昨日の続きです。
このフォーラムの中で、ERIさんの講演がありました。
ERIさんのお洋服には、彼女の暮らす
熊本県南阿蘇村の田園風景がプリントされていました。
とっても堂々と、そしてゆったりと歩く方だなぁ・・・と思っていたら、
それもそのはず!!
ERIさんのお腹には、4人目の赤ちゃんが・・・。
もう5か月だとおっしゃっていました。
ERIさんは、ドイツ生まれの東京育ち。
慶応大学卒業後、ご主人とドイツに留学。
そこで農業計画を学び、ご主人の郷里の南阿蘇村で就農された
という経歴の持ち主です。
そして、農業をやりながら
女性農業者のNPO代表を務め、
バイオマス発電事業にも取り組んでいます。
ERIさんの発想がおもしろいな・・・と思いました。 (^^)
「この農村風景を次世代に残したい。」という想いで
活動を続けていますが、担い手不足という問題はついて回ります。
新規就農者の数は増えません。
でも、就農者が増えなくても、
南阿蘇村に住んでくれる子育て世代が増えればいいと・・・。
人が増えれば、パートで農作業を手伝ってくれる人も増えます。
そのためには、子育て世代が安心して暮らせるように
小児科医院を増やすことにも働きかけているそうです。
つまり、風が吹けば桶屋が儲かる的な発想。
そして、東京に暮らす慶応大学の同級生たちも
彼女の顧客となって、お米を購入しているとか・・・。
講演が始まる前、私の周りに座っていたおじさんたちは
「なんでこの子は、慶応まで出て農業なんかやってるんだか。」
と口々に言っていましたが、
講演が終わる時には、大きな拍手を送っていました。
やっていることはパワフルだけど、
発想もフットワークも軽やか・・・
そんな印象の素敵な女性でした。 (*^_^*)