キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

SHERLOCKで英語 ベルグレービアの醜聞-20(終) あの女

2013年06月10日 |   └─和訳「ベルグレービアの醜聞」
ついに「ベルグレービアの醜聞」も最終回です。
長かった・・・気がします。そしてやっぱり難しかった。モファットさんの脚本。
私のアイリーンアレルギーはどうなりましたでしょうか?
では、はじまりはじまり~。



<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。
テキストはひよりさんのサイトから拝借しています。ありがとうございます。
http://hiyori24sherlock.web.fc2.com/




(SPEEDY’S )
JW:You don’t smoke.
(タバコを吸ってるマイクロフトに)あなたはタバコを吸わない。

MH:I also don’t frequent cafés.
(カフェに入ろうとしながら)そしてカフェにも頻繁にはいかない。

frequent:(動詞だと)よく行く

JW:It’s the file on Irene Adler?
それは、アイリーンアドラーについてのファイルですか?

MH:Closed forever. I am about to go and inform my brother, or, if you prefer, you are, she somehow got herself into a Witness Protection scheme in America. New name, new identity. She will survive and thrive, but he will never see her again.
永久に閉じられた(=もう公開されることはない)。私は行って弟に知らせるところだ。それとも、もし君がよければ、君が行くか?彼女は何らかの方法でアメリカの証人保護プログラムを自分に適用させた。新しい名前、新しい身分。彼女は生き延び、元気にやっていくだろう。が、彼は二度と彼女に会うことはない。

thrive:繁栄する、元気に育つ


JW:Why would he care? He despised her at the end. Won’t even mention her by name, just The Woman.
なぜ彼が気にすると?彼は、結局は彼女を軽蔑しましたよ。彼女の名前さえ口にしようとしない。ただ「the woman」と。


MH:Is that loathing or a salute? One of a kind, the one woman who matters?

それは、嫌悪かそれとも敬意か?ほかに類のない、重要視されるべきただ一人の女性ということでは?

loathing:大きらい
salute:敬意
one of a kind:ユニークな、無類の、ほかにない



JW:He’s not like that. He doesn’t feel things that way. I don’t think.
彼はそうじゃありませんよ。彼は物事をそんな風には感じない。違うと思いますね。


MH:My brother has the brain of a scientist or a philosopher, yet he elects to be a detective.What might we deduce about his heart?
私の弟は科学者もしくは哲学者の頭脳を持っている。しかし、彼は探偵として身を立てた。我々が彼の心について何を演繹できるだろうかね?

deduce:演繹する

JW:I don’t know.
わかりませんね。

MH:Neither do I. But initially he wanted to be a pirate.
私にも分からない。しかし、彼ははじめのうちは海賊になりたがっていた。

initially:はじめのうちは

JW:He’ll be OK with this, Witness Protection, never seeing her again, he’ll be fine.
彼はこの件について大丈夫ですよ、証人保護プログラム、二度と彼女に会うことはない、彼は大丈夫です。


MH:I agree. That’s why I decided to tell him that.

私もそう思うよ。だから、彼にそう話そうと決めたのだ。

JW:Instead of what?
何と話す代わりに?

MH:She’s dead. She was captured by a terrorist cell in Karachi two months ago and beheaded.
彼女は死んだ。彼女はテロ組織につかまった、カラチで、2ヶ月前に、そして斬首された。


capture:捕獲する
behead:斬首する


JW:It was definitely her? She’s done this before.
それは間違いなく彼女だったんですか?彼女は前にもこれ(同じこと)をやってる。


MH:I was thorough this time. It would take Sherlock Holmes to fool me, and I don’t think he was on hand, do you? So… What shall we tell Sherlock?

今回は私は徹底的にやったよ。私を欺くにはシャーロックホームズを必要とするだろうが、彼が居合わせたとは思わない、そうだろ?それで・・・だ。シャーロックになんと言う?

on hand:居合わせる、持ち合わせがある

(221B)
SH: Clearly you’ve got news. If it’s about the Leeds triple murder, it was the gardener. Did nobody notice the earring?
君は明らかに何かニュースを持ってきたな。もしそれがリーズの三連続殺人についてなら、それは庭師だった。誰もイヤリングに気がつかなかっただろ?



JW:Hi. Uh, no, it’s um… It’s about Irene Adler.

やあ、ええと、いや。それは、その・・・アイリーンアドラーについてだ。



SH:Well? Has something happened? Has she come back?

それで?何か起ったのか?彼女が戻った?

JW:No, no, she’s… I just bumped into Mycroft downstairs, he had to take a call.
いや、いや。彼女は・・・俺、今下でマイクロフトにばったり会って、彼は電話がかかってきたから。

※この he had to take a call は、マイクロフトにあったんだけど、彼にはちょうど電話がかかってきたんで、一緒に上に上がってきてないんだ。という変な言い訳してる部分なのかな?


SH:Is she back in London?
彼女がロンドンに戻ったのか?


JW:No. She’s uh… She’s in America.

いや。彼女は、その・・・彼女はアメリカにいる。

SH:America?
アメリカ?

JW:Mmm-hmm. Got herself on a Witness Protection scheme, apparently. I don’t know how she swung it but, uh… well, you know.
そうだ。彼女は証人保護プログラムを受けたんだ、おそらく。彼女がどうやったのかは分からないけど、でも、だから、そういうわけだ。

SH:I know what?
どういうわけだって?

JW:Well, you won’t be able to see her again.
ええと、お前は彼女に二度度会うことはないと言うことさ。


SH:Why would I want to see her again?
なぜ僕が彼女に会いたがると?


JW:Didn’t say you did.
そんなこと言ってない。

SH:Is that her file?
それは彼女のファイル?

JW:Yes, I was just going to take it back to Mycroft. Do you want to…
そうだ。マイクロフトに返しに行くところだ。お前がもし(このファイルを見たいなら)・・・

SH:No.
いや。

JW:Hmm. Listen, actually…
えっと、あのな、実は・・・

SH:No, but I will have the camera-phone, though.
いらない。でもそのカメラ携帯はもらいたい。


JW:There’s nothing on it any more. It’s been stripped.
もう何も入ってないぞ。全部消去されてる。


SH:I know but I… I’ll still have it.
わかってる。でも、僕は・・それでももらいたい。


JW:I’ve got to get this back to Mycroft. You can’t keep it. Sherlock, I have to give this to Mycroft,it’s the government’s now. I couldn’t…
これはマイクロフトに返さなくちゃならないんだ。お前が持っておくなんて出来ない。シャーロック、これはマイクロフトに返すんだ。もう政府のものになってるんだから。だめだよ。

SH:Please. Thank you.
頼む。(ジョン、シャーロックに携帯を渡す)
ありがとう。


JW:Well, I’d better take this back.
じゃ、俺は、これを返しに行った方がよさそうだ。


SH:Yes.
そうだな。

JW:Did she ever text you again after all that?
あの後、彼女からメールが来たか?

SH:Once, few months ago.
一度。数ヶ月前に。

JW:What did she say?
彼女は何と?

SH:“Goodbye, Mr Holmes.”
「さようなら、ホームズさん」

JW:Oh.
そう。



(KARACHI)
SH:When I say run, run.
僕が、走れといったら、走れ。



(221B)
SH:The Woman. The Woman.
The Woman. The Woman.






やっと、終わりました~~。
お付き合いくださった皆様ありがとうございます。
今年の2/10から始めて、ちょうど4ヶ月かかりました。
ひゃーー。
長かった。

このエピソードは、わたしの「アイリーン」アレルギーのために、放映もあまり見返していなかったので、訳してみて初めて分かったことなども多かったのでした。
アイリーンアレルギーはまだありますが、とりあえず、このエピソードに関しては、アイリーン部分はかなり消化できて、他のエピソードと同じくらいに好きになれたと思います。よかった。

SHERLOCKで英語 ベルグレービアの醜聞-19 ●●●●LOCKED

2013年05月26日 |   └─和訳「ベルグレービアの醜聞」
さて、残り後二回です。
がんばっていきましょう♪


<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。





IA:I think it was less than five seconds.
5秒未満だったと思うわ。


MH:I drove you into her path. I’m sorry, I didn’t know.
私がお前を彼女の道へ連れてきた。申し訳ない。私は知らなかった。

※マイクロフトが知らなかったのは、シャーロックがアイリーンの毒牙(!!)にかかってしまっていたこと? すくなくともマイクロフトはそう思っているのかな?


IA:Mr Holmes, I think we need to talk.
ホームズさん、お話しする必要があると思うわ。


SH:So do I. There are a number of aspects I’m still not quite clear on.
僕もだ。いくつもの面がある、僕はまだそれらをクリアにしきっていないんだ。

IA: Not you, junior, you’re done now. There’s more, loads more. On this phone I’ve got secrets and pictures and scandals that could topple your whole world. You have no idea how much havoc I can cause and exactly one way to stop me. Unless you want to tell your masters that your biggest security leak is your own little brother.
あなたじゃないの。おとうと君。あなたはもう終わり。ここにはもっと、もっともっとたくさんあるわ。この電話には秘密や写真やスキャンダルを持ってるの。あなたの全世界がぐらつくようなね。あなたには見当もつかないでしょ、どれほどの損害が私によって引き起こされるか、そして全く確かにただ一つしかないわ、私を止める方法は。あなたがあなたのご主人様にこう報告したいと思わない限りね。あなたたちの最大のセキュリティー漏洩元があなた自身の可愛い弟だってことを。

topple:ぐらつく、倒れる、首折れ
havoc: 大損害, 大混乱



MH:We have people who can get into this.
我々には、これ(携帯)に侵入できる人材がある。


IA:I tested that theory for you. I let Sherlock Holmes try it for six months. Sherlock, dear, tell him what you found when you x-rayed my camera-phone.
私はあなたのために、その仮説を検証してみたわ。私はシャーロックホームズに6ヶ月間それ(携帯への侵入?)を試させたの。シャーロック、ねえあなた、あなたが何を見つけたのかお兄さんに話してあげて。あなたが私のカメラ携帯のX線検査をしたときにね。


SH:There are four additional units wired inside the casing. I suspect containing acid or a small amount of explosive. Any attempt to open the casing will burn the hard drive.
4つの追加のユニットがケースの内側に、ワイヤーで固定してある。僕は疑っている、酸もしくは小さな爆弾が含まれているのではないかと。そのケースを開けようとするいかなる企ては、ハードドライブを焼くことになる。

attempt:試み、企て


IA:Explosive. It’s more me.
爆弾よ。そのほうがより私らしいわ。


MH:Some data is always recoverable.
いくらかのデータは常に復元可能だ。

IA:Take that risk.
じゃ、そのリスクをとることね。

MH:You have a passcode to open this. I deeply regret to say we have people who can extract it from you.
君はそれを開けるパスコードを持っている。私はこういうことを言うのはまことに遺憾だが、我々にはそれを君から聞きだすことの出来る人材もいるんだ。

extract:抽出する、聞き出す、搾り出す。抜き出す。


IA:Sherlock?

シャーロック?


SH:There’ll be two passcodes, one to open the phone, one to burn the drive. Even under duress, you can’t know which one she’s given you and there would be no point in a second attempt.

二つのパスコードがあるだろう。一つは電話を解除する。一つはドライブを焼いてしまう。強制された状況とはいえ、あんたは、どっちの番号を彼女がくれるか分からないし、そして2回目の試みは無意味になってしまう。

under duress :強迫[強制]されて.
no point in:無駄



IA:He’s good, isn’t he? I should have him on a leash. In fact, I might.

彼はデキるわね。そう思わない?私は彼を革紐でつないで置くべきだったわ。実際そうしたかもしれない。

on aleash:皮ひもでつなぐ、束縛

※ここの I might がよくわかりません。

MH:We destroy this, them. No one has the information.
では、我々はこれを破壊することにしよう。誰も情報を持たない(ことになる)。

IA: Fine. Good idea. Unless there are lives of British citizens depending on the information you’re about to burn.
いいわね。いい考えだわ。そこに英国市民の生命が存在してなければね。(その命は)あなたが燃やそうとしているその情報にかかってるのよ。

MH:Are there?
それが存在してるか?(本当に携帯に入ってる情報の中に英国民の生命を脅かすものがあるのか?)

IA: Telling you would be playing fair. I’m not playing any more. A list of my requests, and some ideas about my protection once they’re granted. I’d say it wouldn’t blow much of a hole in the wealth of a nation, but then I’d be lying. I imagine you’d like to sleep on it?

あなたに教えれば、フェアプレーになるけれど、私はもはやゲームはしないの。私の要求のリストよ。それといくらかのアイディアもある、私の保護についての、彼らが一旦承認したらね。私、国家の財産を吹き飛ばして穴を開けることにはならないということも出来るけど。でも、それじゃ、嘘をつくことになるわね。あなたがそれ(条件の入った封筒)を枕に眠りたいだろうと想像するわ。

grant:認める。

※once の意味がとりにくい。ここ接続詞?「一旦(私の要求を彼らが)承認した場合は、こっちの保護のアイディアもよろしく」っていう意味ですか??

MH:Thank you, yes.
ありがとう。その通りだ。

IA:Too bad. Off you pop and talk to people.
おあいにく様。さっさと出かけてみんなに話してきて。


MH:You’ve been very thorough. I wish our lot were as half as good as you.
君は徹底してるな。我々の隊が君の半分ほども優秀だったらと願うよ。

thorough:徹底的な

IA:I can’t take all the credit, I had a bit of help. Oh, Jim Moriarty sends his love.
その賞賛の全てを受け取るわけには行かないわ。私は少し助けを借りたの。ああ、ジムモリアーティがよろしくって。

credit:名誉、称賛.

MH: Yes, he’s been in touch. Seems desperate for my attention, which I’m sure can be arranged.
そう、彼が接触してきた。私の注意をひきたくてしょうがないようだな。確信してるがその私の注意はアレンジされたはずだ(=ちゃんと注意を引いている)


IA:I had all this stuff, never knew what to do with it. Thank God for the consultant criminal.Gave me a lot of advice about how to play the Holmes boys. Do you know what he calls you? The Ice Man. And the Virgin. Didn’t even ask for anything, I think he just likes to cause trouble. Now that’s my kind of man.

