キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

トーハク国宝展にいってきた

2022年12月23日 | ☆旅行─東京散歩


トーハクという愛称でおなじみ、東京国立博物館が創立150年になるとのことで、収蔵の国宝を全部見せますという企画展が話題でした(もう終わっちゃいましたが)。

最近のトーハクの企画展は人気がすごくて、ゆっくり見られる気がしないので、興味はあるものの、スルーしていたんですが、友人から招待券をもらったので行ってみることにしました。

コロナもあるのか、完全事前予約制。
招待券を持っていても時間予約をしないと見ることはできないそう。
11月の初旬にチケットをもらったのですが、その時点では11月末ごろまでの予約枠は完売していました。すごい人気!!

最終会期の予約が11月中旬にあるというのでその日まで待って、ネット予約に挑戦。でも朝10時に予約開始だったのですが、すぐにサイトはパンクしてアクセスできなくなり、人気のすごさを実感。
東京オリンピックのチケットを申し込んだ時を思い出しました。

2時間くらい待ってなんとか予約できまして、12月初めの平日夜に行ってきました。


上野公園のイチョウがきれいでした。


国宝展と同時に「150年後の国宝展」というのもやってました。
これは、150年後には国宝になってるかも?
という現代のものを公募で集めた楽しい企画らしいです。



トーハクの前身の文物陳列室だったころに室長を務めていたのが森鴎外だったんですね。この案内板初めて見たような気が…。



展示は平成館という新しい建物でした。
時間予約制だったので、並ばずに入場できました。
オーディオガイドもすんなり借りることができ、快適です。
ネット予約は大変ですが、このほうがいいですね。

国宝を全部見せますとはいっても、会期を4つに分けて期ごとに展示内容が変わるというもので、収蔵の国宝を一度に全部見ることができるわけではなかったです。一遍上人聖絵が見たかったですが、会期が違っていて残念でした。

刀剣が充実していました。
美しかったですが、やはり何やら凄みを感じました。

そんなにゆっくり見ていたわけでもなかったのですが、3分の2くらいを見たところで、閉館時間になってしまいました。
あらら。
あとは駆け足になっちゃいました。
チケット的には常設展もみることができたのですが、時間なくて残念でした。




この平安時代の金剛力士像だけは撮影OKでした。
去年収蔵され、修復が終わったばかりのものだそうです。

最後駆け足になっちゃいましたが、やっぱりトーハクはいいですね。
空間がいい。
常設の「総合展」はいつも展示が入れ替わっていて、いついっても楽しめますし、法隆寺の仏像をたくさん集めた宝物館もスタイリッシュな空間で気持ちがいいし。
またゆっくり行きたいともいます。




献血行って手相を見てもらう

2022年12月22日 | ヨコハマ散歩
「占い」お好きですか?
信じますか?


私も10代くらいまでは、星占いの本を見たりして運勢とか相性とかにキャッキャッしてたころもありました。

大人になってからも「すごく当たる占い師さんいるから一緒に行こう」とか言われて行ったこともあるし、台湾の有名な占い横丁でも一回だけ手相を見てもらったことがあります。
占いとは違いますが、コーチングやオーラソーマなどのいわゆるカウンセリングも少しだけ体験したことも。

何れもやってもらうと少し元気が出るというか、やってよかったかも。
と思いました。




占いは「自分を主人公にした物語」

だと思っています。
人は物語にワクワクしますよね。
小説や漫画や映画、ドラマなど好みは分かれても、誰でも好きですよね。

占いは、自分を主人公にして、自分の今置かれた状況を舞台に物語にしてくれるエンターテインメントだと思います。

いくらかの見料を払って、自分主役の脚本を書いてもらうみたいな感覚。
過去のことも、占い師さんという第三者の書き手(語り手)に委ねると、こういうふうな話になるのか!
って、視点が変わって面白い。

