(童話)万華響の日々

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共謀罪法には絶対必要な「一般人証明書(仮名)」

2017-05-25 20:02:46 | 社会診断 政治

共謀罪の成立が強引に採決され山場にかかっているようである、どうも国会議論を聞いていると「一般人」とは何か、その定義付けが実にアヤフヤで曖昧模糊である、これでは駄目だ、たとえ自分は一般人と自認する人でも萎縮する、捜査側の勝手な思い込みや類推でどうにもなる、

自民・公明・維新は自分たちこそ「一般人」と思っているらしい、自分には嫌疑がかからないと思っているらしい、暢気というか抜けているのではないかと疑いたくなる、一旦法律化されれば誰彼かまわず襲い来ることを知らないのか、

そこで提案であるが、いっそのこと「一般人証明書」というものを不安な人には発行したらどうだろうか、それを携帯したら安心していられる、身分保証書のようなものだ、勿論、国会で「一般人証明書」の中身をよく吟味し確定してもらいたい、その時、その場で適当に判断されては困る、国が認定した「一般人証明書」であるからもしも暴力的テロ事件を起こしたらこの証明書ははく奪されるのだ、普通に会話をし集会をし、平和に暮らしたい人々には必要な「一般人証明書」である

 


「ミュシャ展(超大作 スラヴ叙事詩 全20作)」 国立新美術館を観た印象

2017-05-22 20:24:36 | 展覧会

「ミュシャ展(超大作 スラヴ叙事詩 全20作)」が国立新美術館で開催中だ、会期終了までまだ余裕ありとみて行って観て驚いた、すごい混雑だ、さすがに好評開催中というのは当たっている、広い館内で他の人にぶつからないように移動するのが大変であった、聞きしに勝る大壁画である、最も大きな作品は6m×8mである、作品は写実的でありながらファンタスティックである、かつ技法は朧げな印象である、これが叙事詩と言われる所以か、


ミュシャといえばアール・ヌーヴォーな美人画のポスターということで自分にとっては印象付けられていたが、今回のような大作壁画を搬送してくれた関係者のお陰でミュシャの別面を知ることができた、これこそがミュシャの本来の姿であったのだと知った、晩年の16年間をかけてスラヴ民族とチェコの民族自由・独立と統一を願って制作したものという、それも思うようには展示されなく紆余曲折の末に今のようにプラハのヴェレトゥルジュニー宮殿に安定した、2012年のことであった、

 

                                                  四芸術「音楽」1898年           スラヴ叙事詩「スラブ民族の賛歌」1926年


アメリカの「特別検察官」制度が羨ましい

2017-05-19 20:35:34 | 社会診断 政治

さすがはアメリカだと思った、トランプ大統領のロシア疑惑究明のために司法省が「特別検察官」を任命した、「特別検察官」は政府機関の指示系統から完全に独立しているそうだ、予算にも制限がないという、大統領の権限も強いがこうした司法の力もバランスさせて強い、このようなアメリカの仕組みには羨望を感じる、

わが国にはこうした独立性のある「特別検察官」のような仕組みがないように思う、もしあれば安倍総理の森友疑惑や加計疑惑はとっくに解明され今とは全く違った政治環境を見たかもしれない、野党による国会の追及は埒が明かない、歯がゆい思いはまだまだ続くようだ、


黒塗り「安倍記念小」隠しは反って焦点を明らかにしてしまった

2017-05-09 20:14:26 | 社会診断 政治

{黒塗りで「安倍記念小」隠し 森友資料開示 民進が財務省批判}、これは今日の朝刊のニュースである、相変わらずの証拠隠し、正体隠し、この黒塗りはのり弁と呼ばれるこの方面の役人が良くやる得意技だ、テレビでちょいちょいお目にかかるが実に品が良くない、

譬えが悪いかもしれないが、かつてのヌード雑誌でお馴染みであったが今やヘヤ解禁されて堂々と女性ヌードが見られている、ということは黒塗りのり弁で隠された部分は実は恥部ということであろうか、人には社会には恥ずかしくて見せられないということか、ヌード雑誌ではもう恥ずかしい隠すべきものではなくなった、芸術感が変わったのである、それと比べれば政治や会社の世界では相変わらずの醜態が演じられ、(芸術とは無関係の世界であり)、会計偽装などの疑惑や不正取引などの実態を隠して何とか逃げおおせようとしていることがよく見受けられる、

今回の件でも新聞によれば「財務省の佐川宣寿理財局長は「公にすると、法人の利益を害する恐れがある。タイトルも含め一体として学校の経営方針なので不開示にした」と説明した」ということだ、だが肝心要の渦中の籠池氏が声を大にして真相を明らかにしてほしいと訴えているではないか、それが何故「法人(森友学園)の利益を害する」というのであろうか、利益を害するのは法人ではなく財務省の方ではないのか、すなわち保身の弁である、自分たちの恥部を隠したいのが明白である、だがもう黒塗りは剝がされてしまう時期に至っているというべきだ、黒塗り「安倍記念小」隠しは反って焦点を明らかにしてしまった


「シャセリオー展」国立西洋美術館を観た印象

2017-05-03 20:51:35 | 展覧会

只今国立西洋美術館で開催中の「シャセリオー展」を観た、テオドル・シャセリオーはフランスの画家(1819-1856)で37歳で夭折した天才と言われる、11歳でアングルの弟子入りを許されたそうだ、「自画像(1835)」はシャセリオー15歳の作である、黒い服に身を固めた若い面長の少年がシャセリオーである、端正な表情で自信に溢れた傑作だと思う、

今回はルドン、モロー、ドラクロア、クールベ等の作品も同時展示されている、いずれもシャセリオーから大いなる影響を受けたといわれるそうだ、今回のような総合的網羅的なシャセリオー展は日本で初公開と言われる、わたしもシャセリオーという名前は恥ずかしながらかつて馴染みがなかった、だがポスターの美人肖像画を見てこれは是非とも観に行こうこうと思った

「アポロとダフネ(1845)」、「泉のそばで眠るニンフ(1850)」、「気絶したマゼットを見つけるコサックの娘(1851)」などは古典に題材を求めたものだが想像力豊かなテーマがエロス漂う裸婦像や男女がたっぷりとした写実性に裏打ちされて艶めかしい、

肖像画もまた暗い背景の中にくっきりと人物が個性を発揮して描かれている、特に「カバリュス嬢の肖像(1848)」や「コンスタンティーヌのユダヤの娘(1846-1856)」は惹きつけられた、目力が凄い

会期は5/28までだからぜひ鑑賞を薦めたい