わたしはこの「ブツ」を全て持っていたけど、どう使っていいか皆目分からなかったの。犯罪コンサルがいてありがたかったわ。たくさんアドバイスをくれたの。ホームズ兄弟にどう振舞えばいいかについてね。彼があなたたちをどう呼んでいるか知ってる?氷の男と、童貞クン。なにも聞いてすらいないけど、私彼がトラブルを起こすのを好きなんだと思うわ。私と似たタイプの男よね。

※my kind of manは、同じタイプ。同じ側。同じ穴の狢ってことかな?

MH:And here you are, the dominatrix who brought a nation to its knees. Nicely played.
それで、これをどうぞ。「女王様」だ。国家を跪かせる。よく立ち回ったな。

※ここのhere you are は、書類にサインして渡す時の言葉かと思ったんだけど、映像では、サインはしたけど、まだ渡すそぶりはないみたい。とすると、「どうぞ」って意味じゃなくて、「それで、君の話だけど。」みたいな感じにもなるのかな。

SH:No.
ちがう。

IA:Sorry?
何?

SH:I said no. Very, very close, but no. You got carried away. The game was too elaborate, you were enjoying yourself too much.
違うと言ったんだ。ものすごく惜しかった。でも、だめだ。君は調子に乗りすぎた。ゲームは凝りすぎだった。君は自分で楽しみすぎたんだ。


get carried away:調子にのる
elaborate:精巧な, 念入りに作った, 入念な



IA:There’s no such thing as too much.
やりすぎるようなことは何もないわ。


SH:Oh, enjoying the thrill of the chase is fine. Craving the distraction of the game, I sympathise entirely, but sentiment? Sentiment is a chemical defect found in the losing side.
ああ、追いかけっこのスリルを楽しむのはいい。ゲームによる気晴らしを切望するのも、全く同感だ。しかしセンチメントは?センチメントは負ける側に見出される化学的な欠陥だ。

crave:切望する
distraction:気晴らし
defect:欠点,欠陥; 弱点.


※センチメントをあえて訳さず、カタカナにすると、鴎外漱石の文章みたい^^


IA:Sentiment? What are you talking about?
センチメントですって?何の話をしているのかしら?

SH:You.
君だ。

IA: Oh, dear God. Look at the poor man. You don’t actually think I was interested in you? Why?  Because you’re the great Sherlock Holmes, the clever detective in the funny hat?
まぁ。なんてこと。この哀れな男を見て。あなた、私があなたに興味をもったと本気で思ってないでしょ?なぜ?あなたが、偉大なシャーロックホームズだから?賢い探偵で変な帽子をかぶってるから?


SH:No. Because I took your pulse. Elevated. Your pupils dilated.
I imagine John Watson thinks love is a mystery to me but the chemistry is incredibly simple and very destructive.
When we first met, you told me that disguise is always a self-portrait. How true of you. The combination to your safe, your measurements, but this, this is far more intimate. This is your heart and you should never let it rule your head. You could have chosen any random number and walked out of here today with everything you’ve worked for. But you just couldn’t resist it, could you?
I’ve always assume that love is a dangerous disadvantage. Thank you for the final proof.

いや。なぜなら、君の脈を取ったからだ。(脈が)上がってた。君の瞳孔は広がってた。
僕が想像するにジョンワトスンは愛が僕にとって神秘だと考えているだろうけれど、化学は全くすばらしく単純で非常に破壊的だ。僕らが初めて会ったとき、君は変装は常に自画像だといった。なんて君は真実なんだ(=全く君の言うとおりだ)君の金庫の組み合わせ、君のサイズだったな、しかしこれは、親密をはるかに超えてしまった。これは君の心で、君は決して心に君の頭を支配させるべきではなかった。君はどんなでたらめな番号でも選ぶことが出来たのに。そして今日ここから、君がそのために働いてきたもの全てを手にして出て行くことが出来たのに。しかし君は抗うことが出来なかったんだ。そうだろう?
僕は、いつもこう考えてきた。愛とはキケンな不利益だと。最終証明に感謝する。


Elevated:量か程度が増加した
pupil:ひとみ,瞳孔(どうこう).生徒。
dilate:広がる
destructive:破壊的
intimate: 密接な, 親密な, 本質的な
disadvantage:不利(益), 損失.




IA:Everything I said, it’s not real. I was just playing the game.

私の言ったこと全て、それは真実じゃないわ。私はゲームしてただけなの。


SH:I know. And this is just losing.
分かっている。そして、これは単なる負けだ。

パスコードが解かれる。解錠されるカメラフォン…


There you are brother. I hope the contents make up for any inconvenience I may have caused you tonight.

ほら、兄さん。この内容がいかなる不都合~僕が今夜引き起こしそうになった不都合の埋め合わせになると願うよ。


MH:I’m certain they will.

埋め合わせになると確信するよ。

SH:If you’re feeling kind, lock her up, otherwise let her go. I doubt she’ll survive long without her “protection”.
もし、あんたが、親切心を感じるなら、彼女を逮捕しろ。そうでなければ彼女を解放しろ。彼女の「プロテクション」なしで、彼女が長く生き延びることが出来るかどうか僕は疑わしいと思っている。


IA:Are you expecting me to beg?
私が命乞いをするのを期待しているの?


SH:Yes.
そうだ。


IA:Please. You’re right. I won’t even last six months.
お願いします。あなたが正しいわ。私は6ヶ月すら永らえることが出来ないわ。


SH:Sorry about dinner.
ディナーのことは残念だった。



ハー、しんどかった。
このシーン妙にしんどい。流石はクライマックス。
こうやって読んでいくと、アイリーンが気の毒になってきた。
これも「ケミストリ」ですかな?(タサキツクル現象w)

SHERLOCKで英語 ベルグレービアの醜聞-18 死者のフライト

2013年05月18日 |   └─和訳「ベルグレービアの醜聞」
マイクロフトがまた出てきます。
このエピソードたくさん登場してくれて嬉しい♪


<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。



CAR
SH:There’s going to be a bomb on a passenger jet. The British and American governments know about it, but rather than expose the source of their information, they’re going to let it happen. The plane will blow up. Coventry all over again. The wheel turns, nothing is ever new.
旅客機に積まれた爆弾が存在しそうだ。(=旅客機に爆弾が乗せられそうだ)英国と米国両政府はそれを知っている。しかし、情報源を暴露するよりはむしろ、それを起るに任せようとしている。飛行機は爆発するだろう。コベントリのそっくり再現だ。(運命の?)輪は回る。新しいものなどないのだ。

There’s going to:ありそう、起りそうだ

※nothing is ever new これは多分正典からの言葉ですね。ホームズの口癖です。全ての事件は特異なものに見えても、だいたいは前に似たような事件が起きている。だから、ホームズは過去の事件の記録に精通するように努力しているのですね。

HEATHROW AIRPORT
SH:Well, you’re looking all better. How are you feeling?
おや、すっかりよくなったようだな。気分はどうだ?

AMERICAN: Like putting a bullet in your brain, sir. They’d pin a medal on me if I did, sir.
弾丸をあんたの脳みそにブチ込みたいですね。ダンナ(ってそんな表現じゃないですよね?)そうしたら、きっと勲章をもらえるでしょうな。


JUMBO JET
MH:The Coventry conundrum. What do you think of my solution? The flight of the dead.
コベントリの難題だ。どう思う?私の解決法を。死のフライトだ。

conundrum:なぞなぞ、難題


SH:The plane blows up midair, mission accomplished for the terrorists, hundreds of casualties but nobody dies.
飛行機は空中で爆発し、ミッション完遂だ、テロリストにとってはね。何百もの死傷者、しかし誰も死なない。

accomplished:完成、遂行

MH:Neat, don’t you think? You’ve been stumbling around the fringes of this one for ages.Or were you too bored to notice the pattern? We ran a similar project with the Germans a while back,
though I believe one of our passengers didn’t make the flight. But that’s the deceased for you, late in every sense of the word.

見事だろう、どうだ?お前はこれ(作戦)のヘリのところで長いことよろよろしていたな。それとも、退屈しすぎてそのパターンに気がつかなかったのか?我々は似たような作戦をドイツとも行なったよ、ちょっと前にな。もっとも、たしか、一人の我々の乗客がフライトに間に合わなかったはずだ。しかし、彼は死人だった、お前にとっては、あらゆる意味で「late」だった。

Neat:こぎれいな、巧妙な、すばらしい。
stumble:よたよた歩く、よろめく、間違う
fringe:境界、ふち、へり、過激派グループ
deceased:死者


※ここ難しいのでよく考察するゾ。
in every sense of the word というのは、その言葉の持っている複数の意味が全部当てはまるという意味らしいので、「Late」が持ってる意味「遅い」「最近の」「最近死んだ」を考えると・・・。
「フライトに間に合わなかった」と「最近死んだ」という意味が合わさってるのかな?フライトに間に合わなかったばかりでなく、死人でもあった。という意味ですね。兄さん。



SH:How’s the plane going to fly? Oh, of course, unmanned aircraft, hardly new.
どうやってその飛行機は飛ぶんだ?ああ、もちろんそうだ、自動操縦だ。目新しくもない。


MH:It doesn’t fly. It will never fly. The entire project is cancelled. The terrorist cells have been informed that we know about the bomb. We can’t fool them now. We’ve lost everything. One fragment of one email and months and years of planning, finished.

それは飛ばない。もう二度と飛ぶことはない。全計画は中止された。テロ組織から知らせてきた。我々が爆弾について知っていると。我々はもう彼等を欺けなくなった。全てを失ったのだ。一通のメールの一断片、それと何ヶ月も何年もかけた計画、終わった。

fragment:断片、かけら

※and ここは全く文章になってなくて、ただ2つの事象を併記しただけになってる。
「ほんのわずかなメールの断片」と「膨大な時間をかけた計画」の対比が詩みたいな効果がありますね。これって英語では普通の表現なのかな?


SH:Your MOD man.
おたくの国防省役人だ。


MH: That’s all it takes. One lonely naive man, desperate to show off, and a woman clever enough to make him feel special.

それが全てを持ち去る。(=それで全てオジャンだ?)
それが必要なことの全てだ。(=それで事足りる=たった一人の仕業で十分だ)一人の孤独でうぶな男、見せびらかしたくてたまらない、そして、十分賢くて彼を特別だと感じさせることが出来る女。

naive:単純、だまされやすい、うぶ

※ここも男と女の並列。詩みたい。


SH:You should screen your defence people more carefully.
国防省の役人はもっと慎重にスクリーニングするべきだな。

MH:I’m not talking about the MOD man, Sherlock, I’m talking about you! A damsel in distress. In the end, are you really so obvious? Because this was textbook. The promise of love, the pain of loss, the joy of redemption. Then give him a puzzle and watch him dance.
私は国防省の役人のことなど話していない。シャーロック。私はお前のことを話している!「囚われの姫君」。結局、お前はそんなに分かりやすかったのか?なぜなら、これは教科書(に載ってる事柄)だ。愛の約束、喪失の痛み、償還の喜び。そして彼にパズルを与え、彼が踊るのをみる。

damsel in distress:「囚われの姫君」パターン
redemption:買戻し、身請け、贖罪、償還


SH:Don’t be absurd.
バカいうな。

absurd:不合理な,道理に反した、ばかで

MH:Absurd? How quickly did you decipher that email for her? Was it the full minute? Or were you really eager to impress?
バカだと?どのくらい迅速にメールを解読したんだ?彼女のために。まるまる1分か?それとも、本当に一生懸命印象付けようとしたのか?

SHERLOCKで英語 ベルグレービアの醜聞-17 コベントリー

2013年05月14日 |   └─和訳「ベルグレービアの醜聞」


<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。



IA:There was a man, an MOD official and I knew what he liked. One of the things he liked was showing off. He told me this email was going to save the world. He didn’t know it, but I photographed it. He was a bit tied up at the time. It’s a bit small on that screen, can you read it?
ある人がいてね、MOD(国防省)の役人だったんだけど、私、彼の好みを知っていたの。彼の好みの一つに「ひけらかし」があったわ。彼が私に言ったの、このEメールが世界を救うことになるって。彼は知らなかったけど、私それを写真に撮っておいたの。彼、ちょっと縛り上げられてたのよね、そのとき。ちょっとその画面では小さいけど、読めるかしら?

007 Confirmed allocation
4C12C45F13E13G60A60B61F34G34J60D12H33K34K


SH:Yes.
読める。

IA:Code, obviously. I had one of those best cryptographers in the country take a look at it,though he was mostly upside-down, as I recall. Couldn’t figure it out. What can you do, Mr Holmes? Go on, impress a girl.
暗号ね、明らかに。私、この国で指折りの暗号解読の専門家にそれを見せたの、でも彼ほとんど逆さまになってたんだったわ、そういえば。解読できなかった。あなたには何が出来るの?ホームズさん?やってみて、女の子を感動させて。

cryptographers:暗号解読専門家
recall:思い出す、回収する、呼び戻す、解任する
as I recall:そういえば


SH:There’s a margin for error, but I’m pretty sure there’s a 747 leaving Heathrow tomorrow at 6:30 in the evening for Baltimore. Apparently it’s going to save the world, I’m not sure how that could be true, but give me a moment, I’ve only been on the case for eight seconds.
誤差はあるが、しかし僕はかなり確信をもっている、ある747型機が明日夕刻6:30にヒースローからボルチモアに飛ぶ。おそらく、それが世界を救うことになるらしい。僕にはそれがどうやれば真実になるのかよくわからない。しかしもう少し時間をくれ、たったの8秒しかこの件にはかけてないから。

a margin for error:誤差

Oh, come on, it’s not code, these are seat allocations on a passenger jet. Look! There’s no letter I because it can be mistaken for a one. No letters past K, the width of the plane is the limit. The numbers always appear randomly and not in sequence, but the letters have little runs of sequence all over the place. Families and couples sitting together. Only a jumbo is wide enough to need a letter K or rows past 55, which is why there’s always an upstairs. There’s a row 13, which eliminates the more superstitious airlines. Then there’s the style of the flight number, 007, that eliminates a few more. And assuming the British point of origin, which would be logical, considering the original source of the information and assuming from the increased pressure on you lately that the crisis is imminent, the only flight that matches all the criteria and departs within the week is the 6:30 to Baltimore tomorrow evening from Heathrow airport.

