”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

里芋はなぜ生で食べられないの?

2016-06-05 14:13:33 | 野菜

先ほどテレビを見ていたら、

街の女の子に「まぐろのやまかけ」を作ってもらう

というコーナーがありました。

   

「やまかけ」というのは、

すりおろしたヤマイモ(ナガイモ、ツクネイモ、イチョウイモ)や

自然薯をかけるお料理のことですが、

中には、里芋をすりおろす子も!!

お芋の区別がついていないんですね。

   

もちろん、すりおろした里芋は生では食べられません。

  

そこで、改めて

ヤマイモや自然薯は生で食べられるのに、

里芋は生では食べられないのか、

きちんと整理してみようと思います。

   

まず、人間は生のでんぷんを消化できません。

イモ類の主成分はでんぷんなので、

生食はできないということになります。

   

では、なぜヤマイモや自然薯は生で食べられるのか?

それは、ヤマイモや自然薯には

強力なでんぷん分解酵素であるアミラーゼが多く含まれているからです。

生で食べた方が、でんぷんの消化がよくなるから

と言われています。

  

ところが、こんな説も発見。

現在では、ヤマイモのアミラーゼ含有量はあまり多くない

ということがわかってきている。

ヤマイモが生食されるのは、

ヤマイモのでんぷんの細胞壁が薄く、セルロースの含有量が少ないため、

α-アミラーゼの消化を受けやすくなるとのこと。

(α-アミラーゼとは、アミラーゼの一種)

   

  【写真は、仙の坊のさばだしのとろろ汁】

    

ヤマイモや自然薯に含まれるアミラーゼの量が

多いのか少ないのか

それについては、今後も情報を追跡していきたいと思いますが、

里芋が生食できず、ヤマイモや自然薯が生食できる理由には、

アミラーゼが関係していますね。

 

コメント (4)
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