出発の数ヶ月前に雑誌でみたのが、マクリッチ貯水池公園の吊り橋の写真。
今度のシンガポール旅行で行けたらいいなと思いました。
普段それほどアウトドア志向でもなく、山登りなどほとんどしない私ですが、旅行に出た時にはちょっと無理をしてでも変わったことをしてしまうこともありますね。事前に体験記のブログなどを読んだりしてたら、少しハードなところのようです。ぐるっと一周すると3〜4時間掛かるらしいし熱帯ですし、ジャングルで野生動物もいるとのことで、一人で行かないほうがいいかなと思い始めました。
出発一週間前になって、現地にお住まいの踏台さんに提案したところ、平日にお仕事休んでお付き合いいただけることになったので、行くことにしました。ありがとうございます。踏台さんは、歩き遍路したり、自転車で台湾一周したり、シンガポールでも自転車通勤しているスポーツマンなので、同行していただけるのはとても心強いです。何より、「暑い中、何を好き好んで山歩き?」って発想にならない方だというのが、うってつけ。
さて、事前に手に入れた公式サイトの地図で出発地点を相談し、朝7時に最寄りの地下鉄駅に集合と決めました。
Marymount駅
7時前に着くように行ったのですが、踏台さんは到着してました。すぐに公園に向かいます。しばらく住宅街があり、一戸建ての邸宅もありました。そこを抜けると公園です。駅からは10分ほどかな?
まだやっと明るくなりかけた早朝ですが、朝の運動をしてる人が何人もいました。公園の健康器具の設置されてる一角に東屋のようなところがあったので、トレイルに入る前に朝ごはん食べておこうとサンドイッチを取り出しました。そうしたら森から猿が2〜3匹ワラワラと飛び出してきました。猿のことは聞いてましたが、こんな入り口にいるんだ!
結局、サンドイッチは一口だけ食べたところで、カバンにしまうようにと地元の方からの指示、猿もその人たちが追い払ってくれました。
ひゃ〜!
びっくりした。
この公園はオベント持ってピクニックとかできないのかな?
(写真中央になんとなく見えるのがサルです。まだ遠巻きにして狙ってます。)
いきなり野生の猿の洗礼を受けたところで、午前7∶10、トレイルに入ります。入り口にはいろいろな注意事項が掲示してあります。道案内も。まず目指すのは吊橋。ツリートップウォークです。そこまで4.5キロの表示です。
まだ0キロ。
0.6キロ歩きました。
足場の悪いジャングルを想像していたのですが、足元はしっかり道が作ってあり、舗装はしてないまでも、歩きやすい道でした。それでもサンダルなどで来るところではありませんが。私も踏台さんも肌を露出しない服装に帽子にバックパックという登山風の装備をしていましたが、周りを見てもそんな人はほとんどいません。トレイルではたくさんの人に会いましたが、ほとんどの人がランニングスタイル、手には水とスマホ。というごく軽装。
あれれ?
日本語ブログに書いてあったのは何だったのかしら??脅し?多分時間帯によるんだろうと思われますね。日中ならかなり過酷なことになると予想。
ツリートップウォーク手前のレンジャーステーションまでは高低差もなく、ジャングルの中を歩くので日も射さず、しかも早朝ということで、それほど暑くもなく、一時間ちょっとで到着。
吊橋が開くのが朝9時からなのでしばらく休憩します。ここにはトイレがあります。そして猿に対しての注意喚起がたくさん掲示されていました。ここまでは猿は見かけなかったけど、これからいるのかな?
猿については、食べ物を与えるな、フラッシュ撮影をするなの2点。特に食べ物を与えることは、猿の習性を変えてしまい凶暴化することにつながるから厳に慎むようにとのこと。
ハイ、肝に銘じます。
30分ほど休憩し時間をつぶしました。さて、そろそろ、移動はじめましょう。
8時48分の地点。ツリートップウォークまですぐそこです。
ここまでは少し舗装した道を通ります。上り坂がけっこうきついです。
そして表示のあるところからこの脇道に入ります。ちょうど我々が行ったときには先客があり、おしゃべりしてました。多分、まだ吊橋が開いてないので時間つぶしてたんでしょう。お先にどうぞと言われ、追い抜きました。こんな風に木で作った下り階段が続いています。
下りきったところに吊橋が見えます。そしてこの表示。一方通行ですよ。ここ通ったらもう後戻りできませんよとのこと。望むところです。
吊橋のたもとには管理小屋があり、係の人が朝ごはんのお弁当を食べていました。そろそろ時間かな?私の時計で8:55、吊り橋が開きました。
係の人が開けてくれているところ。
猿がいます。でも食べ物は見せないからね。
こんなに近寄っても、あちらから完全に無視されます。2匹で毛づくろいしたりリラックスしていますね。人間は食べ物くれない限りは空気なのかな?
