平日に仕事を休んで見てきました。
TOHOシネマズにて。
トーホーシネマをトーキューシネマとごっちゃにしており、109シネマに行ってしまいました。
「あ!ちがう。ここじゃない」と気がついてよかった。
それというのも、ずーっとネタバレを回避してきて、必要な情報さえもシャットアウトしていたため映画館情報もあやふやだったという…。
初見の感想をメモしておきます。
これから他のサイトなんかの感想とか読みに行くつもりだけど、その前に自分の感想を書いておきたい。
おおっ!意外に大きな会場だ。スクリーンも大きい。
最近マイナーなものばかり見てて、大きなスクリーンは久しぶり。スタートレック以来か。
字幕が見えにくいと嫌だなと5列目に座ったけど、逆に近すぎて見づらい。
でも、初めてこの巨大スクリーンで見られるのだし、どうせDVD買うだろうし、SHERLOCKを全身に浴びるつもりでいましょう。
以降、すべてネタバレです。
おっと、いきなり、モファットさんが登場?
よれっとしたポロシャツが気になる。
もう少しきれいな服装でお願いしたい…
でも内容はイチイチ笑える。今回のビクトリアン221Bのセットに美術さんたちがどれだけこだわったかの話。それを本編前に入れるという親切振り。オタクワールドにいきなり引きずり込まれます。
なんかもうね、ホームズ好きの人々のオフ会かなんかで、自慢のコレクションを披露しあってるようなそんな気持ちになってきます。
基本的に221Bの間取りは19世紀も21世紀も同じです。
ただし21世紀のキッチンの場所は、19世紀はキッチンにみえません。なんでも男子厨房に入ることは違法だったためとモファットさんの解説。じゃ、一人暮らしの人は?コックさんは?男所帯なら?などといろいろギモンが湧きましたが、先へ。
ここは映画館、自分の都合で巻き戻しボタン押せません。
オープニング。21世紀版の1-1と同様、アフガン戦争のジョン・H・ワトソンから。
おっと!
いきなり左肩を負傷。
ちゃんと撃たれるシーンが入っています。親切…。
オープニングテーマ。(がここで流れたんだっけ?)
おなじみの映像。
ここで涙が出ました。
ああ、SHERLOCKが始まる!あの世界にまた行ける!
じーん。
・・・・へ~私って、こんなにSHERLOCKのこと好きだったんだなぁ。
あらためて確認しました。
けっこう熱冷めてると思ってたんですけどね。
ビクトリア朝のロンドン。
復員してきたワトソン博士。
原典のモノローグが入ります。
完全に同じかはわかりませんが。
そして、クライテリオンバーのとこ、なんて言ったっけ、あ、ピカデリーサーカスだ!・・で、ワトソンとスタンフォド(青年)がばったり出会います。ここ21世紀版と同じ。
そして、21世紀版では公園のベンチで紙コップのコーヒーでしたが、ちゃんとクライテリオンバーへ入って飲んでます!嬉しい。
マイク・スタンフォドとの会話は、21世紀と似てた。
姉の話などは出てこないし、ワトソンは21世紀のジョンほど心を病んでいるようにも見えないケド。
そしてバーツへ。
21世紀の青白いモルグと違い、イメージ通りのこげ茶色のダークなモルグ。
死体に鞭打つホームズ。
打ちすぎじゃ?何回打ってるの???死体がずたぼろになってしまいそう。
ここのホームズのワトソンへの推理は不自然なくらい、性急に感じました。
そして、221Bの言い方、21世紀版は two-two-one と言ってたと思うけど、19世紀は two hundred twenty one といってた。ウインクはなかった。残念。
そこから一気に時は流れて、おそらく1895年。
モファティス(モファットさんとゲイティスさんのこと)が使うなら絶対この年でしょう。
もう有名になってるシャーロックホームズとワトソン博士。
路上の新聞売りもストランドマガジンを持っています。
なんかジーンとする…
ワトソンは新聞売りに「ブルーカーバンクル(青い紅玉)はどうだった?」なんて尋ねています。
雪の舞うベーカー街。
クリスマスなんですね。
あとで「メリークリスマス」というセリフも出てきますが、きっとこれ、本国でクリスマス特番だったんでしょう。「青い紅玉」もクリスマスの話ですし。雰囲気を盛り上げていますね。
221Bのドアを開けるハドソンさん。
性格は、21世紀と同じみたい。
「新作面白かったですか?」とワトソンにたずねられ、ちょっと間をおいて「NO!」一言。
笑いました。
その理由は、私の出番が少ない!セリフが少ない!というもの。
確かに。原作のハドソンさんはあまりしゃべりませんものね~。
うふふふふ。
19世紀の221Bの1階にも「Speedy'S」があります。テントの色も同じです。
店の名前は少し違ってた。
覚えてませんが。
そして、レストラード。
このキャラも、21世紀の延長・・いや、もっとなんというか、労働者階級の人っぽくなってます。
19世紀のレストレード警部なら、グラナダ版のイメージを勝手にインプットしておりましたが、御者の方が似合いそうな感じです。
アンダーソンも健在。
もして、モリーフーパーもいます!でもひげが生えてる。
そして、ホームズに喰ってかかる。
なぜひげが生えてるのかは、やはり死体安置所の職員に女性というのは19世紀的には無理があるからかな?
