(童話)万華響の日々

いつもご訪問ありがとうございます、ブログ開始から大分心境も変わってきました

認知高齢者の入れ歯の世話も骨が折れる

2014-06-29 19:22:55 | 看取りと介護道

うちのばあちゃんと同じショートステイを利用されている90歳代半ばのおじいさん、

いつの間にか入れ歯を外して誰にも知られないうちに失くしてしまったそうです、

これはまずい、家に帰ってきてから分かったそうです、上あごの方だけだった

らしいです、多少の食べずらさはあってもなんとか刻み食で食べられるとか、

良かったですね、おかげで入れ歯の新作をしなければいけなくなった、

ところがうちのばあちゃんの場合にも入れ歯の新作には苦労しました、

とにかく本人は認知症が酷いのであれやこれやと注文を付けられません、

そこで付添いの介護家族が代弁しなくてはいけない、うまく伝わればいい

ですが、入れ歯の調整のときに代弁が難しいのです、

年寄りは入れ歯とあごの間に食物が入りこむと気持ちが悪くて外したがりま

す、うちのばあちゃんもその例にもれず外したがります、外して唾液の付いた

手で目などをこすります、そうすると眼が汚れて目ヤニが溜ったり結膜炎をお

こしたりと、やっかいなわけです、それでうちでは食事が終わったあとはすぐ

入れ歯を外します、そうすると今度は自分の歯を取られてどこかへ持って

行かれはしないかと嫌がるわけです

入れ歯ひとつとっても認知症の高齢者の世話にはてこずります


夜の付き合いは辛いもの

2014-06-27 22:09:16 | 看取りと介護道

四日間のショートステイから家に帰った日は、ばあちゃんはどうも夜

の睡眠がめちゃくちゃになるというのが最近の特徴です、つまりどうも

家に帰ってきたという安ど感がすぐには涌かず、なぜか興奮していて

眠れなくなるらしいです

最近も夜九時に寝床に入ってもらったのですが、40分か1時間おきに

目を覚ましてくれるのでそのたびにわたしも起きざるを得ません、

おかげでその夜は8回か9回も起きてくれて、一緒にしばらく起きて

付き合ったりしたのでもう徹夜状態ですから寝不足で酷い一日でした、

その代り翌日の夜はばあちゃんも寝不足解消のために良く寝てくれ

ました、兎に角、夜の付き合いはいつまでたっても辛いです


大雨の犠牲者はここにもいた

2014-06-26 09:49:08 | 日記

一昨日も昨日も日本列島は大荒れに荒れたようです、ワールドサッカー

だけでなく天候も激しく荒れました、北関東ではビー玉大の雹が降って

30センチぐらい積もったようで、雹搔きしなくてはならなかったとか、

これはひょっとして氷河期がきたのかと思ったり、

こちら千葉県の西側でも午後の三時ぐらいにもの凄い雨が降って

きました、ちょうど車で外出した時でしたが道路が雨しぶきで真っ白

になって前が見えなくなって運転が危険な状態でした

家にたどり着いたときはもう雨が上がっていました、

ところがかあちゃんが道路に蛇を発見し、見れば車に曳かれた

らしく腹がつぶれて死んでいました、、電線にカラスがとまってこちら

を見下ろしていました、この蛇を銜えて行ってくれればいいと思い、

当面道脇に寄せておきました、今朝になってまだそのままであった

ので処分しなければいけないなと思い埋める場所もなく燃やすごみ

袋へいれてゴミとして出すことにしました

それにしてもこの数年間、うちの庭周辺にいたらしい蛇(青大将)が

姿を見せなかったし、近所でやはり数年前に青大将が交通事故で

死んでいたのでもういなくなったのかと思っていました、今回見た

のは40センチぐらいでそんなに大きくない蛇でした、それが今日の

もの凄い雨で多分木の枝から道路に落ちてしまったのではないかと

想像しました、大雨という異常気象の犠牲者です


訪問看護師と看取りの資格  その後

2014-06-22 21:37:34 | 看取りと介護道
このブログを投稿して1年たちましたが、この提案に対して具体的な動きはありません、介護付き有料老人ホームでもこのような看護師による看取りが可能になればもっと看取りが一般的に施設で行われるようになると思うのですが・・・・
 
 
 
 
 
 
訪問看護師と看取りの資格

最近は家族の最期の看取りを家でするケースが多いと聞きます実際、病院に入院していてもある程度家族の介護が可能のようならば、退院させられてしまうのです老健施設えいっとき待機...
 

