(童話)万華響の日々

いつもご訪問ありがとうございます、ブログ開始から大分心境も変わってきました

「ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち展」を観た印象

2015-11-30 17:47:08 | 展覧会

芸術の秋、絵画展の秋というわけで引き続いて鑑賞したのがパナソニック汐留ミュージアムで開催中の「ゴーギャンと

ポン=タヴァンの画家たち展」である、12/20まで開催中である、ゴーギャンの名前にひかれて行ったわけだが74点作

品中ゴーギャン作品は11点であった、他はポン=タヴァンの画家たちの作品ということで自分にとっては馴染みが薄い

画家たちであった、ゴーギャンといえばタヒチ島に行ってからの多数の代表作品があるが今回のはそれ以前のものであ

り至って大人しい印象、「玉ねぎと日本の版画がある静物」は浮世絵が描かれていて興味深い、ポン=タヴァンというの

はブルターニュ半島にある小村だそうだ、風光明媚で多くの画家たちの創作意欲を引き付けたところ、「二人のブル

ターニュ女性のいる風景(ゴーギャン)」には犬や牛が女性とともに描かれている、「昼寝(ジャン=ベルトラン・ペゴ=ト

ジエ)」は男が昼寝をするユーモラスな風景だし、「ブレストの港(モーリス・ドニ)」には船が停泊する港風景がのどか

である、というわけで新しい発見があったのです、なお、この美術館にはルオーギャラリーがあって数作品が展示されて

います


ジョルジュ・ルオー展(出光美術館)を観た印象

2015-11-28 22:06:17 | 展覧会

有楽町の出光美術館で「ジョルジュ・ルオー展」が開催されている、10/24から12/20までであるが前期が11/15までで

120点近くの作品が展示されていて、半分が前期後期で入れ替わる、全部で5部構成からなり、1部 初期の水彩画と

油彩画、2部 中期の水彩画と油彩画、3部 銅版画集「ミゼーレ」とその周辺、4部 連作油彩画「受難」、5部 後期の

油彩画、そして特別にルオーの遺愛の絵具皿や絵筆と絵具、さらにヌードが描かれた花瓶、水差し、ピエロが描かれた大

皿などが展示されている、第4部と5部は前期後期共通で展示されているので後期の最高傑作を鑑賞者は期間内いつでも

満喫できる、観終わって印象は圧巻の素晴らしさだということ、いままでもルオー展は観たがこれほど充実したのは初め

てのような気がする、初期から晩年までの一貫したルオーの作風を眺めることができる、会場ではいまは亡き遠藤周作の

日曜美術館(NHK)1983年ごろの対談ビデオが映し出されていて彼のルオーに対する畏敬の念を感じた、

遺作ともいうべき「聖書の風景(1953-56)」はパンフレットにも載せてある、ルオーが到達したしみじみとした穏やか

な深い深い信仰の世界であると思った、満足感に浸って会場を後にしました


フランス・テロ犠牲者の家族の言葉「憎しみはあげない」に思う

2015-11-26 20:14:43 | 社会診断 難民

朝日新聞11/22の第1面に掲載された記事、「息子と2人、平和の道歩む 「憎しみはあげない」投稿者 仏テロ1週間」”130人が犠牲となった13日のパリ同時多発テロで妻を失いながら、テロリストに向けてフェイスブック上に「憎しみという贈り物はあげない」と手紙をつづったパリ在住のフランス人映画ジャーナリスト、アントワーヌ・レリスさん(34)が20日、朝日新聞の単独取材に応じた。

世界中に広がる反響に「私の方が圧倒されている。人々は平和や愛、寛容の中で自由に生きたいという思いを呼び起こされたのだと思う」と語った。ーーー省略ーーーあの夜、パリ中心部のコンサートホール「ルバタクラン」で、妻エレーヌさん(35)を亡くした。遺体との対面まで2日かかった。「彼女を暗闇の中に置き去りにしたと思った。拷問のようだった」 《君たちに憎しみという贈り物はあげない。君たちの望み通りに怒りで応じることは、君たちと同じ無知に屈することになる》 テロリストへの言葉は、妻を見つけ出した後、保育所に預けていた1歳5カ月の長男メルビルちゃんを連れて自宅に帰る途中、少しずつあふれてきたという。 

