モン・サン・ミシェル修道院付属教会入り口前の通称“西テラス”は初夏の陽光を燦々と浴びていた。
全てが石造りの広いテラス。高い場所なので周りの景色が一望でき、“絶景かなぁ~”って・・ね。
前はフランスの伸びやかな平野部、後ろ側は大西洋の広大な干潟と海。
海が汚れていないから、ここのムツゴロウはさぞかし美味しいと思ったりして。
晴天なので、干潟の先には幾つかの小島が見えていた。
この様な浅瀬にある小島から石を切り出して、モン・サン・ミシェルの大建造物を建てたと云う。 膨大な数の石だから作業は困難を極めたそうです。 全て簡単な道具と人力だから、苦労が想像に余りありますね。
この教会前のテラスの敷石には、所々にマークが彫ってあります。
この記号は建設工事に従事した職人のマークで、石工責任の所在を明確にしたそうです。 どこかのパロア製品より製造物責任が優れてるみたいだ。
上部外壁工事中の守護天使ミシェル教会の入口から内部へ。
禁欲的な修道士の教会なので内部は飾り気が無く豪放なサッパリとした感じでした。
教会の正面には石造りの簡単な祭壇が一つだけ、全く質素そのものです。
上部には船底タイプの珍しい天井です。
昔し、北欧のノルマン人達がバイキング船でこの地に来て、住み着いたそうで、その時のバイキング船の底を模した天井と言う。
だから、ノルマン人が定着したこの地方をノルマンディーって言うんですね。
(ノルマンディーは第二次世界大戦でアメリカ連合軍が最初に上陸したので有名になりました。)
守護天使ミシェル(英語 ミカエル)の古い像がありました。
左手の天秤で死者の生前の行いの良し悪しを量ったそうです。
天秤の傾きで天国・地獄行きか決定されます、読者の皆様ははたしてどちらでしょうか?
因みに、ツトムは天国行きです。
何故って?・・・ツトムの世界には天国しか存在しないから。
親鸞の「歎異抄」に書いてあるでしょう、「善人なをもて往生をとぐ、いわんや悪人おや」ってね。
何でも都合良く解釈するのが一番ですよ~。
勝手な事ばかり云っておりますが、次回はモン・サン・ミシェル第6回の予定です。
2006 08 04(金)記。 前橋市 朝から 最高気温37.6℃ 猛烈な暑さ、夕立ち無し。
8月4日 橋の日 箸の日 ビアホールの日