好きでもなかった著者が一匹のノラ猫と出会ったことから
圧倒的な猫好きに変わっていった、

そして突然失踪したノラに対するたまらないほどの愛着と恋慕の情
 は尽きることがない
 著者はノラが消えていったときのことをいつまでもありありと覚えている、「家内の手をすり抜けて下へ降りた。そうして垣根をくぐりトクサの繁みの中を抜けて向こうへ行ってしまった」、それ以来ノラは戻ってこなかった、
 著者は憂鬱になり来る日も来る日もノラが帰ってこないかと気も狂わんばかりの日々を過ごす、その寂しさに思わず涙にむせったことも、ついには謝礼付きの新聞の折り込み広告を出したりする、

 百はどんな猫でも好きになったのではなかった、
いなくなってからその想い出の一つ一つが胸にこみ上げて余計に可愛さが募ったのではないかと思われる


 彼は生涯のうち、たった二匹の猫にだけ愛情を注いだ、
二匹目はノラによく似た迷い猫でクルツという名前だった、このクルは尻尾が短いことを除けばノラに瓜二つだった、
 
 だが、喧嘩をしたときの怪我が原因で体を壊し医者の治療も虚しく死んだ、飼われてから5年ちょっとだった、

 ノラは飼われて一年ちょっとで行方不明となったが、クルは愛情を十分に注がれた一生だった

 百は六十代後半むしろ七十近くなって猫を飼った、
子供もいなかったからその老年の慰めを得た、だからことさらにノラがいなくなったことやクルが短命で死んだことはことのほか応えたに違いない

ノラのことでは、あたかもかぐや姫の物語を連想してしまう、
大きくなったノラは爺と婆を置いて月の世界にいってしまった、
もの悲しい


えほん  「ねこ いるといいなあ」

2013-08-14 22:04:41 | 猫、ねこ、ネコの図書館

「ねこ いるといいなあ」

さく・え=さのようこ

小峰書店  1990年 発行

ベストセラーえほん「100万回生きたねこ」と

同じ作者のねこのえほんです

ねこの好きなおんなのこが、ねこ飼いたさに

ねこ いるといいなあ、というと

ねこの鳴く声が聞こえます

たまらず、ねこの画を書きました

すると、みんな出てきて動き回ったのです

おんなのこはビックリ、さてどうなったでしょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


作家の猫  平凡社刊

2013-04-30 10:46:02 | 猫、ねこ、ネコの図書館

「作家の猫」  平凡社 2006年発行

だいぶ以前に買った猫関連の本です

これも、何度も何度も読んでいます

掲載された作家たちは全て故人で、彼らが愛した猫と一緒に写された写真や

イラストが豊富に載っています

実に楽しい本です、猫好きにはまたとない逸品です

夏目漱石、南方熊楠、コレット、寺田虎彦、熊谷守一、朝倉文夫、竹久夢二、

谷崎潤一郎、藤田嗣治、内田百、室生犀星、木村壮八、佐藤春夫、

大仏次郎、ヘミングウェイ、稲垣足穂、猪熊弦一郎、幸田文、梅崎春生、

武田泰淳・百合子、椋鳩十、山城隆一、田村隆一、仁木悦子、三島由紀夫、

開高健、中島らも

そうそうたるメンバーです

彼らがいかに飼っていた猫に首ったけであったかがよ~くわかります


えほん 「ノラネコの研究」

2013-03-09 21:24:15 | 猫、ねこ、ネコの図書館

「ノラネコの研究」 

伊澤雅子 文  平出衛 絵

福音館書店 1991年 発行

これはおもしろい本です  

ノラネコの一日の過ごし方を観察した記録です

作者 伊澤雅子さんは哺乳類、とくにネコ科動物の生態の研究者です

従って、やさしい表現ですが、

ノラネコの生態が実によく分かるように書かれてあります

絵はまさしく絵本にふさわしく、

ネコのいろんな表情がありありと描かれていて楽しいです

とりわけ、ネコ観察のコツが5つあげてあって、興味深いです

ネコは人にじっと見られるのがきらいで、

目が合うのは避けないといけませんとか、

そばにくっついてくる人がきらいだとか、うなずけます

それにしても、あの足の速いネコをおいかけて

一日過ごすというのはさすがに生態学者のレベルだと思いました

ノラネコに気づかれずに追いかけてみる愉しみをやってみたいです

それにしても、最近はノラネコも少なくなって危惧しています

飼いネコもいいですが、地域ネコ、いわゆるノラネコを

大事にしたいと思います


えほん 「あおい ねこ」

2013-02-25 21:16:34 | 猫、ねこ、ネコの図書館

絵本「あおい ねこ」
作・絵 谷内こうた
講談社 2001年発行

どこからきたのでしょうか

その あおいねこは?
ある日、少年はあおい ねこと出あいました
あおいねこは少年と自転車であそび、
丘のほうへ行きました
丘のうえで、ねこと少年はそらをみあげました
そらがくもってきました
あおいねこは、そらへ帰ってゆきました