おい、分からないのか、これは暗号じゃない。これらは座席の配置だよ、ジャンボ旅客機の。いいか!「I」という文字がない、なぜなら「1」と取り違える可能性があるからだ。「K」を超える文字もない。飛行機の横幅がその限界だ。数字は常にランダムに登場し、順番には並ばない。しかし文字の方は多少の順序をもっている。そこいらじゅうにね。家族やカップルが一緒に座るからだ。ジャンボジェットだけが「K」という文字を必要とするに十分な横幅をもち、(長さも)55列以上ある。それには2階席がついているからだ。13列目があり、このことで、より迷信深いエアラインは除外される。そして、便名の形式をとった数字の「007」、これでもう少々除外できる(絞り込める)。そしておそらく英国発だ。論理的になるならばね、情報の出所を考慮に入れ、そして、君への圧力が最近とみに増してきていることから類推すれば、危機はもう目前で、全ての抽出条件に合致し、ここ1週間のうちに飛びたつ唯一の便は6:30発ボルチモア行きだ。明日夕刻ヒースロー空港から飛ぶ。

all over the place:そこいらじゅう、乱雑に
criteria:抽出条件、基準



Please don’t feel obliged to tell me that was remarkable or amazing. John’s expressed that thought in every possible variant available to the English language.
頼むから、僕にそれが目をみはるようだとか素晴らしいとか言わないといけないと思わないでくれ。その考えはジョンが表現している。ありとあらゆる英語の多様な言葉で。

obliged:せざるをえなくて
expressed :表現する


IA:I would have you right here, on this desk, until you begged for mercy twice.

私、あなたをまさにここでものにしちゃうところよ。この机の上で、あなたが慈悲を二回請うまで。

Haveの意味を調べたら、こんなのがありました。
《俗語》異性を性的にものにする,性交する 《受身不可》.


SH:John, please can you check those flight schedules, see if I’m right?
ジョン、それらのフライトスケジュールをチェックしてもらえるか?僕が正しいかどうか。

JW:Yeah, I’m on it, yeah.
わかった、やってるよ。

SH:I never begged for mercy in my life.
僕は生涯で慈悲を乞うたことなど一度もない。

IA:Twice.
二回ね。

JW:Uh, yeah, you were right, flight 007.
ああ、そうだ、お前の言ったとおりだ。007(ダブルオーセブン)便。

SH:What did you say?
今なんて言った?

JW:You’re right.
お前の言ったとおりだ。

SH:No, no, after that, what did you say after that?

ちがうちがう、そのあとだ、そのあとなんと言った?

JW:007. Flight 007.
ダブルオーセブン。ダブルオーセブン便。


SH:007, 007, 007, 007. Something. Something 007, 007. What?
ダブルオーセブン、ダブルオーセブン、ダブルオーセブン、ダブルオーセブン、何かだ。何かのダブルオーセブン、ダブルオーセブン、何だ?


(TEXT MESSAGE) 747 TOMORROW 6:30PM HEATHROW
(メール) 747機 明日6:30PM ヒースロー

(TEXT MESSAGE) Jumbo Jet. Dear me Mr Holmes, dear me.

ジャンボジェット。おや、まぁ、ホームズさん、おや、おや。



SH:Coventry.
コベントリー。

IA:I’ve never been. Is it nice?
一度も行ったことないわ。ステキなところ?

SH:Where’s John?

ジョンはどこに?

IA:He went out, a couple of hours ago.

彼は出かけたわ。2~3時間前に。

SH:I was just talking to him.
たった今彼と話してた。

IA:He said you do that. What’s Coventry got to do with anything?
彼があなたがそうするって言ってたわ。コベントリーが何なのかしら?


SH:It’s a story. Probably not true. In the Second World War, the Allies knew that Coventry was going to get bombed because they’d broken the German code but they didn’t want the Germans to know that they’d broken the code so they let it happen anyway.
物語だ。おそらく真実ではない。第二次世界大戦中、連合軍はコベントリーが爆撃されることになると知っていた。なぜなら、彼らはドイツ軍の暗号を解読したから。しかし、連合軍はドイツ軍に暗号解読したと知られたくなかった。そこで、爆撃を起きるに任せた。


IA:Have you ever had anyone?

誰かをモノにしたことある?


SH:I’m sorry?
なんだって?


IA:And when I say had, I’m being indelicate.
私が、ものにするっていう時は、私下品にしてるの。

SH:I don’t understand.

意味が分からない。

IA:I’ll be delicate, then. Let’s have dinner.
上品に言うわね、じゃあ。ディナーをいただきましょう。

SH:Why?

なぜ?

IA:You might be hungry.
お腹が空いているでしょ?

SH:I’m not.
いや。

IA:Good.

いいわね。

SH:Why would I want to have dinner if I wasn’t hungry?
なぜ、空腹でもないのにディナーしたいなんて思う?


IA:Mr Holmes, if it was the end of the world, if this was the very last night, would you have dinner with me?
ホームズさん、もしこれが世界の終わりだったら、もしこれが最後の夜だったら、私とディナーをとってくださるかしら?


MrsH:Sherlock?
シャーロック?


IA:Too late.
遅すぎたわ。

SH:That’s not the end of the world, that’s Mrs Hudson.
世界の終わりじゃない。あれはハドスン夫人だ。

MrsH:Sherlock, this man was at the door, is the bell still not working? He shot it.

シャーロック、こちらの方が玄関に。まだ呼び鈴が壊れたままなの?彼が撃ったんですよ。

SH:Have you come to take me away again?
また僕を連れ去りに来たのか?

MAN1: Yes, Mr Holmes.

そうです、ホームズさん。

SH:Well, I decline.

よし、拒絶する。

MAN1: I don’t think you do.

あなたはそうはしないと思いますよ。

SHERLOCKで英語 ベルグレービアの醜聞-16 ヘイミッシュ!

2013年05月11日 |   └─和訳「ベルグレービアの醜聞」


<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。




(221B)

JW:Hey, Sherlock.

おいシャーロック


SH:We have a client.

依頼人だ


JW:What, in your bedroom? Oh.

何?お前の寝室に?おー!


SH:So who’s after you?

それで、誰に追われているんだ?


IA:People who want to kill me.

私を殺したい人たち

SH:Who’s that?
それは誰だ?

IA:Killers.
殺し屋

JW:It would help if you were a tiny bit more specific.
助けになるだろう、もし君が少しちょっと具体的だと。

※ん?ここの意味は?「殺し屋」だけじゃ分からんよ。ってこと?

SH:So you faked your own death in order to get ahead of them?
だから、自分自身の死を偽装したのか?彼らを出し抜くために?

IA:It worked for a while.
しばらくは有効だったわ(=少しは時間稼げたわ)

SH:Except you let John know that you’re alive and therefore me.
君がジョンに君が生きていると知らしめた以外はね。そしてそれゆえに僕だ。

therefore:それゆえに、従って。

※and therefore me の論理の展開が分からない。
 時間稼ぎになった→ジョンには知らせたな。(それ以外は上手く行ってた)→それゆえ僕・・・なんだこれ?


IA:I knew you’d keep my secret.
あなたは私の秘密を守ってくれると知っていたわ。

SH:You couldn’t.
そんなはずはない。(=君はそんなことを知っていたはずはない)

IA:But you did, didn’t you? Where’s my camera-phone?
でもそうだったでしょ?私のカメラ携帯はどこ?

JW:It’s not here. We’re not stupid.
ここにはない。俺たちばかじゃないから。

IA:Then what have you done with it? If they’ve guessed you’ve got it, they’ll be watching you.
で、それ(携帯)で何をしてたの?もし彼らが、それをあなたたちが持ってるかもって推測したら、見張られるわ。


SH:If they’ve been watching me, they’ll know that I took a safety deposit box at a bank on the Strand a few months ago.

もし奴らが見張っているなら、奴らは知るだろう、僕がストランドのとある銀行に数ヶ月前に貸金庫を持ったことを。

IA:I need it.
私にはあれが必要なの。

JW:Well, we can’t just go and get it, can we? Molly Hooper. She could collect it and take it to Barts. Then one of your homeless network could bring it here, leave it in the cafe and one of the boys downstairs could bring it up the back.
でも..俺たちが行ってとってくる訳にはいかないだろ?モリー・フーパー。彼女ならとりに行って、バーツに持ってくることが出来る。そしてお前のホームレスネットワークのうちの一人がここまで持ってきて、(下の)カフェに置いておき、階下の誰かがここまでもってくることが出来るな。

SH:Very good, John, excellent plan, full of intelligent precautions.
すばらしい、ジョン。秀逸な計画だ。知性と警戒心に満ちあふれている。

precaution:警戒、用心、慎重

※こんなにシャーロックが誉めるときには絶対に裏がある!
視聴者は気がついてるけど、ジョンは気がつかない・・・笑


JW:Thank you. So, why don’t I phone… Oh.
ありがと。じゃ、早速電話して・・・もう(なんだよ)

シャーロック、アイリーンの携帯を手に持ってる

SH:So, what do you keep on here? In general, I mean?
で、何をここに保管してるんだ?一般的な意味でだが。

In general:一般的に、通常は

※一般的?どういう意味で言ったの??

IA:Pictures, information, anything I might find useful.
写真、情報、私が有益性を見出すものは何でも。

JW:For blackmail?
ゆすりのため?

IA:For protection. I make my way in the world, I misbehave. I like to know people will be on my side exactly when I need them to be.
身の安全のためよ。私は世渡りしてて、不品行なことをしていた。私は知りたいの(知るのが好き)、人々が私に味方をするってことを、私がそうしてほしいまさにそのときに。

make one's way in the world:世渡りする。身を立てる、出世する。
misbehave:間違いを犯す。不品行な行いをする


※ここの台詞は、アイリーンが世渡りのために危ない橋を渡ってたから、誰かが味方になってくれる保証がほしいということかな?

SH:So how do you acquire this information?
それで、君はどうやってこの情報を手に入れたんだ?

acquire:身につける、獲得する

IA:I told you. I misbehave.
言ったでしょう。不品行なことをしているって。

SH:But you’ve acquired something that’s more danger than protection. Do you know what it is?
しかし、君は何かを手にいれた。それはもっとキケンなものだ、身の安全を守るものなんかより。それが何か知っているのか?

IA:Yes. But I don’t understand it.
ええ。でもその意味は分からない。

SH:I assumed. Show me. The passcode.
そのようだな。見せてみろ。パスコードを。

アイリーンに携帯を渡す。アイリーンパスコードを打ち込む。ビビー!

IA:It’s not working.
動かないわ。(パスコードが利かないわ)

SH:No, because it’s a duplicate that I had made into which you’ve just entered the numbers 1058. I assumed you’d choose something more specific than that, but thanks anyway.
そうだ。なぜならそれは全く同じものだから。僕が君が今打ったばかりのパスコードの1058というのを打ち込ませるために用意してた。君ならそれ(1058)よりもっと、特別なものを選んでると思っていたよ。でもとにかく、ありがとう。

duplicate:重複の; 二重の.まったく同じ,うりふたつの.
specific:特殊な、特有の


シャーロックが本物の携帯にパスコードを打ち込むが違う

IA:I told you that camera-phone was my life. I know when it’s in my hand.
言ったでしょ、あのカメラケータイは私の命だって。それが手の中にあったときに知ったわ。(=手にもってすぐに分かったわ)

SH:Oh, you’re rather good.
ほう、なかなかやるじゃないか。

IA:You’re not so bad.
あなたもなかなかのものね。

JW:Hamish. John Hamish Watson, just if you were looking for baby names.
ヘイミッシュ、ジョン ヘイミッシュ ワトスン。もし君たちが赤ちゃんの名前を探しているならね。


ここでヘイミッシュが出たかーー!!
正典ファン(というか、シャロコロジーファンか)ニヤリの場面ですね。
「ヘイミッシュ」というのは正典には出てきませんが、一箇所「ジョン」であるはずのワトスン君が、奥さんから「ジェームズ」と呼ばれるシーンがあり、それが物議をかもして、ワトスンのミドルネームはヘイミッシュなんじゃないかといわれているんです。
単にドイルさんが書き間違った・・・ゴニョゴニョ(笑)


SHERLOCKで英語 ベルグレービアの醜聞-15 襲われるハドスンさん

2013年05月02日 |   └─和訳「ベルグレービアの醜聞」


<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。



(221B)
MrsH:Oh, Sherlock. Sherlock.
ああ、シャーロック、シャーロック。

SH:Don’t snivel, Mrs Hudson, it’ll do nothing to impede the flight of a bullet. What a tender world that would be.
めそめそしないで、ハドスンさん。泣いても弾除けにはなりませんよ。(直訳:それは弾丸の飛来に対してなんらの妨げにならないだろう)なんて優しい世の中になることか。

snivel:めそめそする.すすり泣く
impede:邪魔する


※What以下は反語でしょうか?「おやおや、これはまたなんとお優しいことで」みたいな?


MrsH:Oh, please, sorry, Sherlock.

どうか、お願い。ごめんなさい。シャーロック。

AMERICAN: I believe you have something that we want, Mr Holmes.
あんたは我々の欲しいものを持っていると信じているよ。ホームズさん。

SH:Then why don’t you ask for it?
では、それを要求すればいいだろう?

AMERICAN: Oh, I’ve been asking this one, she doesn’t seem to know anything. But you know what I’m asking for, don’t you, Mr Holmes?
ああ、この人に聞いていたところだ。彼女はどうも何も知らないようだな。しかし、あんたは我々が何を要求しているか知ってるよな?ホームズさん。



Skull/ Carotid Artery/ eyes/ Artery/ Ribs/ Lungs

頭蓋骨、頸動脈、目、大動脈、肋骨、肺

SH:I believe I do.
そうだな、僕もそう信じるよ。

MrsH:Please help.
お願い、助けて。

SH:First get rid of your boys.
まず、あんたの手下を手放せ。


AMERICAN:Why?

なぜ?

SH:I dislike being outnumbered, it makes for too much stupid in the room.
僕は数において劣るのを好まないし、この部屋がバカであふれることになる。

outnumbered:多勢に無勢(数において劣る)


AMERICAN: You two, go to the car.
お前たち二人、車へ行け。

SH:Then get into the car and drive away. Don’t try to trick me, you know who I am, it doesn’t work. Next, you can stop pointing that gun at me.
そして車に乗り込んで、走り去れ。僕をだまそうとするなよ。僕が誰か分かっているだろ、やっても無駄だ。次に、銃口を僕に向けるのをやめていいぞ。

AMERICAN:So you can point a gun at me.
そしてお前がオレを銃でねらうのか?

SH:I’m unarmed.
丸腰だ。

AMERICAN: Mind if I check?
チェックしてもかまわないかな?

