横山大観展(山種美術館)を観た、横山大観は1868-1958年の大画家、1889年に東京美術学校第1期生として入学、下村観山、菱田春草、とともに岡倉天心、橋本雅邦に師事した、その後日本美術院の創設に参加したということである、
今回の展覧会は山種美術館所蔵の40数展、他にも安田靫彦、前田青邨、山口蓬春、東山魁夷らの作品も同時展示、なかなか豪華だ、
大観の富士山の絵は有名であり数多くあるが、次に示す「心神」(1952年)は霊峰富士に込められた精神性の崇高さを感ずる、「喜撰山」(1919年)の画風は全く異なる、雪山に松と思われる青々とした影がゆったりとした気分で描かれている、魅力的だ、「木兎」(1926年)は森にすむミミズクが何ともユーモラスで可愛く描かれる
大観の松の絵も印象に残った、松を描いた日本画は多い、松葉を一本一本描くのではなく葉の集団として描いたものが多い、水墨画も多種な描き方をしているようだ、「寿」(1952年)は書であって絵である、まるでミロの絵を思わせる格別な画風である