キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

「バスカヴィルのハウンド」和訳 20

2016年02月17日 |   └─和訳「バスカヴィルのハウンド」
ここ、セリフだけ見るとちょっと訳しにくいところ多いですね。
ドラマの進行に沿わないと・・・。
とりあえずテキストだけ見て訳してるのですが、もう一度ドラマを見返して書き直すと思います。



<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。




DEWERS HOLLOW
HK:I’m so sorry, Dad. (COCKING GUN)
ごめんなさい。お父さん。
(銃を撃とうとする)

COCKING GUN:というのは正確には銃の安全装置を外して発射の準備をすることのようですね。辞書には「打ち金を起こす」とありました。

SH:No, Henry, no! No!
ダメだ、ヘンリー、やめろ!


HK:Get back. Get away from me!
来るな!近寄らないでくれ!


JW:Easy, Henry. Easy. Just relax.
大丈夫だ、ヘンリー、大丈夫、落ち着いて。


HK:I know what I am. I know what I tried to do!
僕は自分が何者かわかってる。自分が何をしようとしているかも!


JW:Just put the gun down. It’s OK.
銃を置くんだ。大丈夫だから。


HK:No, no! I know what I am!
ダメだ!自分が何者かわかってるんだ!

※I know what I am っていうのは「自分はまともだ。正気だ。」というようなニュアンスでしょうかね?


SH:Yes. I’m sure you do, Henry. It’s all been explained to you, hasn’t it? Explained very carefully.

そうだな。君がそうだと思ってるよ。全て説明がつくからな、そうだろ?細かいところまで説明がつく。


HK:What?
何のこと?


SH:Someone needed to keep you quiet. Needed to keep you as a child, to reassert the dream that you’d both clung on to because you had started to remember. Remember now, Henry. You’ve got to remember what happened here when you were a little boy.
誰かが君に沈黙を守らせたかった。子供みたいにね、もう一度主張してもらうために、あの夢を、君たち二人ともが取りすがってきたあの夢をね。なぜなら、君が思い出し始めていたから。思い出せ、ヘンリー。思い出さなきゃいけない、ここで何が起きたのか、君が子供だった頃に。


reassert:〈権利・要求などを〉再び主張する
clig on:取りすがる


ん?bothって誰だ?
もうシャーロックは謎解きを始めてるのかな?ヘンリーと犯人が二人ともそれで良しとしていた「夢」=化け物犬にお父さんが殺されたということ?



HK:I thought it had got my dad. The Hound. I thought… Oh, Jesus! I don’t know any more! I don’t!
奴はぼくの父さんを獲物にしたと思う。ハウンドだ。僕は…ああ神様、これ以上はわからない。わからないんだ!

(と銃口をくわえようとする)

JW:No, Henry! Henry!
よせ、ヘンリー!ヘンリー!



SH:Henry, remember, “Liberty, In.” Two words. Two words a frightened little boy saw here 20 years ago. You started to piece things together, remember what really happened here that night. It wasn’t an animal, was it, Henry? Not a monster. A man. You couldn’t cope. You were just a child. So you rationalised it into something very different. And you started to remember, so you had to be stopped. Driven out of your mind so that no one would believe a word that you said.
ヘンリー、思い出せ。「リバティー、イン」二つの単語。小さな男の子が二十年前にここで見て怖がった二つの単語だ。君はこれらをつなぎ合わせ始めていた。あの夜に本当に起きたことを思い出すんだ。それは動物じゃなかった。そうだっただろ?ヘンリー。怪物じゃない、人間だ。君はうまく対処できなかった。ほんの子供だったんだ。そこで、君はそのことをまるで違うものに作り変えてしまった。そして、君が今思い出そうとして、だから君は止められなければならなかった。君の精神を狂わせて、そうすれば、君の言うことなど誰も信じなくなるからね。

piece:つなぎ合わせる
cope:うまく対処する
rationalise:合理化する。不合理なものを取り除く


GL:Sherlock!
シャーロック!


JW:OK. It’s OK, mate.
だいじょうぶだ。だいじょうぶだから。


HK:But we saw it. The Hound. Last night. We did!
でも僕たちは見た。ハウンドを。昨夜。僕たちは見たんだ!



SH:There was a dog, Henry. Leaving footprints, scaring witnesses. But it was nothing more than an ordinary dog. We both saw it. Saw it as our drugged minds wanted us to see it. Fear and stimulus. That’s how it works. But there never was any monster.
それは犬だったんだよ、ヘンリー。足跡を残して、目撃者を怖がらせたが、しかし、それは普通の犬以上のものではなかった。僕ら二人が見たのもそれだ。ドラッグで狂わされた精神が見せたいと思ったものを見たんだ。恐怖と刺激。なんと素晴らしい効果だ。でもモンスターなんてものはいなかったんだ。



(HOWLING)
JW:Sherlock?
(遠吠え)
シャーロック?


HK:No! No, no, no, no, no!
いやだいやだいやだいやだ!


SH:Henry.
ヘンリー


JW:Sherlock.
シャーロック


HK:No, no, no, no, no!
いやだいやだいやだいやだ!



SH:Henry?
ヘンリー?



JW:Are you seeing this? He is not drugged, Sherlock. So what’s that? What is it!
見てるか?彼は薬を盛られていないんだぞ、シャーロック。じゃあ、あれは何なんだ?なんなんだ?



SH:All right! It’s still here! But it’s just a dog, Henry. It’s nothing more than a ordinary dog!
わかったぞ!まだここに残っているんだな。でもそれはただの犬だぞ、ヘンリー。普通の犬に過ぎないんだ!


GL:My God! Oh, Christ!
ああ、神様~!!



SH:No! No! It’s not you. It’s not you! The fog.
ちがう!ちが!お前じゃない、お前じゃない!霧だ。
(モリアティーの幻影を見るシャーロック)


JW:What?
何だって?


SH:It’s the fog! The drug, it’s in the fog! Aerosol dispersant, that’s what it said on those records. Project H.O.U.N.D. It’s the fog. A chemical minefield.
霧だよ!薬のこと、霧の中に含まれているんだ!


FRANKLAND: For God’s sake, kill it! Kill it!

殺せ!殺せ!

※ここの For God’s sake はどういう感じかな?
 やっちまえ! とか?



SH:Look at it, Henry.
見ろ、ヘンリー



HK:No, no, no.
いやだ、いやだ


SH:Come on, look at it!
ほら!見るんだ!


HK:It’s just… You bastard. You bastard! Twenty years! Twenty years of my life making no sense. Why didn’t you just kill me?
それは・・あんたなのか!この野郎!20年だぞ!20年も僕の人生をめちゃくちゃなものにしてくれた。なぜ僕を殺さなかったんだ。



SH:Because dead men get listened to. He needed to do more than kill you. He had to discredit every word you ever said about your father. And he had the means right at his feet. A chemical minefield! Pressure pads in the ground, dosing you up every time that you came back here. Murder weapon, scene of the crime, all at once. Oh, this case, Henry! Thank you, it’s been brilliant.

なぜなら、死んだ者は話を聞いてもらえるから。彼は君を殺す以上のことをする必要があった。彼は、君がお父さんについてこれまで話した全ての言葉の信用を汚す必要があった。そして彼には手近にその手段があった。化学的地雷原だ!地中に圧力パッドを仕組んでおいて、君が毎回ここへ来るたび薬を吸わせていた。殺人兵器、犯罪現場だ、一度気にきた!ああ、この事件は、ヘンリー!ありがとう。素晴らしい事件だ!


means:手段


dead men get listened to って?
つながる文章との関係で、死人に口なしの逆で死んだ人間の言うことは通りやすいので、殺さずにその発言を誰も信じないようにするということかなと思ったのですが、どうかな?
このくだりは、カッサンドラを思い出しますね。今後この人の言うことを誰も信じないようにする・・・って。



JW:Sherlock.
シャーロック

SH:What?
なんだ?

JW:Timing.
タイミング。


SH:Not good?
よくなかった?


HK:No, no, it’s OK. It’s fine, because this means… This means that my dad was right. He’d found something out, hadn’t he? And that’s why you killed him, because he was right! And he’s found you right in the middle of an experiment.
いや、いや、それでいいんだ。いいんだよ。なぜなら、つまり、これって・・お父さんが正しかったってことだから。お父さんは何かを見つけ出してたんだ。そうだよね?だから、あんたはお父さんを殺したんだろ?お父さんが正しかったからだ!お父さんは、あんたがまだ実験を続けていることに気がついたんだ。


(GROWLING) (GUN SHOTS)
SH:Frankland! Frankland!
(犬の吠える声)(銃声)
フランクランド!フランクランド!


JW:Keep running.
走り続けろ!

FRANKLAND: Keep back!
下がれ!


SH:It’s no use, Frankland!
無駄だ、フランクランド!

FRANKLAND: Come on. (MINE BEEPING)
頼む。(地雷の警告音)



最後のフランクランドの Come on も画面を見直してみないと、判断に迷います。
見直してから、かき直すかも。


そして次回いよいよバスカヴィル最終回です。

「バスカヴィルのハウンド」和訳 19

2016年02月05日 |   └─和訳「バスカヴィルのハウンド」
いよいよ「ハウンド」の正体が暴かれていきます。
ここ単語も難しく、文法的にもよくわからないこと頻出です。
ご意見お待ちしております。



<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。




HENRY’S HOUSE
HK:Oh, my God. Oh my God. Oh, my God. I am so… I am so sorry. I am so sorry.
(ヘンリー宅)わぁわぁわぁ!ごめんなさい。ごめんなさい。

BASKERVILLE
SH:John.
(バスカヴィル)
ジョン。

JW:Yeah, I’m on it.
ああ、ここにいる。
I’m on it?なににonしてるって?
画像見ないと分からないかな。


SH:Project H.O.U.N.D. I must have read about it. Stored it away. Experiment in the CIA facility in Liberty, Indiana. H-O-U-N-D.
プロジェクトH.O.U.N.Dだ。これについて読んだことがあったはずなんだが。

store away:しまっておく、蓄える、心にとどめておく

Enter Search String
HOUND


NO ACCESS CIA Classified


STAPLETON: That’s as far my access goes, I’m afraid.

asの出てくる文節は難しいなぁ。。
直訳なら「それは、私のアクセスが行きつくのと同じくらい遠い」ってどういうこと?
時間かかりそう。とかいう感じかな?


JW:There must be an override. A password.
きっとオーバーライドがあるはずだ。パスワード。

override:上書きする、再定義、上書き
コンピュータ用語では a overrides b:aはbに優先する、aはbを無効にする



STAPLETON: I imagine so, but that’d be Major Barrymore’s.
そのようね。でもこれはバリモア少佐のものだわ。

SH:Password. Password. Password. He’d have sat here when he thought it up. Describe him to me.
パスワード、パスワード、パスワード。彼はここに座ってたはず、それ(パスワード)を思いついたとき。彼の様子を描写して僕に教えて。


STAPLETON: You’ve seen him.
会ったことあるでしょ?

SH:But describe him.
でも描写して。


STAPLETON: He’s a bloody martinet. A throwback. The sort they’d have sent into Suez.
彼は筋金入りの厳格な軍人ね。あれは隔世遺伝ね。(もしくは前時代の生き残りみたいな人という意味?時代遅れ)スエズに送られたみたいな人よ。

martinet:厳格な人[軍人].
隔世遺伝:隔世遺伝。先祖がえり。

ここで出てくる「スエズ」とは、1956年の第2次中東戦争(スエズ動乱)のことかと思われます。
現代の軍人であるバリモア少佐が、1956年の軍事行動に参加しているはずはないので、その時代の軍人みたいという例えなのでしょう。


SH:Good, excellent. Old-fashioned. A traditionalist. Not the sort of man that uses children’s names as a password. He loves his job. Proud of it. And this is work-related. So, what’s at eye level? Books. Jane’s Defence Weekly. Bound copies. Hannibal. Wellington. Rommel. Churchill’s History of the English-Speaking Peoples, all four volumes. Churchill. He’s fond of Churchill. Copy of The Downing Street Years, one, two, three, four, five, separate biographies of Thacher. Mid-1980s, at a guess. Father and son. Barrymore senior? Medals. Distinguished service order?
よし、素晴らしい。
時代遅れなんだな。伝統を重んじるタイプ。パスワードに子供の名前を使うような種類の男じゃない。仕事を愛している。誇りを持ってる。そしてこれは仕事がらみ。それで、目の高さはどのくらいだ?本。ジェーンの週刊防衛。合わせて製本してある。ハンニバル。ウエリントン。ロンメル。チャーチルの「英語圏の人々の歴史」全4巻。チャーチル。彼はチャーチル好きだな。サッチャー回顧録、1巻、2巻、3巻、4巻、5巻、異なるサッチャー伝記。1980年代中盤のもの、おそらくは。父と息子。バリモア・シニア?勲章、殊勲章か?



