2012 11 22(木)
前回に引き続いて、“鹿島神宮”の奥参道と奥宮・御手洗など参拝。
本社殿の前に見えるのは仮殿(重文・元和4年1618年建立)と高房社(右 摂社)、仮殿は本殿修理の時に使用されました。
高房社は常陸国二の宮・静神社の祭神(建葉槌命)を祀り、昔は本殿参拝の前にこの社を拝すのが作法だったそうです。
仮殿の正面に立つ大杉の中程から椎が寄生繁茂した珍しい樹木も見られます。
奥参道入口、敷石の両側に旧東神門の礎石が残り、ここから奥社までは約300mの樹木鬱蒼とした奥参道が続く。
奥参道に沿って巨木の杉木立が続き、その奥は“鹿島の樹叢(じゅそう)”と呼ばれる広大な森林が広がっています。
途中の左側で見たのは「さざれ石」、君が代の歌に出てくるサザレ石。 その脇に神獣の鹿を囲った「鹿園」があります。
この地は大昔は「香島」と言われていましたが、鹿を神の使いと崇めたので養老年間頃から鹿島と呼ばれるようになったとか・・・。
さざれ石や鹿園がある一帯は、神仏習合時代には鹿島山金蓮院神宮寺があった場所で、親鸞上人も度々訪れたそうです。
奥参道の途中に見られるのは末社の熱田社、スサノウ命と稲田姫を祭ります。
鹿島神宮奥宮と柿麿・虎杖の句碑と「右ハかなめ石」「左ハみたらし」と刻まれた道標石碑、江戸時代の雰囲気が伝わる場所です。
句碑には「月花に 和らぎしや 常陸帯」柿麿。 「鶯や 神楽拍子に なれて鳴く」虎杖。
鹿島神宮奥宮は慶長10年(1605年)徳川家康が奉献し、現在の本殿の場所に鎮座していたそうです。
14年後に二代将軍・徳川秀忠が現在の本社殿を寄進したのでこの地に遷座して奥宮となりました。
小さいながらも荘厳の趣が感じられる奥宮。 奥宮も北向きに建てられた社殿です。
鹿島神宮を参拝した折に松雄芭蕉が詠んだ「此松の 実生せし代や 神の秋」の細長い句碑も近くにあります。
石製の句碑上部の空間には投句箱が置かれていたのでしょうか?
扉以外は白木造りの質素な社殿、いかにも霊験がありそうです。
奥宮前から分岐辻を左に向かい、200m程の距離にある御手洗(みたらし)へ下ります。
御手洗池の横にある湧水茶店「一休」で一休み、御手洗の水で作った「おでん」を注文すると赤米のご飯が嬉しいサービス!
大昔から参拝者が身を清めた御手洗は旱魃時でも絶えることなく清水(毎日約450kL)が湧き出し、一年中水温(12℃前後)が変化しないそうです。
また、御手洗池は大人でも子供でも水位が胸の乳を越えないと言われ、鹿島七不思議の一つです。(子供は立ち、大人は屈むから・・?)
御手洗池の真上に張り出した霊木の巨樹が不思議な威圧感を与え、神秘的な風情を醸します。 水上鳥居の奥が湧水口。
御手洗が流れ出す湧水口、雨が少ないせいか水量が細い感じもしました。 清水は背後の山が浅いので美味しい味とは云えません。
傍に松露庵雪才が詠んだ「涼しさや 神代のままの 水の色」の古句碑。
石標は「御手洗〇」、〇は川か池かも・・。最下部文字が判読出来ません。 透明に澄みわたり清涼感漂う御手洗池。
鹿島神宮といえば剣聖・塚原卜伝、この地で剣の奥儀を極め、「一の太刀」を編み出しました。
御手洗池で今年は1月20日(日)に「鹿島神宮大寒禊」が行われます。(大寒禊=だいかんみそぎ)
大寒禊については下記ページを参照下さい。
http://wadaphoto.jp/maturi/kasima3.htm
池の近くには石碑や摂社・末社が木立の中に数多く見られます。
御手洗からなだらかに下る参道を歩いて鹿島神宮の裏入口へ・・・。
裏参道の鳥居が見当たらず、かつての石鳥居の基壇に土が盛られ寂しい光景。
東日本大震災で倒壊した鳥居の名残と思われます。
裏の鳥居と御手洗の位置から推測すると、現在の裏参道から入り御手洗で身を清め、坂道を上って社殿に向うのが本来の参拝順序だったのではと感じましたが・・・。
次回は、鹿島神宮の要石・宝物殿・摂社など拝見。
2013 01 18(金)記。 前橋市 最高気温 4.0℃ 最低気温 -2.6℃
おまけコーナー。
突然雪ダルマが動いたら・・・。
Funny - Funny Scary Snowman Prank - Season 3 Episode 4
美しすぎる雪の結晶。(ロシア・モスクワ)
http://thesuperslice.com/2012/12/07/macro-snowflake-photography-andrew-osokin/
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