(童話)万華響の日々

いつもご訪問ありがとうございます、ブログ開始から大分心境も変わってきました

個人の中に見る「公」のなさ

2012-07-30 22:39:59 | 千年大災害と脱原発・核廃絶推進の闘い


「原発事故はなぜくりかえすのか  高木仁三郎著」の第4章です

ここでいう「公」とは、公共という意味に近く、人間の持っている個人を超えた

ある種の普遍性のことを意味するといいます。

そういう意味で企業の社会的責任や、大学の社会的責任を云々する以前

に、それに携わる個人個人
の基本的な倫理として、ある種の公共性をすべ

からくわきまえていなければならないと論じます。


高木さんは言います、原子力資料情報室は定款で脱原発を目指すとうたっ

ています。私たちはこの
定款を変えるつもりはない、しかし、科学技術庁の

役人からは、国の基本的な方針は原子力推進で
あり、それが公益なのだ、

脱原発というのは公益に反するといわれたと。その際、引き合いに出さ

れたのが原子力基本法だというのです。

高木さんは、原子力行政を批判することによって、より健全なエネルギー政

策のあり方について提
言できるのだと。

ここではっきりしたのが、公共性とは政府の政策に盲目的に従うのではな

く、より高次元の視点か
ら人間としての生き方を基準にして自由な意見を述

べるくことだというのです。


高木さんがご存命の時に原子力基本法が根拠として使われたとありました

が、つい最近、自公民の
合意によって、文言に「安全保障」的追加変更がな

されました。これまた憂慮すべきことです。

今の政治はこの高次元の人間性、倫理性に基づいて政策を決定していると

は到底思えません


映画「かもめ食堂」 日本 2005年

2012-07-30 15:50:59 | 映画の印象

カップ一杯のコーヒーを飲むということ、
目の前にいる一人の生きた人が煎れて
運んできてくれるコーヒーは至福のひとときを
与えてくれるようだ。

全文を別ブログに掲載しています、右記をご覧下さい

映画の真相とその隠された深層


(絵本) ネコ みじかなともだち 

2012-07-29 21:26:52 | 猫、ねこ、ネコの図書館

絵本「ネコ みじかなともだち」 作 田中豊美

福音館書店 1997年発行

ネコのモノクロスケッチが素晴らしい作品です

漫画風ではなく、劇画風でもなく真にリアルなネコの画です

ネコのありとあらゆる行動と姿が、解説付きで紹介されていて

ネコについて、その素晴らしさ、すごさ、可愛さなど

知りたいことが絵本ですからすぐわかります


畑中 純さんの腹部大動脈瘤破裂死のこと

2012-07-28 21:44:47 | 病気も仕事

今日の朝日新聞夕刊の惜別蘭をみていて驚きました

漫画家の畑中 純さんが62才という若さで亡くなった(6月13日)ということ

ですが、その死因が「腹部大動脈瘤破裂」であったということです

精力的に、漫画の仕事をこなしておられたそうです

わたしは失礼ながら畑中さんの漫画をあまり知りませんでした

しかし、レンブラントの絵や宮沢賢治の童話や伊藤整の文学を愛していたそ

うで、その漫画も一枚絵であったとか、

こんどぜひ観賞させていただこうと思いました

わたしが気の毒に思ったのは「腹部大動脈瘤破裂で急死されたことです

この病気は胸部大動脈瘤と同じように自覚症状がほとんどないといわれて

います

静かに進行し突然死に至らせるのです

しかし、定期検診などでCTを撮ってもらえば、必ず見つけてもらえます

通常は中高年になると発症しやすいので

中高年になったら必ず受診されるようにお勧めしたいです


熱中症にかからないように、猛暑を乗り切ろう

2012-07-26 21:14:26 | 日記

猛暑来たる、やれやれですなあ

午前11時ごろ車で外へ出たら、車の外気温度は35度です

じいちゃんとばあちゃんには、いつもですと麦茶や番茶を飲むように

すすめているのですが

スポーツドリンクを飲むようにすすめました

単なる水では食塩などの塩分が摂れないので、

電解質をうまくあんばいしたスポーツドリンクが好い訳です