Jane’s Defence Weekly

Bound copies:これはぴったりくる日本語を知らないのですが、よく図書館などで雑誌のバックナンバーを数冊束ねて固い表紙などをつけて製本しているのを見かけますが、ああいうもののことでしょうね。
be fond of:~を好んで
ハンニバル:ポエニ戦争のハンニバル。レクター教授じゃないと思います。



JW:That date, I’d say Falklands veteran.
その日付。フランクランドは相当のベテランだと言えるな。
フォークランド帰りだといえると思う。

※フォークランド紛争 1982年
さすがジョンは軍人だけあってこういうことはすらっと出てくるのですね。


SH:Right, so Thatcher’s looking more likely a bet than Churchill.
そうだな。だから、サッチャーの方がチャーチルよりありそうだ。

STAPLETON: So that’s the password?
だから、それがパスワード?

SH:No, with a man like Major Barrymore, only first-name terms would do.
いや、バリモア少佐のような男は、ファーストネームを使う。

Auth code Maggie
パスワード入力

Leonard Hansen
Jack O’mara
Mary Uslowski
Rick Nader
Elaine Dyson

人名が並ぶ


STAPLETON: “H.O.U.N.D”
ハウンドね。

JW:Jesus.
スゴイ・・・


SH:Project H.O.U.N.D. A new deliriant drug which rendered its users incredibly suggestible. They wanted to use it as an anti-personnel weapon to totally disorientate the enemy using fear and stimulus. But they shut it down and hid it away in 1986.
プロジェクトH.O.U.N.D.だ。新しいせん妄発生薬で、使用した者を非常に暗示にかかりやすくする。彼らはこの薬を人格攻撃兵器として敵を完全に混乱させるために使用しようとした。恐怖と刺激を用いてね。しかし、研究は中止され隠蔽された。1986年に。


う、知らない単語のオンパレード!

deliriant:せん妄発生薬
render:与える
incredibly:非常に
suggestible:暗示にかかりやすい
disorientate:混乱させる
stimulus:刺激



STAPLETON: Because of what it did to the subjects they tested it on?

その何かのために、彼らは被験者にテストをやったということ?

※ここの構文がよくわかりません・・。

subjects:被験者

SH:And what they did to others. Prolonged exposure drove them insane. Made them almost uncontrollably aggressive.
そして、他の人々にも同じようになされた。長期にわたる実験が被験者を狂わせてしまった。ほとんど制御不能なほどに攻撃的にしてしまったんだ。


Prolonged:長期の
exposure:露見、被曝、さらされること


JW:So, someone’s been doing it again? Carrying on the experiments?
それで、誰ががまたそれをやっていたと?実験を継続していた?


SH:Attempting to refine it, perhaps. For the last 20 years.
改良しようとしてたんだ。おそらくはね。ここ20年間にわたって。


Attempting to:~しようとする
refine:みがきをかける、改良する、洗練させる



STAPLETON: Who?
誰が?

JW:Those names mean anything to you?
これらの名前に見覚えは?



STAPLETON: No. Not a thing.
いえ、全然。


SH:Five principal scientists, 20 years ago. Maybe our friends somewhere in the back of the picture.
Somebody who was old enough to be there at the time of the experiments in 1986. Maybe somebody who says “cell phone” because of time spent in America. You remember, John?

5人の科学者。二十年前だ。おそらく我々の友人はこの過去の写真の中にいる。誰か、そこにいるのに十分なくらい年をとっている人物。1986年の実験に。おそらく、誰か携帯電話を cell phone という人物。アメリカにいたせいで。思い出したか?ジョン。



JW:mmm-hmm.
ああ。

SH:Gave us his number in case we needed him.
彼は番号を教えてくれた、彼に連絡取る必要が出てきた時のために。


STAPLETON: Oh, my God. Bob Frankland. But Bob doesn’t even work on it. I mean, he’s a virologist. This was chemical warfare.
えっ?!ボブ・フランクランドね。でも、ボブはそんなことやってないはず。つまり、彼はウィルス学者だもの。これは化学兵器だったのよ。

virologist:ウィルス学者

SH:That’s where he started, though. And he’s never lost the certainty, the obsession that that drug really could work. Nice of him to give us his number. Let’s arrange a little meeting.
そこが彼のスタート地点なんですよ、それでも。そして彼は決してその確信を捨てなかった。その薬物が効果があるということへの執念をね。彼は親切に携帯番号を教えてくれた。よしちょっとした会合を開こうじゃないか。

certainty:確信
obsession:執念、妄想


(PHONE RINGS)
JW:(ON PHONE) Hello? Who’s this?
(電話が鳴る)もしもし?誰ですか?

DR MORTIMER: You’ve got to find Henry.
ヘンリーを見つけなきゃいけないわ。


JW:It’s Louise Mortimer. Louise, what’s wrong?

ルイズモーティマーだ。どうしたんですか?


DR MORTIMER: Henry was remembering, then… He tried… He’s got a gun, he went for the gun and tried to…
ヘンリーは思い出したのよ。そして、彼はやるつもりよ・・・、彼は銃を持ってる。彼は銃を取りに行って、そして、彼は・・。


JW:What?
何?



DR MORTIMER: He’s gone! You’ve got to stop him. I don’t know what he might do.

彼は行っちゃったのよ。彼を止めなきゃ。彼が何をしてしまうかわからないわ。

JW:Where are you?
今どこですか?


DR MORTIMER: His house, I’m OK. I’m OK.

彼の家に。私は大丈夫よ。大丈夫。


JW:Right, stay there, we’ll get someone to you. OK?

わかった。そこにいて。僕たち君のところに誰かをやるから。いい?


SH:Henry?
ヘンリーか?


JW:He’s attacked her.
奴は彼女を攻撃した。



SH:Gone? There’s only one place he’ll go to, back to where it all started. (ON PHONE) Lestrade, get to the Hollow. Dewer’s Hollow, now! And bring a gun.

そして出て行った?奴が行きそうな場所はたった一つだ。全ての始まりの場所に戻るはずだ。(電話に)レストラードか?ホロウへ行け。デュワーズホロウだ。いますぐ!銃を忘れるな。

「バスカヴィルのハウンド」和訳 18

2016年01月27日 |   └─和訳「バスカヴィルのハウンド」
突然始めるこの企画・・・^^


<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。




STAPLETON: Oh, back again? What’s on your mind this time?

あら、また来たの?今度などんな考えが浮かんてるのかしら?



SH:Murder, Dr Stapleton. Refined, cold-blooded murder. Will you tell little Kirsty what happened to Bluebell or shall I?

殺人です。ステープルトン博士。精巧で冷血な殺人です。かわいいカースティーちゃんにブルーベルに何が起きたのか話していただけますか?あるいは僕から話しましょうか?

Refined: 精錬した、あか抜けた、精巧な


STAPLETON: OK. What do you want?

いいわ、何が望み?


SH:Can I borrow your microscope?

顕微鏡を使わせてもらえますか?

STAPLETON: Are you sure you’re OK? You look very peaky.
あなた、大丈夫なの?随分具合悪そうだけど?

peaky:やつれた、具合が悪い


JW:No, I’m all right.

だいじようぶです。

STAPLETON: It was the GFP gene from a jellyfish, in case you’re interested.

クラゲから採取した GFP遺伝子よ。念のため。(直訳なら=一応、あなたが興味ある場合に備えて言っとくと)


JW:What?
なんですか?

STAPLETON: In the rabbits.
うさぎに入ってたもの。

JW:Hmm. Great news.
ふーん、そればすごい。

STAPLETON: Aequorea Victoria, if you really want to know.
オワンクラゲよ。ホントに知りたいならだけど。

Aequorea Victoria: オワンクラゲ

JW:Why?
なぜ?


STAPLETON: Why not? We don’t ask questions like that here. Isn’t done. It was a mix-up, anyway. My daughter ended up with one of the lab specimens, so poor Bluebell had to go.

いいじゃないの、ここではそんなことは誰もたずねないわ。終わってない。ごっちゃになってしまったのよ、とにかく。
私の娘は、研究室の検体を飼う羽目になって、それでかわいそうなブルーベルは行かなきゃならなくなったの。


end up with: 羽目になる
specimens: 見本、標本、検体


JW:Your compassion’s over whelming.
あなたの同情心はあまりにも圧倒的ですね。
※かなり皮肉を言ってると思われます。

compassion:同情
whelm:圧倒する、押しつぶす



STAPLETON: I know. I hate myself sometimes.

そうね。自分でも時々自己嫌悪するわ。

JW:So, come on, then, you can trust me, I’m a doctor, what else have you got hidden away up here?
それで?僕を信頼してくれ、僕は医者だ。ここでほかに隠していることは?


STAPLETON: Listen, if you can imagine it, someone is probably doing it somewhere. Of course they are.

ねえ、あたたに想像力があれば、誰かがおそらくどこかで何かやってるわね。もちろんやってるわよ。


JW:Cloning?

クローンを作ってる?


STAPLETON: Yes, of course. Dolly the sheep, remember?
そんなの当然よ。羊のドリーを覚えてる?


JW:Human cloning?

人間のクローンとか?

STAPLETON: Why not?
もちろん。

JW:And what about animals? Not sheep. Big animals.
じゃあ、動物は?羊じゃなくて、大型の。

STAPLETON: Size isn’t a problem. Not at all. The only limits are ethics and the law. And both those things can be very flexible. But not here, not at Baskerville.

大きさは問題じゃないの。全然ね。制限があるとすれば、倫理と法律ね。で、この二つはとってもフレキシブルなものよ。でもここではやってない。バスカヴィルではね。

ethics:倫理

SH:It’s not there!

そこにはない!

※顕微鏡を見ながら顕微鏡の先に目指すものがないという場面ですが、thereを使うのですね。

JW:Jesus!
何てこと!

SH:Nothing there! It doesn’t make any sense.

何もない!これじゃ、つじつまが合わない。

STAPLETON: What were you expecting to find?
何が見つかると思っていたわけ?

SH:A drug, of course! It has to be a drug. A hallucinogenic or a deliriant of some kind. There’s no trace of anything in the sugar.

クスリだ。もちろん!クスリのはずなんだ。幻覚誘発性薬とかせん妄発生薬とかそういう種類の。砂糖の中には何も入っていた形跡がない。

hallucinogenic:幻覚誘発性薬
deliriant:せん妄発生薬

JW:Sugar?
砂糖?

SH:The sugar, yes. It’s a simple process of elimination. I saw the Hound, saw it as my imagination expected me to see it. A genetically engineered monster. But I knew I couldn’t believe the evidence of my own eyes, so there were seven possible reasons for it, the most possible being narcotics. Henry Knight, he saw it too. But you didn’t John. You didn’t see it. Now, we have eaten and drunk exactly the same things since we got to Grimpen, apart from one thing! You don’t take sugar in your coffee.
砂糖だ。そう。簡単な消去法だった。僕は犬を見た。僕の想像した通りに見た。遺伝子操作された怪物だ。しかし、僕は自分がこの目で見た証拠でも信じることができないと分かっていた。だから、それには7通りの理由が考えられるが、一番ありそうなのは、麻薬だ。ヘンリーナイトもそれを見た。でも、ジョン、君は見なかった。さて、僕らは全く同じものを飲み食いしてきた、グリンペンに到着して以降、たった一つをのぞいては!君はコーヒーに砂糖を入れない。

※謎解きは英語で読んでももワクワクしますね!というか英語の方がこの場合より臨場感があるかも。(そしてこの謎解きは的外れ…)


elimination:排除、消去法
genetically engineered :遺伝子改変の
narcotics:麻薬



JW:I see. So…

なるほど、それで・・・


SH:I took it from Henry’s kitchen. His sugar. But it’s perfectly all right.

僕葉ヘンリーのキッチンから持ち出した。彼の砂糖を。しかし、それは完全に問題ないものだった。


JW:But maybe it’s not a drug.

でも、ドラッグじゃないかもしれないだろ。


SH:No, it has to be a drug. How did it get into our systems? How? There must be something. Something… Something buried deep. Get out.

いや、ドラッグのはずなんだ。どうやって、われわれの体内に取り込まれたか?どんな方法で?何かがあるはずだ。何か…何か深く埋められているもの・・・出て行け!



STAPLETON: What?

何?


SH:Get out. I need to go to my mind palace.
出ていくんだ。僕は自分の精神の宮殿に行く必要がある。



STAPLETON: Your what?
あなたの何ですって?



JW:He’s not going to be doing much talking for a while, we may as well go.

彼は、しばらくはしゃべろうとしないでしょう。我々は行った方がよさそうだ。


STAPLETON: His what?
彼の何?


JW:Oh, his mind palace. It’s a memory technique. A sort of mental map. You plot a map with a location. It doesn’t have to be a real place. And you deposit memories there. Theoretically, you can never forget anything. All you have to do is find your way back to it.

ああ、精神の宮殿ですよ。記憶術です。メンタルマップみたいなもの。地図に位置を書き込んでいくんです。実在の場所である必要はない。記憶をそこに保管するんです。理論上は何も忘れることがない。その場所に戻って行く道を見つけるだけでいいんです。

plot:(海図などに)位置を記入する.
theoretically:理論上は



STAPLETON: So this imaginary location could be anything, a house or a street?

