昨年の夏の電力不足の際には、家庭も会社も公共機関も節電に努めました
この夏には、このままいけば原発がすべて休止中であり、電力不足が必至と
いわれています
それで、政府は大飯原発の再稼働に血道をあげています
昨夏から半年以上がたち、自然エネルギーの発電状態はどんなでしょうか
余り説明がなく、実態はわかりません
それは、政府が原発再稼働をなぜか譲れない目標にしているからです
ドイツのようにまず原発廃止を大目標にして、自然エネルギーの利用をなんとしても
原発に代わる骨柱に切り替える大政策が本当に必要です
とにかく原発は動かせば動かしただけ、処理できない核燃料廃棄物が溜りに溜るので
すから
そして昨年のように一旦、事故が起こり水素爆発やメルトダウンなど起きようものなら、
半減期が数万年に及ぶ放射性プルトニウムや、人の一生をすっぽり包む長さの半減期
を持つ放射性セシウムなどが大気や土壌や水に放出されるのです
原子炉や使用済みまたは使用中の燃料棒を冷却した放射性物質入りの水も
溜まりに溜って、その処理もままならなくなります
こんな責任の持てないものをなぜ再稼働しようとするのでしょうか
政府は安全基準などというものを作成し、原発再稼働に向けて地元の理解を得ようとす
る方針のようですが、そもそもどんなにしても安全が得られはずのない管理不能な
核エネルギー(=放射能)であることを念頭に入れれば地元の理解などというものは
到底ありえないものではないでしょうか
日本中が活断層の中にあるのに、54基もの原発を稼働させ、地震と津波で崩壊したら
もう取り返しのつかない事態になりましょう
電力不足には代替エネルギーで原発の分を置き換えるまで、国民上げて節電で辛抱す
るしかないのです