 


映画  ブルージャスミン    アメリカ   2013年

2014-06-22 19:54:12 | 映画の印象

まばゆい人工の光と圧倒的なエネルギーが支える虚飾に満ちた現代社会の中で、人々はそれを当然のごとくに享受しもはやそこから外の世界へ出て素朴に質素に身の丈に応じた慎ましい生活をしようなどとは全く考えもしない、だがひとたびその虚飾の世界から放り出されたとき果たして生きてゆけるのだろうか

全文を別ブログに掲載しています、下記をご覧下さい
「映画の真相とその隠された深層」


要支援者にボランティアは耐えられるだろうか

2014-06-20 17:51:10 | 看取りと介護道

介護法の改定が参議院を通過して決まったそうですが要支援の

対象者は今までの国による福祉業者による一律のサービスではなく、

地方自治体に任されるのだといいます、その分野は在宅者の訪問介

護やデイサービスがその対象らしいです、福祉業者だけでなくボラン

ティアに任せる業務もあるらしいです、そこで、このボランティアは

有償の場合が主体であるらしいです、どうしても料金は安く抑える

必要があるからでしょう

ところで無償にせよ有償にせよボランティアのなり手がどれだけいる

のでしょうか、今の社会では生活費を稼ぐために会社の定年退職も

65才にまで延長し、場合によっては年金がもらえなかったり、

少なかったりでさらに75才ぐらいまで働かねばならないという状況で

す、こんな状態ではボランティアのなり手などいませんし、たとえ65

以上の人がボランティアになったとしても、介護という責任が重く

重労働である労働にどれだけ貢献できるか全くわかりません、

高齢者によるお年寄りのためのボランティアといえば傾聴(話し

相手)とかゴミ出しだったり、ちょっとした買い物手伝いぐらいしか

できないのではないかと思います、いわんや休日などだけに限定

されざるを得ない学生のボランティアも期待が持てないと思います、

だから、ボランティアなどという隙間を埋めるような活動に期待する

のは実に安易な計画ではないかと思います、

介護看護という責任が重く重労働であることを考えれば、本格的に

資格を有する介護士やヘルパーでなくては務まらないでしょう、

安直な助っ人としてボランティアやNPOに期待するのではなく、

正当な介護労働者を養成することの方が本当の介護福祉社会に

は回り道のように見えても近道なのです、その上でボランテイアに

はボランテイアのできることを無理せずしてもらうことが正しいのだ

と思います


介護保険が2割負担になるというが

2014-06-17 11:20:41 | 看取りと介護道

福祉予算が不足するので介護費用の負担が高齢者で高所得者からは従来の

1割負担から2割負担にするように進められているようです、要介護度の認定を

受けた人はデイサービスやショートステイは勿論のこと訪問ヘルパー、老健や

特養や有料老人ホーム等に入所して介護サービスを受ければ要介護度に応じ

て現在では1割の負担金を支払っています、

施設に入所する場合に提示された必要な費用はいろんな項目から構成されて

おり簡単に計算できません、表面的にはおおよそ部屋代、食費、管理費などで

くくられていますが、個人別には要介護度に応じた介護費用を1割負担した金額

が上乗せされますし、さらに、かかった医療費だのレクレーション費だのその他

必要な介護道具のレンタル料などのプラスアルファーがいくつかあり、積算すると、

とんでもない高額が請求されビックリしかねません、従って介護費用が2倍になる

ことは収入の少ないものにとっては一大事です、これではますます貧富の格差

によって介護サービスを受ける権利が損なわれます、政策案では2割負担は

年金収入が280万円以上の人に適用されるらしいですが、どうしてこの年収が

線引きのラインとなるのか不明です

高齢化にますます拍車をかかる現状では、預貯金も底を突き、超高齢の人は

たとえ施設などに入れたとしてもそのままそこに留まれるかどうか分かりません

こんな高齢化社会で福祉政策は超高齢者にどうせよというのでしょうか

いま進んでいる政府の軍事強化の方向へ掛ける予算があったら、福祉の方へ

回さないととんでもない不幸な例が続出する惧れがあると思わないわけにはゆ

きません


要介護度3で区切って澄むのか

2014-06-16 14:08:46 | 看取りと介護道

要介護度・要支援度を認定したはいいが施設特に特養(特別養護老人ホーム)