「憎しみに屈するわけにはいかない」と、自分に宛てて書き始めた言葉だった。同時に息子への思いもあった。「彼には、世界に目を見開いて生きてほしい。世界を、より美しい場所にする一人になってもらいたい」 メルビルちゃんに「お母さんは帰ってこない」と語りかけると、少しだけ泣いたという。「私も一緒に泣いた」。寂しさが募った時は、息子を抱いて2人でエレーヌさんの写真をながめ、好きだった音楽を聴き、ともに涙する。 《私と息子は2人になった。でも世界中の軍隊よりも強い》。手紙に、こう書いた。保育所に通い、ミニカーで遊び、公園に出かける。「ごく普通の毎日」を取り戻そうとしている。

 手紙はフェイスブックで20万回以上共有され、各国から無数のメッセージが届いた。「イスラム教徒からも届いた」という。「テロはイスラム教の産物ではない。問題は、宗教の名の下に操られた人々だ。人さえためらいなく殺せる。そんな盲目的な憎しみに、私たちは盲目的な愛で答えよう」 すべてのメッセージに返事を書き、いつか息子と、メッセージをくれた人たちと会う旅に出たいと思う。(パリ=渡辺)”

アントワーヌ・レリスさんの言葉は胸に痛ましくも悲しく響く、彼の心情を推し量るすべもない、こうであれば

いいのだが、テロの犠牲者のことを思うと慰めの言葉も出ない。テロには武力で、いまや暴力には暴力でという

9.11の再来のような、いやそれ以上の酷い様相を呈しつつある、9.11でアメリカはアフガンやイラクを攻撃した、

その結果戦争行為の理由に使われた大量破壊兵器は存在しなかったし、フセインは殺されて、イラクは混乱に陥っ

て今のような混沌無秩序状態に至るという、今回もこのようなことが起きそうな危惧はないのだろうか、

どうやって現代の危機を乗り切れるのか、あまりにも課題は大きく重い、テロという社会的犯罪者は警察力で対処

するとしても、根源的で長期的なソフトな対策こそもっともっと議論されるべきではないのか、と思います


横綱が「猫だまし」わざを使った結果について

2015-11-23 16:19:27 | 日記

大相撲九州場所が日馬富士の優勝で終わった、常にないトピックスを残しました、大横綱であり理事長の北の湖の急逝

と横綱白鳳の「猫だまし」という注文相撲が話題になりました、北の湖理事長の62歳という癌闘病死は痛ましくも壮

絶な現役中の死であり、心からの哀悼の意を表したいと思います、

さて、もう一方の相撲わざ「猫だまし」については新聞を賛否両論でにぎやかにしたが、亡くなった北の湖理事長は

白鳳が栃煌山におこなった「猫だまし」について横綱が下手に使うようなわざではないと苦言を呈したということで

した、白鳳にとっては理事長からの苦言にもはや謝罪や言い開きできる機会を永久に失ってしまったという苦い結果

となってしまった、さて、わたしの意見は、「猫だまし」は叩き込みのような決め技ではなく、相手の意表を突き、

つまり目くらましであり、咄嗟のスキを起こさせて次の決め技で勝負をつけるもの、しかも相手の体に触れることな

く意表を突くという力相撲とは全く異なった技であるという特徴に注目します、確かに相撲四十八手の中に認められ

ている手ではあるが何となく勝負の決め技ではない前処理のように思える、横綱には相手のスキが未然にわかる技量

が備わっているはず、または引き出せる力量を有する優位のわざ士であるはず、よって相手の体に触れずに目くらま

し「猫だまし」でスキを起こさせる必要はもとから必要ないはずだ、そうでないならばもはや横綱の力量が失せてい

ることを満場の客の前で晒したというほかはない、しかも、あの後の白鳳の二番の相撲はなにか気が抜けたように感

じられた(負けた)、それはあたかも「猫だまし」がブーメランのように自らに反ってきたようにも感じられた、

これが横綱という絶対優位に立つ力士が「猫だまし」という空気わざに込められた恐るべき作用を味わった証拠では

なかろうか、実に恐ろしいわざだ、「猫だまし」が他の叩き込みや変わりわざのような注文相撲と決定的に違う特徴

がはっきりしたように思う、よって横綱というか番付優位に立つ力士が下位の相手に「猫だまし」を使った結果がど

のようなものかはもうこれ以上に書く必要がないと思う、なお、負けた栃煌山は確かに面食らって負けた直後は渋い

