片麻痺との二人三脚

孤独に甘えず、後ろ振り向かず、希望失わず、唯前進あるのみ!

片麻痺発症後4足目、軽量短下肢装具許可の喜び、2週間後に54,820円

2012-11-03 07:01:52 | 「リハビリ」
  1.  明け方病室の明るさに目を覚ますと6:00、OT(作業療法)のお陰で仰臥姿勢就眠が可能となって熟睡状態が続く。

    1階喫茶室にて毎朝談笑を楽しんで居られるグループに入れてもらって、情報を交換しながら皆さんと入院生活を語り合う。
    先月、3人退院した縁起の良い出世部屋で頑張っているとユーモア笑顔の「車椅子男性」、毎朝交差点北のコンビにへ、スタスタ歩いて買い物していた背の高い男性は昨日退院されたと入院3ヶ月目を迎える患者さんは院内の消息通。
     喫茶室にはセルフ給湯器が備え付けられ、ホット・冷の麦茶・煎茶・ほうじ茶が自由に飲めるのが嬉しい談話室。
     右片麻痺の「車椅子男性」、話をしながら手を組み合わせ、右手でジエスチャーをされる様子に驚き、麻痺手が自由に動くのは実に羨ましいと麻痺左手を見せる。
    「車椅子男性」の言、入院患者は他の患者と比べて出来ない事を比べて落ち込むものです、私は「脳卒中」で倒れ、3ヶ月の内科治療を受診、リハビリ受診が遅れて焦っていると言われ、後遺症患者は100人、100様の現実を知る。
     雑談に加わったご婦人は、「脳梗塞」の原因となる血液の塊を防ぎサラサラにする薬「ワッフアリン」を5錠服用しているが未だ心配、。「車椅子男性」は血液擬古しやすい体質から「脳梗塞」を発症、入院が長引いたのもそれが原因となっている。
    左片麻痺後遺症を残すも、自分は内科的な治療を必要としない健康状態を喜ぶ。
    二杯目の麦茶をいただき、「脳卒中」後遺症に悩みながらも早朝に話し合えるお互いを喜び合う、ご婦人は号泣する男性を見掛けたが翌日からはリハビリに専念する姿に、矢張り男性は強い、女性は何時までもミソメソ引きずると語られた姿が印象に残る。
     残り2日間、週末土・日曜日の日課が始まる。
  2.  9:00~9:40分 OT(作業療法)2単位40分 担当M先生の治療は5階病棟病室、ベッドに仰臥・横寝姿勢でリラクゼーション受診、二週間前の作業療法時は無茶苦茶肩に力を入れて「摘み」移動作業を行っていたが「肩甲骨筋」に指が入るようになって力が抜けてきた。
     肩の力を抜くと指を開くイメージが回復、手首・指先の硬直が少々緩和してくる。
     30分のストレッチ後、ベッドに横座りして「おじゃみ」を麻痺手で摘んで離す作業に取り組む。
     10:20~四回目の入浴、案内されたのは左片麻痺専用浴槽で安心する、頭髪・ボデーィシャンプー後の浴槽からお湯を溢れ出してのバス入浴は気持ちが良く、再び味わえないと残念に思う。
     廊下でOT(作業療法士)リーダーN先生とすれ違い、明日退院の挨拶を行ったら、先生から「またご利用下さい」と嬉しいお言葉を頂く。
     病室のベッドへ仰向けに寝転ぶとウトウト眠気を催し、贅沢な入院を許可いただいた病院に感謝する。

  3.  OT(作業療法)が主力となる「ボトックス治療」期間中M先生は終始、麻痺手を介助しながら、掌にて「おじゃみ」を掴み、肘を”曲げて伸ばし”「離す」作業を丹念に繰り返される。
     合間に「上手く掴みました」・「力が抜けて離れた」とイメージを表現された時はピッタリ意気投合する感じであった。
     15:00~15:40 PT(理学療法)2単位40分、2階「装具室」にて石膏どり、既にお世話になって顔馴染みの義肢装具技師と業界情報話し、数年前に評判になった油圧式の「ゲートソルージョン」は欠点を改善して性能が良くなった。
     次回の新調時にお奨めしますと言われ、数年後の歩行姿勢改善に楽しみが湧いてくる。
  4. 麻痺足の指先から油紙を膝下まで巻きつけ、巧みなな手つきで石膏を貼っていき、乾いてから切り開く目印に麻紐を上部に出して完了。
     数分後には乾いて、カッターで切り開き足型完成、11/9に仮調整を行なって、11/13に完成品(54,820円)受け取りの契約を交わす。
    市役所に所定書類を提出すると後期高齢者障害医療証持参者は後日、満額返済されると伺う。