じゃあ、この想像上の場所はなんだっていいわけね?家とか通りとかでも?


JW:Yeah.

そういうことです。


STAPLETON: But he said palace. He said it was a palace.

でも彼、宮殿って言ったわ。それは宮殿だって。


JW:Yeah, well, he would, wouldn’t he?

ええ、そうですね。彼ならそういうでしょうね。彼らしいでしょ?


ココ省略が多すぎてこの訳であってるのか、自信ないです・・。

「バスカヴィルのハウンド」和訳 17

2015年12月27日 |   └─和訳「バスカヴィルのハウンド」
実はまだ続いていました…



<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。




BASKERVILLE
GUARD: Afternoon, sir, if you could turn the engine off. Thank you.
こんにちは。エンジンを切っていただけますか。どうも。

SH:I need to see Major Barrymore as soon as we get inside.
中に入ったらすぐにバリモア少佐に会わなければ。

JW:Right.
わかった。

SH:Which means you’ll have to start the search for the Hound.
だから、君にハウンドの調査をしてもらわねばならない。

JW:OK.
了解。

SH:In the labs. Stapleton’s first. Could be dangerous.
研究室では、ステープルトンのところが最初だ。危険がありそうだぞ。

BARRYMORE: Oh, you know I’d love to. I’d love to give you unlimited access to this place. Why not?
やぁ、ハイ喜んで。所内のどこでも好きに使いたまえ。どうぞどうぞ。

SH:It’s a simple enough request, Major.
単純明快な要求だよ。少佐。

BARRYMORE: I’ve never heard of anything so bizarre.
こんな異様な話は聞いたことがない。

bizarre:奇怪な,異様な; 信じられない.


SH:You’re to give me 24 hours. It’s what I’ve negotiated.
24時間くれ。そういう話だったはずだ。(直訳=それが僕の交渉してきたものだ)


BARRYMORE: Not a second more. I may have to comply with this order but I don’t have to like it. I don’t know what the hell you expect to find here, anyway.
1秒たりともオーバーは認めない。私はこの命令に従わねばならないが、好きでやるわけではない。君がここでいったい何が見つかると思ってるのかは知らんがね。


comply:(with)〔要求・規則に〕応じる,従う

SH:Perhaps the truth.
おそらくは、真実が。

BARRYMORE: About what? Oh, I see! The big coat should have told me. You’re one of the conspiracy lot, aren’t you? Well, then, go ahead. Seek them out. The monsters, the death rays, the aliens.
何についての真実?ああ、わかったぞ!大きなコートが教えてくれた。君はあの陰謀チームの一味だな?そうだろ?よし、それなら、やりたまえ。それらを探し出せ。怪物、殺人光線、そしてエイリアンを。

conspiracy:陰謀,謀議.
a death ray :殺人光線.


SH:Have you got any of those? Oh, just wondering.
そんなの見たことあるのか?いや、ちょっと聞いてみただけだ。

BARRYMORE: A couple. Crash-landed here in the ‘60s. We call them Abbott and Costello. Good luck, Mr Holmes.
二三な。60年代に不時着したのが。われらはそいつらをアボットとコステロって呼んだ。じゃ、がんばって。ホームズさん。

Crash-landed:不時着

HENRY’S HOUSE
HK:Oh God!
うわ~!

BASKERVILLE
JW:Oh. Ow… (ALARM BLARES) Come on. What the… Hello? No, come on. Come on. No you’ve… Don’t be ridiculous. Pick up. Damn it! Right. OK. (ON PHONE) It’s here. It’s in here with me!
うわっ。(アラームが鳴り響く)

(電話に出て)ここだ。(それはここにある)


BLARE:鳴り響く

SH:Where are you?
どこにいる?


JW:Get me out, Sherlock. You’ve got to get me out. The big lab. The first lab that we saw. Oh!
オレをここから出せ、シャーロック。ここから出せよ。大きな研究室だ。最初に見たあの研究室。うわ!


SH:John? John?
ジョン?ジョン?

JW:Now, Sherlock. Please.
今だ、シャーロック、頼むよ。


SH:All right. I’ll find you. Keep talking.
わかった。探しに行く。話し続けろ。


JW:I daren’t, it’ll hear me.
いやだ。奴に聞こえてしまう。(直訳:それがオレの話を聞くだろう)

daren’t:dare not ・・・~~したくない。するのは憚られる。


SH:Keep talking. What are you seeing? John?
話し続けるんだ。何を見てるんだ?ジョン。

JW:Yes, I’m here.
わかった。ここにいるよ。

SH:What can you see?
何が見える?

JW:I don’t know. I don’t know, but I can hear it, though. Did you hear that?
わからない。わからないが、でも聞こえている。聞こえたか?

SH:Stay calm, stay calm. Can you see it? Can you see it?
落ち着け。落ち着け。それが見えるか?それが見えるのか?

JW:No. I… I can see it. It’s here. It’s here.
いや。オレには…見える。ここにいる。奴はここにいるんだ。

SH:Are you all right? John?
大丈夫か?ジョン?

JW:Jesus Christ! It was the hound! Sherlock, it was here. I swear it, Sherlock. It must… It must… Did you see it? You must have!
なんてことだ!犬だったんだ。シャーロック。ここにいたんだ。間違いない。シャーロック。奴に違いない…お前は見たjか?見たはずだ!


SH:It’s all right. It’s OK now.
大丈夫だ。もう大丈夫だ。

JW:No, it’s not! It’s not OK! I saw it, I was wrong.
いや、大丈夫じゃない。全然。見たんだ。俺は間違っていた。

SH:Hmm. Let’s not jump to conclusions.
ふん、結論を出すにはまだ早い。

JW:What?
何だって?


SH:What did you see?
何を見たって?

JW:I told you, I saw the Hound.
言っただろ。犬を見た。

SH:Huge, Red eyes?
でっかくて、赤い目の?

JW:Yes.
そうだ。

SH:Glowing?
輝いてた?

JW:Yeah.
そうだ。

SH:No.
ちがうね。

JW:What?
なんだと?

SH:I made up the bit about glowing. You saw what you expected to see because I told you. You have been drugged. We have all been drugged.
輝いてたというのは作り話さ。きみが見たのは、見ると予想していたものだ。なぜなら僕が君に話したから。君は薬を盛られてた。全部薬の幻覚だったんだ。


JW:Drugged?
薬を盛られてた?


SH:Can you walk?
歩けるか?

JW:Of course I can walk.
当然だ、歩けるさ。


SH:Come on, then. It’s time to lay this ghost.
なら、来い。悪霊を退散させる時間だ。

lay a ghost: 亡霊を退散させる

「バスカヴィルのハウンド」和訳 16

2014年03月09日 |   └─和訳「バスカヴィルのハウンド」
<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。




JW:What’s this?
何だ?これ。

SH:Coffee. I made coffee.
コーヒー。コーヒーをいれた。

JW:You never make coffee.
コーヒーなんていれた事ないだろ。

SH:I just did. Don’t you want it?
やってみた。飲むか?

JW:You don’t have to keep apologising. Thanks. Mmm, I don’t take sugar…
そんなに謝罪し続けることはない。ありがと。んん、砂糖入れないんだけどな・・。

GL:These records go back nearly two months.
これらの記録はここ二ヶ月ほどのだな。

JW:That’s nice. It’s good.
(シャーロックに)おいしいよ。おいしい。

GL:Was that when you had the idea? After the TV show went out?
それを思いついたのはそのときだっのか?テレビで放送があってから?

BILLY: It’s me. It was me. I’m sorry, Gary, I couldn’t help it. I had a bacon sandwich at Cal’s wedding and one thing just led to another.
僕なんです。僕だったんです。ごめんなさい、ゲイリー。我慢できなかったんだ。カルの結婚式でベーコンサンドを食べて、その一つのことが次を引き起こした。(=それがきっかけで、あとは知ってのとおり

※ If one thing leads to another, there is a series of events in which each event was caused by the previous one: At first, we were just dancing together, but one thing led to another, and I ended up in bed with him.


GL:Nice try.

ハイハイご苦労様

※ここのレストラードの言葉は、訳しにくいです。
多分、ビリーの見え透いた作り話(しかも棒読み)をきいて、作り話って見え透いてるよ。でもまぁ努力は認めましょ、ハイハイご苦労でしたね。見たいな漢字かなと思うのですが。



GARY: Look, we were just trying to give things a bit of a boost, you know? A great big dog run wild up on the moor, it was heaven sent. It was like us having our own Loch Ness Monster.
聞いてくださいよ。俺たちはただちょっとした景気づけをやっただけなんですよ。巨大な犬が沼地をうろついている、これは天国からの贈り物です。まるでネス湖のネッシーがやってきたようなもんですよ。

boost:景気づけ


GL:Where do you keep it?

どこで飼ってるんだ?

GARY: There’s and old mine shaft. It’s not too far. He was all right there.
古い坑道があるんです。そんなに遠くはないです。ヤツはそこで元気にしてたんですが。

SH:Was?
してた?


GARY: We couldn’t control the bloody thing! It was vicious. And then a month ago, Billy took him to the vet and, you know…

俺たちの手には負えやしなかったんです!獰猛で。それで、1ヶ月前にビリーが獣医につれていって、それで・・・そいうわけなんですよ。

vicious:〈馬など〉癖の悪い,御しにくい.
vet:獣医


JW:It’s dead?
死んだのか?

GARY: Put down.
ですね。

Put down:〈老犬などを〉片づける, 殺す.

BILLY: Yeah. No choice. So it’s over.
そうです。ほかに方法がなかった。それで、終わった。(また棒読み)

GARY: It was just a joke, you know?
冗談だったんですよ。わかるでしょ?

GL:Yeah. Hilarious. You’ve nearly driven a man out of his mind.
ああ、大笑いだな。お前たちはある男を狂わせるところだったんだぞ!


JW:You know he’s actually pleased you’re here? Secretly pleased.
あいつ、あなたが来てくれて喜んでますよ。わかります?ひそかに喜んでいる。

GL:Is he? That’s nice. I suppose he likes having all the same faces back together. Appeals to his… his…
ヤツが?そりゃよかった。たぶん、おなじみの顔ぶれが揃うのがすきなんだろ。それがアピールするんだな、ヤツの・・・・ヤツの・・・

JW:Asperger’s?
アスペルガーに?

GL:So, you believe them about having the dog destroyed?
で、犬を殺したという彼らの話を信じるか?

SHERLOCK:No reason not to.
そうしてないと考える理由がない。(それとも、「信じない理由がない」か?)


DILESTRADE: Well, hopefully there’s no harm done. Not quite sure what I’d charge them with anyway. I’ll have a word with the local force. Right, that’s that, then. Catch you later. I’m enjoying this! It’s nice to get London out of your lungs.

そうだな、何も暴力行為は起こらなかったことに期待したい。何の罪に問うのか確信はないしな、どのみち。地元の警察に一言言っておくつもりだ。じゃ、そういうことで。またあとでな。俺はこいつを楽しんでるぜ、肺からロンドンを取り除くのにぴったりだ!(=肺からロンドンの悪い空気をすっかりなくせる=肺を掃除できる)
※この理解でいいのかな?

get A out of B: BからAを取り除く 

JW:So that was their dog that people saw out on the moor?
で、彼らの犬だったというわけだな、皆が沼地で見たのは。

SH:Looks like it.
そのようだな。

JW:But that wasn’t what you saw. That wasn’t just an ordinary dog.
しかし、それはお前の見たのとは違う。普通の犬なんかじゃなかった。


SH:No. It was immense, had burning red eyes and it was glowing, John, its whole body was glowing. I’ve got a theory, but I need to get back into Baskerville to test it.

そうだ。それは桁違いだった。燃え上がる赤い目を持ち、そして照り輝いてたんだ、ジョン。そいつの全身は輝いていた。ひとつ仮説を思いついた。しかし、そのためにはバスカヴィルに戻ってテストする必要がある。

immense:計り知れない


JW:How? You can’t pull off the ID trick again.

どうやって?あのIDのトリックはもう二度とは使えないぞ。


SH:Might not have to. (ON PHONE) Hello, brother dear. How are you?

その必要はないかもしれない。(電話に)やあ、兄さん。元気にしてる?

「バスカヴィルのハウンド」和訳 15

2014年02月23日 |   └─和訳「バスカヴィルのハウンド」
ふ~~~やっと出来た。
気がついたときにコツコツ一文ずつ訳してましたが、またまたかなりのブランクが空いてしまいました。
謝罪するシャーロックと相変わらずのシャーロック。
そしてグレッグの登場です!

<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。




SH:You, uh, getting anywhere with that Morse Code?
モールス信号でどこかへたどりきそうか?

※ここ進行形になってることで、「まさに~~する」の意味になってるのかな?


