ペースメーカーを植え込んだことで、何はともあれ最も重要な注意事項は電流や電磁波への警戒です。
病院から渡されたパンフレットには、こと細かに警戒すべき対象が列記してあります。
かいつまんで表わせば、高周波治療器や体脂肪計などの家庭用医療治療機器、
空港の金属探知機、トランシーバーなどの無線機、病院でのMRI、店舗にある監視(万引きなど)装
置、最近主流のIH調理器や炊飯器、携帯電話器、駅にあるカード(スイカやパスモなど)読み取り機、
磁器ネックレス、などなど使用してはならないものや、近着き過ぎることに注意すべきものがあります。
余り神経質にならなくてもいいようですが、対象によって程度が異なるのでやはり警戒心が必要です。
自動車の運転でも、リモコンキーの扱いや、稼働中のエンジンに接近しないことなどあります。
上記以外にもいろんな注意する対象があります。
こう見ると、いかに広範囲に電流や電磁波に囲まれて暮らしているのかわかります。
心臓の脈拍が調整され、生きてゆくうえで快適な体を保障されたのと引き換えに、
この電磁気の満ちた世界にびくびくしながら生きてゆくことになりました。
日々の体の動かし方、たとえば、ペースメーカーの部位を圧迫したり、打ち付けたり、
転倒したりしないことが大事です。
毎日の散歩でも、足元に気を付けて転んだりしないようにしています。
とにもかくにも、本当に弱い脆い体になったものだと実感します。
したがって、身体障害者1級の手帳を交付されるのも、もっともなことだと思います。
以上は普通の人間ならだれでも思うことですが、わたしは神様によって死の淵から生還させていただ
いたことを忘れません。
体の扱いには確かに慎重さを要し、脆弱な感じになったと思いますが、
新しいのちをいただいたわけで、こころにおいては、新しいいのちにより強められたと確信しています。
これからも、ペースメーカーの入ったからだを大切にしながら生きてゆきたいと思います。