顔をしていたがそれ以上の不平を言う様子も感じられず悠然と土俵を去った、天晴ではなかろうか


モネ展を観た感想

2015-11-22 19:13:40 | 展覧会

東京都美術館でいま開催中の「モネ展」、観てきました、詳しく書くとマルモッタン・モネ美術館所蔵品で「印象、日の

出」から「睡蓮」までというものです、モネの「睡蓮」の連作は有名でいままでも代表作を観たことがありますが、彼の画

風がこれほどに晩年に至って全体的に暗色的であり、つまり「睡蓮」という明るい花や景色を対象としているにもかかわら

ず暗い雰囲気であるとはいままであまり気づかなかったことでした、その理由がわかりました、

クロード・モネは1840年生まれ1926年に86歳で亡くなった、印象派の画家であり「光の画家」とも呼ばれた、

50歳前の若いころの作品は明るく輝いてまさしく光の画家、しかし、60歳を過ぎそれ以後は次第に画風が暗くなりが

ち、かつ抽象的で何が描かれているのか判然としなくなってきている、

彼は老年に至り白内障を患い、手術もしたが見え方が以前とは違ってしまい見えるもの全体が青みがかってしまったとい

う、片方の眼は全く見えなくなり、もう一方も視力が落ちたという、その影響は無視できない、それで人生後半の絵が暗っ

ぽいと分かったのです、大きなキャンバスに描くことで視力の衰えを補ったといわれています

最初の妻を若くしてうしない、晩年には二番目の妻と息子を亡くしたそうです、その影響もあるでしょう、「日本の橋」

とか「バラの小道」とか「しだれ柳」などの作品には晩年の苦悩困難を乗り越えた深い味わいが感じられ親しみがわきまし

た,モネが使った愛用のパイプ、パレットがてんじされています、また彼が視力を矯正するための眼鏡も展示されていて興味

深いです


阿藤快さんの訃報は残念

2015-11-17 20:34:07 | 日記

阿藤快さん(あとう・かい=本名・公一<こういち>俳優)が大動脈破裂胸腔(きょうくう)内出血のため死去された、

毎日新聞によれば、15日に仕事先に現れず、親族が自宅のベッドで亡くなっているのを発見した。14日が69歳の

誕生日だったそうで、おそらくは14日の誕生日に亡くなったらしいです、ベットで寝ている間に亡くなったというこ

と、この最近は背中が痛いと訴えていたと言います、背中が痛いという自覚症状が出ていたということで、大動脈解離

が進行した内出血なのか、大動脈瘤が進行して破裂した内出血なのか、記事からは不明ですが、もしも大動脈溜の場合で

あれば瘤が大きくなると背痛という自覚症状が現れるといわれており、よっぽど酷くならないとこの自覚症状は起こらな

いと言われている、だから背中が痛かった時に総合病院へ行くべきでした、仕事で多忙を極めていたということで病院に

も行く暇がなかったのだと思われて残念です、これからいよいよ俳優業が円熟味が増す時期だったのに早い死は残念です

、哀悼の意を表したいと思います

わたしも胸部大動脈瘤を4年前に幸運にも発見されて手術を受けました、自覚症状はありませんでした、以後ことある

ごとにCTを撮ってもらうことを提唱しています、阿藤快さんはいつごろから大動脈瘤が発生したか不明ですが65歳を

過ぎたら1回はCTを受けること薦めたいです


東芝子会社、原発のWH損失と東芝会計の不正

2015-11-16 19:13:15 | 社会診断 企業

東芝不正会計問題は、原発問題を会計的に意図して避けてきたようだ、朝日新聞11/14号で、
東芝は13日、米原発事業子会社が2013年、14年3月期に計1600億円もの巨額損失を出したのに連結決算に反映しなかったことについて、「適正な会計処理だった」と主張する声明を出した。

東芝は今年、税引き前損益ベースで総額2248億円の利益を水増しした不正会計が発覚。歴代3社長が辞任し、8月に発足した新体制のもとで再出発を図った。 東芝は疑惑が明らかになった12日、報道機関の取材にWHの損失の事実を認める一方、東芝本体の連結決算に反映しなかったのは問題ない、と説明した。 東芝はWH買収で収益性を根拠に、WHのみえない価値を表す「のれん代」など約4千億円を東芝本体の資産に計上した。08年にはグループで15年までに世界で原発33基の新規受注をめざすと発表した。だが、11年の東京電力福島第一原発の事故後、受注は進まず、実績は6基にとどまる。

