BBC製作の2002年のテレビドラマだそう。
動画サイトに上がってたのを見てみました。
字幕なかったけど、知ってる話なので大体わかりました。
http://www.imdb.com/title/tt0322622/?ref_=fn_al_tt_4
■配役
Richard Roxburgh /Sherlock Holmes
Ian Hart /Dr. John Watson
Richard E. Grant /Jack Stapleton
Matt Day /Sir Henry Baskerville
どの俳優さんにもなじみが無いのですが、ホームズ役の人はオーストラリアの俳優さんだそうですね。ワトスン役の人は・・・あれ?ハリーポッターの一作目で「あの人」の操られてた人か・・。
■感想
このドラマは、先日コメント欄でNHさんに教えてもらったのですが、確かにワトスン主役ですネ!原作のバスカヴィル~自体が、ワトスン大活躍のエピソードではあるのですが、それに輪をかけてワトスンやたらと活躍。ワトソニアンにはたまらない展開です。かなり、「シャーロック」に近い人物設定。ジョンより結構やんちゃなので、ジュードロウのワトスンにも近いかも。
面白かったです。
裏に流れているテーマは、ホームズに騙されて単身ダートムアに送り込まれたワトスンが、実は自分は騙されていたと知ったら、どうなるか?この部分に焦点を絞ったドラマ作りがなされているのではないかと思いました。
全体的に、怪奇趣味で若干グロいシーンもあり、本当にこういうのテレビで放映したのかな。イギリスはゆるいのか?それとも1982年という時代的なもの?
ホームズのコカイン注射シーンとか、いらないでしょう?こんな面白い事件の最中にはコカインやらない設定では?しかも、トイレで…
チャールズ卿の検死はともかく、セルデンの検死シーンは必要なのか?
でも怪奇趣味の好きな人もいますよね。
特にわからなかったところがあります。
ステープルトンが「彼女は妻だろう?」と詰め寄られるシーンで、
なぜか何度も何度も「私には妻はいない」と繰り返すんですが、あれどんな意味があるんだろう?別にすんなり認めても良さそうなものなのに。
■これ以降、ネタバレしますよ。
尺の関係か、いろんなエピソードがはぶかれています。
フランクランド、ローラライオンズは登場せず、原作にない、モーティマ夫人の降霊術なんていうシーンがあります。
それから、ホームズの骸骨を欲しがるのが、モーティマ医師ではなく、ステープルトンだったり、セルデンのことをヘンリ卿に隠すために、バリモアの浮気なんていう話が出てきたり、設定がクリスマスになってて、クリスマスパーティーの最中にホームズが犯人の家を捜索しに行って靴の片方を見つけたり。
いろんなアレンジがなされていました。
クリスマスシーンがあったのは、放映時クリスマス特番だったとかかもしれません。
クライマックスでは、何とあの人が死んでしまいますよ!
ビックリした。
(ネタバレしますよ、と断りましたが、ちょっとこれは書けません)
ワトスンが逆上して、犯人に殴りかかり、それをホームズに止められるとか。
最後に、「お前のことは信用しないからな」、というワトスンをホームズがコンサートや食事でご機嫌とりしようとするあたり、「シャーロック」のケチャップやソースを選んであげようとするシーンと重なっておもしろかった。
もしかして、これが元ネタ?
そういえば、犯人処理の方法もピンク色の研究のとおんなじ展開だったし。これも元ネタ?
■小ネタ
例によって小ネタもいろいろ。
冒頭は、「高名の依頼人」から、トルコ風呂です。
そのシーンでは、「モンラシェ」(ホームズが好んだワインとして有名)がのみたいとか、食事はマルチニがいいか、シンプソンズにするか?とか。
くすくす。
やっぱり、ロンドン旅行ではシンプソンズには行かなきゃ!
「緋色の研究」のホームズの知識一覧の披露もでてきます。
地動説知らない話、またここでも出てくる!
パガニーニの降霊術、パガニーニとホームズもなんか関係があったはず。
忘れましたが。
ワトスン撃たれてしまって、ホームズ焦りまくりの三人ガリデブ?!とか。
■面白かった台詞
沼にはまったホームズをワトスンがコートを投げて助けるシーン。
ワトスン「これにつかまれ!」
ホームズ「ありがとう助かった」
という意味のセリフは、こうなっていました。
Dr. John Watson: [throws his coat to pull Holmes out of a quicksand on the moor] Now to put my tailor to the test.
[pulls Holmes out]
Sherlock Holmes: Three cheers for Savile Row!
(前述のリンク、インターネットデータベースから引用)
訳すとこんな感じ?
