朝日新聞(5/13)によれば、「もんじゅ、無期限の停止命令へ 機器1万個
の点検放置で」ということです
さらに、記事によれば「点検の放置が発覚したのは、昨年9月の旧原子力
安全・保安院による抜き打ち検査。ナトリウム漏れ検出器の主要部品の
点検がされていないことがわかった。
これを受けて同機構が内部調査をした結果、10年以降で未点検の機器は
9847個に上り、中性子検出器や非常用ディーゼル発電機など最高度の
安全性が求められる「クラス1」の機器も55個あった。 」ということです
原子力規制委員会は無期限に停止命令をしたということ、全く当然といえば
当然ですが、当たり前のことを正しく実行することに好感を覚えました
原発再稼働のシナリオの中に核燃料のリサイクルがあり、
もんじゅや六ヶ所村の再処理施設がカギとなる役割を担っているわけです
もんじゅの運転は極めて困難で今まで全くうまくいっていません
しかも、未点検個所が1万点に及ぶということは、ほとんどお手上げ状態と
いって構わないでしょう
もんじゅは原子炉を液体ナトリウムで冷却するということで、
今建設されている原子炉が水で冷却されるのとは大違いです
もしも、冷却できないような事故が起こったとすれば、
福島原発3.11事故のときのように海水やら地下水やらともかく緊急に
持ってくれば間に合うというわけにはゆきません
その冷却水ですら今や放射能汚染で大変な事態になっているのですから、
もって知るべしです
日本の原発は燃料リサイクル法がなりゆかないと、原発稼働中に発生する
核燃料廃棄物の処理は暗澹たる事態に陥ったというべきです
もうこれ以上の原発再稼働はできないのです、
さらに、急いで廃炉の技術に活路を求めて行かねば地球の安全保全上
間に合わない事態がやってきます、そうなっては遅いのです