 WHは13、14年3月期の単体決算では資産の価値を切り下げて損失にする「減損」を実施。だが、東芝は損失を本体の決算に反映しなかった。その理由について東芝は、WHの燃料販売、保守・管理など建設工事以外の事業は好調で、「事業部門全体としての収益性が確保されている」と繰り返すだけだ。

  ■情報開示、問われる
  不正会計について調べた第三者委員会も、WHは対象にしていない。東芝が「不適切とは考えていない」(広報)と判断し、そもそも調査を頼んでいなかった。この判断自体も今後問われそうだ。
 東芝は13日の声明で、WHについて「可能な範囲で今後、積極的な情報開示に努める」としたが、その度合いが足りなければ、疑念が膨らみかねない。 (平林大輔)」(朝日新聞デジタル11/14、下線は筆者)

以上の記事で東芝が子会社の原発会社WHの巨大損失を連結決算に反映していなかった、意図的に隠ぺいしていたといわれても反論できないだろう、3.11の福島原発事故以来世界的に原発の受注が落ち込んでしまったからです、にもかかわらず安倍政権は原発輸出に躍起となっている、この政権の動きを邪魔してはならないという思惑が働いていないといえるだろうか


テロ犠牲者に哀悼の意を表します

2015-11-15 21:37:29 | 社会診断 政治

「十四日の仏紙は「戦争状態」と伝えた。テロの現場では大勢の市民が花をたむけ、凶行の恐ろしさを語った。一月に報道機関が襲われた衝撃がなおも尾を引く中、今度は多数の市民が犠牲に。「普通の市民を狙うなんて考えられない」「自分も巻き込まれたかもしれない」。朝を迎えてもパリはなおも悲しみに包まれている」(東京新聞11/15朝刊より)

フランスのパリで起こったテロ事件は大きく報道された、当然のことで

す、しかし、ISやアルカイダなどのテロ集団を相手とする対策は全く

実っていない、武力でたたくという方法が本当に正しいのかどうか、

対話と外交の道が望みがないのかどうかは関係者がよく検討して

もらいたい、根本的な解決の道を探ってもらいたいものです

とにかく自爆テロなどという自殺行為に追いやられた犯人も哀れだ、

命を大事にしてもらいたい、先の戦争で特攻隊となって散った日本の

若い兵士たちの切ない真実を知るにつけ戦争は絶対いけない

今回の銃撃と爆弾で犠牲になった人々には哀悼の意を表したいと

思います

さて、国会閉会中審査が終了した現在「政府・与党は、安全保障関連法を審議した先の通常国会が戦後最長の245日間にも及び、強行的に同法を成立させて内閣支持率が一時下がったことから、「世論を冷ます期間」を持つためにも臨時国会を開きたくないのが本音だった。

 10月の内閣改造直後に相次ぎ指摘された新閣僚の政治とカネの問題についても、閉会中審査での質疑次第では政権が打撃を受けかねないと警戒していた。

 だが野党の追及は想定したほどではなく、TPPや沖縄の米軍基地移設問題、軽減税率などテーマも拡散気味になったことから、政府・与党内には安堵(あんど)感が広がる。与党幹部は「一段落した。野党は総花的に質問するだけで『アブハチ取らず』に終わった。これで臨時国会をやらない理由ができた」と話す。(朝日新聞デジタル11/12)

しかも、野党は外交日程が詰まっているという安倍首相に「緊急事

態条項」というまたまた新しい議題を吹っかけられて更に劣勢とは、

どういうことでしょうかね、与党に一本も二本も取られた格好だ、野

党がいかに内部的にガタガタしているかという証拠にしか見えない

野党再編をもっとダイナミックに進めないと与党にやられっぱなしに

なってしまいそうだ

 

 


技術者から馬鹿正直を奪った経営の行き着くところ

2015-11-13 19:06:37 | 社会診断 企業

旭化成建材のマンション等杭打ち偽装事件は未だに解決の方向も見えません、そんな中で朝日新聞デジタル

11/11によれば、

横浜市の大型マンションが傾いた問題で、元請けの三井住友建設が11日、問題発覚後初めて会見し、工事全体の管理責任を認めて謝罪した。国土交通省は、杭の施工不良とデータ偽装を見逃した同社のチェック体制に不備がなかったか、建設業法違反の疑いで調べている。