ワトスン「私のテーラーの腕をテストするぞ」
ホームズ「サヴィルロウにバンザイ三唱」
命がかかっている時に、このユーモア、おもしろいですね。
※「サヴィルロウ」はロンドンの高級紳士服仕立て屋の並ぶ通りの名前だそうで、テーラーの代名詞なのでしょう。日本語の「背広」の語源といわれていますよ。
なかなか面白かったので、Gyao!で日本語字幕のついた動画を買ってしまいました。
1週間420円。
動画サイトに上がってたのを見てみました。
字幕なかったけど、知ってる話なので大体わかりました。
http://www.imdb.com/title/tt0322622/?ref_=fn_al_tt_4
■配役
Richard Roxburgh /Sherlock Holmes
Ian Hart /Dr. John Watson
Richard E. Grant /Jack Stapleton
Matt Day /Sir Henry Baskerville
どの俳優さんにもなじみが無いのですが、ホームズ役の人はオーストラリアの俳優さんだそうですね。ワトスン役の人は・・・あれ?ハリーポッターの一作目で「あの人」の操られてた人か・・。
日本語のタイトルは「バスカヴィルの獣犬」というのですね! | |
このタイトルだけでどこにも「ホームズ」と書いてないので、ホームズものと気がつかないまま見た人が多数いたらしいですね。レビューを見て面白いなと思いました。 |
■感想
このドラマは、先日コメント欄でNHさんに教えてもらったのですが、確かにワトスン主役ですネ!原作のバスカヴィル~自体が、ワトスン大活躍のエピソードではあるのですが、それに輪をかけてワトスンやたらと活躍。ワトソニアンにはたまらない展開です。かなり、「シャーロック」に近い人物設定。ジョンより結構やんちゃなので、ジュードロウのワトスンにも近いかも。
面白かったです。
裏に流れているテーマは、ホームズに騙されて単身ダートムアに送り込まれたワトスンが、実は自分は騙されていたと知ったら、どうなるか?この部分に焦点を絞ったドラマ作りがなされているのではないかと思いました。
全体的に、怪奇趣味で若干グロいシーンもあり、本当にこういうのテレビで放映したのかな。イギリスはゆるいのか?それとも1982年という時代的なもの?
ホームズのコカイン注射シーンとか、いらないでしょう?こんな面白い事件の最中にはコカインやらない設定では?しかも、トイレで…
チャールズ卿の検死はともかく、セルデンの検死シーンは必要なのか?
でも怪奇趣味の好きな人もいますよね。
特にわからなかったところがあります。
ステープルトンが「彼女は妻だろう?」と詰め寄られるシーンで、
なぜか何度も何度も「私には妻はいない」と繰り返すんですが、あれどんな意味があるんだろう?別にすんなり認めても良さそうなものなのに。
■これ以降、ネタバレしますよ。
尺の関係か、いろんなエピソードがはぶかれています。
フランクランド、ローラライオンズは登場せず、原作にない、モーティマ夫人の降霊術なんていうシーンがあります。
それから、ホームズの骸骨を欲しがるのが、モーティマ医師ではなく、ステープルトンだったり、セルデンのことをヘンリ卿に隠すために、バリモアの浮気なんていう話が出てきたり、設定がクリスマスになってて、クリスマスパーティーの最中にホームズが犯人の家を捜索しに行って靴の片方を見つけたり。
いろんなアレンジがなされていました。
クリスマスシーンがあったのは、放映時クリスマス特番だったとかかもしれません。
クライマックスでは、何とあの人が死んでしまいますよ!
ビックリした。
(ネタバレしますよ、と断りましたが、ちょっとこれは書けません)
ワトスンが逆上して、犯人に殴りかかり、それをホームズに止められるとか。
最後に、「お前のことは信用しないからな」、というワトスンをホームズがコンサートや食事でご機嫌とりしようとするあたり、「シャーロック」のケチャップやソースを選んであげようとするシーンと重なっておもしろかった。
もしかして、これが元ネタ?
そういえば、犯人処理の方法もピンク色の研究のとおんなじ展開だったし。これも元ネタ?
■小ネタ
例によって小ネタもいろいろ。
冒頭は、「高名の依頼人」から、トルコ風呂です。
そのシーンでは、「モンラシェ」(ホームズが好んだワインとして有名)がのみたいとか、食事はマルチニがいいか、シンプソンズにするか?とか。
くすくす。
やっぱり、ロンドン旅行ではシンプソンズには行かなきゃ!
「緋色の研究」のホームズの知識一覧の披露もでてきます。
地動説知らない話、またここでも出てくる!
パガニーニの降霊術、パガニーニとホームズもなんか関係があったはず。
忘れましたが。
ワトスン撃たれてしまって、ホームズ焦りまくりの三人ガリデブ?!とか。
■面白かった台詞
沼にはまったホームズをワトスンがコートを投げて助けるシーン。
ワトスン「これにつかまれ!」
ホームズ「ありがとう助かった」
という意味のセリフは、こうなっていました。
Dr. John Watson: [throws his coat to pull Holmes out of a quicksand on the moor] Now to put my tailor to the test.
[pulls Holmes out]
Sherlock Holmes: Three cheers for Savile Row!
(前述のリンク、インターネットデータベースから引用)
訳すとこんな感じ?
ワトスン「私のテーラーの腕をテストするぞ」
ホームズ「サヴィルロウにバンザイ三唱」
命がかかっている時に、このユーモア、おもしろいですね。
※「サヴィルロウ」はロンドンの高級紳士服仕立て屋の並ぶ通りの名前だそうで、テーラーの代名詞なのでしょう。日本語の「背広」の語源といわれていますよ。
なかなか面白かったので、Gyao!で日本語字幕のついた動画を買ってしまいました。
1週間420円。