うちのばあちゃんと同じショートステイを利用されている90歳代半ばのおじいさん、
いつの間にか入れ歯を外して誰にも知られないうちに失くしてしまったそうです、
これはまずい、家に帰ってきてから分かったそうです、上あごの方だけだった
らしいです、多少の食べずらさはあってもなんとか刻み食で食べられるとか、
良かったですね、おかげで入れ歯の新作をしなければいけなくなった、
ところがうちのばあちゃんの場合にも入れ歯の新作には苦労しました、
とにかく本人は認知症が酷いのであれやこれやと注文を付けられません、
そこで付添いの介護家族が代弁しなくてはいけない、うまく伝わればいい
ですが、入れ歯の調整のときに代弁が難しいのです、
年寄りは入れ歯とあごの間に食物が入りこむと気持ちが悪くて外したがりま
す、うちのばあちゃんもその例にもれず外したがります、外して唾液の付いた
手で目などをこすります、そうすると眼が汚れて目ヤニが溜ったり結膜炎をお
こしたりと、やっかいなわけです、それでうちでは食事が終わったあとはすぐ
入れ歯を外します、そうすると今度は自分の歯を取られてどこかへ持って
行かれはしないかと嫌がるわけです
入れ歯ひとつとっても認知症の高齢者の世話にはてこずります