今年の夏はなんだか台湾ミュージシャンなどの来日イベントが多い気がします。
よきかなよきかな。
陳昇が来ないのはもうあきらめてるからいいんだモーン・・。
で、この蘇打緑~ソーダグリーン。
いつの間にか台湾のみならず中華圏で押しも押されぬ大人気バンドに成長していますね。7年ぶりに日本でライブをやるんだそうです。ちっとも知らなかったのですが、お友達に「チケットが余っちゃったので行かない?」と誘われて行ってきました。
蘇打緑のライブを見るのは2回目。
1回目は
台湾高雄の倉庫ライブでした。
オールスタンディングで、会場前からずっと並んで疲れ果てて、ほとんど立ってられずに後ろで座り込んでた記憶が‥‥。
もうスタンディングはむり・・・。
でも今回は椅子がきっとあるよとのことで、出かけましたよ。
蘇打緑のCDは一枚も持っておらず、曲もほとんど知らない状態ではありますが。
そんな人間でも楽しませることができれば、彼らの音楽は本物ってことでしょう、なんて上から目線で語っちゃってますが(笑)
行ってきました。
会場は品川プリンスステラホール。
プリンスシネマとかEPSON水族館とかあるあたりのようです。
平日なのに6時開場6時半開演なんて勤め人にはつらいスケジュール。
なんでこんな変な時間にしたのかしら?
遠方から来る人たちが帰りの時間が大丈夫なように?
よくわかりません。
仕事を何とかやりくりして6時前に会場に行ってみると、もうたくさんの人が並んでいました。
そうです、自由席なんです。
なんで自由席なんかにするのかな?
転売を避けるためかな?
一応、整理番号がチケットに入ってるのでその番号順に入場なのですが、開場に間に合わなかった人は後ろの席になるというわけですね。でもまぁ、連れが先に来てれば席はとっておいてもらえたみたいですが。
まわりは圧倒的に外国人です。
中国語ばかりが聞こえます。
そりゃそうですよね。
むこうならもうアリーナクラスのバンドですから、こういう小さなハコで見られるなんて!ついでに日本で買い物もしちゃおう~、ラーメンも食べるぞ!みたいな感じで来ますよね。わかる、その気持ち!
そういえば、7年前の来日ライブは渋谷のLamamaというライブハウスだったのですが、「へ~あんなところでやるんだぁ」と思ったものです。あそこで見られるんならファンは幸せだよね~とその時も思ったのを覚えてます。わたしはもう7年前には台湾関連といえども陳昇以外のことに対して情熱が無くなってて、見に行ってないのですが…。
入り口。
カメラチェックもありました。
ここは日本。当然撮影録画禁止です。
外のポスターだけパチリ。
終演後に撮りました。
ライブの模様は、きっとあちこちのファンが書いてネットにアップすることでしょうから、私も思い出のトレースにはそちらを読めばいいとも思いますが。
少しばかり私なりの感想を書いておこう。
まず、
彼らの音楽&うた
これはなかなか素晴らしい。
知ってる曲が一つもなくても、ヴォーカルの声に引っ張られる。
喉が強そうだ。
とてもユニークな歌唱法で好みではないのだけど、引き込まれる。
特にバラード調の曲はなおのこと聴かせる。
エフェクトのかかり方が機械っぽいのは好みじゃなかった。
もう少し普通に聴きたかったけど、あれがいいというファンも多いのかも。
アンコールを別にするとすべての曲の歌詞が後ろのスクリーンに映し出されていました。
ビバ!!表意文字!!
歌で聴いてるだけじゃ100%聞き取れないけど、歌詞があれば少し意味が取れるし、知らない曲でも十分楽しめました。
後から歌はほとんどがヴォーカルの青峰くんが作ってると知りましたが、彼の書く詞は独特の世界がありますね。
詩人なんだな~と思いました。
バンドブームの中1~2を争う人気バンドになっている理由がわかるような気がします。
バンド
ヴォーカルのほか、ギターが3本、ベース1、ドラム1、鍵盤+バイオリン+ダンス1という7人編成。
鍵盤+バイオリン+ダンスを担当していた彼がとても魅力的で、ステー字パフォーマンスも楽しかった。
芸達者な人だな~。そういえば、蘇打緑の大ファンの友人も彼のことを何か言ってた気がする(が、興味がなかったのでその時は聞き流していた模様・・・)
バンド全体が仲がいい印象。
息がぴったりという感じだった。
一度もいじられず、また一人だけ紹介されていたギタリストはもしかするとサポートなのかな?
MC
始めのうちこそ、日本語で少し話したりしてたけど、「どうせここにいる人みんな中国語わかるよね?日本人でも勉強してるよね?」ということで98%が中国語で進んでいった。
勿論よくわからず。断片的にはわかったけど‥…。
「日本の方いますか~?」と声をかけられるとかなりの手が上がっていたものの、「ほんとに?」とあまり信じていない様子のメンバー。
よくある中華圏の芸能人の世界ツアーの位置づけなのかな?
日本在住のチャイニーズのためのコンサート、で現地人はあまり想定していないという。
少しもったいないんじゃないかなとは思ったけど、そこにはまり期待しないでおこう。
特に今は日本人の側がものすごく内向きになってるしね。
そんなわけであまり聞き取れなかったMCでしたが、青峰くんの人のよさ(かなり毒はあるけど)が伝わる楽しいものでした。「アンコールはメンバーは後ろで着替えたりする時間が必要だから、あまり早く叫ばれてもすぐにはいけないから90数えてから叫んでね」みたいな話して「アンコールの段取りを自分でする歌手ってどうなの?」と自分でつっこんでました。
それと時々はさまれる日本語の単語もなかなかキュートで、あれにころっと来るファンも多いと思われました。
日本ならではの企画
日本の曲を3曲歌いました。
一つは中島美嘉の「雪の花」
そして、最近台北公演をやった椎名林檎の「歌舞伎町の女王」「浴室」。
どれも女性歌手の歌ってところが面白い。
日本語の発音もきれいで、やっぱりいい歌手は耳がいいのねと思う。
こういう歌はやっぱり来日公演ならではでしょうね。
楽しいです。
それともう一つ東京公演ならではだった曲。
おそらく本人たちの曲ではないのでしょう、歌う前に青峰くんが曲の説明を始めました。
「一人のチャイナガールが東京に来たばかりの頃、日本語はよくわからなくて、でもおなかが空いたから一軒の食堂に入ったんだ。店員さんがメニューを持ってきたけど読めないし、何を頼んでいいかわからない。そうしたらその店員さんが急に中国語で話し始めたんだ・・・・ここにも故郷を離れて日本で生活してる人がいるんじゃないかな?その人たちのために歌います」
で、歌った歌がとてもいい曲でした。
メロディーも印象的な中国風の曲で気になったので、帰ってきて調べました。
艾敬アイジンの 「東京餐館裡的China Girl」という曲でした。
96年の「月を追いかけて」に入ってる曲でした。
どおりで懐かしい感じがしたはずだわ。
もう20年も前になるんですね~。
コホコホ。
それと「新曲です」
と言って披露してくれた全英語詞の「everyone」
バックの映像がおそらくMVなのでしょうけどモノクロで美しかった。
どこかのオーケストラと一緒に録音したんでしょうね。
この町どこだろう?
と地理オタクな私の関心はそちらへ…
あれはたぶん「ベルリン」では?
映画「ベルリン天使の詩」でよくみた「天使像」が出てきたような気がする‥
で。あのオーケストラはどこのでしょうね?