SH:Oh, I insist.
ああ、是非とも。


MrsH:Don’t do anything…
何もしないで・・・

(シャーロックの頭突き攻撃!)
SH:Moron.
Moron:ばか,まぬけ.

MrsH:Oh, thank you.
ああ、ありがとう。

SH:You’re all right now, you’re all right.
もう大丈夫です。大丈夫。

Mrs H:Yes. Yes. Oh.
ええ、ええ、あぁ。


(ドアにメモ) “CRIME IN PROGRESS PLEASE DISTURB”
犯罪進行中、どうぞお邪魔してください。

JW:What’s going on? Jesus, what the hell is happening?

何が起きてるんだ?なんてこった、いったい全体何があったんだ?

SH:Mrs Hudson has been attacked by an American, I’m restoring balance to the universe.
ハドスンさんがアメリカ人に襲われた。僕は宇宙の均衡を元に戻しているところだ。

JW:Oh, Mrs Hudson, my God, are you all right? Jesus, what have they done to you?
ああ、ハドスンさん、なんてこと、大丈夫ですか?まったく!奴らに何をされたんです?

MrsH:Oh, I’m just being so silly.
ああ、私ってほんとバカだわ。

SH:Downstairs, take her downstairs and look after her.
下へ。彼女を下に連れてって面倒をみてやってくれ。


JW:It’s all right. It’s all right now, I’ll have a look at that.
もうだいじょうぶですよ。だいじょうぶです。(怪我を?)見てあげますから。

MrsH:I’m fine, I’m fine.
大丈夫。私は平気よ。

JW:Are you going to tell me what’s going
話してくれるんだろうな。何が起ってるのか。

SH: I expect so, now go. (電話) Lestrade? We’ve had a break-in at Baker Street.
Send your least irritating officers and an ambulance. Oh, no, no, no, no, we’re fine. No, it’s the, uh,it’s the burglar, he’s got himself rather badly injured. Oh, a few broken ribs, fractured skull, suspected punctured lung. He fell out of a window.

そうだと思うよ。今は行け。(電話)レストラードか?我々はベーカー街で強盗に入られた。
君たちの中で最もイライラさせることのない警官と救急車をよこしてくれ。ああ、いやいやいやいやいや、僕たちは無事だ。いや、それはあの、ほら、強盗の方だ。強盗自身がかなりひどく怪我をしている。あばら骨が何本か折れて、頭蓋骨骨折と、肺に穴があいた恐れがある。窓から落ちたんだ。

fracture:骨折
punctured:パンク、穴が開いてる


※窓から落ちたって・・・まだそこにいるじゃん・・・www
はじめてみた時、何を言ってるのか意味が分かりませんでしたよ。


MrsH:Oh, it stings.
(傷の手当をしてもらいながら)ああ、ズキズキするわ。

sting:針でさす、ひりひりさせる,ずきずきさせる.

(ガラガラがっしゃーん、金盥が落ちてきたような音)

MrsH:Oh, that was right on my bins.
まぁ、あれはまさしくうちのゴミ入れの上だったわ。

DI LESTRADE: And exactly how many times did he fall out of the window?
で、正確には何回ヤツは窓から落ちたんだ?

SH:It’s all a bit of a blur, Detective Inspector. I lost count.
なんだか全部ぼんやりしてるんだ、警部。数が分からなくなった。(途中で分からなくなった)


JW:She’ll have to sleep upstairs in our flat tonight. We need to look after her.

彼女は上の僕らのフラットで寝るようにするべきだ。今夜。彼女についててあげないと。

MrsH:No.
結構よ。

SH:She’s fine.
彼女は大丈夫だ。

JW:No, she’s not, look at her. She’s got to take some time away from Baker Street. She can go stay with her sister. Doctor’s orders.
大丈夫じゃない。彼女を見ろよ。しばらくベーカー街を離れるべきだ。妹さんのところに行って滞在したほうがいい。医者の命令だ。


SH:Don’t be

やめろ。

JW: She’s in shock, for God’s sake, and all over some bloody stupid camera-phone. Where is it anyway?
彼女はショックを受けてるんだ、頼むよ、それに、あのくそ忌々しいカメラ携帯のせいだ。いったいどこにあるんだよ?

SH:Safest place I know.
僕の知る限りでいちばん安全な場所だ。


MrsH:You left it in the pocket of your second-best dressing gown, you clot! I managed to sneak it out when they thought I was having a cry.
二番目にいいドレッシングガウンのポケットに入れてたでしょ。おばかさんね!私それをこっそり出したの。あの人たちが私が泣いてるって思ってる間にね。

clot:バカ、間抜け

SH:Thank you. Shame on you, John Watson.
(ハドスンさんに)ありがとう。(ジョンに)恥を知れジョンワトスン。

JW:Shame on me?
恥を知れって?

SH:Mrs Hudson leave Baker Street? England would fall.
ハドスンさんがベーカー街を去るって?イングランドが陥落してしまうよ。

※名台詞!



JW:Where is it now?
どこにあるんだ?

SH:Where no one will look.
誰も探さないところさ。

JW:Whatever’s on that phone is more than just pictures.
何がその携帯にあるとしても、ただの写真以上のものだ。

SH:Yes, it is.
そのとおり。


JW:So, she’s alive, then. How are we feeling about that?

でだ、彼女は生きている。そのことについて我々はどう感じているかな?

SH:Happy New Year, John.
新年おめでとう ジョン。

JW:Do you think you’ll be seeing her again?
また彼女に会うことになると思うか?


(TEXT MESSAGE) Happy New Year SH
新年おめでとう SH

(バーツ)
MOLLY: Is that a phone?
それ、電話?

SH:It’s a camera phone.
カメラ携帯だ。

MOLLY: And you’re x-raying it?
で、それのX線写真撮ってるの?

SH:Yes, I am.
そうだ。

MOLLY: Who’s phone is it?
誰の電話?

SH:A woman’s.
ある女性の。

MOLLY: Your girlfriend?
あなたの彼女?

SH:You think she’s my girlfriend because I’m x-raying her possessions?
君は彼女が僕の彼女だと思うのか?僕が彼女の持ち物のX線写真を撮っているという理由で?

MOLLY: Well, we all do silly things.
そうね、人はみんなばかなことをするから。

SH:Yes. They do, don’t they? Very silly. She sent this to my address. And she loves to play games.
そうだ。人々はそうする、そうだろう?とっても愚かだ。彼女はこれを僕の住所に送ってきた。そして彼女はゲームが好きだ。

MOLLY: She does?
そうなの?

SHERLOCKで英語 ベルグレービアの醜聞-14 生きてた!

2013年04月26日 |   └─和訳「ベルグレービアの醜聞」
発電所のシーンです。
この発電所「POWER COMPLEX」ですが、実際の発電所の意味と、権力コンプレックスという意味がかけてあるとか。なるほどなるほど。通常発電所を表す英語はpower stationとかでしょうけど、complexとすると、複合施設って感じになるのかな?


<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。
テキストはひよりさんのサイトから拝借しています。ありがとうございます。
http://hiyori24sherlock.web.fc2.com/



Mrs.H:Lovely tune, Sherlock. Haven’t heard that one before.
ステキな曲ね、シャーロック。前には聞いたことない曲だわ。

JW:You composing?
作曲してるのか?

SH:Helps me to think.
思考の助けになる。

JW:What are you thinking about?
何を思考している?

SH:The count on your blog is still stuck at 1,895.
君のブログのカウンターはまだ、1985のまんまだ。

JW:Yes. Faulty, can’t seem to fix it.
ああ、故障だ、直せそうにない。

Faulty:故障の

SH:Faulty or you’ve been hacked and it’s a message. Just faulty.
故障か、あるいはハッキングされてて、それはメッセージということもある。(キーコードを打ち込む)ただの故障だ。

JW:Right. Right. Well, I’m going out for a bit.
じゃ、さてと、ちょっと出かけてくるよ。

JW:Listen, has he ever had any kind of girlfriend, boyfriend, a relationship, ever?
ねえ、今まで彼にだれか彼女とか彼氏とか、そういう関係の人はいなかった?

Mrs.H:I don’t know.
知らないわ。

JW:How can we not know?
なぜ我々が知らないなんてことがあるんだ?

Mrs.H:He’s Sherlock. How will we ever know what goes on in that funny old head?
彼はシャーロックよ。何で私達があのおかしな頭の中で何が起きているかなんてわかるのよ。

JW:Right. See you.
たしかに。じゃ、また。


WOMAN:John.
ジョン

JW:Yeah? Hello. Hello.
はい?ああ、こんにちは。

WOMAN: So, any plans for a New Year tonight?
で、なにか新年の予定はあるのかしら、今夜?

JW:Um, uh, nothing fixed. Nothing I couldn’t heartlessly abandon. You have any ideas?
ええと・・何も決まってない。つれなく冷淡に中止にすることが出来ないというようなことは何もない。君には何か計画があるのかな?

WOMAN: One.
ひとつ。

JW:You know, Mycroft could just phone me, if he didn’t have this bloody stupid power complex.
ねえ、マイクロフトは電話すればいいんじゃないかな。もし、彼がこのバカバカしいパワーコンプレックスを持ってないならね。

JW:Couldn’t we just go to a cafe? Sherlock doesn’t follow me everywhere.
カフェに行くとかできないのか?シャーロックは別に俺の後をどこにでもついてくるってわけじゃないんだし。

WOMAN:Through there. (電話) He’s on his way. You were right, he thinks it’s Mycroft.
あちらへ。(電話)彼はそちらへ向かいました。あなたは正しかった。彼はマイクロフトだと思ってます。

JW:He’s writing sad music. Doesn’t eat. Barely talks, only to correct the television. I’d say he was heartbroken but, uh, well, he’s Sherlock. He does all that anyway…
ヤツは悲しい曲を書いている。食べず。ほとんど話もせずに、テレビの間違いを正してるだけ。彼は失恋したということも出来るが、でも、まあ、ヤツはシャーロックだからな。ヤツのやることは全てとにかく・・・


IA:Hello, Dr Watson.

こんにちは、ワトスン先生。

JW:Tell him you’re alive.
彼に生きてることを伝えろよ。

IA:He’d come after me.
彼に追われてしまうわ。

JW:I’ll come after if you don’t.
あんたが伝えないなら、俺があんたを追う。

IA:Hmm, I believe you.
そうね、(あなたの言葉を)信じるわ。

JW:You were dead on a slab. It was definitely you.
あんたは、死体載せ台の上で死んでいた。それは完全にあんただった。

[the slab] 《英口語》 (病院・死体置場の)石製死体置台.

IA:DNA tests are only as good as the records you keep.
DNAテストなんて、せいぜいあなたたちの持ってる記録に効力があればいいのよ。

※また出た!only as good as・・・ややこしいよぉ・・。
ここはDNAテストが記録を作るのに使えればそれ以上は必要ない、というような意味だと思うのだけど。as...as の用法ってまだ身についてない感じだ。


JW:Oh, and I bet you know the record-keeper.
おや、じゃ、賭けてもいいけど、あんたは記録係りと知り合いなんだな。

IA:I know what he likes. And I needed to disappear.
私は彼の好みを知ってるの。そして、私は消える必要があった。

JW:Then how come I can see you and I don’t even want to?
で、なぜ、俺があんたに会うことになったんだ?俺のほうは全く望んでいなかったのに。

IA:Look, I made a mistake. I sent something to Sherlock for safekeeping and now I need it back, so I need your help.
それはね、私はミスを犯した。私はシャーロックに安全のためにあるものを送った、そして今それを取り返したいの。だから助けて欲しいのよ。

JW:No.
断る。

IA:It’s for his own safety.
それは彼自身の安全のためなの。

JW:So is this. Tell him you’re alive.
そういうことなら、生きてるって伝えろよ。

IA:I can’t.
できないわ。

JW:Fine, I’ll tell him and I still won’t help you.
結構。俺がヤツに言うよ。そしてあんたの手助けはしない。

IA:What do I say?
なんて言ったららいいの?


JW:What do you normally say? You’ve texted him a lot!

いつもなんて言ってるんだ?ヤツに山ほどメールしてただろ!

IA:Just the usual stuff.
ただの普通のメールよ。

JW:There’s no usual in this case.
このケースに普通はない。

IA:“Good morning. I like your funny hat. I’m sad tonight, let’s have dinner. Hmm, you look sexy on Crimewatch, let’s have dinner. I’m not hungry. Let’s have dinner.”
「おはよう。あなたの変な帽子好きよ。今夜は哀しいわ、ディナーに行きましょう。ふーん、あなたセクシーね、クライムウォッチで、ディナーいきましょう。お腹すいてないわ。ディナーに行きましょう」

JW:You flirted with Sherlock Holmes?
あんた、シャーロックホームズといちゃついてるのか?

flirt with:いちゃつく

IA:At him. He never replies.
彼「に」ね。彼から返事は一度もないわ。

JW:No, Sherlock always replies, to everything. He’s Mr Punchline. He will outlive God trying to have the last word.
いや、シャーロックはいつだって返事をする、なんに対しても。ヤツはミスターパンチライン(=オチ)だ。ヤツは神様よりも長生きして最後の言葉を言おうとするだろう。

A outlive B:AはBより長生きする

IA:Does that make me special?

それは私を特別にする?(=ということは私は特別ってこと?)

JW:I don’t know. Maybe.
さあわからない。多分そうだろ。

IA:Are you jealous?
やきもち?

JW:We’re not a couple.
俺たちは恋人じゃない。

IA:Yes, you are. There. “I’m not dead. Let’s have dinner.”
いいえ、そうだわ。ほら。(といってメールの画面を見せる)「私は死んでない。ディナーに行きましょう」

JW:Who the hell knows about Sherlock Holmes, but for the record, if anyone out there still cares, I’m not actually gay.
シャーロックホームズがどうかは知ったこっちゃないが、でも記録のために、もしその辺の誰かまだ関心があるなら言うけど、俺は実際、ゲイじゃない。

※the recordってなんでしょうね?誰かがこの会話を記録しているっていう感じ?発言録のために言っとくけどね、みたいな?


IA:Well, I am. Look at us both.
I don’t think so, do you?

そう、私はゲイよ。わたしたち二人を見てごらんなさい。
(シャーロックの携帯着信音)
私はそうは思わないわ。あなたは?

※Look at us both この舌足らずな台詞。どう解釈する?
ジョンはゲイに見えてゲイじゃない。アイリーンはシャーロックといちゃついてるけど、実はゲイ。二人とも見かけによらないわね。ってニュアンスを伝えてるのかな?