JW:No.
いや。

SH:U-M-Q-R-A, wasn’t it? UMQRA.
U-M-Q-R-Aだったよな?UMQRA

JW:Nothing.
なんでもない。

SH:UMQ…
UMQ…

JW:Look, forget it. I thought I was onto something, I wasn’t.
あのな、それはもう忘れろ。何かつかんだと思ったが、そうじゃなかった。

SH:Sure?
ほんとか?

JW:Yeah.
ほんとだ。

SH:How about Louise Mortimer? Did you get anywhere with her?
ルイズ・モーティマーの線はどうだ?彼女とどこかへたどり着いたか?(=彼女から何か手がかりはつかめたか?)

JW:No.
いや。

SH:Too bad. Did you get any information?
それは残念だ。何か情報はなかったのか?

JW:Hmm. You’re being funny now?
ふーん、お前今おかしいのな。

SH:Thought it might break the ice a bit.
そのほうがちょっと氷を溶かすんじゃないかと思って。

※氷を溶かす・・場がほぐれるとか?



JW:Funny doesn’t suit you. I’d stick to ice.
らしくないからやめろ。氷のまんまで上等だ。


SH:John…

ジョン・・・

JW:It’s fine.
大丈夫だ。

SH:No, wait. What happened last night, something happened to me, something I’ve not really experienced before.
いや、待てよ。昨夜起きたこと、何かが起きたんだ。今まで僕が体験したことのないようなことが。

JW:Yes, you said. Fear. “Sherlock Holmes got scared,” you said.
そうだな。怖いって言ってた。「シャーロックホームズが怖がってる」ってな。


SH:No, no, no. It was more than that, John. It was doubt. I felt doubt. Always been able to trust my senses, the evidence of my own eyes, until last night.
いや、いや、いや。それ以上のことだ、ジョン。疑いだった。疑いを感じたんだ。僕はいつでも自分の五感を信頼してきた。自分の目で見たこをと。昨夜まではな。


JW:You can’t actually believe that you saw some kind of monster?
怪物を見たなんてことは、信じるわけにいかないってことか?


SH:No, I can’t believe that. But I did see it. So the question is how? How?

そうだ、そんなこと信じられるわけがない。だが、見たんだ。だから問題はどうやったのかってことだ。



JW:Yes. Yeah, right, good. So you got something to go on, then? Good luck with that.
そうか、なるほど。わかったよ。それで、ってことは、何か手掛かりはあるんだろ?上手く行くといいな。


SH:Listen, what I said before, John, I meant it. I don’t have friends. I’ve just got one.
聞いてくれ。僕が前に言ったことは、ジョン、その通りなんだ。友達はいない。たった一人だけだ。



JW:Right.

わかったよ。


SH:John? John! You are amazing! You are fantastic!
ジョン?ジョン!君は素晴らしい!君はすごいよ!


JW:Yes, all right. You don’t have to overdo it.

わかった、わかった。そんなやり過ぎなくていいよ。

SH:You’ve never been the most luminous of people but as a conductor of light, you are unbeatable.
君は一番輝く人物では決してないが、しかし光のガイドとしてはとびきりだな。

unbeatable:打ち負かすことのできない,負けない.すばらしい,とびきりの.

※ここ、原作でも印象的なせりふですが、このタイミングで来るとなんか横柄なはなもちならない感があって、すごくシャーロックにあってますね!



JW:Cheers. What?

そりゃよかった。(言葉の意味に気づいて)なんだと?

※Cheers って乾杯のときの言葉だと思ってました・・・。

SH:Some people who aren’t geniuses have an amazing ability to stimulate it in others.
ある種の人々はそれ自身は天才でないが、他の人々を刺激するというある種の驚くべき能力を持っている。

stimulate:刺激する

※ここのitは何を指してるの??

JW:Hang on, you were saying sorry a minute ago, don’t spoil it. Go on. What have I done that’s so bloody stimulating?
チョットマテ。さっきまでお前謝ってただろ、台無しにするなよ。続けて。何を俺がやったって?くそ面白くもない刺激?


(NOTE) HOUND

HOUND


JW:Yeah?

それが?

SH:What if it’s not a word? What if it is a individual letters?
これが単語でないとしたら?一つずつの独立した文字なら?


(NOTE) H.O.U.N.D

H.O.U.N.D

JW:You think it’s an acronym?
これ、頭文字だと思うのか?

acronym:頭字語

SH:Absolutely no idea but… What the hell are you doing here?
全く分からない。しかし・・・(レストレードを見かけて)いったいここで何をやってるんだ?

GL:Oh, nice to see you, too. I’m on holiday, would you believe?
やあ、会えて嬉しいよ。休暇なんだ、といったら信じるか?

SH:No, I wouldn’t.
信じるもんか。

GL:Hello, John.
やあ、ジョン。

JW:Greg.
グレッグ。

GL:I heard you were in the area. What are you up to? You after this Hound of Hell, like on the telly?
お前らが例のエリアに入ったって聞いたぞ。何を企んでるんだ?地獄のハウンドを追いかけてるのか?テレビでやってたみたいに?


up to:〈よくないこと〉に取りかかって, やっていて; …をたくらんで.


SH:I’m waiting for an explanation, Inspector. Why are you here?
僕は今説明を待っているところなんだよ、警部。なぜここにいるんだ?

GL:I’ve told you, I’m on a holiday.
言っただろ。休暇だよ。

SH:You’re brown as a nut. You’re clearly just back from your holidays.
ナッツみたいに日焼けしてる。明らかに休暇から復帰したばかりだ。

GL:Maybe I fancied another one.
おそらく、(休暇の)おかわりを所望したんだな。

SH:Oh, this is Mycroft, isn’t it?
ああ、これはマイクロフトだな、そうだろう?

GL:Now, look…
いいか・・・

SH:Of course it is. One mention of Baskerville and he sends down my handler to spy on me, incognito. Is that why you’re calling yourself Greg?
もちろんそうだ。バスカヴィルと聞いて、彼は僕の調教師を派遣して監視させるんだ。匿名でね。だから、自分のことをグレッグと呼んでいるのか?

※「バスカヴィルの話を聞いて」「バスカヴィルであったことの情報を得て」という感じ?

JW:That’s his name.
それが彼の名前だよ。

SH:Is it?
そうなのか?


GL:Yes, if you’d ever bothered to find out. Look, I’m not your handler. And I don’t just do what your brother tells me.

そうだ。もしお前がこれまで解明しようと心煩わせたことがあればな。いいか、俺はお前の調教師じゃない。それにお前の兄さんの指図を受けているわけでもない。

JW:Actually, you could be just the man we want.
実は、あなたはまさに我々が欲している人物かもしれません。

JW:I’ve not been idle, Sherlock. I think I might have found something. Here. Didn’t know if it was relevant, it’s starting to look like it might be. That is awful lot of meat for a vegetarian restaurant.
俺だって怠けていたわけじゃないぞ。シャーロック。何か見つけたかもしれないと思うんだ。ほら。これが適切かどうか分からないが、それがそれらしく見え始めている。ベジタリアンレストランにしては多すぎる肉だ。

relevant:適切な

SH:Excellent.
素晴らしい。

JW:A nice, scary inspector from Scotland Yard who can put in a few calls might come in very handy. Shop!
ステキなこわ~い警部がスコットランドヤードからやってきて、いくつか電話を入れてくれれば、すごく助かるだろうな。

come in handy:役立つ、便利だ

「バスカヴィルのハウンド」和訳 14

2014年02月02日 |   └─和訳「バスカヴィルのハウンド」

<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。



MOOR
WOMAN: Oh, Mr Selden! You’ve done it again!
セルデンさん!またそんなこと!

SELDEN: Oh, I keep catching it with my belt.
あー、ベルトがあたっちゃってるんだ。

catch A with B:AをBで攻撃する、刺す
というような例文を見つけましたが、どういう状況でしょうね?
このシーンは笑えますが、訳はあまり深追いしないでおこう(笑)

JW:Oh, God. Oh… Sh…
なんだよ、こういうことかよ~。ったく・・・


(TEXT MESSAGE) Henry’s therapist currently in Cross Keys Pub S
(メール)ヘンリーのセラピストが今クロスキーのパブにいる。Sより。


(TEXT MESSAGE) SO?

(メール)だから?

(TEXT MESSAGE) Interview her?
(メール)彼女に面談したら?

(TEXT MESSAGE) WHY SHOULD I?
(メール)なんで俺が?

彼女の写メが送られてくる・・・


JW:Oh, you’re a bad man.

なんだよ、お前って悪いやつだな。

※ここの意味は、何で自分が行かなきゃならない?というジョンにたいして、きれいな女性の写メが送られてきたので、「ずるいな」という気持ちなんでしょうね。
NHKでは「何で俺の好みを知ってるんだ?」というような訳になっていました。
うまい!




PUB
DR MORTIMER: No, I mean…
いいえ、つまり私が言いたいのは・・・

JW:What is it? Um, more wine, Doctor?
どういうこと?えっと、もっとワイン飲みますか?先生?

DR MORTIMER: You trying to get me drunk, Doctor?
酔わせようとしてるの?先生?

JW:The thought never occurred.
そんな考えは毛頭ありませんよ。

DR MORTIMER: Because a while ago, I thought you were chatting me up.
なぜって、さっきまでは、あなた私を口説こうとしてると思ってたの。

chat up:口説く、言い寄る

JW:Oh! Where did I go wrong?
おや、どこで間違えたのかな?

DR MORTIMER: When you started asking me about my patients.
あなたが私の患者について聞き始めたときよ。

JW:No, you see, I am one of Henry’s oldest friends.
違うよ。僕はヘンリーの古い友達なんだ。

DR MORTIMER: Yeah, and he’s one of my patients, so I can’t talk about him. Though he has told me about all his oldest friends. Which one are you?
そうね、そして彼は私の患者。だから彼のことは話せない。それに、彼は私に古い友達のことは全部話してくれた。あなたはそのうちのどなたかしら?

JW:A new one?
(BOTH SCOFF)

新しい友達かな?
(お互い、あざ笑う)
scoff:あざ笑う,冷やかす.


JW:OK, what about his father? He wasn’t one of your patients. Wasn’t he some sort of conspiracy nutter, theorist?
わかったよ。彼の父親は?父親なら君の患者じゃなかっただろ?彼って、ある種の陰謀の狂人ってことはなかった?理想家とか?

conspiracy:陰謀
nutter:狂人、変人
theorist:理想家。空論家。


DR MORTIMER: You’re only a nutter if you’re wrong.
あなたはただの馬鹿ね、もしあなたが間違っているなら。

JW:Hmm. Was he wrong?
ふーん、彼が間違ってた?

DR MORTIMER: I should think so.
そう思うべきね。

JW:But he got fixated in Baskerville, didn’t he? With what they were doing in there. Couldn’t Henry have gone the same way? Started imagining a hound?

でも彼はバスカヴィルに固執してただろ?バスカヴィルで行なわれていることに対して。ヘンリーが同じ道を行ってるかもしれないだろ?ハウンドをイメージし始めてるだろ?

fixated:通常はonを伴って、固執する。inがつくときは固定するとか?


DR MORTIMER: Why do you think I’m going to talk about this?
なぜあなた、私がそのことについて話すと思うの?

JW:Because I think you’re worried about him. And because I am a doctor, too, and because I have another friend who…might be having the same problem.
なぜなら、君は彼を心配しているから。そして、僕も医者だから、そして僕にはもう一人の友人がいるんだ、おそらく・・・彼は同じ問題を抱えてる。


FRANKLAND: Dr Watson!

ワトスン先生!

JW:Hi.
どうも。

FRANKLAND: Hello. How’s the investigation going?
どうも。捜査の進行状況はいかがですか?

JW:Hello.
どうも。

DR MORTIMER: What investigation?
何の捜査?



FRANKLAND: Didn’t you know? Don’t you read the blog? Sherlock Holmes!

ご存知ない?ブログ読んでませんか?シャーロックホームズですよ!



DR MORTIMER: Sherlock who?

シャーロックって?


FRANKLAND: Private detective. This is his PA.

私立探偵。こちらは彼の助手。


JW:PA?

助手?

FRANKLAND: Well, live-in PA.
そう、同居してる助手。

JW:Perfect.
ヤラレタ。

JW:Uh, this is Dr Mortimer. Henry’s therapist.
こちらは、モーティマ先生です。ヘンリーのセラピスト。


FRANKLAND: Oh, hello. Bob Frankland. Listen, tell Sherlock I’ve been keeping an eye on Stapleton. Any time he wants a little chat… All right? Oh.

どうも、ボブ・フランクランドです。いいですか?シャーロックに私がステープルトンを見張っていると伝えてください。いつでも彼がお話したければ・・・いいですね?

JW:Ah.
あー・・

DR MORTIMER: Why don’t you buy him a drink? I think he likes you.
彼にご馳走してあげたら?彼あなたのこと好きだと思うわ。




HENRY’S HOUSE
SH:Morning! Oh, how are you feeling?
おはよう!気分はどう?

