(童話)万華響の日々

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フランス・テロ犠牲者の家族の言葉「憎しみはあげない」に思う

2015-11-26 20:14:43 | 社会診断 難民

朝日新聞11/22の第1面に掲載された記事、「息子と2人、平和の道歩む 「憎しみはあげない」投稿者 仏テロ1週間」”130人が犠牲となった13日のパリ同時多発テロで妻を失いながら、テロリストに向けてフェイスブック上に「憎しみという贈り物はあげない」と手紙をつづったパリ在住のフランス人映画ジャーナリスト、アントワーヌ・レリスさん(34)が20日、朝日新聞の単独取材に応じた。

世界中に広がる反響に「私の方が圧倒されている。人々は平和や愛、寛容の中で自由に生きたいという思いを呼び起こされたのだと思う」と語った。ーーー省略ーーーあの夜、パリ中心部のコンサートホール「ルバタクラン」で、妻エレーヌさん(35)を亡くした。遺体との対面まで2日かかった。「彼女を暗闇の中に置き去りにしたと思った。拷問のようだった」 《君たちに憎しみという贈り物はあげない。君たちの望み通りに怒りで応じることは、君たちと同じ無知に屈することになる》 テロリストへの言葉は、妻を見つけ出した後、保育所に預けていた1歳5カ月の長男メルビルちゃんを連れて自宅に帰る途中、少しずつあふれてきたという。 

「憎しみに屈するわけにはいかない」と、自分に宛てて書き始めた言葉だった。同時に息子への思いもあった。「彼には、世界に目を見開いて生きてほしい。世界を、より美しい場所にする一人になってもらいたい」 メルビルちゃんに「お母さんは帰ってこない」と語りかけると、少しだけ泣いたという。「私も一緒に泣いた」。寂しさが募った時は、息子を抱いて2人でエレーヌさんの写真をながめ、好きだった音楽を聴き、ともに涙する。 《私と息子は2人になった。でも世界中の軍隊よりも強い》。手紙に、こう書いた。保育所に通い、ミニカーで遊び、公園に出かける。「ごく普通の毎日」を取り戻そうとしている。

 手紙はフェイスブックで20万回以上共有され、各国から無数のメッセージが届いた。「イスラム教徒からも届いた」という。「テロはイスラム教の産物ではない。問題は、宗教の名の下に操られた人々だ。人さえためらいなく殺せる。そんな盲目的な憎しみに、私たちは盲目的な愛で答えよう」 すべてのメッセージに返事を書き、いつか息子と、メッセージをくれた人たちと会う旅に出たいと思う。(パリ=渡辺)”

アントワーヌ・レリスさんの言葉は胸に痛ましくも悲しく響く、彼の心情を推し量るすべもない、こうであれば

いいのだが、テロの犠牲者のことを思うと慰めの言葉も出ない。テロには武力で、いまや暴力には暴力でという

9.11の再来のような、いやそれ以上の酷い様相を呈しつつある、9.11でアメリカはアフガンやイラクを攻撃した、

その結果戦争行為の理由に使われた大量破壊兵器は存在しなかったし、フセインは殺されて、イラクは混乱に陥っ

て今のような混沌無秩序状態に至るという、今回もこのようなことが起きそうな危惧はないのだろうか、

どうやって現代の危機を乗り切れるのか、あまりにも課題は大きく重い、テロという社会的犯罪者は警察力で対処

するとしても、根源的で長期的なソフトな対策こそもっともっと議論されるべきではないのか、と思います


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