2008 08 17(日)
秋田県羽後町で行われた夏祭り行事“西馬音内盆踊り”。
8月17日(日) 優雅な舞い姿で富山県八尾の”風の盆”と並び称される、秋田県羽後町の“西馬音内盆踊り”見物のバスツアーに参加。(西馬音内⇒にしもない)
“西馬音内盆踊り”と“伊豆沼の花蓮”を見物する一泊二日のバスの旅。
食事が2食付いて18800円とお手頃な価格です。
朝の6時20分にJR前橋駅南口を出発、途中で桐生・足利で参加客をピックアップ。
それからは一路東北自動車道を秋田方面へ・・・。
午後2時半に羽後町役場駐車場に到着。 観光バスのP場代金はべら高の12000円。(乗用車は1000円)
羽後町役場から徒歩で“西馬音内盆踊り”会場へ・・・。
盆踊り会場の本町(ほんちょう)通り近くを流れる西馬音内川に架かる二万石橋の欄干にも西馬音内盆踊りの舞姿像があります。
まだ日中なので、人通りは少なく、歩いているのは我々の観光客だけ。
二万石橋から3分程で盆踊りが行われる本町(ほんちょう)通りの「盆踊り会館」が見えてきました。
「盆踊り会館」の中では桟敷席(2000円)や仕切台(4人分5000円)を販売中。
館内には盆踊りで着る“端縫(はぬい)い衣装”(4~5種の絹布を縫い合わせた着物)など盆踊り関連品が展示されています。
写真の左手前に見える細長い腰掛が仕切台。桟敷席(右中央)より臨場感溢れる踊りが見られるそうなので、最前列の仕切台を一台購入。(C-13)
見物場所も確保出来たので町内を散策。 盆踊り会館の近くに大きな古民家の“黒沢家住宅”があります。
現在も使用していましたが、盆踊り期間中は無料開放で内部を見学する事ができました。 黒光りの柱や梁が太く豪雪にも耐えられる頑丈な家宅です。
町内の通りのそこかしこに屋号を染め抜いた紺幕が張られ、祭りムードを盛り上げていました。
西馬音内盆踊りの発祥の地“御嶽神社”は本町通りのはずれに鎮座。
杉木立に囲まれた奥にひっそりと社殿が佇んでいました。
約700年前(1288~93年)、僧・源親が御嶽神社境内で豊年祈願として村民に踊らせたのが西馬音内盆踊りの起源とされ、又1601年(慶長6年)に西馬音内城主・小野寺茂道一族が滅び、遺臣たちが君主を偲んで盆時期に宝泉寺で行った亡者踊りと合わさって現在の西馬音内盆踊りになったと言われています。
御嶽神社を参拝してから盆踊り特設会場のあるコミュニティーセンターを見物して本町通りへ戻ります。
本町通りの大黒屋に掲げられた大看板の立派さには驚きです。
大きな欅の一枚板の看板は迫力充分!見る価値があります。
お店の前では踊り子が端縫い着物姿で写真撮影サービス中!!
鳥追い笠みたいな編み笠(おけさ笠?)で顔は見えませんが、後姿のうなじに仄かな艶やかさ感じられ・・・。
本町通り中央のかがり火広場で早めの夕食。 岩魚の姿焼きや豚汁・牛串焼きなどの羽後町特産品が美味しかったです。(一時小雨)
夕刻6時30分、櫓の柱に「五穀豊穣」「豊作万年」と書かれた西馬音内盆踊り会館の二階では笛や太鼓のお囃子が開始されます。「寄せ太鼓」の威勢の良い響きと共に“西馬音内盆踊り”の幕開けとなりました。
2008 西馬音内盆踊り 1. 寄せ太鼓。
午後7時30分頃から“西馬音内盆踊り”子供の部が本町通りで開催されました。
大人の踊り手の中に子供も混ざって踊りながら練り歩きます。
西馬音内盆踊りは難度の高い舞仕草ですから3歳頃から仕込まれるとか・・。
最前列の仕切台からの動画ですが、街路灯だけで光量不足になりました。 我慢して雰囲気をご覧下さい。
2008 西馬音内盆踊り 2.
流石に大人の踊りは上品で優雅な舞い姿です。
他人様の動画ですが、本町通りで演じられた盆踊りをご覧下さい。
秋田西馬音内盆踊り(亡者踊り)
夜の8時20分から盆踊り特設会場での本格的な西馬音内盆踊りが行われますので、特設会場へ・・・。(入場料500円)
選りすぐりの踊り手達がかがり火が焚かれる中、長方形の輪になって踊ります。女性は編み笠で奥ゆかしく顔を隠します。
男の踊り手は黒い「ひこさ頭巾」(彦三頭巾)を被っていますが、踊り仕草は女性と同じようでした。 ひこさ頭巾はお盆で迎える死者(亡者)を現しているとか・・・。(ひこさ頭巾は亡者頭巾とも。)
特設会場はライトアップしていますので、何とか動画が撮れました。
2008 西馬音内盆踊り 3. 特設会場。
西馬音内盆踊りはお囃子が「寄せ太鼓」「音頭」「とり音頭」「がんけ(雁形)」の4種類。 踊りは「音頭」と「がんけ」の2パターンで踊られました。
お囃子の野性的な調子と、上方風の流れるような優雅な踊りとの不思議な調和が西馬音内盆踊りの独特な雰囲気を醸しています。
フラッシュを焚かずに撮りましたのでブレにはご容赦を・・・盆踊り情緒を楽しんで下さい。
2008 西馬音内盆踊り 4. 特設会場。
鳥追い笠風の編み笠から可愛いお顔が・・・。 筆者もひこさ面で参加。
特設会場での本格的な盆踊りを充分に堪能した後、再び本町通りの仕切台へ戻り、西馬音内盆踊りの見物続行です。
9時からの大人盆踊りの部は流麗で幻想的な美しさをたたえています。
流れるような仕草での舞い姿は“風の盆”に優るとも劣らず、風雅な踊りで盆を迎えます。
手先・指先の微妙な動かし方が哀調的雰囲気を醸しています。
流麗な踊りですが、踊り手にとっては結構ハードなのでしょう・・・。
盆踊り見物の最中、本町通りの店先に非常に珍しい花を発見!!
月夜に一夜限りに妖しく咲く純白の花・・・“月下美人”。
珍品の蕾も見られました。
優雅な舞い姿で人々を魅了する“西馬音内盆踊り”はその後、夜の11時過ぎまで哀調を漂わせながら演じられていました。
8月16~18日に行われる西馬音内盆踊りは阿波踊り・郡上踊りと合わせて三大盆踊りといわれ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
西馬音内盆踊り詳細は⇒ここクリック
次回は宮城県の花蓮の名所“伊豆沼”です。
2008 08 22(金)記。 前橋市時々
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