 「杭工事の不具合とデータ流用を見抜けなかったことが最大の責任」。永本芳生副社長は都内で開いた会見で頭を下げた。

 問題が公になって約1カ月。全国に不安が広がる中で一般に説明する場は設けず、この日も定例決算会見だった。永本副社長は「説明が今日になり申し訳ない」としつつ、「住民が知らない情報が流れるのは不安をあおる」と釈明した。

 建設業法は、下請けへの指導を含む工事全体の管理のため、元請けに技術者の現場常駐を義務づける。違反すれば営業停止など行政処分の対象となる。横浜のマンション建設で三井住友建設の社員は、2次下請けの旭化成建材が杭を打った473本の大部分で立ち会っていなかったという。

 永本副社長は、「試験的に打つ杭に立ち会い、残りは施工報告書で確認すればよい」とする国交省の標準仕様書に沿った対応だったとして、「日々の管理に落ち度はなかった」と強調した。」(下線は筆者)

住民に知らせると要らぬ不安を招くというのはこういったパニックになりやすい事故事件で行政側や行為者側の言い

訳の典型的パターンであり、そういう情報開示の遅れが逆にさらなる大きい不安や混乱を招くことになりやすい、

もっと賢明な行為者ならばリスク管理の中にどうやって不安や混乱を鎮めつつ速やかな情報開示をすればいいか

を考えるだろう、また、元請けが技術者の現場駐在を義務ずけているのに旭化成建材は駐在を怠った杭打ちが

ある、というのも問題だが、国交省が"試験的に打つ杭に立ち会い、残りは施工報告書で確認すればよい"とした

標準仕様書なるものがあるというのはさらに合点が行かない、新聞記事にはないが謝罪したときにふっと「旭化成

建材に裏切られた」というTVニュースも聞いた、元請けが自分たちの義務を怠っていながら下請けの不正を一

方的に裏切られたと白を切る、大岡裁判なら両成敗であろう、責任は連帯的であることは明らかです、ものづく

り企業は特に馬鹿正直であること(プロの誇り、仕事の完璧さを追求)が大事だと思います、製造業者には製造物責任

があるから当然と言えば当然、律儀な技術者から馬鹿正直を奪うような経営者は必ず間違うという典型的な例に

なったのではなかろうかと思います、自ら馬鹿正直を捨てた技術者は論外ではありますが…

 


