(童話)万華響の日々

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まだまだ森友・加計問題は丁寧な説明には程遠い

2017-11-27 21:09:00 | 社会診断 政治

森友・加計疑惑は相変わらずの闇の中、安倍首相は「真摯に丁寧に説明する」というがさっぱり埒が明かない、野党の長妻議員が昭恵氏招致を要求したが拒否し「私がお答えする」と宣まわったそうだ、丁寧とは首相自身の定義によれば、一切自分に都合よく言葉巧みに逃げおおせる話術のようだ、

長妻氏は「丁寧」とは「国会への証人喚問」という行動を伴うものと考えている、これに応じない態度は決して丁寧とは言えないのである、国民の多くは昭恵氏の直の証言を聞きたいのである(加計疑惑では加計)、また証人招致は国会が決めることという逃げ言葉は与党多数によって否決されることを確信するがためにそういうのである、もしそうならば与党自身が「丁寧」の定義を全く安倍首相と同じと考えられても仕方がない、

国民の過半数は森友・加計問題はすべて白日の下に曝され解明されるべきだと要求している、与党は質問時間を多くしたのだから野党の要求に応じるべきではないのか


「運慶」東京国立博物館 の鑑賞印象

2017-11-20 16:12:58 | 展覧会

上野の東京国立博物館で公開中の「運慶(1150?-1223)」展を観に行った、丁度40万人が訪れたという、まだまだ観覧者は増えるだろう、天気に恵まれ並んだ列も40分待ちであった、館内もなかなかの混雑であった、

運慶の父 康慶、運慶、そして息子 湛慶や関係する仏師たちの作が観られる、明らかに運慶の 抜きんでた圧倒的な大作が目立つ、仁王のような憤怒の形相はあくまでも猛々しく、如来や弁天は優しく柔和な面持ちである、

衣や肩掛けの布の襞は想像できぬほどの繊細さだ、四天王に踏みつけられた邪鬼の表情もよく見ると興味深いものがある、よくぞ木彫でここまで彫れるものだと思う、また仏像の巨大さにも驚くが一本彫りではなく寄木作りであるそうだ、

また単に大仰な彫像ばかりではなく、例えば「重源上人座像 13世紀」や「無著菩薩立像 13世紀」のように実にリアルな人間そのものに迫って彫ったものもある、干支にちなんだ「十二神将立像 13世紀」を十二支の順に観るのも面白い、、鹿や子犬もある(作者不詳)



「江戸の琳派芸術」出光美術館の鑑賞感想

2017-11-11 17:11:33 | 展覧会

もう会期は終了したが「江戸の琳派芸術」出光美術館(9/16-11/5)を鑑賞した、有楽町へ行った用事の空き時間に立ち寄ったものである、出光美術館所蔵の酒井抱一、尾形光琳、鈴木其一の傑作が堪能できた、

あの有名な「風神雷神図屏風」酒井抱一の鬼の形相と肉体の形は実に独創的、草花を描いたものは冬と春は燕子花や紅白梅図屏風、それぞれ酒井抱一と尾形光琳の作品があり、糸桜という桜図として酒井抱一の作品、一方夏と秋については野の花々が豊富に描かれたものがある、立葵も特に画材として愛された対象であるようだ、

秋の草は七草などのうち、芒、菊、葛、藪枯らしのような蔓草など自由に描かれている、琳派の特徴、絢爛たる金箔地の上に黒々と形の良い木の幹、写実的な草花の描写がなされている、自分としては葛の花の屏風が印象的であった


座間事件の犠牲者の家族に言う言葉もないが・・・・

2017-11-08 16:53:19 | 生と死を想う

自殺願望者をたぶらかして殺害しバラバラにして冷蔵庫などに入れていたという座間事件、事件の詳細は徐々に明らかになってきている、それにしても自分は死ぬ気が初めからないにも関わらず一緒に死ぬなどと騙し9人を2か月間という短期間に殺害した、しかも殺害後の死体に関わる残忍な処置は酸鼻の極みである、

犠牲者の身元が判明しつつあるが遺族の悲しみは想像を遥かに超えるものだ、ツイッターなどのSNSで自殺願望の書き込みがあったら思いとどまるように説得することこそ本来の人間の在り方なのだが、怪奇映画を見るようなこんなのはどうも恐ろしいものだ、

家族が、それも子供が自殺した場合の家族の特に両親の苦しみ悲しみは例えようもなく悲惨である、それはいつまでも続く心の痛手である、自殺した子の親の会というのがあって互いに支え合っている、それでも傷はいつまでも癒えない、今回の事件で犠牲者の家族には心からお悔やみ申し上げたいがどんな言葉も慰めにもならず無意味であることを覚える

それでもどうかその傷を抱えたまま生きて欲しいと願う、子どもの分も含めて・・・・時が癒してくれるかもしれない