※そして、最後のI don’t think so, do you?
何をそう思わないのかな?
ジョンがシャーロックのほうへ行こうとするのを、アイリーンが手で制止して「I don’t think so」だから、ここは「わたしは行かない方がいいと思うわ」という意味になりそう。


SHERLOCKで英語 ベルグレービアの醜聞-13 ホームズ兄弟

2013年04月24日 |   └─和訳「ベルグレービアの醜聞」
ダークな色合いの中進行するクリスマスのホームズ兄弟物語。



<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。




MH: (電話) Oh dear Lord, we’re not going to have Christmas phone calls now,we? Have they passed a new law?
おやおや、何てことだ、我々はクリスマスの電話を今かけているわけではないだろうな?(=まさか、この電話はクリスマスの挨拶じゃないだろうな?)新しい法律でも(議会を)通過したのか?


SH:I think you’re going to find Irene Adler tonight.
あんたらはアイリーンアドラーを今夜発見することになると思う。

MH:We already know where she is. As you were kind enough to point out, it hardly matters.
我々は、彼女がどこにいるか知っている。親切なご指摘ありがたいが、それはほとんど問題ではないのだ。

このasは、どういう意味?逆接ですよね?

SH:No, I mean you’re going to find her dead.
いや。僕が言いたいのは、あんたたちは彼女を死体で発見するだろうということだ。


JW:You OK?
大丈夫か?

SH:Yes.
ああ。(ばたんとドアを閉める)



(バーツのモルグ)
MH:The only one who fitted the description. Had her brought her here, your home from home.
その描写にぴったり一致するただ一人だ。彼女を手に入れ、ここへ運んだ。お前の第二の家にね。


home from home:家じゃないけど家みたいなところ。第二の家。

SH:You didn’t need to come in, Molly.
出勤しなくてよかったのに、モリー。

MOLLY: It’s OK, everyone else was busy with…Christmas. The face is a bit sort of bashed-up, so it might be a bit difficult.
大丈夫。他の人はみんな忙しいから・・・クリスマスで。顔が少しなんというか、つぶされてて、だから多分ちょっと難しいんじゃないかしら。

※a bit sort of はちょっといいにくいことを言ってる感じかなと思ったのですが。

MH:That’s her, isn’t it?
彼女だ。ちがうか?


SH:Show me the rest of her. That’s her.

彼女の残りの部分も見せてくれ。彼女だ。

MH:Thank you, Miss Hooper.
ありがとう。フーパーさん。

MOLLY: Who is she? How did Sherlock recognise her from not her face?
彼女は誰?どうしてシャーロックは彼女だと分かったの?顔もみないで。

(にっこりするだけのマイクロフト)
ぎゃー!ここ好き!

MH:Just the one.
1本だけ。

SH:Why?
なぜ?

MH:Merry Christmas.
メリークリスマス。

SH:Smoking indoors, isn’t one of those… one of those law things?
屋内での喫煙は、あれじゃなかったか・・・確か法律かなんかで?


MH:We’re in a morgue. There’s only so much damage you can do. How did you know she was dead?

我々はモルグにいる。与えられるダメージには限りがある(=被害はせいぜいその程度だ)なぜ彼女が死んでいると分かった?

only so much:限りがある、たかだかその程度


SH:She had an item in her possession, one she said her life depended on. She chose to give it up.

彼女は所有物の中にあるアイテムを持っていた。彼女はそのアイテムに彼女の命がかかっていると言っていた。彼女はそれを手放す選択をした。

possession:占有、財産、所有

MH:Where is this item now?
このアイテムは今どこにある?

SH:Look at them, they all care so much. Do you ever wonder if there’s something wrong with us?
彼らを見ろよ。彼らはみなとても心配している。考えたことがあるか?ぼくらはどこかおかしいかもしれないって。


MH:All lives end, all hearts are broken. Caring is not an advantage, Sherlock.
全ての生命は終わり、全てのハートは壊れる。心配はアドバンテージにはならないものだ、シャーロック。

SH:This is low tar.
これは低タールだ。

MH:Well, you barely knew her.
それに、お前は彼女のことをほとんど知らなかった。

SH:Huh. Merry Christmas,Mycroft.
ふー、メリークリスマス、マイクロフト。

MH:And a Happy New Year. (電話) He’s on his way. Have you found anything?
よい年を。(電話)彼はそっちへ向かった。何か見つけたか?

JW:No. Did he take the cigarette?
いいや。彼はタバコを吸いましたか?

MH:Yes.
ああ。
JW:Shit! He’s coming, ten minutes.
くそっ!ヤツが戻ってくる、後10分だ。

MRS HUDSON: There’s nothing in the bedroom.
寝室には何もないわ。

JW:Well, it looks like he’s clean. We’ve tried all the usual places. Are you sure tonight’s a danger night?
で、彼はどうやらシロみたいですよ。ふつうのところは全部確認しました。ほんとに今夜が危ないと思っているんですか?

MH:No, but then I never am. You have to stay with him, John.
いいや。とはいえ、確信はないのだ。彼についていなくてはならないよ、ジョン。

but then:だが一方では、

JW:I’ve got plans.
予定がある。

MH:No.
ダメだ。


JW:Mycroft… I am really sorry.
マイクロフト・・・(電話切れてる)ほんっとにゴメン。

JEANETTE: You know my friends are so wrong about you.

ねえ、私の友達はあなたのことすごく誤解してる。

JW:Hmm?
ん?

JEANETTE: You’re a great boyfriend.
あなたは素晴らしいボーイフレンド。

JW:OK, that’s good. I mean, I always thought I was great…
そう。それはよかった。つまり、オレはいつもそんな風ならいいと思って・・・

JEANETTE: And Sherlock Holmes is a very lucky man.
そして、シャーロックホームズは、すっごくラッキーな人ね。

JW:Oh, Jeanette, please.
ジャネット、よしてくれよ。

JEANETTE:  No, I mean it. It’s heart-warming. You’ll do anything for him. And he can’t even tell your girlfriends apart
イヤ、でもそうだもの。それって心温まる話よね。あなたは彼のためなら何でもする。そして彼はあなたのガールフレンドの見分けすらつかないの!

téll…apárt:〈二者を〉区別する.

JW:No, I’ll do anything for you, just tell me what it is I’m not doing, tell me!
違うよ。俺は君のためなら何だってやる、言ってくれるだけでいい、俺が何をやってないかを。言ってくれ!

JEANETTE: Don’t make me compete with Sherlock Holmes!
私をシャーロックホームズと競わせないでよ!

JW:I’ll walk your dog for you. There, I’ve said it now, I’ll even walk your dog.
君のために君の犬の散歩をするよ。ほら、今言っただろ。犬の散歩でもやるよ。

JEANETTE: I don’t have a dog!
犬なんて飼ってない!


JW:No, because that was the last one. OK.
そうだ。なぜなら、それは前の彼女だったから。わかった。

JEANETTE: Jesus!
ほんとにもう!

JW:I’ll call you.
電話するよ。

JEANETTE: No!
イヤ!

JW:OK.
分かった。

MRS HUDSON: That wasn’t very good, was it?
あれは、あまりよくはなかったわね。そうじゃない?

(シャーロック帰宅)
JW:Oh, hi. You OK?
ああ、やあ、大丈夫?

SH:Hope you didn’t mess up with my sock index this time.
君たちがぼくの靴下のインデックスをめちゃくちゃにしてないことを願うよ。今回は。


※この靴下のくだり、クリスマスの出来事だったからクリスマスの靴下のことかと思ったんです。片方さげておくから単数形なのかと。
でもそうじゃないみたいですね。

SHERLOCKで英語 ベルグレービアの醜聞-12 christmas

2013年04月05日 |   └─和訳「ベルグレービアの醜聞」



<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。



(221B シャーロックがバイオンリン演奏を披露)
MrsH:Lovely, Sherlock. That was lovely.
ステキよ、シャーロック。ステキだったわ。

JW:Mmm, marvellous.
うん、素晴らしかった。

DI LESTRADE: That was very good.
すごくよかったよ。

MrsH:I wish you could have worn the antlers.
あの鹿をかぶってたらもっとよかったのに。

SH:Some things are best left to the imagination, Mrs Hudson.
想像にとどめておくのが一番ってものもありますよ。ハドスンさん。

JW:Mrs Hudson.
ハドスンさん(と酒を手渡す

SH:Oh, no thank you Sarah.
ああ、僕は結構だ。サラ。

JW:Er, no, no, no, no, no, he’s not good with names.
いやいやいやいやいやいや、彼は名前を覚えるのが苦手なんだ。

SH:No, no, no, I can get this. No, Sarah was the doctor and then there was the one with the spots and then the one with the nose and then… Who was after the boring teacher?
いや、ちがうよ。僕は思い出せる。ちがうな、サラはあの医者だった、そしてそれから、スポッツのある人で、その次があの鼻で、それから・・・・あの退屈な教師の次は誰かな?

*spotsって、にきび?ホクロ?

JEANETTE: Nobody.
誰も。

SH:Jeanette! Ah, process of elimination. Oh, dear Lord.
ジャネットだ!消去法だ。(モリー登場を見て)おや、参ったな。

elimination:消去

MOLLY: Hello, everyone. Sorry, hello. Uh, it said on the door just to, just come up.
どうも、みなさん。ごめんなさい。どうも。あの、ドアに書いてあったから、上がって来てって。

ALL: Hello, Molly.
やあ、モリー。

SH:Everybody saying hello to each other, how wonderful!
みんながお互い挨拶をし合ってる。なんて素晴らしいんだ!


JW:Let me er… Holy Mary!

俺が・・・マリア様!

※この Holy Mary! は、マリア様の意味ではなくてモリーのおしゃれについていった感嘆詞かな?DVDで確認してみなくちゃ。確認しました。そうでした。

DI LESTRADE:Wow!
ワオ!

MOLLY: So we’re having a Christmas drinkies, then?
それで、これからみんなでクリスマスのお酒を飲むんでしょ?

SH:No stopping them, apparently.
何もそれを止められない。おそらく。

※there is no stopping で、止めることができない。の意味らしいです。

MrsH:It’s the one day of the year where the boys have to be nice with me so it’s almost worth it.
年に1日だけこの子達が私に優しくしなきゃいけない日だから、ほとんどその価値があるわね。

SH:John? The counter on your blog…
ジョン?君のブログのカウンター・・・

JW:Hmm?
ん?

DI LESTRADE: Molly, want a drink?
モリー、飲むかい?


SH:It still says 1,895.

それ、1895のままだ。


JW:Oh no, Christmas is cancelled.

なんだよー。クリスマスがキャンセルされた。(=クリスマス返上だ

SH:And you’ve got a photograph of me wearing that hat!
それに、君、僕のあの帽子をかぶった写真を載せたのか?

JW:People like the hat.
みんなあの帽子が好きなんだよ。

SH:No, they don’t. What people?
そんなことあるもんか。誰のことだよ?

MOLLY: How’s the hip?
腰の具合は?

MrsH:Oh, it’s atrocious but thanks for asking.
まぁ、腰はひどいのよ。でも聞いてくれてありがとう。

atrocious:はなはだしい,ひどい

MOLLY: I’ve seen much worse, but then I do post-mortems. Oh, God, sorry.
私はもっとひどいのを見てるんですよ。そうはいっても、検死してるんですけどね。まあ、ごめんなさい。

SH:Don’t make jokes, Molly.
ジョークを言おうとするなよ、モリー。

MOLLY: No, sorry.
そうね。ごめんなさい。

DI LESTRADE: Here you are.
どうぞ。

MOLLY:  Thank you. I wasn’t expecting to see you. I thought you’re going to be in Dorset for Christmas?
ありがとう。ここでお会いするとは思ってなかったわ。クリスマスはドーセットにいらっしゃるとばかり。

DI LESTRADE: That’s first thing in the morning, me and the wife, we’re back together, it’s all sorted.
それは朝一で行ってきたんだ。妻と一緒にね。よりを戻したんだ。全て上手く行った。

SH:No, she’s sleeping with a PE teacher.
ちがう。彼女は体育教師と寝ている。

PE:physical education


MOLLY: And John, I hear you’re off to your sisters, is that right?

それと、ジョン、あなたはお姉さんのところに出かけるって聞いたけど?ほんと?

JW:Yeah.
ほんと。

MOLLY: Sherlock was complaining. Saying.
シャーロックが不平を言ってたわ(言い直して)話してたわ。

※ここおもしろい!
モリーって意外と情報通。というか、シャーロックがジョンがクリスマスにお姉さんのところに行くっていうことにぶつぶつ言ってるかと思うと面白い。



JW:First time ever, she’s cleaned-up her act, she’s off the booze.

初めてのことだよ。彼女は行いをすっかり正して、酒をやめたんだ。

booze:大酒(を飲む行為)

SH:Nope.
ちがう。

JW:Shut up, Sherlock.
黙れ、シャーロック。

SH:I see you’ve got a new boyfriend, Molly, and you’re quite serious about him.
君は新しい彼氏が出来たらしいね。モリー。それに完全に彼に夢中のようだ。

MOLLY: What? Sorry,
何?今なんて?

SH:In fact, you’re seeing him this very night and giving him a gift.
実際、君はまさに今夜彼に会って、プレゼントを渡すつもりだ。

very night は、もしかして夜遅くの意味かな?

JW:Take a day off.
今日はやめとけ(直訳:一日休みを取れ)


DI LESTRADE: Shut up and have a drink.

黙って、飲めよ。

SH:Oh, come on, surely you’ve all seen the present at the top of the bag. Perfectly wrapped with a bow. All others are slapdash at best. It’s for someone special, then. The shade of red echoes her lipstick, either an unconscious association or one that she’s deliberately trying to encourage.
おいおい、君たちみんな確かに見ただろ、バッグの一番上のプレゼントを。完璧にラッピングしてあってリボン付き。他のは全部いくらよく見てもおざなりだ。だから、あれは誰か特別な人へのものだ。そして赤い色合いは、彼女の口紅にも反響している。(=口紅の色と包み紙の色がシンクロしてるってことかな?)どちらも無意識下の連想か、もしくは彼女が故意に勇気を奮い立たせるためにやってみたことか。

slapdash:ぞんざいな
association:関連、連想
deliberately:わざと、計画的に




Either way, Miss Hooper has love on her mind. The fact that she’s serious about him is clear from the fact she’s giving him a gift at all. That always suggests long-term hopes, however forlorn, and that she’s seeing him tonight is evident from her make-up and what she’s wearing. Obviously trying to compensate for the size of her mouth and breasts…
いずれにしても、フーパー嬢は彼に恋をしている。彼女が彼に真剣だという事実は彼女がプレゼントを渡そうとしている事実から完全に明らかだ。それは長期にわたる望み(長い片思い?)を常に指し示しているが、いかに望み薄でも。そして、彼女が今夜彼に会うつもりだということは、彼女の化粧や服装により疑問の余地はない。明らかに彼女の口や胸のサイズの埋め合わせをしようと試みてい・・・

forlorn:孤独な,心細い、みじめな.
compensate:償う、埋め合わせをする


※あっちゃー!
 イタイ!イタイよ、シャーロック。
 気になる女の子をいじめる少年のようでもあるけど・・・果たしてこの場合は?