耳の中でガサゴソ音がしたら耳鼻科診察ですっきり

2015-11-10 16:58:12 | 病気も仕事

1か月ほどになりますが左耳がガサガサと音がするようになりました、日を追うごとに次第に酷くなり頭を

傾けただけでガサゴソと耳の中でなるのです、自分で耳垢を穿ってみたが効果ありません、そこで遂に

耳鼻咽喉科へ診察を受けに行きました、受付後、聴力をまず検査してもらいました、次に診察を受けた

のですが医師は右の耳を覗いた途端に「ああ、これは耳垢が詰まっているなあ」、と吸引ノズルを突っ込み

スースーと耳垢吸引、次に耳垢摘出とかでピンセットで残っていたのを取り出してくれました、左耳も同様に

処置して、「さあ、取れたのがこれです、見てください」といわれて、見たらなんとまあ随分大きな耳垢の塊

およそⅠcm長さのものが両耳分ともありました、医師の説明によれば左耳ではガサゴソ音がしたのは

耳垢が鼓膜に接触していたためであり、右耳では鼓膜のすぐそばまで耳垢があったが接触していなかった

ので音がしなかったとのこと、これで一件落着です、耳垢は自分で取った気でいても取りきれず溜ってしま

うもの、この最近はイヤホーンでラジオを聞いていたので、イヤホーンで耳垢が奥の方へ押し込まれたの

ではないかと医師の説明でした、やれやれです、おかげですっきりしました、

また溜ったら来てくださいと言われて病院を後にしました、、 


カマキリのカマ・キリ子はどこへいったのかなあ

2015-11-08 17:34:59 | 日記

この春には我が家のサンルームにバッタ郎がやってきてバッタ子が合流して、そろって冬を過ごして、暖かくなったら

外へ出ていきました、また秋が来て寒くなったついこの間のこと、今度はカマキリの大きいのが入っていました、

これはつい最近まで庭の木の葉っぱの上で日向ぼっこをしているところを見かけた気がしていたものです、大きい

からメスでしょう、そしたら、案のじょう日よけネットの上のほうで産卵していました、次の日にはまだ卵の傍に

見張っているかのようにじっとしていたのですが、翌日はいくら探しても姿が見えずどうやら外へ出て行ったよ

うです、産卵したらもう一生の大仕事を終わったので静かなところへ行ったのでしょうかね、

せっかくカマ・キリ子と名前を付けて家族として卵から子供たちが産まれるのを楽しみに待って暮らそうと思っ

ていたのになあ


再処理計画断念をシンポで米専門家が訴え

2015-11-07 21:20:23 | 千年大災害と脱原発・核廃絶推進の闘い

朝日新聞11/7夕刊には、重要な原発の記事が載っていました、全文引用します

「再処理計画断念を」 シンポで米専門家が訴え

原発の使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出す「核燃料サイクル政策」について、安全保障と経済性の視点から考えるシンポジウム「原発と核」が6日夜、東京都内で開かれた。米ホワイトハウスなどで核政策に携わってきた専門家4人が、青森県六ケ所村日本原燃が建設中の使用済み核燃料再処理工場を稼働させないよう訴えた。

 米国の核兵器開発に関わったローレンス・リバモア国立研究所のブルース・グッドウィン氏は「あらゆるプルトニウムは核爆発装置に直接使える」と述べた。

 米シンクタンク「核不拡散政策教育センター」代表で、元国防総省不拡散政策担当のヘンリー・ソコルスキー氏は、国内に10・8トンのプルトニウムを保有している日本について言及。再処理工場稼働によって毎年最大8トン(長崎型原爆1千発分以上)を新たに生産していけば、「中国や韓国など近隣諸国が懸念を深め、東アジアの安全保障を悪化させる」と指摘した。

 再処理の経済性については、元米原子力規制委員会メンバーのビクター・ギリンスキー氏が、再処理は廃棄物の量を減らすという推進側の主張を否定した。

 ホワイトハウスで科学技術政策局次長を務めたプリンストン大学名誉教授のフランク・フォンヒッペル氏は、六ケ所再処理工場の運転コストは乾式貯蔵コストの約7倍と試算。「問題点を認め、方針転換を図る時期だ」と強調した。(核と人類取材センター・副島英樹)

この記事はホルドレン米大統領補佐官のことばを裏付けるものと思われる

原発再稼働によって使用済み核燃料がどんどん生産されるわけで、これを再処理してプルトニウムを分離し、

予定ではプルサーマル計画でMO燃料として使うとか、高速増殖炉もんじゅで燃料として使うというのだが、

以前記した様にもんじゅは頓挫しつつあります、

さらに以前の拙ブログで書いたことを繰り返します、日本では現在47.8トン(そのうち海外

に37.0トン)ある、(すなわち国内に10.8トン)、

この量は原発6000発に相当するそうです、日本ではMOX燃料(酸化ウランと酸化プルト

ニウムの混合物)をプルサーマル計画で原発で燃やすことになっている国内の再処理

工場(青森県六ケ所村)を2016年3月に完成予定しています、原発再稼働を進める政権

の思惑はこの多量に備蓄されたプルトニウムをMOX燃料として消費しようとするものです

が、その結果放射性の廃棄ごみが多量に出てくることにつながります、その処理方法すら

手こずっています、さりとてプルトニウムとして備蓄されていれば核兵器への転用が疑われ

ます、どっちを見ても八方ふさがりの状態です、

原発稼働ということは難しいです、使用済み燃料の処理、すなわちプルトニウムを含む放射

性廃棄物の処理、まさに前門の虎、後門の狼というわけです


また来年もその姿を見たい、赤トンボ 

2015-11-05 22:12:02 | 日記

秋も深まってもう朝晩が寒い日が多くなって、あれだけ騒がしく鳴いていた虫たちもすっかりおとなしく

なってしまった、トンボもちらほらと飛んできていたがさすがに最近はあまり見なくなりました、今年見

た最後のトンボを写しました、それにしても身近な自然がどんどん消えてゆく気がして、このトンボたち

も今後いつの間にやら見かけぬようになってしまうのかと思うと侘しいです、これは保護してゆかねばと

思うのですが・・・・、


もんじゅ移管勧告で運営はますます困難

2015-11-04 20:56:12 | 千年大災害と脱原発・核廃絶推進の闘い

昨日に引き続きもんじゅの問題です、11/4東京新聞の記事が内容・解説共によく書かれているので記事全文を引用します

『高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の点検漏れ問題で、原子力規制委員会は四日の定例会合で、運営する日本原子力研究開発機構では安全が保てないとして、機構に代わる新たな組織を半年以内に明らかにし、できない場合は廃炉も視野に施設の抜本的な見直しを求めるとの勧告を、所管の文部科学省に出すことを決めた。

