”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

かつお節に向くかつおの大きさは?

2015-03-09 12:29:39 | だし

昨日行われた、だしソムリエ3級講座の中で

「かつお節に向くかつおの大きさは?」

という質問をいただきました。

  

 

かつお節を作る工程で、一番最初に行われるのは

「生切り」といって、かつおを3枚におろす作業です。


  

  

そしてさらに、背中側とお腹側の2枚の身に分けます。

背中側の身をかつお節にしたものは、雄節(おぶし)と呼ばれ、

お腹側の身をかつお節にしたものは、雌節(めぶし)と呼ばれます。

  

ただ、その時、もとの魚の大きさが3kg以下の小さなものは、

2枚に分けることなく、そのまま加工されていきます。

こうしてできたものは、亀の甲羅に似ていることから

亀節と呼ばれます。

  

 

だから、どうも3㎏が基準になっていることは推測できたのですが、

上限の大きさがどこまでなのか?

もちろん、解体ショーに使われるような大型のものは

かつお節には向かいないと思いますが・・・。

これは、調べてみなくては!!

  

  

色々なデータを合わせてみますと

雄節と雌節がとれるようなものとしては、3.5㎏~6㎏

亀節となる小ぶりのものは、2㎏~3㎏

体長は40cm~60cmのものが、かつお節に向いています。

それ以上大きくなると、中まで乾燥させるのが困難になりますからね・・・。

  

また、生食用と違い、脂肪分が多いものはかつお節には不向きで

生肉中の脂肪含有率が2%前後のものが最適とされています。


   

  

また、ひとつ自分の知識が増えました。

数値化することによって、より明確にお伝えすることができます。

これからの講義に役立てていきますね。

 

質問してくださった方、ありがとうございました。 <(_ _)>


コメント
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