ツトムさん家の写真日記。

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第750回 初詣 息栖神社。

2013-01-08 22:00:00 | 旅行

2013 01 03(木)


新春2回目の初詣は茨城県神栖市息栖2882に鎮座する“息栖神社”を参拝。(息栖=いきす)

息栖神社は日本最古の神社の一つとも謂われ、鹿島神宮の最初の社殿は息栖神社の境内林からの樹木で建築された由緒ある古社です。
また、鹿島神宮香取神宮を合わせ東国三社の一つに数えられる名社で、その昔には関東以北の住民で“お伊勢参り”をなした人達が感謝の“伊勢お礼参り”(「下三宮詣り」)に訪れた神社の一社でもあります。

息栖神社の一之鳥居”から拝見、霞ヶ浦と北浦から流れ来る常陸利根川畔にどっしりと建つ一之鳥居は御影石製。
よく見ると一之大鳥居の下左右に半ば隠れるように小さな鳥居が2柱立っています。
 
左右の鳥居を恐る恐る・恭しく拝見いたしました。
水上から見て左鳥居が男甕井、 右の小さな鳥居が女甕井。

息栖神社の古図。 第一之鳥居は海の中にあり船を使っての参拝風景が見て取れます。
社殿まで約300m、参道の両側には商家や宿屋などで賑わっていた様子が判ります。

古図にも水上鳥居の前左右に男甕井と女甕井が描かれています。

一之大鳥居の下両側には大きさの異なる石鳥居、手前が一番小さく左端は中位の鳥居。
それぞれの鳥居は井戸状の水中に柱が立てられています、
手前の井戸が「女甕之井」、左隅の鳥居の下が「男甕之井」。


この水は「忍潮井」(おしおい)と名付けられた真水の井戸。
水底には大甕(かめ)が沈みナニやら謂れのありそうな神秘的な雰囲気です。
下左画像は「女甕の井」といわれる壷土器形、下右画像が「男甕の井」と云われ銚子形の甕が埋められています。
大昔、海の沖洲に建てられていた神社が現在の地に移った時、この男女二甕が取り残されてしまいました。
甕たちは三日三夜泣き悲しんだ後に神社を追いかけて海を渡り、息栖神社のこの場所に移動したとの言伝えがあります。
 
その昔(西暦194年 神巧皇后3年)、息栖神社の土地が海(香取の海)に囲まれていた時代、この場所からだけ海水を押しのけ真水が湧出していたので押潮井(おしおい・忍潮井)と呼ばれた不思議な井戸なのです、
伊勢の「明星井(あけぼののい)」と伏見の「直井(なおい)」と共に“日本三霊水”として珍重されています。

息栖神社一之鳥居近くの常陸利根川畔から遠望するとくっきりと霊峰・筑波山の山塊が・・・。


水辺の第一之鳥居から真直ぐに約300mで息栖神社第二之鳥居。(3.11地震を耐えました)
「東国三社息栖神社」の石柱を拝見して二之鳥居をくぐります。二之鳥居から振り返ると遠方に第一之鳥居です。
  
第二之鳥居付近には神社無料P場があり便利です。

息栖神社二之鳥居を入ると左側に商売繁盛の稲荷神社。参道に並んだ狐様が出迎えてくれます。
 

二之鳥居から神門に至る参道脇には沢山の大石灯篭、両側は鬱蒼とした木々が生茂る広大な境内杜
 

手水舎で身を清めて朱塗りの御神門に向かいます。


御神門から拝殿への途中に近郷の若衆が力比べを競った“力石”が置かれていました。
50貫余と云いますから188kgほどの重さでしょうか? 筆者の力ではビクともしません。
 
その脇に貞享4年(1687年)に参拝に訪れた時に詠んだ松尾芭蕉の古句碑「この里は 気吹戸主の 風寒し」が建てられています。
気吹戸主(いぶきとぬし)は息栖神社の祭神(清浄・蘇生・発展の神)、「この神域に入ると気吹戸主の霊で心身ともに清くなり、風が吹き抜ける様な清清しさに浸れる」と言う意味らしい。

参道脇の境内社、左は鹿島神宮ほか三社を合祀、右が香取神宮ほか四社を合祀しています。
 
今年の干支は年、息栖神社の巳年絵馬は開運招福、デフレ・インフレ無き好景気を願います。

応神天皇の御代(270~310年)創建と伝えられる息栖神社は主祭神・岐神(くなどのかみ)、副祭神に天鳥船神(あめのとりふねのかみ)と住吉三神を祀り、厄除招福・海上安全を祈願する神社。
巨大な灯篭の背後に鎮座していた江戸時代築の木造社殿は昭和35年に焼失、現在は鉄筋コンクリートで防火仕様の社殿。
望むなら木造建築の社殿を拝見したかった・・・。
  

本殿もコンクリート製で少し味気ない雰囲気。     
本殿の横に置かれていた四角石は火災焼失前の社殿礎石、創建以来本殿の基礎石として使用されていたそうです。
 

境内には沢山の歌碑や句碑が見られます。平安鎌倉時代に詠まれた句に、この地は「鹿島潟沖洲の森」「沖洲の津」などと記され、いつしかナマって息栖となったそうです。
 

社殿脇に立つ二股の巨杉は樹齢千年を超える御神木、「息栖の夫婦杉」とも呼ばれます。
  
御札御守り授与所の前の立派な樹は昭和5年に三笠宮が植えた「宮桜」、春の開花が楽しみです。

鹿島神宮と香取神宮の中間に位置する東国三社の息栖神社、潮来・鹿嶋地区遊覧の折にはぜひ参拝したい古社です。


2013 01 08(火)記。    前橋市       最高気温 10.2℃     最低気温 -0.8℃


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