なんとなくかぐや姫を思い出しました
天へ帰ってゆくねこ、
月へ帰ってゆくかぐや姫、どこか似ていませんか


絵本 「猫山」

2013-02-22 20:16:37 | 猫、ねこ、ネコの図書館

猫山(ねこやま)  斉藤隆介 作/滝平二郎 絵

岩崎書店 1983年発行

滝平二郎さんの切り絵が抜群の絵本です

深い山に入り込み谷川で釣りをしていた三平少年

夢中になって日が暮れて山道で迷ってしまいます

日もとっぷりと暮れ、見つけた一軒のあばら家

そこには男の子や女の子が十何人もいて、

しらがのばあさんがいたのです

三平が飼っていた白猫のニャンコもいました

ばあさんというのは猫ばばで、

子供たちはさらわれた子猫だったのです

さあ、三平はニャンコを連れて

逃げ出すことができたでしょうか

むかしばなし「山姥」の猫版ですね

きょうは2.22.にゃんにゃんの日だそうです

猫は平和でいやしのシンボル

大事にしたいとおもいます


絵本  「ちいさなねこ」

2013-01-25 20:48:04 | 猫、ねこ、ネコの図書館

ちいさなねこ  石井桃子 さく  横内 襄 え

福音館書店発行  1963年

ちいさなこねこの冒険です

人間の子どもや、走ってくる自動車や大きな犬にあいます

犬に追いかけられて木の上に、

おりられません

おかあさんねこが探しに来てくれます

おかあさんねこが救ってくれました

よかった、よかった!!

昭和のころの自動車や家並みが描かれていて

なつかしいです


絵本 「くまとやまねこ」

2013-01-20 16:13:48 | 猫、ねこ、ネコの図書館

くまとやまねこ  湯本香樹実 ぶん  酒井駒子 え  

河出書房新社発行 2008年

仲よしだったことりに死なれたくま、

すっかりおちこんでいたところへ

旅のやまねことあうのでした

やまねこはヴァイオリンを弾いてくまをなぐさめます

その曲を聴きながら

くまはことりの死を初めてうけいれることができました

そして、ふたりは一緒に旅に・・・・・・

 

愛するものの死にあい、

それを受け入れ立ち直ってゆく

こころなぐさめられ、こころ温まる、

そんな素晴らしい絵本です

絵はモノクロですが

それがかえって雰囲気が出ていていいです


写真絵本  「のせ猫 かご猫シロと3匹の仲間たち」

2012-12-21 20:05:36 | 猫、ねこ、ネコの図書館

写真絵本「のせ猫 かご猫シロと3匹の仲間たち」

著者SHIRONEKO 発行 (株)宝島社 2012年

小さいころからおっとりした性格のシロ。

試に頭の上にモノをのせてみると、

嫌がらないので帽子を被せた。

それ以来、花や野菜、果物など

いろんなものをのせちゃったとか。

弟たちもそれをみならったそうです。

絵本の中には楽しいのせ猫が満載、

かわいいねえ。

 


絵本 「いつか帰りたい  ぼくのふるさと」 ねこの目から見た大震災

2012-12-08 21:25:56 | 猫、ねこ、ネコの図書館

本屋で好い絵本を見つけました

このブログでも紹介した大塚敦子さんの絵本です

「いつか帰りたい  ぼくのふるさと」

福島第一原発20キロ圏内から来たねこ、です

写真・文 大塚敦子

小学館発行 2012年11月

被災ねこキティの物語です

地震が起きて、津波が来て、原発が事故を起こして、

そして人々がいなくなった

動物たちは何とか生き延びたものもいるが、

死んだものもいた

キテイは助けられましたが、家族と離れてしまいました

けれど、また再開ができたのです

ねこの目から見た東日本の大地震・大津波・原発事故の

恐ろしさがひしひしと伝わってくる絵本です


絵本 「こねこのチョコレート」

2012-09-10 21:52:11 | 猫、ねこ、ネコの図書館

絵本「こねこのチョコレート」 B・k・ウイルソン 作

小林いづみ 訳  大社玲子 絵 こぐま社 2004年 発行

最近は外出の折に、本屋さんに寄ったときには

必ず絵本コーナーを見ます

何かよい絵本はないか、できたら猫の絵本はないか

気に入った絵本は、

どこの書店にも置いてあるわけではなく、

一期一会的な出会いです

だから、好い本があったら迷わず買うことにしています

この本もそのような一冊です

☆☆☆

四歳の女の子がおとうとの誕生日のお祝いに

自分のお小遣いで、

八匹のこねこのチョコレートを買います

しかし、誕生日の前の日の夜のベットで、

彼女はついついそのチョコを全部食べてしまった

さあ大変、その続きは本を読んでみてください

あっと驚く結末が待っています