橋の長さは250m。平日の朝一で行ったおかげでこの景色を独り占め!でした。(10分間もこの橋の上にいたので、何人かに抜かれましたが)
写真ではあまり高さが伝わりませんが、かなり高いです。高所恐怖症の方は相当怖いんじゃないかな??「ツリートップ」というのはそのまま「木の高さ」ってことですね。気持ちのいい景色です。
渡りきったところ。
もう戻れません。
下り階段が長く続きます。
Jelutong Towerというところまで来ました。
展望台のようです。登ってみましょう。
おお、ここも気持ちいいですね。
遠く、別の貯水池の方も見えます。また高層ビル群も見えます。
このタワーにはベンチもあったので、ここで20分くらいゆっくり休憩しました。猿に狙われて食べ損ねたサンドイッチもここで食べました。風も出てきて気持ちいいです。
この辺りはウッドデッキの遊歩道になっています。歩きやすい。そしてなんか見えます。またサルかな?と思ってカメラの望遠で見てみたら・・・葉っぱでした。
貯水池の北側を歩き終えると、貯水池とゴルフ場の間を通るような道になります。水辺は景色に変化が出てこれまた楽しい。水はかなり澄んでいてきれいでした。変なにおいもしなかった。
でっかいとかげがいました。何匹も見ました。踏台さんは爬虫類好きらしく、うれしそうです。私は…大好きということもないけど、脚がないものに比べれば普通に受け入れられるかな。大きかった。レストランのところにもいたけど、人を見たら逃げていくようです。ジャングルにはリスなんかもいました。そういえばサルもいた。
貯水池の南側は、貯水池沿いに整備されたウッドデッキを歩けます。なかなか景色もよく気持ちいいのですが(暑いけど)、この辺りで、待ち合わせまでの時間が無くなってしまって、最後の2キロくらいは強歩みたいに歩いたので写真がありません(アホ)
貯水池南側はキレイに整備されて、花壇なども作ってあり、レストランなどもあり、明るい雰囲気でした。庭の整備をしていた人に、タクシーを拾える場所を聞いて、公園を出たのが11:15くらい。
7時過ぎから歩きはじめ約4時間、おそらく1時間近く休憩していると思われますので、歩いた時間は正味3時間くらいでしょうか。多少の高低差はあったもののそれほど疲れなかったのは、やはり朝暗いうちから出かけたおかげだと思います。
11:30のノビナでの待ち合わせに何とか間に合いました。
今回のルート、グーグルだと12キロと言ってますね。2.5時間とか・・・いや2.5時間で回れるのは途中走る人でしょうかね。
おまけ・・・装備について
虫よけスプレー持っていきましたけど、午前中だったせいか、ほとんど虫はいなかった。
水は500mLのペットボトル×2本持っていきました。1本は飲みきりました。暑い日はこのくらい必要だと思います。
暑いけど、長袖シャツ、七分パンツにハイソックス、帽子という山スタイルで行きました。日除けになるものがない場所もあるので、このくらいの方がいいと思いますが・・・この辺は人それぞれかな。あと、行きのセブンイレブンで遭難した時に備えてチョコレートバーを買った話は踏台さんに笑われました。
道案内。
分かれ道には地図や案内プレートがあるので、まず迷うことはありません。
でも全体図を知っておかないと、途中で不安になるかもしれませんね。私は公式サイトからトレイル全図をDLして印刷して持っていきました。
前半はひたすら「Tree Top Walk」を目指して歩き、そのあとは「Jultong Tower」を目指し、最後は「Exit」を目指して歩きました。
2回目以降のシンガポール旅行なら、是非お勧めします!
公式サイト
MacRitchie Reservoir Park
TreeTop Walk
トレイル全図