でもそこのところの無理は、後半上手く回収してくれましたね。
そしてそして、われらがお二ーちゃん、マイクロフト。
これがまた面白かった。
ディオゲネスクラブはまるっきり21世紀版と同じ建物。
こういうことできるのがヨーロッパってすごいね~。
でも、マイクロフトは正典どおりでした。
でっぷりと太っていました。
あの特殊メイク時間かかっただろうなぁ。
指までデブデブでしたもの。
そして、21世紀版での「また太ったのか?」というシャーロックのセリフがここでも登場し、大笑いです。
いえ、映画館だったので、くすくす笑いにとどめました。
めちゃくちゃ食べまくっていましたね。
それとディオゲネスクラブの受付で、手話をするシーン。
あれはほんとの手話なのかしら???
ワトソンが笑いパートを引き受けていました。
メアリのことも書いておかねば。
メアリが留守がちな夫に会うために依頼人を装う、とか面白い。
そしてメアリの使ってる香水をジョンはわからないというもの21世紀からのラインですね。
この調子で書いていくと、映画一本まるまる書いてしまいそうですが、そんなに細かく覚えていないので安心してください。
モリアーティ。
221Bでの対面シーン。
「ポケットで拳銃をもてあそぶのは…」原典のセリフだ。
21世紀版にもあった?S3-E3はまだ和訳してないのでちょっとあやふや。
モリアティー辺りも、原典と21世紀版のセリフがごろごろを繰り返されます。
滝のシーンなんかもあって、もうサービスしまくり。
モリアティーの中の人、相変わらず気持ち悪くていいですね。
あと、第一の犠牲者「リコレッティ」。
これは、確か語られざる事件の一つですよね。
それから、もう一人の犠牲者である「サー・ユーステス」 という人物は正典の中で殺されてる人の名前と思ったが、誰だったっけ?
字幕では「ユースタス」になってたけど。
これだけは気になって調べました。
「アベ農園」(この邦訳どうしても日本の地名みたいに思っちゃう)で、殺される暴力亭主ですね。
あ、ぴったりその通りなわけか・・・。
とにかく、お遊びだらけで、モファティスさんたちの得意げな顔が目に浮かぶようです。
「テレビで当たったから劇場版を作った!」というような作品ではなく、ひたすらにテレビ&正典その他のホームズファンのマニア心をくすぐるために、凝りに凝って作ったスペシャル作品と言えるでしょう。
テレビシリーズ見てない人が見てもさっぱりわからないと思います。
その辺潔いくらいでした。一応、「これまでのお話」的なものはありましたが、あれじゃ、わからない。
そもそも「マインドパレス」。あれ自体、2-2「バスカヴィル」見てなきゃ全く理解できないだろうし。
1-3見てなきゃ、後頭部吹き飛ばされた死体が蘇ることもなんのこっちゃだろうし。
3-3見てなきゃ、なんで飛行機?ってなるだろうしね。
いや~おもしろうございました。
ゴシックホラーは好みでないんので、ホームズでなければ見てないけどね。
グロイのもヤダ。目つぶってました。映画館の大画面でグロイのは耐えられません。
それに何でもかんでも廃教会での闇儀式みたいに展開させるのは、あちらの映画のお約束なのかな…
でもあの種明かしは面白かった。
キャスト紹介みたいな感じで。
この辺で書きたいことはあらかた書きました。
ストーリーについては、改めましょう。