サカタのタネ見学レポートの続きです。
今日は、とうもろこしについて。
この中にひときわ草丈の高いとうもろこしがあります。
ゴールドラッシュ90という品種で、草丈が210cmにもなります。
ゴールドラッシュは、鮮やかな黄色のとうもろこしで
濃厚な甘味とみずみずしさが特徴です。
このゴールドラッシュシリーズは、元祖のゴールドラッシュから始まって、
ゴールドラッシュ86、ゴールドラッシュ88、ゴールドラッシュ90というように
最後に数字が付くようになりました。
この数字は、種まきから収穫までの日数を表しています。
とうもろこしは、草丈が2mにもなりますが、
そうなると、どうしても風の影響を受けやすくなります。
特に遠州地方は、風が強いのですが、
風で倒れてしまうと次のようなデメリットがあります。
●収穫作業がしづらくなる。
●根が切れて成長が鈍り、粒入りが悪くなる。
●病気が発生しやすくなる。
●機械を使った収穫ができなくなる。
このゴールドラッシュ90は、2mを超える高さですが、
倒れにくいというこれまでにない特徴を持っています。
それは、この力強い根っこ!!
とうもろこしは、条件により茎の節から「気根」と呼ばれる根を生やすのですが、
ゴールドラッシュ90は、この気根が大変旺盛に生えてきます。
その結果、強風でも倒れにくいという性質を身に着けたのです。
このゴールドラッシュは、主に掛川市の南部地区で栽培されています。
今年1月には「ゴールドラッシュプロジェクト」が設立され、
地域ブランド化にも取り組んでいます。
気根の力で、地域にしっかり根付いた農産物となり、
県内有数の名産地となっていきますように。
掛川市の北のはずれにある総合研究センターから、
南に向かって、そう願いを込めました。