人気のある占い師はその語り方がとてもうまいんだと想像。

有名な星占い師さんに、石井ゆかりさんという方がいるのですが、彼女の語りはとても引き込まれます。石井さんの占いを読んでいると、自分への視点を少し変えることができます。凄腕のストーリーテラーです。人気があるのがわかります。



ここのところよく献血に行くのですが、献血ルームではいろんな無料イベントがあって、今回手相を見てもらいました。(台湾で見てもらって以来だから10数年ぶり)

無料なので15分程度の簡単なものですが、とても楽しめました。
占い師さんの話してくれた私の物語のうち、一番元気の出る部分を反芻してます(笑)




横浜中華街は今、占いの街になってます。20軒をくだらないのでは?
競争も激しいので、平日などは「今なら500円!」って呼び込みしてます。

夫は見てもらいたいようですが、500円じゃあ、ほんの序章部分のお話で終わりそうですね。見料の相場は3000円からと聞いたのは大分昔、今はいくらくらいなんでしょうね。

久良岐能舞台でフォルモサ能

2022年12月14日 | ☆エンタメー舞台
友人が能楽師さんに弟子入りしてお稽古している話を以前も書いてきたと思います。これまで何度か、発表会や無料ご招待の能公演に行ってきましたが、ついに有料のイベントに行ってきました。
今回のはちょっと面白い内容です。

以下イベントページからの引用です

「羽衣、八島そして月宮殿ーフォルモサの能、彼女たちの仕舞」 

2022.11.20, 26 17:30-18:30
久良岐能舞台

アーティスト:陳飛豪 Artist: Fei-Hao Chen
出演:岡部千枝 、岩澤侑生子 Cast: Chie Okabe, Yukiko Iwasawa
キュレーション:権祥海 Curation: Sanghae Kwon

台湾台北市の西門町に、日本統治時代に建てられた古い建物がある。現在、日本風居酒屋として使われている大村武居酒屋である。かつてこの建物の所有者であった喜多流能楽師・大村武は、日本統治時代に台湾に渡り、台湾では数少ない能舞台兼稽古場を設立した。それが台湾における喜多舞台の始まりであった。
日本統治時代の台湾における能は、それ自体、美的価値を持つと同時に、日本文化の象徴として存在していた。台湾の歴史のなかでほとんど忘れられてきた日本の伝統芸能の文化的文脈をどう捉えるべきだろうか。植民地主義の観点からこのような芸術をどう評価すべきだろうか。このプロジェクトは、喜多舞台の歴史を探るとともに、それをめぐる対話の場を開くものである。
もう一つの重要な点は、台湾における喜多流は、日本から離れていることもあり、男女問わず受け入れていたことである。日本では、能楽師は男性であったが、台湾では、女性も能楽の舞台に立つ機会があった。1929年、台北の建功神社大祭奉納能楽「月宮殿」でシテをつとめた三宅康子という女性は、喜多流で学んでいた。
このプロジェクトでは、陳飛豪と権祥海が新台湾喜多会の岡部千枝と俳優の岩澤侑生子を招き、台湾の歴史に縁のある能「羽衣」、「八島」、「月宮殿」の仕舞とレクチャーパフォーマンスを組み合わせることで、台湾の歴史と能の関係を浮き彫りにする。能という男性中心の芸能と日本統治時代の歴史との結びつきを、女性の演者によって覆すのである。それは、トランス・カルチャーな歴史を確立し、地域の記憶とジェンダー・アイデンティティを探求する新たな通路となるだろう。

*参考文献:王冬蘭「日本統治下の台湾における能楽活動の基礎研究ー資料に基く台湾能楽史の構築をめざして」


プロフィール
陳飛豪(Fei-Hao Chen)
1985年、台湾新竹市生まれ。コンセプチュアルな写真と映像を用いて、歴史や文化、社会の変化に関連した様々な事象を読み解くアーティスト。イメージとインスタレーション、ビデオ、文学を組み合わせ、異なるメディアの収束の可能性を探っている。

