高齢者にとって入れ歯はややこしいものです、うちのばあちゃんも入れ歯新作
のときは苦労しました
ところで、よく入れ歯を何らかの理由か、あるいは無意識にか口から外して
しまう高齢者がけっこうおられるそうです、入れ歯を外したり、また入れたり…
これは衛生上もよくなく、手も汚れるし、口には黴菌が入ったり、歯をいじった
手で顔をなでたり、眼をこすったり、いいことありません
そして外した入れ歯をテイッシュペーパーなどにくるんでごみ箱に捨てたり、
場合によってはトイレに入ったときに捨てて流してしまって
「はい、それまで~~よ♪♪」ということになるケースがよくあるそうです
入れ歯を失うと、食べたりしゃべったりが実に困難になってしまうのですが
本人はそんなこと考えなしです
だから、認知症の高齢者は目が離せないわけです、よく観察していてそう
いった行為を見逃さないことが好いわけです、ところが、認知症の人は
実は思いのほか敏いのです、こちらの隙を狙ったかのごとくちょっとした
瞬間を盗んで自分のしたいことをやってのけるのです、これが不思議
です、見守り人は騙されたように感ずるわけです
本当に認知症というのは不思議な病気、症状です、本人に悪気がある
のではないのですがある意味で敏捷です
だから、入れ歯の場合には、あまり必要でないときはこちらで外して預かって
おくのが好いのではないかと思ったりします