入所が困難な状態が続いています、現在でも52万人が待機中であるといいます、

それでも今までは一応申請しておけばいつかは自分の入所できる番が回って

くるという期待がありました、しかし、来年の四月からは要介護度3以上でないと

入所できなくなるということです

こうなると要介護度の認定に変な不正が入り込まないかと心配です、要するに

間違った認定を要求する人も現れないとも限りません、背に腹は代えられない

からです、現在でも特養に入所希望申請を出しても受付順に入るというわけ

ではありません、勿論要介護度が高いことは考慮に容れられ、しかも、現実

の生活の困難さも加味して総合的に判断されると聞いています、

だから要介護度3の仕切りは必要ないと思います、要介護度の認定の在り方

に不純なものが入り込む余地を作ってしまう危惧があると思うからです

更に何が何でも要介護度2以下の人は在宅介護で行けるかどうかも問題です、

少なくとも、要介護度1ですら一旦転倒などして骨折してしまったらたちまちに

要介護度4か5にすぐになってしまいます、そのとき特養を申請しても遅い、

間に合わないというわけですから

どこもかしこも余裕のある運営から縁遠くなってしまったという感じです、

高齢者や障害者の介護にはもっと鷹揚な穏やかな接し方があってしかる

べきです、高齢者数が多くなり福祉予算が足りない現状でどうやって解決

するか、福祉行政はどこへ向かって進むのでしょうか、(誰にもわからない)


