2月の初めに、岡山県日生町の牡蠣を送っていただきました。
殻付きの牡蠣を自宅でいただいたのは、
たぶん、生まれて初めてではないでしょうか? (^^)
こんなに身がプリッとしていました。
しかし、送ってくださった方がおっしゃるには、
去年の夏の日照不足が原因で、
今年の牡蠣は生育が悪いとのこと・・・。(こんなに立派なのに・・・)
そして、それと相反するかのように、わかめの生育は大変良い
という興味深いお話も同時にうかがいました。
これは、調べてみなくては!! (^^)v
●まず、良い牡蠣が育つ条件を挙げてみましょう。
・植物性プランクトンが豊富である。
・海のミネラル、川をつたってくる森のミネラルが豊富である。
・潮の流れは速いが、波が立ちにくい環境であること
去年の夏は日照不足だったということですから、
牡蠣のエサとなる植物性プランクトンは、十分に育たなかったのでしょう。
また、日照不足の割には、外洋から流れ込んでくる海水温が高いから、
秋になっても水温が下がらなかったと言います。
●ここで、牡蠣の成長について見てみましょう。
・夏の上昇した水温が、牡蠣の産卵に刺激を与える。
・20℃以下に下がった秋の水温が、牡蠣の身入りを促進する。
つまり、去年のように夏に水温が上がらず、
尚且つ、秋に水温が下がらないと
良い牡蠣の出荷は難しくなるそうなのです。
では、なぜわかめはよく育ったのでしょう?
●良いわかめが育つ条件を挙げてみましょう。
・太陽の光
・植物性プランクトンが豊富である。
・海のミネラル、川をつたってくる森のミネラルが豊富である。
・潮の流れが激しく、海水の移動が多い。
良いわかめが育つ環境は、
良い牡蠣が育つ環境と一致する点が多く見られます。
しかし、わかめが牡蠣と違う点は植物であるということ。
光合成が行えるのです。
つまり、牡蠣にとってはプランクトンが育たなかったことは不運なことでしたが、
わかめにとっては、その分、水が澄んで
光合成が行いやすかったのではないかと推測できます。
牡蠣とわかめの関係・・・
やっとわかりました。 (*^_^*)
そして、同時に
環境の変化が生き物、そして食べ物にもたらす影響についても
深く考えさせられました。
今年は、どんな年になるのでしょう。
牡蠣も、わかめも育ちやすい年となりますように。