 政府は昨年四月のエネルギー基本計画で、核燃料サイクル計画の中核であるもんじゅの存続方針を決めているが、規制委の田中俊一委員長は「考慮しない。安全をないがしろにしていいという判断はしない」と明言している。

 規制委は四日の会合で、先月から今月二日にかけて実施した文科省の担当局長や機構の児玉敏雄理事長からの聴取を踏まえ、もんじゅを機構に任せ続ける是非を各委員に諮った。五人とも「機構に任せることは不適当」との意見で、勧告を出すことは二十分ほどで決まった。

 十一日の会合で勧告の文案を決め、文科省に出す予定。規制委が勧告を出すのは初めてで、強制力はないものの文科省には回答する義務がある。

 もんじゅをめぐっては二〇一二年十一月、無数の機器で点検がされていなかったことが発覚。その後、一万点近くに上ると分かり、一三年五月には、規制委が事実上の運転禁止命令を出した。機構や文科省は再発防止に向けた改革案を出したが、その後も新たな点検漏れや書類の管理不備が次々と判明した。

 空気や水に触れると爆発的に燃焼するナトリウムを冷却材に使うもんじゅは、通常の原発よりリスクが高く、厳密な管理が不可欠となる。

 規制委の聴取で、文科省や機構側は「改善は相当進んだ」などと強調し、引き続き機構がもんじゅを担うと述べたが、具体的な改善内容を問われると「今後、対策の抜けている点を見いだしていく」などのあいまいな答えに終始した。これを受け、規制委のメンバーは、停止中の保守点検もできない機構には、運転は任せられないと最終的に判断した。

◆核燃サイクルに影響

<解説> 原子力規制委員会が、日本原子力研究開発機構に任せていたのでは、高速増殖原型炉もんじゅの安全は保てないとの判断を下した。新たな受け皿が見つけられなければ、もんじゅの廃炉も現実味を帯びてくる。もんじゅは国が推進してきた核燃料サイクル計画の中核的な存在で、国は計画の抜本的な見直しを迫られる可能性もある。

 もんじゅは一九九五年に冷却材のナトリウム漏れ事故を起こして以降、ほとんど稼働したことはない一方で、ナトリウムを液状に保つため膨大な電力を使い、維持費は年間百数十億円に上る。

 点検漏れ問題では、東京電力福島第一原発事故を経てもなお、機構の安全への意識が低いことを明らかにした。「体制を見直し、問題は解決した」と表明した後も次から次へと新たな問題が表面化したほか、規制委の会合で、機構の幹部は「福島事故の前後で検査のあり方が変わり、戸惑っている」とも発言。

 大きなリスクを抱えた原子力を扱うには、万全の上にも万全を期すのが最低条件。にもかかわらず、旧来の保守管理で検査さえクリアすれば十分との認識を繰り返し示した。

 規制委が機構からもんじゅを取り上げる判断をしたのは当然だが、老朽化したもんじゅの担い手を見つけるのは難しい。国が十兆円もかけて進めてきた核燃サイクルの行方に大きな影響を与えるだけに、規制委がどこまで安全の問題に切り込めるのか、力量が問われる。 (山川剛史)

<日本原子力研究開発機構> 文部科学省所管の独立行政法人で、2005年、当時の日本原子力研究所と核燃料サイクル開発機構が統合して発足した。茨城県東海村に本部を置き、職員は約3700人。略称はJAEA。高速増殖原型炉もんじゅの開発・運営のほか、放射性廃棄物の処分や東京電力福島第一原発の廃炉などの技術開発を担う。

