先頃NHK-BSで放送された「老いてなお花となる 織本順吉」には驚嘆させられた。実の娘が織本の死までの老後をドキュメンタリー記録映画にした。いぶし銀のような名わき役だった。最後まで自分(役者)を貫き隠すことなく曝け出した、ありのままの記録。本ドキュメンタリーはその正に主役を演じたもの。死を前にして老いの苦しみの中で「自然の摂理に任かせる」という。有りのままでそうするほかないという心境。最後に、実娘に「ありがとう。こんな素晴らしいドキュメンタリー記録を作ってくれて」と伝えた。2019年3月、92歳。
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