HK:I’m… I didn’t sleep very well.
ああ、あんまりよく眠れなかった。

SH:That’s a shame. Shall I make you some coffee? Oh, look. You’ve got damp.
それは残念だな。コーヒーを淹れてあげようか?
あっ、あそこ。湿ってるぞ。

※ってここ、注意をそらしたんですよね?



HK:Listen. Last night… Why did you say you hadn’t seen anything? I mean, I only saw the Hound for a minute but…

あの、昨夜のことだけど・・・なんで何も見ていないなんて言ったんですか?つまり、僕も少しの時間しかハウンドを見ていないけど、でも・・・




SH:Hound.

ハウンド。


HK:What?

何?

SH:Why do you call it a hound? Why a hound?
どうして君はハウンドと呼ぶんだ?なぜハウンドと?

HK:Why? What do you mean?
なぜ?どういう意味です?

SH:It’s odd, isn’t it? Strange choice of words, archaic. That’s why I took the case. “Mr Holmes, they were the footprints of a gigantic hound.” Why say “hound”?
変だよな?言葉の選び方が変だ。古風だ。だから僕は依頼を引き受けた。「ホームズさん、それは巨大なハウンドの足跡だったんです」なぜ「ハウンド」と言うんだ?

archaic:古風な、アルカイック


HK:I don’t know, I’ve never…

わかりません。僕はちっとも・・・



SH:Actually, let’s skip the coffee.

実際は、コーヒーはキャンセルしよう。

ここのactuallyは、どんな意味でしょう?

「バスカヴィルのハウンド」和訳 13

2014年01月30日 |   └─和訳「バスカヴィルのハウンド」
またまたずいぶん間が空いてしまいました。
本国では、シャーロック3のDVDも発売になって、動画配信もあったりで日本の方でもずいぶん多くのファンがご覧になったことでしょうね。私は日本のamazonで輸入版が発売になるまで待つつもりです。
それまではあらゆる情報をシャットアウトして待機です。

では「バスカヴィル」に戻って、シャーロックの高速推理シーンの続きで~す。



<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。



SH:There is nothing wrong with me! Do you understand? You want me to prove it, yes? We’re looking for a dog, yes? A great big dog. That’s your brilliant theory. Cherchez le chien! Good. Excellent. Yes. Where shall we start? How about them? The sentimental widow and her son, the unemployed fisherman? The answer’s yes.

僕のどこも悪くない!分かったか?証明してほしいか?そうだな?我々は犬を探している、だな?ものすごく大きな犬だ。それが君の素晴らしいご意見だ。犬が鍵を握っている!そうだ。すばらしい。そうだ。どこから始めようか?彼らはどうだ?センチな未亡人とその息子、失業中の漁師か?答えはイエスだ。

Cherchez le chien:犬を探せ。フランス語ですね。調べてみると"Cherchez La Femme" という言葉に行き当たりました。意味は、Seek the Woman 女を捜せ。鍵を握るのは女だ。かな?chienは 犬 ですね。


JW:Yes?
イエスだって?

SH:She’s got a West Highland terrier called whisky. Not exactly what we’re looking for.

彼女はウエストハイランドテリヤを飼っている。ウィスキーという名前の。僕らの探している犬というわけではないな。

Not exactly って部分否定的な用法ですか???



JW:Sherlock, for God’s sake.

シャーロック、いい加減にしろよ。


SH:Look at the jumper he’s wearing, hardly worn. Clearly he’s uncomfortable in it. Maybe it’s because of the material more likely the hideous pattern. Suggests it’s a present. Probably Christmas. So, he wants into his Mother’s good books. Why? Almost certainly money. He’s treating her to a meal, but his own portion is small. That means he wants to impress her, but he’s trying to economise on his own food.

あのセーターを見ろ、彼が着てるヤツだ、ほとんど新品だ。明らかに着心地が悪そうだ。(着慣れていない感じだ?)おそらく、それは素材のせいか、もっとありそうなのは、あの悪趣味な柄だな。プレゼントされたものだということを示している。おそらくクリスマスの。ということは、彼が母親に取り入ろうといているのだ。なぜか?ほとんど確実に金だ。彼は彼女にご馳走しているが、自分の分は小さい。それが意味するところは、母親に気に入られたいが、自分の分の食事は安く上げようとしている。

worn:wearの過去分詞。擦り切れた、着古した。
hideous:ひどく醜い; 見るも恐ろしい,ぞっとする.
portion:一人前(の料理)
into ~ good books:~に取り入ろうとする



JW:Well, maybe he’s just not hungry.
そうだな、多分、腹がへってないんだろ?


SH:No. Small plate. A starter. He’s practically licked it clean. She’s nearly finished her pavlova. If she’d treated him, he’d have had as much as he wanted. He’s hungry, all right. And not well off. You can tell that from the state of his cuffs and shoes.

ちがう。小さい皿。スターター(前菜)だ。彼はなめたようにきれいに平らげている。彼女の方はデザートが終わろうとしている。もし彼女のおごりなら、彼も食べたいだけ食べてただろう。彼は空腹だ、よし。暮らし向きも楽じゃない。彼の袖口の様子と靴の状態から見てわかる。

practically:事実上、…も同然.
lick:舌でなめる
pavlova:果物と生クリームで満たされたメレンゲベースかカップから成るデザート



“How do you know she’s his mother?” Who else would give him a Christmas present like that? Well, it could be an aunt or an older sister, but mother’s more likely. Now, he was a fisherman. The scaring pattern on his hands is very distinctive, fish-hooks. They’re all quite old, now, which suggests he’s been unemployed for some time. Not much industry in this part of the world, so he’s turned to his widowed mother for help.

「なぜ彼女が母親だと分かる?」
ほかにどんな人があんなクリスマスプレゼントを贈る?よし、もしかしたら伯母とか姉とかという線もあるが、でもやはり母親というのが一番ありそうだ。さて、彼は漁師だ。彼の手の傷のパターンはとても特徴的、釣り針だ。傷はすべてかなり古いものだ。そして、それが示唆するのは、彼がある程度の期間雇われていないことだ。世界の中でこの部分には、あまり産業がないからな。だから、彼は未亡人である母親に援助を求めに来たんだ。

distinctive:特色のある



“Widowed?” Yes, obviously. She’s got a man’s wedding ring on a chain around her neck, clearly her late husband’s and too big for her finger. She’s well-dressed but her jewellery’s cheap. She could afford better, but she’s kept it. Sentimental. Now, the dog. Tiny little hairs all over the leg from where it gets a little bit too friendly. But no hairs above the knee, suggesting it’s a small dog, probably a terrier. In fact, it is a West Highland terrier called Whisky.


「未亡人だって?」
そうだ、明らかなことだ。彼女は男物の結婚指輪を鎖に通して首にかけている、明らかに彼女の死んだ夫のものだし、彼女の指には大きすぎる。彼女は身なりはよいが、アクセサリーは安物だ。もっとよいものを買えるはずだが、安物を持っている。感傷だ。次に犬。細かな毛が脚じゅうにくっついているところからみて、そいつは少々人懐こすぎるようだな。しかし、膝から上には毛がついていない、とすると小さな犬だ。おそらくテリヤだ。事実、それはウエストハイランドテリヤだ、名前はウイスキー。



“How the hell do you know that, Sherlock?” Because she was on the same train as us and I heard her calling its name. And that’s not cheating, that’s listening. I use my senses, John, unlike some people. So, you see, I am fine. In fact, I’ve never been better. So just leave me alone!


「いったいどうしてそんなことが分かるんだ?シャーロック?」
なぜなら彼女は我々と同じ列車で、僕は彼女が犬の名前を呼ぶのを聞いたんだ。それはズルじゃないぞ。聞いたんだ。僕は五感を使うんだ、ジョン。他の人間とは違う。だから分かっただろ、僕は平気だ。実際に、これ以上良くなんてなったことがない。(=これ以上ないくらいに平気だ。 ってこと?)だから、ほっといてくれ!



JW:Yeah, OK. OK. Why would you listen to me? I’m just your friend.

いいよ。わかった、わかった。ちょっと話を聞いてくれよ。友達じゃないか。

SH:I don’t have friends.
僕には友達はいない。


JW:No. I wonder why?

そうだ。どうしてなんだろうな?




あちゃー!!
言ってしまいましたね。
I don’t have friends.
これは言っちゃダメでしょの台詞ですね。
つい口が滑っちゃったのかな?
ジョンのことは既に友達だと思ってたはずですが、このときは言葉として認識してなかったのかしら?で、今までの習慣どおり「友達はない」って言ってしまったのかな?

高速推理には正典ホームズの使った方法がいろいろと出てきて、楽しいですね。袖口とか、靴とかを見るのは常套ですし。

「バスカヴィルのハウンド」和訳 12

2013年12月22日 |   └─和訳「バスカヴィルのハウンド」


暖炉前のシーンなので。
シャーロックホームズ博物館の暖炉の写真です。



<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。




RESTAURANT
JW:Well, he is in a pretty bad way. He’s manic. Totally convinced there’s some mutant super-dog roaming the moors. And there isn’t, though, is there? ‘Cause if people knew how to make a mutant super-dog, we’d know. They’d be for sale. I mean, that’s how it works. Listen, on the moor, I saw someone signalling. Morse. I guess it’s Morse. Doesn’t seem to make much sense. U-M-Q-R-A. Does that mean anything? So, OK. What have we got? We know there’s footprints, ‘cause Henry found them. So did the tour guide. But we all heard something. Maybe we should just look for whoever’s got a big dog.

ええと、彼はかなりよくない状態だよ。躁状態だ。完全に固執してる、なんらかのミュータント、スーパードッグがムアにうろついているってな。しかし、そんなものはいない。いるか?もし、人々がミュータントスーパードッグをどうやって作るか知っていたら、僕らだって知っているはずだ。それら(その技術)は売りに出てるはずだろ。つまり、そういうことなんだ。なぁ、ムアで何者がが合図を送っているのを見た。多分モースル信号だと思う。あまり意味はなさないんだが。。。U-M-Q-R-Aだ。何かを意味してるかな?ということで、よし、俺たちがつかんでいることは何だ?足跡はあったことは分かっている。ヘンリーが見つけたからな。ツアーガイドもね。しかし、我々は全員何かを聞いた。おそらく、我らは誰のであろうと大きな犬を探すべきなのだろう。


manic=躁病の
roam=ぶらつく、放浪する


SH:Henry’s right.
ヘンリーは正しい。


JW:What?

何だ?

SH:I saw it, too.
僕もそれを見たんだ。


JW:What?

何?

SHERLOCK: I saw it, too, John.
僕もそれを見たんだよ、ジョン。


JW:Just… Just a minute. You saw what?
ちょっ・・・ちょっと待てよ。何を見たって?


SH:A hound. Out there in the Hollow. A gigantic hound!
ハウンドだ。ホロウのところで。巨大なハウンドだ!


JW:Um… Look, Sherlock. We have to be rational about this. OK? Now, you, of all people, can’t just… Let’s just stick to what we know, yes? Stick to the facts.
えっと。。。なぁシャーロック。ここは理性的になるべきだ。いいか?よし、君が、よりによって君が、ありえないだろ・・・今分かっている事実にこだわってみよう、いいか?事実にな。

rational:理性のある,道理をわきまえた
stick to:固執する、こだわる


SH:Once you’ve ruled out the impossible, whatever remains, however improbable, must be true.
ひとたび不可能なものを除外したら、何であろうと残ったものが、どんなにありえなさそうでも、それが真実のはずだ。

ruled out:除外する, 排する, 無視する
improbable:本当らしくない


※ホームズの名言ですね!

JW:What does that mean?
どういうことだ?

SH:Huh. Look at me, I’m afraid, John. Afraid.
ふん、僕を見てみろ、怖がっているんだ、ジョン。怖がってる。

JW:Sherlock.
シャーロック

SH:I’ve always been able to keep myself distant. Divorce myself from feelings. But, look, you see? My body’s betraying me. Interesting, yes? Emotions. The grit on the lens, the fly in the ointment!
僕はいつも自分を遠くにおいてきた。自分を感情と引き離してきた。しかし、ほら、わかるか?僕の身体が僕を裏切っている。面白いだろ?感情。レンズの上の砂粒、軟膏の中の蝿だ!

betraying:裏切る
grit:砂粒
ointment:軟膏


※最後の部分はことわざか何かですか?



JW:Yeah, all right, Spock. Just take it easy. You’ve been pretty wired lately. You know you have. I think you’ve just gone out there and got yourself a bit worked up.

そうだな、分かったよ、シャーロック。落ち着けよ。おまえ、ここのところずっと興奮してたからな。自分でも分かるだろ。きっと、お前、あそこへいって、ちょっと気が高ぶってしまったんだよ。

wired:針金で補強した。興奮した。酔った。
work up:作り上げる。興奮する。まとめ上げる。


SH:Worked up?
気が高ぶった?

JW:It was dark and scary…
暗くて怖かったし・・・


SH:Me? There’s nothing wrong with me.