MOLLY: You always say such horrible things. Every time. Always. Always.
あなたっていつもそんなひどいことを言うのね。毎回。いつもいつも。

SH:I am sorry. Forgive me. Merry Christmas, Molly Hooper.
ごめん。許してくれ。メリークリスマス。モリーフーパー。


※ このシャーロックの行動に対して、ジョンがすごく驚いた反応をするのが面白い。相当意外だったんですね。

(WOMAN MOANING)

MOLLY: Oh, no! That wasn’t… I didn’t…
まぁ!違うわ。私じゃない。私じゃ・・・

SH:No, it was me.
そうだ、僕だ。

DI LESTRADE: My God, really?
えーっ、まじか?

MOLLY: What?
何?

SH:My phone.
僕の電話。

JW:Fifty-seven?
57?

SH:Sorry, what?
え?何だ?

JW:Fifty-seven of those texts, the ones I’ve heard.
57個のメールだよ。僕が聞いたものだけで。

(TEXT MESSAGE) Mantelpiece
マントルピース

SH:Thrilling that you’ve been counting. Excuse me.
君が数えていたなんてスリリングだね。失礼する。

JW:Wh..what’s up, Sherlock?
どうしたんだ?シャーロック?

SH:I said excuse me.
失礼するって言ったんだ。

JW:Do you ever reply?
答えてないだろ?

※ここの  reply は、ジョンの what’s up?という質問について答えるという意味かなと思ってるんですけど、どうでしょうか?

SHERLOCKで英語 ベルグレービアの醜聞-11 兄の謝罪

2013年03月29日 |   └─和訳「ベルグレービアの醜聞」
うふふのふのマイクロフト再登場。




<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。




SH:The photographs are perfectly safe.

写真は完全に安全だ。

MH:In the hands of a fugitive sex worker?
逃亡したセックスワーカーの手にあるのにか?

fugitive:逃亡した、消えやすい

SH:She’s not interested in blackmail. She wants…protection, for some reason. I take it you’ve stood down the police investigation into the shooting at her house?
彼女はゆすりには興味がない。彼女が欲しているものは・・・防御だ。何らかの理由で。あんたは、警察の捜査に後は任せたんだと、僕は思ってるけど?彼女の家が襲われた件については。

※I take it 以降の文章はどういう構造でしょう?
 

MH:How can we do anything while she has the photographs? Our hands are tied.
彼女が写真を持っているうちはどうにも出来ないだろう?両手を縛られてる(状態だ)。

SH:She’d applaud your choice of words. You see how this works, that camera-phone is her
get-out-of-jail-free card. You have to leave her alone. Treat her like royalty, Mycroft.

彼女はその言葉の選び方に拍手喝采するだろう。これがどういう働きをしているかわかるか?あのカメラ携帯は彼女の「つかまっても牢屋につながれることがない」切り札だ。あんたは彼女をほおっておかなければならない。彼女を王族のように扱えよ、マイクロフト。

applaud:拍手喝采する
royalty:王家の人々


JW:Though not the way she treats royalty.
でも、彼女が王族を扱ってるやり方ではなくね。

(WOMAN MOANS AS MESSAGE TONE)

JW:What was that?
それは何だ?

SH:Text.
メールだ。


JW:But what was that noise?

でも、その音は何だ?

SH:Did you know there were other people after her, too, Mycroft, before you sent John and I in there?
他のやつらも彼女を追っていたのを知っていたのか?マイクロフト。僕とジョンをそこへ派遣する前から?


(TEXT MESSAGE) Good morning, Mr. Holmes
「おはよう、ホームズさん。」


SH:CIA trained killers, I think excellent guess.
CIAの訓練された殺し屋だ。この推測はいい線いってるんじゃないかと思うよ。

JW:Yeah, thanks for that, Mycroft.
そうだ、その点には感謝するよ、マイクロフト

思いっきり皮肉ですね。

MrsH:It’s a disgrace, sending your little brother into danger like that. Family is all we have in the end, Mycroft Holmes!
それは不名誉なことよ、自分の弟をそんなキケンなところに送り込むなんて。家族って最後のときに頼りになるものなのよ。(直訳=家族は我々が最後のときに当たり持つ全てである)マイクロフトホームズ!

disgrace: 不名誉,不面目


あれ?ハドスンさん、いつの間にかハウスキーパーに?

MH:Oh, shut up, Mrs Hudson!
うるさい黙れ、ハドスン夫人!

SH:Mycroft!
マイクロフト!

JW:Hey!
ちょっと!

MH:Apologies.
謝罪します。

MrsH:Thank you.
ありがとう。

SH:Though do, in fact, shut up.
だが、そうだ、実際、黙れ。

※ここどんな文脈?誰に黙れと?シャーロックの視線はハドスン夫人に向けられてるし、素直にとればやっぱり彼女に「黙れ」といってるのかな。

(WOMAN MOANS)

MrsH:Oh, it’s a bit rude, that noise, isn’t it?
まぁ、それはちょっと無作法じゃないかしら?その音。

rude:不作法な,失礼な

(TEXT MESSAGE) Feeling better?
「具合よくなった?」

SH:There’s nothing you can do and nothing she will do as far as I can see.
あんたができることは何もないし、それに彼女も何もしないだろう。僕にわかる限りではね。

MH: I can put maximum surveillance on her.
彼女に最大限の監視を付けることはできる。

SH:Why bother? You can follow her on Twitter. I believe her username is TheWhipHand.
なぜ、そんな手間を?ツイッターで彼女をフォローできる。確か彼女のユーザーネームは「TheWhipHand(鞭打ちの手)」だ。

MH:Yes, most amusing. (電話が鳴る) Excuse me. Hello?
そうだな、最も楽しいことだな。
失礼。もしもし?

JW:Why does your phone make that noise?
何で、お前の電話はあんな音を立てるんだ?

SH:What noise?
何の音?

JW:That noise, the one it just made.
あの音だ。さっき鳴ったやつだ。

SH:It’s text alert, it means I’ve got a text.
それは、メールの着信音だ。僕がメールを受け取ったということを意味するもの。

JW:Hmm. Your texts don’t usually make that noise.
ふん、お前のメールはいつもはそんな音を立てない。

SH:Well, somebody got hold of the phone and apparently as a joke, personalised their text alert noise.
そうだな、誰かが電話を手に入れて、そしておそらくは冗談で、メールの着信音を設定した。

get hold of:を手に入れる.つかまえる、つかむ

JW:Hmm, so every time they text you…
ふーん、それで、毎回彼らがお前にメールするたびに・・・

(WOMAN MOANS)

SH:It would seem so.

そのようだな。

MrsH:Could you turn that phone down a bit? At my time of life it’s…
その音少し小さくしてもらえないかしら?私の年齢には、それは・・・・

time of life:年齢

(TEXT MESSAGE) I’m fine since you didn’t ask
「私は元気よ。あなたが聞かなかったから(言いますけど)。」


JW:See, I’m wondering who could have got hold of your phone, because it would have been in your coat, wouldn’t it?

だろ。お前の携帯を誰が手に入れられたか考えてるんだが。だって、お前の携帯はずっとコートの中にあった、そうだよな?

SH:I’ll leave you to your deductions.
推理してみたらどうだ?

JW:I’m not stupid, you know.
俺はバカじゃない。しってるだろ。


SH:Where do you get that idea?

その考えをどこから得たんだ?

その考えって?

MH:Bond air is go, that’s decided. Check with the Coventry lot. Talk...
ボンドエアーはゴーだ。それは決定された。コベントリーチームと確認しろ。話は・・・。

SH:What else does she have? Irene Adler. The Americans wouldn’t be interested in her for a couple of compromising photographs. There’s more. Much more. Something big’s coming, isn’t it?
彼女はほかに何を持ってる?アイリーンアドラーは。あのアメリカ人たちは、あんな不名誉写真何枚かのために彼女に興味を持つはずがない。もっとなにかある。もっと。なにか大きなことが起るんじゃないか?

MH:Irene Adler is no longer any concern of yours. From now on, you will stay out of this.
アイリーンアドラーはもはや、お前の関知するところではない。今後は、この件に近づくな。


SH:Oh, will I?

おや、僕がそうすると?

MH:Yes, Sherlock. You will. Now, if you’ll excuse me, I have a long and arduous apology to make to a very old friend.
そうだ。シャーロック。そうするのだ。では、そろそろこの辺で失礼する。私は長く困難な謝罪を非常に古い友人にしなければならない。

arduous:困難な

SH:Do give her my love.
彼女によろしく伝えてくれ。

SHERLOCKで英語 ベルグレービアの醜聞-10 倒れるシャーロック

2013年03月22日 |   └─和訳「ベルグレービアの醜聞」
第一ラウンドシャーロック優勢かに見えましたが、結局逆転敗北してしまいました。



<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。




JW:Must have come in this way.
ここから入って来たに違いない。

SH:Clearly.
確かにそうだ。

JW:It’s all right, she’s just out cold.
大丈夫だ。彼女は気絶してるだけだ。

out cold:気絶している

IA:Well God knows, she’s used to that. There’s a back door. Better check it, Dr Watson.
では、彼女がそれに慣れてるのは間違いないわ。裏口があるわ。チェックした方がいいわ、ワトスン先生。

God knows:間違いない、確かだ。

JW:Sure.
わかった。

SH:You’re very calm. Well, your booby trap did just kill a man.
君はとても落ち着いているな。だが、君のワナで人が一人死んだばかりだぞ。


IA:He would have killed me. It was self-defence in advance.
彼は私を殺すところだったのよ。あれは正当防衛、前もってのね。

ぶすり!

SH:What… what is that? What…
何?それは何だ?何だ・・・

IA:Give it to me. Now, give it to me.
それを私に渡しなさい。さあ、それを渡しなさい。

SH:No.
ダメだ。

IA:Give it to me.
それを渡すのよ。

SH:Ah! No.
うわ、ダメだ。

IA:Oh, for goodness’ sake! Drop it! I said drop it! Ah, thank you dear. Now, tell that sweet little posh thing the pictures are safe with me. They’re not for blackmail, just for insurance. Besides, I might want to see you again. Oh, no, no, no, no, no, no, no. It’s been a pleasure, don’t spoil it. This is how I want you to remember me, the woman who beat you. Goodnight, Mr Sherlock Holmes.
まぁ、面倒な人ね!それを手放しなさい!それを手放しなさいといっているのよ。ああ、ありがとう。じゃあ、ステキなちいさな上品なものに、あの写真は私が持っていれば安全だと伝えて。あれは、脅迫のためのものじゃないわ。ただの保険。それから、またあなたに会いたくなると思うわ。まぁ、だめだめだめだめ。楽しかったわ。だめにしないでね。これが私があなたに私を覚えておいて欲しい方法なの(=私はあなたにこんな風に覚えておいて欲しいの)あなたを打ち負かした女としてね。おやすみなさい。シャーロックホームズさん。

何をダメにする?「お楽しみ」を?

JW:Jesus! What are you doing?
なんてことを!何をしてる?

IA:He’ll sleep for a few hours. Make sure he doesn’t choke on his own vomit, it makes for a very unattractive corpse.
彼はこれから数時間眠るわ。覚えといて、彼が自分の嘔吐物で窒息しないように。魅力のない死体になってしまうわ。

JW:What’s this? What have you given him? Sherlock?
これは何だ?彼に何を与えた?シャーロック?

IA:He’ll be fine. I’ve used it on loads of my friends.
彼は大丈夫になるわ。私はこれをたくさんの友人に使ってきたから。

loads of:たくさんの;多量の

JW:Sherlock, can you hear me?
シャーロック、聞こえるか?

IA:You know, I was wrong about him. He did know where to look.
ねえ、私彼のことを見くびってたわ。彼はどこを見るべきか知っていた。

JW:For what? What are you talking about?
何の話だ?何のことを話してる?

IA:The key-code to my safe.
あのキーコードよ。私の金庫の。

JW:What was it?
何だったんだ?

IA:Shall I tell him? My measurements.
彼に話しましょうか?わたしのサイズ。

アイリーン消える

IA:Got it!
分かったわ!

SH:

IA:(SHUSHING) No, don’t get up. I’ll do the talking. So the car’s about to backfire and the hiker, he’s staring at the sky. No, you said he could be watching birds, but he wasn’t, was he? He was watching another kind of flying thing. The car backfires and the hiker turns to look. Which was his big mistake. By the time the driver looks up, the hiker is already dead. What he doesn’t see is what killed him, because it’s already being washed downstream. An accomplished sportsman recently returned from foreign travel with a boomerang. You got that from one look? Definitely the new sexy.
だめ、起き上がらないで。私が話すわ。
それで、車は今にもバックファイアを起こそうとしていて、ハイカー、彼は空を見つめていた。いいえ、あなたは鳥を見ていたのかもって言ったけれど、でも彼は違った、そうでしょ?彼は別の飛んでいる物体を見てたの。車はバックファイアを起こす、そしてハイカーは振り返って見る。それが彼の大きな間違いだった。運転手が顔を上げて見たときには、彼は既に死んでいた。彼が見なかったものが彼を殺したものだったの。なぜならそれは既に下流の方へと洗われていたから。熟練したスポーツマンが、最近外国旅行からブーメランを持ち帰った。あなたは一目で分かったの?間違いなく新しいセクシーね。

downstream:下流の
accomplished:堪能な、熟練した


SH:I… I…
僕は・・・僕は・・・

IA:Hush now, it’s OK. I’m only returning your coat.
おやすみなさい。大丈夫よ。私はただあなたのコートを返しに来ただけなの。


(221B)
SH:John? John!
ジョン?ジョン!
JW:You OK?
大丈夫か?