窓という窓にはすだれを配備し、陽がさす窓ではカーテンを閉めています

さらに、クーラーを動かして室温を下げるようにしました

節電もしなくちゃいけないし、日中はどこか外の店や施設で過ごすように

しています

公共の施設、たとえば公民館、図書館などは余り室温を上がらないように

して、できるだけ大勢の猛暑難民を受け入れてほしいものです

わたしたちも外出時には帽子をかぶったり、日傘をさしたり、

水を入れたペットボトルと扇子を携えています

わたしもリハビリの散歩ができなくなっています

大規模商業施設へ行って、歩くようにしようと思います

みなさんも熱中症にかからないように工夫をして

大事にして頂きたいと思います


千両の花色

2012-07-25 22:18:51 | 花の万華鏡

以前に”千両”の花の色は、白いと書きましたが、

実は薄い黄緑色の花であるとわかり、観察が間違っていました

もうろくしたというべきです 訂正します  

やはり小さな花がいっぱい集合しています

この分だと”万両”の花色も再確認してみなくてはいけませんね


夾竹桃が育って薄ピンクの花をつけてくれた

2012-07-24 21:38:51 | 花の万華鏡

「とおちゃん、夾竹桃の花がきれいに咲いたね」

と、ハナミズキがいいました

「この夾竹桃はいいなあ  

ピンクの明るい色の花が素晴らしんだ」

とおちゃんは嬉しそうにそういいました

「そういえば、とおちゃんはこの夾竹桃を挿し木で

育てたんだったね」ハナミズキが感心してみせると

「近所の人から、きれいな花の夾竹桃ですね、とほめたら

それじゃあ、枝を切ってあげましょう  

挿し木で育ちますよといわれたんだよ」

「それで、挿し木をしたら根がついて、

こんなに大きくなったんだねえ」

「毎年どんどん大きく成長したよ、

もう6年ぐらいになるかなあ

2年ぐらい前から花が咲きだして、

今年は花も多く咲いてくれて嬉しいねえ」

夏は緑の影を落としてくれるし、花はきれいだし、

いうことありませんねえ


放射能を知らない原子力屋さん

2012-07-23 21:10:52 | 千年大災害と脱原発・核廃絶推進の闘い

「原発事故はなぜくりかえすのか  高木仁三郎著」の第3章です

このタイトルはショッキングな印象を与えます

原子力産業に携わる人たちが、なぜ放射能を知らずにいられるのでしょうか

たとえばJCOの臨界事故です このとき作業者はバケツを用いて普段の作業と

は異なる大量のウラン溶液を沈殿槽に入れてしまったため臨界反応を起こしてし

まったといわれています

この章では放射化学屋は放射能を有する物質を扱うので慎重さが身に着くとか、

物理工学屋は計算上で数値としてのみ放射能を扱うので実際の放射線の危険

性たとえば放射能の漏れやすさについて感度が低いと書かれてます

原子力推進の原子力屋は放射能を閉じ込めることができるという楽観論に立っ

ているともいっています

原子力の世界というと、化学屋は遠くから見ていて、化学でも核化学ではなく、

燃料化学だったりする、主流は原子炉工学屋とか炉物理学屋です  

つまり放射能物質の実際について知らなさすぎるといっています

なるほど、核物質の本当の怖さはその寿命のとてつもない長さ、ほとんど地球規

模の長さと肩を並べるくらいのものもあるということがどれだけ認識されているで

しょうか  とても人間の今までの歴史をもってしても太刀打ちできません

放射能の生体への影響はまたとてつもないものです  確実にがんを誘発させて

体を蝕み、さらにDNAに取り込まれて子々孫々にまで何代にもわたって残ってゆ

くわけです

原発から放射能が漏れる恐怖ということは、今や3.11で深刻に体験しました

それを政治家や経済優先企業や核兵器信奉者は無視して原発稼働を推進しよう

とするのです


映画「リンカーン弁護士」 アメリカ 2011年

2012-07-22 20:37:17 | 映画の印象

どういう友達を持っているかが結局最後の勝利に

つながるかつながらないかという教訓付きであった。

リンカーン大統領とは何の関係もないという落ちは

ちょっと期待を裏切られたが。

 