僕が?僕はどこもおかしくない。

JW:Sherlock? Sherlock?
シャーロック?シャーロック?

「バスカヴィルのハウンド」和訳 11

2013年11月30日 |   └─和訳「バスカヴィルのハウンド」

かわいい標識@LONDON



<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。






HENRY’S HOUSE

HK:Hi. Come in. Come in.

(ヘンリーの家)
どうも、入って入って。

JW:Hi. This is uh… Are you, um…rich?
どうも。これは・・・あの、きみって・・・お金持ち?

HK:Yeah.
そうだけど。

JW:Right.
そうか。


HK:It’s a couple of words. That’s what I keep seeing. “Liberty.”

いくつかの単語なんです。それが、ずーっと見え続けてる。「Liberty」

JW:Liberty?
Liberty?

HK:“Liberty” and… “In.” It’s just that. Are you finished?
「Liberty」と・・・「In」。それだけです。(砂糖かミルクのビンを持って)もう済みましたか?

JW:Mmm. Mean anything to you?
ふーん、君にとって何かを意味する?

SH:“Liberty in death”, isn’t that the expression?
「Liberty in death」って言ういいまわしがあるよな?

expression:表現、いいまわし


JW:Mmm.

うん。

SH:The only true freedom?
唯一の真の自由?

HK:What now, then?
それでこれから何を?


JW:Sherlock’s got a plan.

シャーロックに計画がある。

SH:Yes.
そうだ。

HK:Right.
わかりました。


SH:We take you back out onto the moor.

我らは君をもう一度ムアへ連れて行く。

HK:OK.
わかった。

SH:And see if anything attacks you.
そして、何かが君を攻撃するかどうかを見る。

JW:What?
何?

SH:That should bring things to a head.
それが、物事を出だしに戻してくれるはずだ。

HK:At night? You want me to go out there at night?
夜に?あなたは僕に夜にあとこへ行かせるんですか?

JW:That’s your plan? (LAUGHS) Brilliant.
それがお前の計画か?(笑う)素晴らしいな。

SH:Do you have any better ideas?
君にはもっといい考えがあるのか?

JW:That’s not a plan.
そんなの計画なんかじゃない。

SH:If there’s a monster out there, John, there’s only one thing to do, find out where it lives.
もし、怪物があそこにいるなら、ジョン、やるべきことは唯一つ。やつの住処を見つけることだ。


MOOR

JW:Sher… U, M, Q, R, A. Umqra? Sherlock. Sherlock!

(ムア)
シャー・・・U, M, Q, R, A. Umqra?シャーロック、シャーロック!

SH:Met a friend of yours.
君の友人に会ったよ。

HK:What?
何ですって?


SH:Dr Frankland.

フランクランド博士だ。


HK:Oh, right. Bob, yeah.

ああ、そうです。ボブ。そうです。

SH:He seems pretty concerned about you.
かれはかなり君のことを心配しているようだった。

HK:He’s a worrier. Bless him. He’s been very kind to me since I came back.
彼は心配性なんですよ。ありがたいですね。彼は僕がこっちに戻ってきてからとても親切にしてくれてるんです。

SH:He knew your father?
君のお父さんの友人だとか?

HK:Yeah.
そうです。


SH:But he works at Baskerville. Didn’t your dad have a problem with that?

でも、彼はバスカヴィルで仕事している。君のお父さんはそのことを問題にしなかったのか?

HK:Well, mates are mates, aren’t they? I mean, look at you and John.
そうですね、友達は友達でしょ?つまり、あなたとジョンだって・・・。

SH:What about us?
僕たちがなんだって?

HK:Well, I mean, he’s a pretty straightforward bloke, and you… They agreed never to talk about work, Uncle Bob and my dad. Dewer’s Hollow.

えっと、つまり、彼はかなり率直なヤツだけど、あなたは・・・彼らは仕事の話はしないって決めてました。ボブおじさんと父は。デュワーズホロウです。


JW:Sherlock?

シャーロック?


HK:Oh my God, oh my God, oh my God… Did you see it?
大変だ!大変だ!大変だ!みましたか?

JW:Did you hear that?
あれを聴いたか?

HK:We saw it! We saw it.
僕たちは見た!みたんだ!


SH:No, I didn’t see anything.

いや、僕なはにも見てない。

HK:What? What are you talking about?
なんですって?何を言ってるんですか?


SH:I didn’t see anything.

僕は何も見ていない。


HERNY’ HOUSE

HK:Look, he must have seen it! I saw it. He must have. He must have. I… Why? Why? Why would he say that? It-it-it was there. It was.
(ヘンリーの家)
ねえ、彼も見たはずだ!僕は見た。彼も見たはずだ。見たはずだ。ぼくは・・・なぜだ?なぜ?なぜ彼はあんなことを言うんだ?それ、それ、それはいたんだ。いたんだ。


JW:Henry? Henry, I need you to sit down. Try and relax, please.

ヘンリー?ヘンリー。座ったほうがいい。

HK:I’m okay. I’m okay.
僕は大丈夫だ。大丈夫だ。

JW:I’m going to give you something to help you sleep. All right?
いまから、君に何か良く寝られるようなものを持ってくるから、いいね?

※ここって正典の中でよくワトスン先生が依頼人にブランディを気付けに渡したりしてる場面を髣髴させますね。気付けじゃないけど。ジョンは何を持ってこようとしてたのかな?お酒?それともホットミルク?




HK:This is good news, John. It’s…it’s…it’s good. I’m not crazy. There is a Hound. There is… And Sherlock, he saw it too. No matter what he says. He saw it.

これは良い知らせだよ、ジョン。これは、これは・・いい。僕は狂ってなかった。ハウンドはいた。痛んだ・・・それにシャーロックも、彼だって見た。彼がなんと言おうと、彼はそれを見た。

「バスカヴィルのハウンド」和訳 10

2013年11月22日 |   └─和訳「バスカヴィルのハウンド」




<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。




FRANKLAND: Hello. Again.
やあ、また会ったね。


CPL LYONS: Uh, Major, this is…
あ、少佐、これは・・・

BARRYMORE: Bloody outrageous! Why wasn’t I told?
言語道断だ!なぜ私に報告が来なかった?

outrageous:言語道断、けしからん


JW:Major Barrymore, is it? Yes. Well. Good. Very good. We’re very impressed. Aren’t we, Mr Holmes?

バリモア少佐ですね?そう。けっこうですね。大変結構です。我々は感銘を受けました。そうでしょう?ホームズさん?

SH:Deeply. Hugely.
深くね。非常に。

(TEXT MESSAGE) What’s going on Sherlock? M
(メール)何が起こっている?シャーロック?M

BARRYMORE: The whole point of Baskerville was to eliminate this kind of bureaucratic nonsense!
バスカヴィルのあらゆる場所(点)は、この種の官僚的なナンセンスを排除していた!

eliminate:除く,除去する.
bureaucratic:官僚政治の; 官僚的な.


SH:I’m so sorry, Major.
それは残念だな、少佐。

BARRYMORE: Inspections…
査察なぞ・・・

SH:New policy. You can’t remain unmonitored forever. Goodness knows what you’d get up to. Keep walking.
新しい方針だ。永遠に監視を受けないままでなどいられはしないのだ。何に到達するかは誰にも分からない。(ジョンに)歩き続けろ。

Goodness knows:神のみぞ知る

※ここのget up toの意味するものは??

CPL LYONS: Sir! ID unauthorized, sir!
あの!IDが承認されません!

BARRYMORE: What?
何だと?


CPL LYONS: I’ve just had the call.

たった今知らせを受けました。

BARRYMORE: Is that right? Who are you?
本当か?お前たち何者だ?

JW:Look, there’s obviously been some kind of mistake.
ちょっとまて。何か明らかに間違いが起こっている。

BARRYMORE: Clearly not Mycroft Holmes.
マイクロフトホームズではないのは明白だ。

JW:Computer error, Major. It’ll all have to go in the report.
コンピューターエラーだ、少佐。これもすべて報告書に含めておくことになる。

BARRYMORE: What the hell’s going on!
いったい何が起こっているんだ!

FRANKLAND: It’s all right, Major. I know exactly who these gentlemen are.
大丈夫だ、少佐。私は厳密にこの紳士たちが誰かを知っている。

BARRYMORE: You do?
あなたが?

FRANKLAND: Yeah, I’m getting a little slow on faces, but Mr Holmes here isn’t someone I expected to show up in this place.
そうだ。最近人の顔をおぼえるのが衰えてきているが、しかしここにいるホームズさんは、私がこの場所であうだろうと期待していた人物ではない=まさか、ホームズさんにここで会うとは思わなかった。


SH:Ah, well…
あーどうも。

FRANKLAND: Good to see you again, Mycroft. I had the honour of meeting Mr Holmes at the WHO conference in…Brussels, was it?
また会えて嬉しいよ、マイクロフト。私はホームズさんとお目にかかったんだ、WHOの会議でね。あれはブリュッセルだったかな?

SH:Vienna.
ウィーンです。

FRANKLAND: Vienna. That’s it. This is Mr Mycroft Holmes, Major. There’s obviously been a mistake.
ウィーンだ。そうそう。こちらはマイクロフトホームズさんだよ、少佐。あきらかに何か間違いがあったな。

BARRYMORE: On your head be it, Dr Frankland.
全ての責任は取っていただきますよ。フランクランド博士。

On your head be it:used to tell someone that they will have to take full responsibility for what they plan to do

FRANKLAND: I’ll show them out, Corporal.
私が外までお見送りするよ、伍長。


CPL LYONS: Very well, sir.
かしこまりました。博士。


SH:Thank you.
ありがとう。

FRANKLAND: This is about Henry Knight, isn’t it? I thought so. I knew he wanted help but…I didn’t realise he was going to contact Sherlock Holmes. Don’t worry, I know who you really are. I’m never off your website. Thought you’d be wearing that hat, though.
これはヘンリーナイトの件ですよね?そう思ったんだ。彼が助けを必要としていたのを知ってたんだでも・・・シャーロックホームズさんを訪ねるつもりだったとは思っていなかった。心配しないで。私は君たちが本当に何者なのかを知っているから。いつもサイトを見てますよ。でもあの帽子をかぶっていると思ってましたよ。

SH:That wasn’t my hat.
あれは僕の帽子じゃない。

FRANKLAND: I hardly recognise him without the hat.
彼、あの帽子じゃないと誰かわからないね。

SH:It wasn’t my hat.
僕の帽子じゃないんだ。

FRANKLAND: I love the blog, too, Dr Watson.
あのブログも大好きですよ。ワトスン先生。

JW:Oh, cheers.
あぁ、どうも。

FRANKLAND: The Pink thing! And that one about the Aluminium Crutch!
あのピンクの!それにあれ、アルミニウムの松葉杖!

SH:You know Henry Knight?
ヘンリーナイトを知っているのか?

FRANKLAND: Well, I knew his dad better. He had all sorts of mad theories about this place. Still, he was a good friend. Listen, I can’t really talk now. Here’s my cell number. If I can help, with Henry, give me a call.
そうだね。彼の父親のほうをもっと良く知っていた。彼はあらゆる狂った考えをこの場所について持っていた。それでも、彼はいい友人だった。すみません。今はほんとは話していられない。これは私の携帯番号だ。もし私で役に立つなら、ヘンリーのことで、電話してください。

SH:I never did ask, Dr Frankland. What exactly is it that you do here?
お聞きしていませんでした。フランクランド博士。あなたはここで正確には何をしているのですか?

FRANKLAND: Mr Holmes, I would love to tell you, but then of course I’d have to kill you.
ホームズさん、喜んでお話したいところだが、勿論そうはいってもあんたを殺さなきゃならないくなる。

SH:That would be tremendously ambitious of you. Tell me about Dr Stapleton.
それはあなたの途方もない野心なんでしょうね。ステープルトン博士のことを教えてくれ。

tremendously:途方もなく

FRANKLAND: I never speak ill of a colleague.
同僚の悪口は言わないことにしてる。

SH:But you’d speak well of one, which you’re clearly omitting to do.
でも、その人についてのいい話なら言える。明らかにし忘れていることを。

omit:省く、し忘れる

FRANKLAND: I do seem to be, don’t I?
そのようだね。そうだろ?

※話が見えない・・・

SH:I’ll be in touch.
連絡します。

FRANKLAND: Any time.
いつでもどうぞ。

JW:So?
それで?

SH:So?
それでって?

JW:What was all that about the rabbit? Oh, please. Can we not do this this time?
全てはウサギのためだったのか?たのむよ。今回は俺たちそれをしないでいられるか?

SH:Do what?
何をするって?

JW:You being all mysterious with your… cheekbones, and turning your coat collar up so you look cool.
お前さ、全ての謎をおまえの・・・ほお骨に宿らせて、そしてコートの襟を立ててクールに見せようとしてる。

※ここの文章なんか難しいですね。品詞の組み合わせが変な感じ


SH:I don’t do that.
そんなことしていない。

JW:Yeah, you do.
いや、してるよ。

CAR
JW:So, the email from Kirsty, the missing luminous rabbit…
(車内で)
それで、カースティーからのEメールだ。消えた光るウサギ・・・
SH:Kirsty Stapleton, whose mother specialises in genetic manipulation.
カースティーステープルトンだ。彼女の母親は遺伝子操作の専門家だ。

JW:She made her daughter’s rabbit glow in the dark?
娘のウサギを暗闇で光らせた?