SH:How did I get here?

どうやってここまで帰ってきたんだ?

JW:Well, I don’t suppose you remember much, you weren’t making a lot of sense. Oh, I should warn you, I think Lestrade filmed you on his phone.
そうだな、お前はそんなに覚えてないだろうな。支離滅裂だったぜ。ああ、そうだ、お前に警告しとかなきゃ。レストラードがケータイで動画を撮ってたと思うよ。

SH:Where is she?
彼女はどこだ?

JW:Where’s who?
誰がどこだって?

SH:The woman, that woman.

女だ。あの女。

JW:What woman?
どの女?

SH:The woman! The woman woman!
あの女だ!あの女、、女!

JW:Oh, Irene Adler? She got away, no one saw her. She wasn’t here, Sherlock. What are you…
What? No, no, no. No. Back to bed. You’ll be fine in the morning. Just sleep.

ああ、アイリーンアドラーか?彼女は去ったよ。誰も見たものはない。ここにはいないよ。シャーロック。何をしてる・・・
なんだ?ダメダメダメダメ、ベッドに戻るんだ。朝には元気になってるよ。とにかく寝ろ。



SH:Of course I’ll be fine, I am fine. I’m absolutely fine.

もちろん僕は元気になるさ。今だって平気だ。完璧に大丈夫だ。

JW:Yes, you’re great. Now, I’ll be next door if you need me.
そうだな、お前はすごいよ。じゃ、俺は隣にいるから、何か俺にして欲しいときは・・。

SH:Why would I need you?
なんで君のことが必要になったりする?


JW:No reason at all.

全くないよな。

(メール) Till the next time, Mr. Holmes
またの機会まで。ホームズさん。

SHERLOCKで英語 ベルグレービアの醜聞 -9 バチカンのカメオ事件

2013年03月17日 |   └─和訳「ベルグレービアの醜聞」




<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。




SH:Hmm. You should always use gloves with these things, you know. Heaviest oil deposit is always on the first key used. That’s quite clearly a three, but after that the sequence is almost
impossible to read. I see from the make that it’s a six-digit code. It can’t be your birthday, no disrespect,but clearly you were born in the ‘80s and 8’s barely used, so…


ふーん、こういうことをするときには常に手袋をはめるべきだな。一番重い油の付着物が必ず最初のキーに残っている。それは間違いなく3だ。しかしその後は数字の順番はほとんど判読不可能だ。この金庫の型から見るに6桁のコードだ。君の誕生日のはずはない。君を悪くいうつもりはないが、あきらかに80年代生まれで、8はほとんど使われていない。だから・・・


deposit:デポジット、沈澱物,付着物.
make:ブランド、型番
sequence:順序、結果、シーケンス、数列
no disrespect but:悪く言うのではないが、~ をけなすわけじゃないが



IA:I’d tell you the code right now, but you know what? I already have. Think.
今すぐコードを教えてあげてもいいけど、でも、知ってる?私はもう既に教えてあげたのよ。

AMERICAN:Hands behind your head, on the floor, keep it still!
両手を頭の後ろに、そして床に、動くな!

JW:Sorry, Sherlock.
すまん、シャーロック。

AMERICAN:Miss Adler, on the floor!
アドラーさん、床に!

SH:Don’t you want me on the floor too?
僕も床に伏したほうがいいのかな?

AMERICAN:No, sir, I want you to open the safe.
いや、あんたには金庫を開けてもらいたい。

SH:American, interesting. Why would you care?
アメリカ人、面白い。なぜお前たちが気にするんだ?

AMERICAN:Sir, the safe, now, please.
金庫だ、今すぐに、やってくれ。

SH:I don’t know the code.
コードを知らないんだ。


AMERICAN:We’ve been listening, she said she told you.

聞いていたぜ。彼女はあんたに教えたと言った。


SH:Well, if you’ve been listening, you’ll know she didn’t.

そうか、もし聞いていたんなら、彼女が教えなかったのも知ってるだろう。

AMERICAN:I’m assuming I missed something. From your reputation, I’m assuming you didn’t Mr.Holmes.
多分、何か聞き漏らしたんだろう。あんたの評判からすると、あんたは聞き漏らしていないと思うが、ホームズさん。

JW:For God’s sake, she’s the one who knows the code, ask her!
なんだよ、彼女がコードを知っている人間だ。彼女に聞け!

AMERICAN:  Yes, sir, she also knows the code that automatically calls the police and sets off the burglar alarm. I’ve learned not to trust this woman.
そうだな。彼女はまたこのことも知ってる。自動的に警察に電話して、防犯ベルを鳴らすコードもね。この女のことは信用しないようにと学んできた。


set off:爆発させる、ベルを鳴らす


IA:Mr Holmes doesn’t…
ホームズさんは知らない・・・

AMERICAN: Shut up! One more word out of you, just one, and I will decorate that wall with the insides of your head. That, for me, will not be hardship. Mr Archer, at the count of three, shoot DrWatson.
だまれ!
あと一言でもしゃべったら、一言でも、あの壁をお前らの頭の中身で飾ってやるからな。それは、俺にとっちゃわけないことだ。アーチャー君、3まで数えたところで、ドクターワトスンを撃て。

JW:What?
なんだと?

SH:I don’t know the code.
コードは知らない。

AMERICAN:One.
ひとーつ

SH:I don’t know the code. She didn’t tell me, I don’t know it!
コードは知らないんだ。彼女は教えなかった。僕は知らないんだ!

AMERICAN:I’m prepared to believe you, any second now. Three.
俺には信用する用意があるぜ、今すぐにでも。さーん。

SH:No, stop!
だめだ、やめろ!


(コード 322434 とうちこむ。ロックが外れる)

AMERICAN:Thank you Mr Holmes. Open it, please.
どうも、ホームズさん。どうぞ、開けてくれ。

SH:Vatican cameos!
Do you mind?

バチカンのカメオ!
かまわない?

IA:Not at all.
全然。

JW:He’s dead.
彼は死んでる。

IA:Thank you. You were very observant.
ありがとう。あなたはとても目聡いのね。

observant:よく見ている、注意深い、目聡い

JW:Observant?
目聡い?

IA:I’m flattered.
嬉しいわ。

SH:Don’t be.
やめろ。

JW:Flattered
嬉しい?

SH:There’ll be more of them, they’ll be keeping an eye on the building.
まだ仲間がいるだろう、建物を見張っているかも。

JW:We should call the police.
警察を呼ぶべきだ。

SH:Yes. On their way.
そうだ。(バンバンバン!)今向かっていることろだ。

JW:For God’s sake!
何だよ!

SH:Oh, shut up, it’s quick. Check the rest of the house, see how they got in. Well, that’s the knighthood in the bag.
黙れよ。速いんだ。(=手間なしだ)建物のほかのところもチェックしろ、どうやって奴らが侵入したか調べるんだ。よし、これで爵位は手に入ったも同然。

in the bag:確定して, 保証されて

IA:Oh, and that’s mine.
まぁ。それは私のものよ。

SH:All the photographs are on here, I presume?
全ての写真がここにあると思って間違いないな。

IA:I have copies, of course.
コピーも持ってるわ、もちろん。

SH:No, you don’t. You’ll have permanently disabled any kind of uplink or connection.
Unless the contents of this phone are probably unique, you wouldn’t be able to sell them.

いや、コピーは持ってない。君は永久にどんな種類のアップリンクや接続も不可能にしておく。この電話の中身が唯一無二でないならば、売ることはできないだろう。


IA:Who said I’m selling?

私が売るつもりだなんて誰が言ったの?

SH:Well, why would they be interested? Whatever’s on the phone, it’s clearly not just photographs.
そうか、ではなぜ奴やが興味を持ったんだ?その電話に何があるにせよ、それは明らかに写真だけということはない。

IA:That camera phone is my life, Mr Holmes. I die before you take it. It’s my protection.
そのカメラフォンは私の命なの。ホームズさん。私は死ぬわ」あなたがそれを取り上げる前に私は死ぬわ。
それは私のお守りなの。
JW:Sherlock.
シャーロック

SH:It was.
お守りだった。だ。

SHERLOCKで英語 ベルグレービアの醜聞-8 hope you don’t have a baby in here

2013年03月16日 |   └─和訳「ベルグレービアの醜聞」
いよいよ靴だけ履いたアイリーン登場です。
目のやり場が・・・。


<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。





IA:Hello, sorry to hear that you’ve been hurt. I don’t think Kate caught your name.
こんにちは。お怪我なさったそうで、お気の毒ですわ。ケイトはお名前を伺ってなかったと思いますが。

SH:I’m so sorry, I’m…
申し訳ありません。私は・・・

IA:Oh, it’s always hard to remember an alias when you’ve had a fright. Isn’t it? There now, we’re both defrocked. Mr Sherlock Holmes.
まぁ、いつだって偽名を思い出すのは大変ですよね、ひどく驚いたりすると。でしょう?ではこれで、私たち二人とも、聖服を脱ぎましたね。シャーロックホームズさん。

defrock:聖服を脱がせる; 聖職を奪う.

SH:Miss Adler, I presume?
アドラーさん、ですね?

IA:Look at those cheekbones. I could cut myself slapping that face. Would you like me to try?
この頬骨を見て。平手打ちしたら手のほうが切れそうだわ。試してみてもよろしくて?

slap:平手でぴしゃりと打つ


JW:Right, this should do it. I’ve missed something, haven’t I?
よしと、これで間に合うはずだ。何か見逃したのかな?

IA:Please, sit down. Or if you’d like some tea, I can call the maid.
どうぞおかけになって。それとももしお茶がよろしいなら、メイドを呼びますわ。

SH:I had some at the Palace.
宮殿で飲んできた。

IA:I know.
知ってます。

SH:Clearly.
明白だな。


JW:I had a tea, too, at the Palace. If anyone’s interested.

私もいただいてきました。宮殿で。もしどなたか興味があれば。(=ちなみに)

Two Day Shirt
Electric not blade
Date tonight
Hasn’t phoned sister
New tooth brush
Night out with Stamford


2日着てるシャツ
電気シェーバー、かみそりじゃない
今夜デート
姉に電話してない
新しい歯ブラシ
スタンフォードと夜遊び


IA:Do you know the big problem with a disguise, Mr Holmes? However hard to try, it’s always a self-portrait.
変装することの大きな問題点をご存知かしら?ホームズさん。どんなに一生懸命やっても、つねに自画像なのよ。


SH:You think I’m a vicar with a bleeding face?

君は僕が顔から血を流している牧師に見えると思うか?

vicar:教区牧師

IA:No, I think you’re damaged, delusional and believe in a higher powers. In your case, it’s yourself. Hmm, and somebody loves you. If I had to punch that face, I’d avoid your nose and teeth too.
いいえ。私には、傷ついた、そして大いなる力の存在を信じている妄想家にみえるわ。あなたの場合は、あなた自身。ふうん、そして誰かがあなたを愛してるわね。私がその顔を殴らなければならないとしても鼻と歯は避けると思うわ。

delusional:妄想の, 錯覚の


JW:Could you put something on, please? Er, anything at all, a napkin?
何か身に着けてもらえませんか?ええと、何でもいいですから。ナプキンは(いかがですか)?

IA:Why? Are you feeling exposed?
なぜ?あなたが丸見えだと感じてる?

exposed:危険にさらされた、むき出しの、丸見えの

SH:I don’t think John knows where to look.
ジョンはどこを見ればいいか分からないんだ。(=目のやり場に困ってるんだ)


IA:No, I think he knows exactly where. I’m not sure about you.

いいえ。彼はどこを見たらいいのか、正確に分かっているわ。あなたのほうはどうか分からないけれど。


SH:If I want to look at naked woman, I borrow John’s laptop.

もし僕が女の裸を見たいなら、ジョンのパソコンを借りる。

JW:You do borrow my laptop.
実際に借りてる。

SH:I confiscate it.
僕はそれを押収する(=僕がしてるのは押収だ。)


confiscate:没収、押収



IA:Well, never mind, we’ve got better things to talk about. Now, tell me, I need to know. How was it done?

じゃあ、気になさらないで。もっとほかにお話しするのにいいことがあるわ。では、教えてくださる?知りたいのよ。あれはどうやったのかしら。

SH:What?
何のことだ?

IA:The hiker with the bashed-in head, how was he killed?
頭を殴打されたハイカーの件。どうやって彼は殺されたのかしら?

bash in:たたいてめり込ませる


SH:That’s not why I’m here.

僕はそのことのためにここにいるんじゃない。


IA:No, no, no, you’re here for the photographs, but that’s never going to happen. And since we’re here just chatting anyway…

その通り。あなたは、写真のためにこちらへ来ている。でも、それは無理。(直訳:そのことは決して起こりません)ですから、私たちおしゃべりでもしませんこと。


JW:That story’s not been on the news yet, how do you know about it?

その事件はまだニュースになっていないはずだ。どうやって知ったんです?

IA:I know one of the policemen. Well, I know what he likes.
警官の知り合いがいるんです。そう、私は彼の好みを知っているから。

JW:Oh. And you like policemen?
ああ、君は警官が好きなんだね?

IA:I like detective stories. And detectives. Brainy’s the new sexy.
探偵小説が好きなの。探偵も。頭がいいって新しいセクシーだわ。

Brainy:頭がいい。聡明な

SH:Position of the car… Uh, the position of the car relative to the hiker at the time of the backfire, that and the fact that the death blow was to the back of the head, that’s all you need to know.
車の位置..(どもる)あー、車の位置がハイカーに関係している、バックファイアーの瞬間のね。それと、致命傷が後頭部にあるという事実、それらが知るべきことの全てだ(=それだけ知れば分かる)

IA:OK, tell me, how was he murdered?
そう、では教えてくださる?彼はどうやって殺されたのか。

SH:He wasn’t.
殺されていない。

IA:You don’t think it was murder.
それが殺人ではなかったとお考えなの?

SH:I know it wasn’t.
殺人でなかったと知っている。

IA:How?
どうやって?


SH: The same way that I know the victim was an excellent sportsman, recently returned from foreign travel and the photographs I’m looking for are in this room.

同じ方法で。被害者は優秀なスポーツマンで、最近海外旅行から帰ってきたということを知るのと僕の探している例の写真がこの部屋にあるということを知るのと。

=僕は、被害者は優秀なスポーツマンで、最近海外旅行から帰ってきたことを僕は知っているが、僕の探している例の写真がこの部屋にあるということも、それと同じ方法で知っている。

IA:OK, but how?
わかったわ。でもどうやって?