ちぎり絵 94才の阿部ひろ子さんの個展

2014-06-15 21:26:58 | 展覧会

6月11日の朝日夕刊に載っていた阿部ひろ子さんのちぎり絵個展を観てきました、

和紙を用いてまるで油絵のような質感が漂う花々の風景画が極めて優雅であり、

落ち着きと気品に溢れて惹きつけられました、スズメやアゲハチョウも描かれ

その全く精細さは驚くばかりです、作家ご本人も会場におられて絵とそっくりな

穏やかな感じにまたもや魅了されました、新聞でも書からている通り、57才で

ちぎり絵の創作を始めて以来94才のこんにちまでずっと研鑽を積んでこられた、

個展も何回か既に開かれたということです、

なお、阿部ひろ子さんは詩集や童話も創作されておられます、

90才を超えてなお現役を続けられる幸せにあやかりたいという思いで

ギャラリーを後にしました


ちょっとたわ言、つぶやき

2014-06-15 17:27:10 | 日記

最近の天気予報士、いや間違えたかな、気象予報士は梅雨入り後の

激しい気象変化の説明で四苦八苦状態、全く気の毒です、

最近の関東で雹が降ったり集中豪雨だったり、北海道の異常な暑さやら、

説明にてんてこ舞い、・・・・・・そこで説明がされていたのは「日本付近の偏西風

の大きい蛇行が北の冷たい空気と南の暖気が混ざり合って突風やら雹やら

集中豪雨を起こすようだ」というようだったと思います

高気圧と低気圧のせめぎ合いで激しい気候変化が起こることは分かった気が

しますが、肝心の偏西風がどうして大きな蛇行をしているのかの説明がなかっ

たと思いました、北極の寒気と赤道付近の暖気や海水温の上昇とが絡み合っ

ているのでしょうが、本当に地球温暖化がどのように関係しているのか、

そういった根本的な気象状況の説明を聞いた覚えがないです、

外出には大きい傘を持っていったほうが良いだとか、洗濯物を干さないほうが良い

だとか、我々でも外で空をみれば判断できるようなことは失礼ながら気象

予報士の本来の責務ではないと思います、がどうですかね、

もっと本格的な気象変化の説明がほしいと思います、たわ言でした


老老介護、上には上があるものだ

2014-06-14 22:10:57 | 看取りと介護道

今日はじいちゃんの洗濯物を交換しに老健へ行ってきました、たまたま入り口

にいた杖を突いたおばあさんと立ち話をしました、そのおばあさんも義母が

ここにいるので面会に来たそうです、わたしも「うちのじいちゃんも97才に近い

んですよ」と言ったところ、なんとこのおばあさんは自分の義母が103才で

車いすを自走させているとのことです、上には上があるものです、

耳が多少は遠くなったそうですが、頭の働きははっきりしているそうです、

このおばあさんも嫁に当たるわけですがもう82才だそうです、

老老介護もここまでくれば称賛ものです、

おばあさんは挨拶をして杖を突きながらバスに乗るんだと言いながら

帰ってゆきました


新聞で読んだ在宅看取りの幸いな例

2014-06-09 14:19:15 | 看取りと介護道

6月5日の朝日新聞「声」に投稿があった姜さん(宮崎県)の要介護度4で

あったご主人の在宅看取りの実例はうまくいった例として読ませていただ

きました、認知症や脳梗塞の再発で麻痺やら失語症やらで大変であったが

ご主人は当初から延命処置不用と希望されていました、それでも病院側は

誤嚥性肺炎の惧れがあるので胃ろうを薦めたそうです、しかし(奥さんは)

ご主人の希望を入れて胃ろうを断ったそうです、結局は病院側は在宅医療

を受け容れてくれていっときは過ごせたが、退院を迫られやむなく自宅での

介護に入ったということです、幸いなことに訪問医師の往診、訪問看護師、

訪問入浴とヘルパーの利用ができていっときはご主人は活力が回復しました

しかし、やはり次第次第に衰弱してついに亡くなられたということでした、

最期は夫人に手を握られつつ実に穏やかな表情で旅立ったそうで、

在宅看取りのテキストのようなケースだったのではないかと思えました


看取り介護と延命処置の考え方  その2

2014-06-06 16:31:36 | 看取りと介護道

 

 

特別養護老人ホーム「芦花ホーム」の常勤医である石飛幸三先生の

ご意見には賛同したいと思います、石飛医師は病院と在宅との中間に位置

づけされる老人ホームでの医療行為が重要であり、特に終末期医療

すなわち看取りの医療がいかに求められているものであるか重要であるか

ということを訴えておられます

石飛医師の著書「平穏死のすすめ」や「家族と迎える平穏死」にはその

貴重な内容が書かれております、

いまでも老人福祉施設での介護保険で看取り加算が施行されていると

書きましたが、実態はお寒いかぎりです、医師や看護師の確保が困難で

あるというのが理由です

せんだっても、有料老人ホームの見学をしましたが、そういう法制度は知って

いるがいよいよ最期が近づくとなると救急車で病院へ送り込むというのです

家族は知らない突然の救急病院へ駆けつけゆっくりと看取ることもできず、

あたふたと病院の指示に従うほかなし、下手をすれば求めていない延命

治療行為をされてしまうなどの状態となってしまいます、いまや国や

地方行政は介護付き老人ホームは当然のことサ高住(サービス付き高齢者

用住宅)、住宅型有料老人ホームにかかわらず、もちろん特養も看取り介護

ができるように制度を柔軟にして緩和してゆくべきです、そのためには開業医

の訪問診療をもっとやりやすくしたり、退職中の看護師を活用するなど医療

のネットワークを構築し福祉を厚くしなければならないと思います、もはや

在宅介護も含めてそういったやり方を強化してもらいたいものだと思います


看取り介護と延命処置の考え方

2014-06-03 22:07:43 | 看取りと介護道

在宅医療が声高に叫ばれています、きょうの朝日新聞のオピニオン欄にも太田秀樹医師の

意見が述べられています、病院での終末期医療に対して在宅での看取りにポイントを置いた

意見です、今の日本では病院での最期を迎える人の率が8割だそうです、アメリカで4割、

オランダで3割5分、であると書かれています、

そこで、病院での延命は胃ろうや酸素マスクや点滴や人工臓器で行われていますが、

単なる長寿願望を望むよりは穏やかに平穏死を迎えてもらう方に考えを変えた方が好い

のではないかというご意見です

人生の最期は病院が好いのか在宅が好いのか、人それぞれであり、問題は病院が好い

か在宅が好いかではなく、延命処置をどう考えるかということのように思います、人生は

偶然によっても左右されており、単に制度として病院が好いか、在宅が好いかという考え方

はちょっと違うように思います