SH:Probably a fluorescent gene. Removed and spliced into the specimen, simple enough these days.
おそらくは、蛍光遺伝子だね。標本へ転移させたり接合したり、最近では簡単なことだ。

fluorescent:蛍光性の
splice:つなぎ合わせる
specimen:標本


JW:So…
だから・・・

SH:So we know that Dr Stapleton performs secret genetic experiments on animals. The question is has she been working on something deadlier than a rabbit?
だから、我々はステープルトン博士が動物の秘密遺伝子実験を大kなっていると知った。問題は彼女がウサギよりももっとひどいものの実験を行なっていたかということだ。

deadlier:deadlyの比較級


JW:To be fair, that is quite a wide field.

公平になるなら、それはずいぶんと広い分野にわたるな。

「バスカヴィルのハウンド」和訳 9

2013年10月31日 |   └─和訳「バスカヴィルのハウンド」

ロイヤルフェスティバルホールの階下。
死を呼ぶ暗号のロケ地でもありますね。
取り壊しの話があるそうで、反対運動がなされていました。


<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。





STAPLETON: OK, Michel. Let’s try Halo 3 next time.

OK、ミシェル。次回はHalo 3をやってみましょう。

※Halo 3とは何でしょね?


CPL LYONS: Dr Stapleton.

ステープルトン博士。


SH:Stapleton.
ステープルトン。

STAPLETON: Yes. Who’s this?


CPL LYONS: Priority ultra, ma’am. Orders from on high. An inspection.
優先度ウルトラの方です。上からの命令です。査察です。


STAPLETON: Really?
本当に?

SH:We’re to be accorded every courtesy, Dr Stapleton. What’s your role at Baskerville?
我々には全ての優遇が与えられています。ステープルトン博士。あなたのバスカヴィルでの役割は?

courtesy:礼儀、優待、優遇

STAPLETON: (LAUGHS)
(笑う)

JW:Accorded every courtesy, isn’t that the idea?
全てに優遇されてる、そういうことですか?

※ここわかりません・・・

STAPLETON: I’m not free to say. Official Secrets.
私は自由に話せません。公式の機密です。

SH:Oh, you most certainly are free. And I suggest you remain that way.
ああ、君は全く自由だよ。そして私は君にそのようにすべきだと提言するね。

STAPLETON: I have a lot of fingers in a lot of pies. I like to mix things up. Gene’s mostly. Now and again, actual fingers.
私はたくさんの指をたくさんのパイに入れてるの。(これ絶対イデォムですね。あれこれ手を出してるの、とかかな?)混ぜるのが好きなもので。ほとんどが遺伝子だけど。時々は、実際の指もね。

Now and again:あちこち、時々

SH:Stapleton, I knew I knew your name.
ステープルトン、君の名前を知っているぞ。

STAPLETON: I doubt it.
それはどうでしょう?

SH:People say there’s no such thing as coincidence. What dull lives they must lead.
偶然なんてものはないと人々はいうね。なんて退屈な人生を彼らは過ごしているに違いないね。

BLUEBELL
ブルーベル

STAPLETON: Have you been talking to my daughter?
娘と話したことがあるの?

SH:Why did Bluebell have to die, Dr Stapleton?
なぜブルーベルは死なねばならなかったのかな?ステープルトン博士

JW:The rabbit?
うさぎか?

※ここのジョンの反応が大好き!吹き替え版もよかったなぁ~!

SH:Disappeared from inside a locked hutch, which was always suggestive.
鍵のかかった小屋から消えた、こういうのは常に暗示的だな。

suggestive:暗示的、思わせぶり、示唆に富む

JW:The rabbit?
うさぎなのか?


SH:Clearly an inside job.
明らかに内部のものの犯行だ。

an inside job:内部の者による[が手引した]犯行.

STAPLETON: Oh, you reckon?
まぁ、そう思うわけ?


SH:Why? Because it glowed in the dark?
なぜだ?うさぎが暗闇で光ったからか?

STAPLETON: I have absolutely no idea what you’re talking about. Who are you?
あなたのお話、私には全く何のことか分かりませんわね。どなたですの?

CCV1・security authorization
alert alert
potential level 5 security breach
5555*0000*×1//5894


SH:Well, I think we’ve seen enough for now, Corporal. Thank you so much.
まぁいい、今のところはこのくらいにしておこうか、伍長。どうもありがとう。


CPL LYONS: That’s it?
これだけ?

SH:That’s it. It’s this way, isn’t it?
これだけだ。出口はこっちだったな?

STAPLETON: Just a minute!
ちょっと待って!

JW:Did we just break into a military base to investigate a rabbit?
俺たち陸軍基地に侵入してウサギの捜査してたのか?

CCV1-authorization query
potential Level 5 security breach
URGENT-URGENT-URGENT
refer holmes, Mycroft


CCV1認可照会
レベル5のセキュリティ違反の可能性
緊急 緊急 緊急
参照 ホームズ、マイクロフト

security breach:セキュリティ違反

(TEXT MESSAGE) What are you doing? M
(メール)何をしているんだ M

SH:Huh. 23 minutes. Mycroft’s getting slow.
ふん、23分だ。マイクロフトも時間がかかるようになった。

「バスカヴィルのハウンド」和訳 8

2013年10月27日 |   └─和訳「バスカヴィルのハウンド」
シャーロックで英語のシリーズ。多少息切れしつつも継続中です。
ロンドンで撮ってきた写真を毎回1枚ご紹介していこうと思います。

街中のお花のハンギングがゴージャスです。
これは、サザークのあたりで撮影しました。
ペチュニアボール!ですね。



<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。





(BASKERVILLE)
GUARD: Pass, please? Thank you.
通行証をお願いします。どうも。


JW:We got ID for Baskerville? How?
俺たちにバスカヴィルの通行証があるって?どうやって?(


SH:It’s not specific to this place. It’s my brothers. Access all areas. I um…acquired it ages ago, just in case.
それはココ専用の通行証じゃない。兄のだ。全ての場所にアクセスできる。
僕は数年前に、それを・・ええと・・「獲得」したんだ。

acquire:〈知識_学問などを〉(努力して)得る, 学ぶ, 習得する

JW:Brilliant.
素晴らしい。

SH:What’s the matter?
何か問題か?



JW:We’ll get caught.

俺たち捕まるぞ。



SH:No, we won’t. Well, not just yet.

いや。そんなことにはならない。まぁ、今のところはね

JW:Caught in five minutes. “Oh, hi! We just thought we’d come and have a wander round your top-secret weapons base.” “Really? Great! Come in, kettle’s just boiled.” That’s if we don’t get shot.
5分のうちに捕まるさ。
「やぁ!ちょっとそちらの最高機密兵器基地をうろうろさせてもらおうと思ってやって来たんだ」「そうなのか!そりゃいいね!入れよ、ちょうどお湯も沸いたところだよ」
撃たれなかったとしたら、こんな感じか?

wander around:ほっつき回る,ぶらぶら回る

GUARD: Here you are. Thank you very much.
どうぞ(と通行証を返す)ありがとうございました。

SH:Thank you.
ご苦労。



GUARD: Straight through, sir.

まっすぐあちらです。


JW:Mycroft’s name literally opens doors.

マイクロフトの名前は、文字通り扉を開けるんだな。


SH:I’ve told you. He practically is the British Government. I reckon we’ve got about 20 minutes before they realise something’s wrong.

言ったことがあるけど、彼は実質的に英国政府そのものなんだ。僕の推測ではあと20分ある。彼らが異変に気がつくまでには。


CPL LYONS: What is it? Are we in trouble?
これは何だ?何か問題か?


SH:“Are we in trouble, sir?”

「何か問題がるのでしょうか?」だ。


CPL LYONS: Yes, sir. Sorry, sir.

はいそうです。申し訳ありませんでした。


SH:You were expecting us?
我々が来ると知っていたのかね?


CPL LYONS: Your ID showed up straight away, Mr Holmes. Corporal Lyons. Security. IS there something wrong, sir?
あなたのIDですぐに分かりました。ホームズさん。ライオンズ伍長です。何か問題があるのでしょうか?



SH:Well, I hope not, Corporal. I hope not.

ないことを祈っている。伍長。ないことをね。


CPL LYONS: It’s just we don’t get inspected here you see, sir. It just doesn’t happen.

我々はここでは査察をうけないことになっているだけのことです。お分かりでしょう?それは起きないんです。

※ここの it is just ~と後ろのjustの感じがいまひとつよくわかりません。



JW:Never heard of a spot check? Captain John Watson. Fifth Northumberland Fusiliers.

抜き打ち検査の事を聞いたことがないのか?ジョンワトスン大尉だ。第五ノーサンバランドフュージリア連隊所属だ。

a spot check:抜き打ち検査



CPL LYONS: Sir. Major Barrymore won’t be pleased, sir. He’ll want to see you both.

バリモア少佐は喜ばれないと思います。少佐はお二方にお目にかかると思いますが。


JW:I’m afraid we won’t have time for that. We’ll need the full tour. Right away. Carry on. That’s an order, Corporal.
我々には生憎その時間がない。全て見る必要がある。直ちにだ。続行。これは命令だ。伍長。


CPL LYONS: Yes, sir.

分かりました。



CCV1・security authorization requested・holmes, mycroft・priority ultra
Processing CCV1・5555*0000*×1//5894




SH:Nice touch.
いい感じだな。


JW:Haven’t pulled rank in ages.
もう何年も階級を持ち出したことはなかったよ。


SH:Enjoy it?

楽しんでるか?


JW:Oh, yeah.
ああ、もちろん。



CCV・security authorization pending・holmes, mycroft・priority ultra・processing CCV1・5555*0000*×1//5894




SH:How many animals do you keep down here?

ここには動物は何匹くらい飼っているんですか?

※downはどういうニュアンスなんですの?
先日のupと同じ、距離感を表してるのかな?upが少し離れた感じだったので、downは近い感じとか?


CPL LYONS: Lots, sir.
沢山であります。


SH:Any ever escape?

逃げ出したりしたことはないのか?


CPL LYONS: They’d have to know how to use that lift, sir. We’re not breeding them that clever.
(そのためには)彼らはエレベーターの使い方を知る必要があります。我々は彼らをそのように賢くは養成していないのであります。

ここのライオンズ伍長、皮肉一杯でステキ


SH:Unless they have help.

手助けがない限りはな。

FRANKLAND: Ah, and you are?
ええと、こちらの方は?


CPL LYONS: Sorry, Dr Frankland, I’m just showing these gentlemen around.
スミマセン。フランクランド博士。こちらの紳士をご案内してるところなのです。


FRANKLAND: Ah, new faces! How nice. Careful you don’t get stuck here, though. I only came to fix a tap.

そうか、新顔ですな。でもあまり長居をしないように気をつけて。私は蛇口に修理に来ただけなんだよ。



JW:How far down does that lift go?

エレベーターは地下何階まで?(直訳=そのエレベーターはどのくらい下まで降りるのか?)

CPL LYONS: Quite a way, sir.
かなり深いです。

JW:Mmm-hmm. And what’s down there?
そうか、下には何があるのかね?

CPL LYONS: Well, we have to keep the bins somewhere, sir. This way, please, gentlemen.
そうですね。我々もどこかにゴミを置いておかねばなりませんし。こちらへどうぞ。

JW:So what exactly is it that you do here?
それで、正確にはここで君たちは何をやっているのだ?

CPL LYONS: I thought you’d know, sir. This being an inspection.
ご存知のことと思いますが。これは査察ですよね。

JW:Well, I’m not an expert, am I?
まぁそうだが、専門ではないのでね。

CPL LYONS: Everything from stem cell research to trying to cure the common cold, sir.
幹細胞研究からありふれた風邪の治療までありとあらゆるものです。

stem cell research:幹細胞研究


JW:But mostly weaponry?

しかし、ほとんどが兵器関連?


CPL LYONS: Of one sort or another, yes.

何かしらは、そうです。

Of one sort or another:何らかの


JW:Biological, chemical…

生物(兵器)、化学(兵器)・・・

CPL LYONS: One war ends, another begins, sir. New enemies to fight. We have to be prepared.
一つの戦争が終わり、次の戦争が始まりますから。新しい敵です。備えなければなりません。


CCV1・security authorization processing
CCV1・5555*0000*×1//5894
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「バスカヴィルのハウンド」和訳 7

2013年10月05日 |   └─和訳「バスカヴィルのハウンド」


ずいぶん間が開いてしまいました。
バスカヴィルの続きです。
こちらもぼちぼちやって行きます。
第三シリーズ放映までには、なんとかライヘンバッハまでたどり着きたいものです。



<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。




FLETCHER: Yeah. No. All right? All right. Take care.
(電話で)ああ、いや。大丈夫か?ならいいんだ。気をつけて。



SH:Mind if I join you? It’s not true, is it? You haven’t actually seen this Hound thing?
同席してもかまわないか?(フレッチャー君の座っているテーブルに座ろうとしたので)あれはホントじゃないんだろ?君は実際にはこのハウンドとやらを見ちゃいないな?