SH:So, they are in this room. Thank you. John, man the door. Let no one in.
それじゃ、この部屋にあるんだな。ありがとう。ジョン、ドアを守れ。誰も入れるな。

man:任務・防御のため人を配置する.


SH:Two men alone in the countryside, several yards apart and one car.
二人の男が、二人っきりで田舎にいた、数ヤード離れて、そして一台の車。

IA:Oh, I… I thought you were looking for the photos now.
まぁ、私・・てっきりあなたは写真を探してるんだと思ってたわ。

SH: No, no, looking takes ages, I’m just going to find them but you’re moderately clever and we’ve got moment, so let’s pass the time. Two men, a car and nobody else. Driver’s trying to fix his
engine. Getting nowhere. And the hiker is taking a moment, looking at the sky. Watching the birds? Any moment now, something’s going to happen. What?

いやいや、探すには時間がかかる。写真はすぐに探し始めるが、しかし君はまあまあ賢いし、時間はある、では少し時間をつぶそう。二人の男、一台の車、そしてほかには誰もいない。運転手はエンジンを直そうとしていた。どこにもたどり着かない(=直る見込みが無かった?)そして、ハイカーは少しの間空を眺めていた。鳥を見ていたのか?そしてそのとき今にも何かが起きようとしていた。何だ?

moderately:まあまあ
pass the time:つれづれを慰める
take a moment:少し時間を置く
Any moment now:今にも


IA:The hiker’s going to die.
ハイカーが死ぬ。

SH:No, that’s the result. What’s going to happen?
ちがう。それは結果だ。何が起きようとしていた?

IA:I don’t understand.
分からないわ。

SH:Oh, well, try to.
おやおや、考えてみろ。

IA:Why?
なぜ?

SH:Because you cater to the whims of the pathetic and take your clothes off to make an impression. Stop boring me and think. It’s the new sexy.
なぜなら、君は哀れな気まぐれを満たして、そして服を脱いで印象付けようとする。僕を退屈させるのはやめろ、そして考えろ。それが新しいセクシーだ。

cater:調達する、満たす
whim:気まぐれ,でき心.
pathetic:(かわいそうなほど)下手な、哀れな


※you cater to the whims and take your clothes off という構造?ここ難しいです。

IA:The car is going to backfire.
車がバックファイアーを起こそうとしてる。

SH:There’s going to be a loud noise.
大きな音がする。

IA:So what?
だから何?


SH:Oh, noises are important. Noises can tell you everything. For instance

ああ、音は重要だ。音が全てを語ってくれる。たとえば・・

For instance:たとえば

(火災報知機が鳴る)

SH:Thank you. On hearing a smoke alarm, a mother would look towards her child.Amazing how fire exposes our priorities. I really hope you don’t have a baby in here. All right, John, you can turn it off now. I said you can turn it off now.
ありがとう。火災報知機が鳴るとき、母親なら子供のほうを見るだろう。火事が我々の優先順位を暴露するさまは驚きに値するな。僕は実際この中に君が赤ん坊を入れていないことを願うよ。よし、ジョン、もうスイッチを切っていいぞ。もうスイッチを切っていいといってるだろ。


JW:Give me a minute. Thank you.
ちょっと待ってくれ。(銃を突きつけられて)ありがとう。

SHERLOCKで英語 ベルグレービアの醜聞-7 戦闘服

2013年03月14日 |   └─和訳「ベルグレービアの醜聞」
いよいよ、アイリーンのところへ乗り込んで行くシャーロックとジョン。
シャーロック側とアイリーン側のシンメトリーな構成が素晴らしい部分です。
「ボヘミアの醜聞」ではまず馬丁に扮して偵察に行き、更に聖職者に変装して乗り込むのですが、今回は馬丁部分はカットですね。



<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。




(タクシー)
JW:OK, the smoking, how did you know?
それでだ、その喫煙の件だけど、どうやって知ったんだ?

SH:The evidence was right under your nose, John, as ever you see but do not observe.
証拠は君の鼻先にちゃんとあったよ、ジョン。相変わらず君は見てはいるのに観察してないんだ。

JW:Observe what?
観察って何を?

SH:The ashtray.
灰皿さ。

※見ているのに観察していない。これもたしか「ボヘミアの醜聞」にありましたね。ベーカー街221Bの階段の数が何段あるかとか。そんなん知るかっつーの!とワトスンは思ったことでしょう。
「You see, but you do not observe.」



(アイリーン宅)
IA:Kate? We’re going to have a visitor. I’ll need a bit of time to get ready.
ケイト、これから来客があるわ。仕度にちょっと時間がかかるわよ。

KATE: A long time?
長くかかりますか?

IA:Hmm, ages.
そうね、うんとかかるわね。


(221B)

JW:What are you doing?
何をやってるんだ?

SH:I’m going into battle, John, I need the right armour. No.
これから戦いに行くんだ。ふさわしい甲冑が必要だ。ちがう。

armour:鎧兜

(アイリーン宅)
IA:No.
ちがうわ。

KATE: Works for me.
私には十分素敵です。

IA:Everything works on you.
あなたには何だって素敵に見えるのよ。

※ここのwork は 服が服としてその目的を果たせる というようなことなんでしょうね。ところでworks for と works on ってちがうのかしら?

(タクシー)
JW:So, what’s the plan?
それで、どういう計画なんだ?

SH:We know her address.
我々には彼女の住所がわかっている。

JW:We just ring her doorbell?

彼女の家のドアベルを押すってこと?(=玄関から訪問するのか?)

SH:Exactly. Just here, please.
その通りだ。(運転手に)ここで停めてください。

JW:You didn’t even change your clothes.
お前、服だって着替えてないだろ。

SH:Then it’s time to add a splash of colour.
では、そろそろ、いろどりを加えるとしよう。

※splash of colour は色を散らすというような意味合いですよね。

(路地)
JW:Are we here?
ここでいいのか?

SH:Two streets away, but this will do.
2つ向うの通りだが、ここで十分だろう。

JW:For what?
何が(十分だって)?


SH:Punch me in the face.

僕の顔を殴れ。

(アイリーン宅)
KATE:Shade?
色合いは?

Shade:影、陰影、濃淡、色合い


IA:Blood.
血の色。


(路地)
JW:Punch you?
殴れって?

SH:Yes, punch me in the face. Didn’t you hear me?
そうだ。顔を殴れ。聞こえなかったのか?

JW:I always hear “punch me in the face” when you’re speaking, but it’s usually sub-text.
俺はいつも「顔を殴ってくれ」って聞こえてるよ。お前がしゃべってるとき、でもそれはいつもなら「言外に」だけどな。

SH:Oh, for God’s sakes!
ごちゃごちゃと・・うるさいな。(といってジョンを殴る)

JW:Oh! Ow!
(ジョン殴り返す)

SH:Thank you, that was, that was… OK, I think we’re done now, John.
ありがとう。それで、それで...十分だ。ここまでにしよう。ジョン。

JW:You want to remember, Sherlock, I was a soldier. I killed people.
お前は覚えておいたほうがいいぞ、シャーロック、俺は兵士だったんだ。人も殺した。

SH:You were a doctor!
医者だったろ!

JW:I had bad days!
ついてない日もあった。


(アイリーン宅)
KATE:What are you going to wear?
何を着るんですか?

IA:My battledress.
私の戦闘服を。

KATE:Ooh, lucky boy.
まぁ、ついてる坊やだわ。


ピンポーン

KATE: Hello?

はい?

SH:Oh, um, sorry to disturb you. Um, I’ve just been attacked. Um, and I think they, they took my wallet and, um, and my phone. Um, please, could you help me?
あの、すみません。お邪魔して。あの、私、たった今襲われて、あの、それで、私は彼らに、彼らに財布を取られて・・そしてあの・・携帯も盗られて、あの、どうか、助けてもらえませんか?

KATE:I can phone the police if you want?
よろしければ警察に電話しましょうか?

SH:Thank you, thank you. Could you please? Er, would you mind if I just waited here, just until they come? Thank you, thank you so much. Thank you. Oh.
ありがとう、ありがとう。お願いできますか?それで、あの、もしよろしければ、こちらで待たせていただいても、警察が来るまでの間、いいですか?ありがとうございます。ほんとうにありがとうございます。どうも。


JW:I saw it all happen. It’s OK, I’m a doctor. Now, have you got a first aid kit?
私は起こったことを全部見ていました。だいじょうぶです。私は医者です。では、救急箱をお持ちでしょうか?

KATE:In the kitchen. Please.
台所にあります。どぞこちらへ。

JW:Thank you.
どうも。

SH:Oh, thank you.
ああ、ありがとうございます。





さて、救急箱が台所にあるんですね。うちは洗面所にあります。

シンメトリーな構成
・戦闘服をあれこれえらぶ
・二人ともある意味素のままを戦闘服とする
・彩りとして「血」を加える。シャーロックは殴り傷、アイリーンは血の色の口紅。


吹き替えで「add a splash of colour」の部分が「カラー(襟 collar)をつける」となっていました。日本の視聴者にとっては「襟」をつけるのが「聖職者」の変装だとわからない人もいるでしょうし、ましてや正典を知らなければ、なんのことだかかわからなくなるでしょうから、この訳も親切だったのかもしれません。
脚本に「色」「と「襟」をかける意図もあったのかもしれません。

事実、殴られて血の彩をするのとカラーをつけるのはどちらもこの台詞のあとにシャーロックがやってることなので。

SHERLOCKで英語 ベルグレービアの醜聞-6 ハリーへの推理

2013年03月12日 |   └─和訳「ベルグレービアの醜聞」
宮殿の最後のシーンです。
ここも英語がハイレベルで(?)わかりにくいです。
むずかしー。



<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。



HARRY:Can you help us, Mr Holmes?
手を貸していただけるかな?ホームズ君?

SH:How?
どうやって?

HARRY:Will you take the case?
事件を引き受けてくれるかね?

SH:What case? Pay her, now and in full. As Miss Adler remarks in her masthead, know when you are beaten.
何の事件ですか?彼女に金を払うことだ。今すぐに全額を。ミス・アドラーが彼女の(ウェブサイトの?)発行人欄で言っているように、「うちのめされたと思い知れ」

masthead:マストの先端、新聞または雑誌のタイトル、発行人欄

※know when you ~~ 決まり文句っぽいニオイがしますが、どういうことかな?


MH:She doesn’t want anything. She got in touch, she informed us that the photographs existed, she indicated that she had no intention to use them to extort either money or favour.
彼女は何も欲しがっていない。連絡を取ってきて、あの写真の存在を我々に伝え、あの写真を使って、金や他のゆすりをする意図はないと示した。

indicate:示す
intention:意図、意思
extort:ゆすりとる


SH:Oh, a power play. A power play with the most powerful family in Britain. Now, that is a dominatrix. Ooh, this is getting rather fun, isn’t it?
ああ、パワープレーか。イギリスで最も力を持つ家族に対するパワープレー。それでこそ「女王様」だ。面白くなってきたぞ。だろ?


JW:Sherlock.

シャーロック。

※ジョンがたしなめます。

SH:Where is she?
彼女はどこにいる?

MH:Uh, in London, currently. She’s staying…

ああ、ロンドンだ、今は。彼女の滞在先は・・・

SH:Text me the details. I’ll be in touch by the end of the day.
詳細はメールをくれ。今日中に連絡する。

HARRY:Do you really think you’ll have news by then?
それまでに何か進展が得られると本当に思っているのかな?

SH:No, I think I’ll have the photographs.
いいえ。僕はその写真が得られると思っていますよ。

HARRY:One can only hope you’re as good as you seem to think.

君が考えているとおりに実際に優秀であることを、期待するしかないな。


※One can only~~ というのは、one(人)は~~するしかない。という意味のようです。中国語で言うと只好~ですかね。

Dog Lover
Horse Rider
Public School
Early Riser
Left Side Of Bed
Non-Smoker
Father
Half Welsh
Keen Reader
Tea Drinker


犬好き
馬に乗る
パブリックスクール出身
早起き
ベッドの左側に寝る
タバコは吸わない
父親
親のどちらかがウェールズ人
熱心な読書家
紅茶好き


SH:I’ll need some equipment, of course.

少し必要なものがある、もちろん。

equipment:設備、小物、備品

MH:Anything you require, I’ll have it sent over.
何でもお前の要求するものを届けよう。

SH:Can I have a box of matches?
マッチをいただけますか?

HARRY:I’m sorry?
何だって?

SH:Or your cigarette lighter, either will do.
それか、あなたのライターでも、どちらでもいいんですが。

HARRY:I don’t smoke.
私はタバコは吸わないんだ。

SH:No, I know you don’t, but your employer does.
そうですね。あなたが吸わないのは知っています。しかし、あなたの雇い主は吸います。

HARRY:We have kept a lot of people successfully in the dark about this little fact, Mr Holmes.
我々は多くの人々に対して、成功裡に隠し続けてきたんだ。この小さな事実をね。ホームズ君。

SH:I’m not the Commonwealth.
僕はコモンウェルスじゃないので。

the Commonwealth:共和国、国民、英連邦

※ここでシャーロックはなぜ、自分はthe Commonwealth ではないというんでしょうね?どういう意味なんでしょう?


JW:And that’s as modest as he gets. Pleasure to meet you.
そして、それは彼が持っているのと同じくらい優しいんですよ。
お会いできてよかったです。


as modest as この形ははるか昔に習った 「A is as B(形容詞の原級) as C」AはCと同じくらいBだ。という形だと思うのですけど、そのまま「それは彼が持ってるのと同じくらい優しい。」と訳しては意味がとりにくいですね。

うーん。as modest as he gets はas modest as he can とは言い換えられないのかな?

つまり「彼のできる範囲の中では優しいんです」

上のハリーさんの台詞「 as good as you seem to think」も同じ形ですよね。
上記のは「君が(君自身について)考えているのと同じくたらい君が優秀である」ということで、こなれた日本語にすると「君の自信のとおりに」とでも言うのかな?


SH:Laters!
ではまた!

Laters:(slang) see you later; an expression used at parting.


文法的なところでいろいろ引っかかってしまいましたが、マッチ云々のくだりは、ハリーさんに実力を疑われて、むっとしたチャーロックが推理をひけらかしたとみてよいのでしょうね。
うふふ。

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