先ほどテレビを見ていたら、
街の女の子に「まぐろのやまかけ」を作ってもらう
というコーナーがありました。
「やまかけ」というのは、
すりおろしたヤマイモ(ナガイモ、ツクネイモ、イチョウイモ)や
自然薯をかけるお料理のことですが、
中には、里芋をすりおろす子も!!
お芋の区別がついていないんですね。
もちろん、すりおろした里芋は生では食べられません。
そこで、改めて
ヤマイモや自然薯は生で食べられるのに、
里芋は生では食べられないのか、
きちんと整理してみようと思います。
まず、人間は生のでんぷんを消化できません。
イモ類の主成分はでんぷんなので、
生食はできないということになります。
では、なぜヤマイモや自然薯は生で食べられるのか?
それは、ヤマイモや自然薯には
強力なでんぷん分解酵素であるアミラーゼが多く含まれているからです。
生で食べた方が、でんぷんの消化がよくなるから
と言われています。
ところが、こんな説も発見。
現在では、ヤマイモのアミラーゼ含有量はあまり多くない
ということがわかってきている。
ヤマイモが生食されるのは、
ヤマイモのでんぷんの細胞壁が薄く、セルロースの含有量が少ないため、
α-アミラーゼの消化を受けやすくなるとのこと。
(α-アミラーゼとは、アミラーゼの一種)
【写真は、仙の坊のさばだしのとろろ汁】
ヤマイモや自然薯に含まれるアミラーゼの量が
多いのか少ないのか
それについては、今後も情報を追跡していきたいと思いますが、
里芋が生食できず、ヤマイモや自然薯が生食できる理由には、
アミラーゼが関係していますね。