もんじゅの維持費は年間百数十億円ということだ、もしも国民にとって本当に必要で放射性の燃焼廃棄物が安全に

処理されることや、核兵器への転用の心配がなく、過酷事故の場合にも住民や工場職員が安全に避難でき、放射能

で大地や水や大気など地域が汚染されないなどの重大問題が解決済みならば多額の国民の税金を充てる意義もあろ

う、だが、いずれも全く解決していない、これはもう人間の能力を遥かに超越したとんでもない化け物システムと

いえないか、核燃料リサイクルのかなめとなるこの技術もんじゅ、完全撤退しかないのではないかと思います、

すなわち原発の廃止です


マンション等の杭打ち偽装事件ともんじゅの共通点

2015-11-03 20:17:06 | 千年大災害と脱原発・核廃絶推進の闘い

旭化成建材の杭偽装事件がますますこの先どこまで落ち込むんだという疑惑が増す中、一方原発もんじゅ開発

はにっちもさっちも行かない八方ふさがり状態となっています、

朝日新聞デジタル10/22号で、「日本原子力研究開発機構は21日、高速増殖原型炉「もんじゅ」福井県)の機器の点検に必要な安全上の重要度分類について、計1387点で誤りがあったとする調査結果を原子力規制委員会に報告した。このうち15点は、最重要なのに点検不要の最も低い段階に分類されていたため、1992年12月の試験運転開始から一度も点検されていなかったという。

 もんじゅは約4万9千点の機器からなり、安全上の重要度を3段階に区分している。誤りがあった計1387点のうち、実際より低く誤分類されていたのは、最重要の「クラス1」が502点、「2」で360点だった。「1」のうちずっと未点検だった15点は、中央制御室の換気をする系統の弁など。多数の誤りが起きたのは、当時の担当者が分類の基準の解釈を誤ったり、点検に使う図を作る際に色分けを間違えたりしていたためという。

 原子力機構は8月末、約3千点を誤分類した可能性があると規制委に伝えたが、保安検査の期間中に全容を調べきれなかった。規制委は先月、原子炉等規制法に基づいて報告を求める異例の指示を出していた。

 一方、規制委は21日の定例会で、もんじゅをめぐって原子力機構を所管する文部科学省の担当局長から聴取。田中俊一委員長は「事態が解決しないのは根本的な原因があるから。今後、必要な措置を議論していく」と、監督強化を文科省へ勧告することも含めて検討する考えを示した。」

さらに東京新聞11/3号で、「高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の点検漏れ問題で、原子力規制委員会は二日、運営する日本原子力研究開発機構の児玉敏雄理事長から安全管理体制の改善状況を聴いた。児玉氏が「(完了まで)もう少しだ」と進展を強調したのに対し、規制委側からはリスクの高いもんじゅの担い手としての資質を疑う声が相次いだ。

 この日の臨時会で児玉氏は、来春をめどに組織的な問題点を洗い出し、職員の教育に注力することを説明し、「引き続きもんじゅの運営を担っていきたい」と訴えた。

 これに対し、規制委の委員からは「手詰まりと聞こえる。ナトリウム漏れ事故を受けた一九九六年の改革以降、ずっと改善の機会はあったが、違反を繰り返している」(更田豊志(ふけたとよし)委員)などの批判が出た。

 田中俊一委員長からも「(点検などは)検査があるからやる、というものでない。非常に心もとない」と、機構にはもんじゅの運営を任せられないとの発言があった。

 規制委は四日にあらためて議論し、もんじゅを機構から切り離し、新たな組織に移管することなどを、所管する文部科学省に勧告する可能性が高い。」

こうやって見てみると、いま世間を騒がしている杭打ち偽装事件ももんじゅの右往左往している点検作業と同根の現象だと

思わざるを得ません、マンションの杭打ち偽装は建て替えれば正常になるかもしれない、しかし千差万別の暮らしをしてい

る住民の多くの異なった意見にいちいち対応し、たとえ建て替えの解決を選んだとしても7年や10年は簡単にかかってし

まう、高齢の住民にとってそれは選択しがたい、どうなるんだろうか、地面の下で見えないからこそ丁寧な完璧を目指して

作業すべきを全く逆の手抜きが行われていたらしい、これはプロのすることではないとおもいます、

方やもんじゅは約4万9千点の機器のうち、安全上の重要度を3段階に区分の誤りがあった計1387点のうち、実際より

低く誤分類されていたのは、最重要の「クラス1」が502点、「2」で360点だった。「1」のうちずっと未点検だっ

たのが15点であった、いろいろと重要度の分類は困難と思われるが、しかし上記15点は最重要なのに点検不要の最も

低い段階に分類されていたという、考えようによっては最重要なのにランクを意図的に低くして点検を避けていたと勘ぐる

こともできるのだ、そうでないと言い切れるだろうか、これはもんじゅという最高度の危険装置にとってとんでもないこと

であり、もし過酷事故が起こったら予測不能の大事故、再起不能になってしまうではないか、もんじゅはもう開発中止した

らいいと思います