全文を別ブログに掲載しています、右記をご覧下さい

映画の真相とその隠された深層


押し付けられた運命共同体

2012-07-21 21:42:54 | 千年大災害と脱原発・核廃絶推進の闘い

「原発事故はなぜくりかえすのか  高木仁三郎著」の第2章です

原子力産業は核兵器の技術として開始され、原発開発へと転用されました

しかし原子力産業に携わる人たちは潜在的な核の危険性については意識して

いたはずだとあります

原子力産業は国家主導で行われてきた、それは他の産業とは異なったものだ、

そのため事故が起こった場合に、損害賠償の大きさや責任について、

日本の伝統的技術産業は積極的に手を出さなかったというのもうなずけます

 著者は日本では原発の大事故の損害賠償問題についてきちんとは議論された

ことがないといっています

1961年に原子力損害賠償法が成立し国家が後押しするようになったとのことです

しかし、今回の3・11福島原発事故の損害賠償の在り方もまた右往左往で、議論

はちぐはぐの感じです

アメリカの過去の試算では一企業が負い切れる規模をはるかに超えると結論さ

れたそうです

著者は言います、原発は原子力の潜在的危険性をもつものであり、そういうテク

ノロジーを開発する会社は重大な責任を持っているという公的な責任の性格が

自覚されるべきだったと  しかしうやむやのままにされたと

日本の主要な技術産業はほとんどが外国からの技術導入という形を取っています

なにも原発だけに限ったはなしではないですが、外国で生まれた技術を日本の

文化や土壌に合うように改良してこんにちの日本の技術産業があるわけです

しかし、原発は日本の土壌に合わせるように開発されたでしょうか

どうもそうは思えません  日本全体が火山の中にあり、地震の巣の中にあり、か

つ大津波が襲ってきた歴史的事実があり、今回の3・11ですっかり独自の技術

にしてこなかったという馬脚が表わされたわけです

なぜでしょうか  著者に言わせれば上からの押し付けで、議論せず、批判せず、

思想なしという態度で臨んできたからだというのです

 


議論なし、批判なし、思想なし

2012-07-20 21:34:13 | 千年大災害と脱原発・核廃絶推進の闘い

「原発事故はなぜくりかえすのか  高木仁三郎著」の第1章です

ここで書かれていることは、著者が原子力事業へ入社した1960年代のこととは

いえ、3・11以後の原発事故に関する東電や政府や原子力安全委員会などが考

え方がそろわなかったり、国民に開示したときの態度と実によく似ていると思わさ

れました

会議はしても議事録を取らない、原発事故が起きたときの議論はタブーであった

とか、安全についての議論、批判、思想がなかったというのです

だから大津波の襲来を想定しなかったり、活断層を徹底的に確認しなかったり、

アメリカの放射能測定予想結果を無視したり、著者の批判は今も当っていると思

わざるをえません

原子力村についても言及されていて、お互いに相手の悪口を言わない、外部へ

の議論は閉鎖的で秘密主義的だ、しかも独善的だと批評しています  なるほど

なあと思わせます

そのような体質を温存し、いつの間にかこの狭い国土に54基もの原発を作って

しまったわけでした

 

 


ばあちゃんの入れ歯が壊れた、どうしようか

2012-07-18 21:19:33 | 看取りと介護道

先週末にショートステイへばあちゃんを送るときに、

ばあちゃんの入れ歯の不都合が見つかりました

以前に修理してもらった上あご用の入れ歯にヒビが見つかったのです

そこで、行きつけの歯科医に予約を入れておいたのです

きょう、ばあちゃんを連れて行ってきました

検査した先生のお話では、修復した入れ歯がもう更なる修理に

値しないほど劣化してしまったとのこと

新しい入れ歯を作ったほうが良いとのことでした

それは分かるんですが、高齢のばあちゃんのこと、認知症も患っていますし

通院で入れ歯の新作に耐えられるかどうかが問題です

家に戻ってじいちゃんと相談して決めようと思います


反原発運動の市民科学者 高木仁三郎さんの遺言の書

2012-07-17 22:37:14 | 千年大災害と脱原発・核廃絶推進の闘い

「原発事故はなぜくりかえすのか」高木仁三郎著(岩波新書)を読んでいます

高木さんは東京大学理学部で核化学を専攻し日本原子力事業に入社されました

その後、大学に戻り宇宙核化学で理学博士号をを取得され、原子力資料情報室に

勤務されました

以後、一貫して反原発運動に携わり、その危険性について市民科学者として

活動をされてきたのですが

惜しくも2000年に62才で癌で亡くなられました。

本書は1999年のJCOの臨界事故を目の当たりにして、病床で口述筆記された

ものです

高木さんによる本書はまさしく3・11の福島原発の破壊と放射能飛散について

予見されていたという実感がします。

本書は高木仁三郎さんによる原発の危険性に関する訴えと将来への警鐘

に満ちています


映画「臨場 劇場版」 日本 2012年

2012-07-16 22:33:03 | 映画の印象

全文を別ブログに掲載しています、右記をご覧下さい⇒映画の真相とその隠された深層

自分よりも先に理不尽な理由で死ななければならなかった者へ、生き残った者は何ができるのであろうか、殺人事件という特異な場合ではあるが、苦しみと悲哀とを生死を超えて負っているのだと思った。


映画「ファウスト」 ロシア 2011年

2012-07-15 21:25:15 | 映画の印象

別ブログに掲載しています、右記をご覧下さい⇒映画の真相とその隠された深層

年老いた男は若さを再び手に入れたい、美人の乙女と恋をしたい、と恋いこがれる。誘惑者はそこにつけ込む。その願望を叶える代わりに魂をよこせという。彼は誘惑に負ける。