FLETCHER:You from the papers?
おたく、ブンヤ?(なんて言い方しないよね。調子に乗りすぎ^^;)


SH:No. Nothing like that. Just curious. Have you seen it?
いや、そんなんじゃない。ただの好奇心さ。見たのか?


FLETCHER: Maybe.
かもね。


SH:Got any proof?
なにか証拠でもあるのか?
(吹き替えなら「証拠は?」って短く切り返すことですよね)


FLETCHER:Why would I tell you if I did? Excuse me.
もしあるとして、なんでおたくに教える必要が?失礼するぜ。


JW:I called Henry…
ヘンリーに電話したよ・・・


SH:Bet’s off, John. Sorry.
賭けは止めだ。


JW:What?
何だって?


FLETCHER:Bet?
賭け?


SH:My plans needs darkness. We’ve got another half an hour of light…
(直訳:僕の計画には暗闇が必要だ)暗くなってからだ。暗くなるまであと30分ある。(直訳:我々にはあと30分の明かりがある)


FLETCHER:Wait, wait. What bet?
まてよ。何の賭けだ?



SH:Oh, I bet John here 50 quid that you couldn’t prove you’d seen the Hound.
ああ、ジョンと50ポンド賭けたんだ。君がそのハウンドを見たことを証明できない方にね。


JW:Yeah, the guys in the pub said you could.
そうそう。パブにいた連中はできるって言ったぜ。


FLETCHER:Well, you’re going to lose your money, mate.
そうか、なら、おたくの負けだね。
(mateは訳しにくい。ちょっと前の小説なら「なあ、兄弟」とか訳すのかな?そんなコトいう日本人いないからね~)

SH:Yeah?
へ~そうか?


FLETCHER:Yeah. I seen it. Only about a month ago. Up at the Hollow. It was foggy, mind. Couldn’t make much out.
そうとも、オレは見た。ほんの1ヶ月前のことさ。くぼ地に向かって上ってるところで。霧がかってて、いいか、よくは見えなかったんだ。

mind: いいかい, よく聞きたまえ.


SH:I see. No witnesses, I suppose?
なるほど、目撃者はなしか。そうだろ?


FLETCHER: No, but…
ないけど・・・でも

SH:Never are.
いるはずがない。


FLETCHER:No, wait. There.
いや、待てよ。ほら。


SH:Is that it? It’s not exactly proof, is it? Sorry, John. I win.
それだけ?そんなのは正確な証拠になりゃしないよな?わるいね、ジョン、僕の勝ちだ。


FLETCHER: Wait, wait! That’s not all. People don’t like going up there, you know. To the Hollow. Gives them a bad sort of feeling.

待てよ、待てったら!それだけじゃないぜ。誰もあそこへは行きたがらない。分かるか、くぼ地さ。あそこへ行くとみんな気分が悪くなるんだ。


SH:Ooh, is it haunted? Is that supposed to convince me?
うわ~、それが怖い?そんなんで僕を納得させられると思ってるのか?


FLETCHER:Nah, don’t be stupid! Nothing like that. But I reckon there is something out there. Something from Baskerville. Escaped.
いいや。バカ言うなよ!そんなものじゃないんだ。でもオレが思うに、何かがその辺にいるんだ。バスカヴィルからの何かが。逃げてきた・・

reckon:思う、推測する

SH:A clone? Super-dog?
クローンか?スーパードッグとか?


FLETCHER:Maybe. God knows what they’ve been spraying on us all these years. Or putting in the water. I wouldn’t trust them as far as I could split.
そうかもな。ヤツらがながいこと俺たちに何を噴霧してたかなんて誰にもわからない。それか、何かを水に入れてるのかもな。とにかく俺は奴らを信じない、俺が裂けるかもしれない限りは。


spray:噴霧する
split:裂ける、分裂する、分かれる


※splitの意味が分かりません。


SH:Is that the best you’ve got?
それで全部か?(直訳:それがお前の持っている最高のもの=証拠か?)


FLETCHER:I had a mate once who worked for the MOD. One weekend we were meant to go fishing, but he never showed up. Well, not till late. When he did, he was white as a sheet. I can see him now. “I’ve seen things today, Fletch,” he said, “I ain’t never want to see again. Terrible things.” He’d been sent to some secret army place. Porton Down, maybe? Maybe Baskerville? Or somewhere else. In the labs there, the really secret labs, he said he’d seen…terrible things. Rats as big as dogs, he said. And dogs, dogs the size of horses.


俺には国防省で働いてたダチがいて、ある週末俺たち釣りに行こうってことにしてた、でもヤツがなかなか現れない。まぁでもそんなに遅くならなかった。ヤツがやってきたとき、まるでシーツみたいに真っ青(な顔)だったんだ。今でも思い浮かべることができる。「俺、今日見ちまったんだ、フレッチ」とヤツは言った。「もう二度と見たくない。恐ろしい物だ」ヤツは軍の秘密の場所に派遣されてたんだ。ポートンダウンかな?あるいはバスカヴィルだったかも、はたまた別の場所か・・・そこの研究所で、マジで秘密の研究所だぜ、ヤツは恐ろしいものを見たんだと言った。犬みたいに大きなねずみとか、そして、犬も。ヤツは言った、そして犬も。馬みたいに大きな犬だ。

(と足跡の石膏型を見せる)



JW:Uh, we did say 50? Mmm. Ta.
えーと、確か50だったよな?どーも、ありがと。

「バスカヴィルのハウンド」和訳 6

2013年07月28日 |   └─和訳「バスカヴィルのハウンド」
シャーロックたちがダートムアに乗り込んできました。
原作はかなりおどろおどろしく乗り込むのだけど、今回は天気も悪くないし、けっこういいところだな~と思いました。





(DARTMOOR)
JW:There’s Baskerville. Uh, that’s Grimpen village. So that must be… yes, Dewer’s Hollow.
あそこにバスカヴィルがある。あ-、あれがグリンペン村だ。だから、あれはきっと・・そうだ、デュワーズホロウだ。


SH:What’s that?
あれは何だ?


JW:Hmm? A minefield? Technically, Baskerville’s an army base, so I guess they’ve always been keen to keep people out.
ん?地雷原か?専門的に言うと、バスカヴィルは陸軍基地だ、だからオレが思うに、彼らは常に人々が近づかないようにすることに熱心なんだろう。

Technically:技術的に、専門的に


SH:Clearly.
明白だな。



(GRIMPEN VILLAGE)
FLETCHER: All right. Three tours a day. Tell your friends. Tell anyone! Don’t be strangers and remember, stay away from the moor at night, if you value your lives! Take care.
ということで、ツアーは1日3回。お友達に伝えて。誰でもいいから教えてあげてね!遠慮しないでそして覚えておいて、夜は沼沢地に近づかないこと、命が大事ならね!気をつけて。。


SH:It’s cold.

寒い。



(HENRY’S HOUSE)
HK:That part doesn’t change.
その部分は変化ないです。


DR MORTIMER: What does?

(じゃあ)何が変わったの?

HK:Oh, there’s something else. It’s a word. Liberty.
あ、違うことがあるんです。言葉です。リバティ。


DR MORTIMER: Liberty?
リバティ?


HK:There’s another word. In. I-N. “Liberty In.” What do you think it means?

別の言葉もあります。イン、I-N、「リバティ、イン」どういう意味だと思いますか?




(VEGETARIAN CUISINE)
GARY: Eh, sorry we couldn’t do a double room for you boys.
ええと、すみませんね、あなたたちにダブルの部屋を用意することが出来なくて。


JW:That’s fine. We’re not… There you go.

かまいません。俺たちはそうじゃなくて...どうぞ(と支払いをする)。


GARY: Oh, ta. I’ll just get your change.
ああ、どうも。すぐにお釣りを差し上げます。

JW:Ta.
ありがとう。


(TILL BEEPING)
GARY: Well, there you go.

はい、どうぞ。


JW:I couldn’t help noticing, on the map of the moor, a skull and crossbones?
ちょっと気になるんだけど、沼沢地の地図にある、どくろのマークは?


couldn’t help noticing:気づかざるをえなかった→ちょっと気になったんですが


GARY: Oh, that.

ああ、あれね。


JW:Pirates?
海賊?


GARY: Eh, no. The Great Grimpen Minefield, they call it.
いやちがうよ。グリンペンの大地雷原だ。そうよばれてる。


JW:Oh, right.
へえ、そうなんだ。


GARY: It’s not what you think. It’s the Baskerville testing site. It’s been going for 80-odd years. I’m not sure anyone really knows what’s there anymore.
あんたの考えてるものとは違うよ。バスカヴィルの実験施設だ。80数年間になる。俺には確信はないけどね、そこにあるものを誰かが本当に知っているのか

※anymore の部分が訳せません。

80-odd years:80数年

JW:Mmm. Explosives?
ふーん、爆発物?


GARY: Oh, not just explosives. Break into that place and if you’re lucky you just get blown up, so they say. In case you’re planning a nice wee stroll.
爆発物だけじゃないよ。あそこに侵入してみなよ、もし幸運なら吹き飛ばされるだけですむけどな、そう皆言ってる。あんたがちょっとした素敵なお散歩を計画中なら念のために(お伝えするよ)。


wee:ちっぽけな
stroll:散歩



JW:Ta, I’ll remember.

ありがと、覚えとくよ。

GARY: Aye. No, it buggers up tourism a bit, so thank God for the demon hound! Did you see that show? The documentary?
そうだな。いや、観光業のためにはちょっとばかり台無しだな。だから、悪魔の犬に感謝だね。あの番組見たかい?ドキュメンタリーの。

bugger up:《英俗》台なしにする, だめにする.


JW:Quite recently, yeah.

つい最近ね、見たよ。


GARY: God bless Henry Knight and his monster from hell.
ヘンリーナイトと地獄からやってきた化け物に神のご加護を。

JW:You ever seen it? The Hound?
見たことある?そのハウンドを?


GARY: Me? No, no. Eh, Fletcher has. He runs the walks, the monster walks, for the tourists, you know? He’s seen it.

オレか?いや、ない。でもフレッチャーは見たよ。奴は遊歩道(ウオーキングツアー?)を運営してる、怪物の散歩道さ、観光客向けのね、分かるかい?彼は見たんだ。


the walks:散策路


JW:That’s handy. For trade.
それは都合がいいね、商売には。

handy:便利な、役に立つ


GARY: I’m just saying we’ve been rushed off our feet, Billy.
まぁ、言えることは、俺たち大忙しになったってことだね。なぁ、ビリー。


rushed off our feet:to cause someone to be very busy、to have to work very hard or very fast


BILLY: Yeah, lots of monster hunters. Doesn’t take much these days. One mention on Twitter and woomph! We’re out of WKD.
そうだよ、怪物ハンターが大勢でね。このごろじゃ余り時間かからないし。誰かがツイッターで言ったらもうビューンだ!WKDを切らしたよ。

woomph:used to imitate a sound like that of a sudden blow or impact accompanied by an expulsion of air
WKD:酒の銘柄


GARY: All right.
わかった。


BILLY: What with the monster and the ruddy prisoner, I don’t know how we sleep nights, do you, Gary?

怪物やいまいましい囚人が連れてきたもの(のおかげで)、どうやって夜寝ろっていうのかな?ねえ?ゲーリー。

ruddy:血色のいい, 赤い《英口語》 いやな,いまいましい


※ん?なぜ囚人?原作のバスカヴィルには囚人が重要人物であったわけですが、ここに唐突に出てきた囚人って?もしかして、WKDを飲みすぎて赤い顔になった宿泊客のこと??

GARY: Like a baby.
赤ん坊みたいにな。

※ここもう一回見直さないとニュアンスがよくわからない・・・

BILLY: That’s not true. He’s a snorer.
それは違うんだよ。彼はいびきをかくのさ。


GARY: Hey! Shh.
こら!しーっ

BILLY: Is yours a snorer?
君の(彼氏)もいびきかく?


JW:Got any crisps?
ポテトチップスある?

YOKOの好きなもの羅列

(順不同)地図、河岸段丘、保存樹木、宮本常一、縄文時代と日本の古代、文明開化と江戸時代、地方語、水曜どうでしょう、シャーロック・ホームズ、SHERLOCK(BBC)、陳昇、John Mellencamp、Kate Bush、イ・スンファン、カンサネ、1997年以前の香港映画、B級コメディー映画、SNL、The Blues Brothers、台湾、旅行の計画、イタリア、エステ、宮部みゆき、ショスタコーヴィチの交響曲5番、森川久美、のだめカンタービレ、くまモン
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