岡部千枝(Chie Okabe)
シテ方喜多流舞教士。シテ方喜多流能楽師・粟谷明生師に師事。2020年9月、能『羽衣』にて初舞台、2022年4月、能『小鍛冶』後シテ。東北大学能楽部等にて指導を行う。台湾喜多会を主宰し、台湾での能楽ワークショップを行うほか、2022年2月、日本台湾交流協会主催「能劇入門講座」にて日本側講師を務める。

岩澤侑生子(Yukiko Iwasawa)
俳優。幼少時に東映京都スタジオで子役としてデビュー。京都造形芸術大学舞台芸術コース卒業。新国立劇場演劇研修所7期修了生。2018年に台湾教育部華語文奨学金を得て1年間台湾に語学留学したのち、大学院に進学。淡江大学日本語文学学科にて日本統治時代の台湾演劇を研究。2022年夏、修士号(文学)取得後、帰国。

Tickets:前売り・当日 2000円(税込)
Access:久良岐能舞台(神奈川県横浜市磯子区岡村8-21-7)

主催:陳飛豪、権祥海
助成:國家文化藝術基金會
協力:435 Art Zone、PARADISE AIR

これだけ読んでもいったい何をやるのかさっぱりわからなかったのですが、会場が横浜の能舞台だし、台湾関連だし、友達出るし、で行ってきました。

風情ありますね。

公民館みたいなたたずまいです。


おっ、畳敷きなんだ。

開演を待ちます。


舞台はこんな感じでした。

台湾や朝鮮半島における能の歴史の話、
仕舞「羽衣」「八島」「月宮殿」。
能の身体の使い方のレッスン(こちらは見てるだけです)
など、1時間の中にギュッとコンパクトに詰めてあり見ごたえありました。

友人はいつのまにか指導者になってた・・・
すごいなぁ~。


風力発電「ハマウィング」見学会

2022年12月05日 | ヨコハマ散歩
11月27日(日)、横浜市が運営する風力発電「ハマウィング」の秋の見学会に参加してきました。
年に2回くらい実施しているそうです。
結構人気のあるイベントらしく、参加は抽選。
めでたく当たったのでした。





横浜市風力発電所「ハマウィング」
2007年5億円で建設されました。
建設資金の約55パーセントを公募債「ハマ債風車(かざぐるま)」を市民が購入することで、残り約45パーセントは、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の補助金で賄ったそうです。

地球のチカラ~風力で動くとはいっても、風力発電は常時発電を行うことができないことに加え、メンテナンスや維持にもコストはかかるので、日本の風力発電はまだ採算とれる事業になっているところは多くないらしいですね。

ここ横浜のハマウィングも例外ではなく、動かせば動かすほど赤字なのだそう。その赤字分は企業からの協力金で補っている(税金もつかってる?)のだとか。

風力発電は6m以上の風が吹かないと採算とれないといわれているそうですが、横浜港の中の平均風速は5m。そもそも採算のとれる場所ではなかったわけですが、それでも再生可能エネルギー取り組みへのシンボルとして目立つ場所に建てたのだろと思われます。


WIKIより「ハマウィング」概要
  • メーカー Vestas社(←デンマークの会社)
  • 機種 V80-2.0MW
  • ハブ高さ 78m
  • 定格出力 1,980kW
  • ローター直径 80m
  • 高さ 118m(みなとみらいの観覧車112mより高い)
  • ブレード(羽根)長さ40m

場所は、横浜港に今もなお残る米軍基地ノースドックのある瑞穂埠頭。
そのため、普段は許可なく近づくことはできません。
この見学会は瑞穂埠頭がどうなっているのかも興味がそそられました。



集合はみなとみらいの三菱重工ビル前。
バスに乗ったら帰ってくるまで2時間近くトイレに行けないので、済ませておきます。
受付時に資料が配られました。
ハマウィングの概要がわかります。


年間の発電量は、約 210 万キロワットアワ ーで、約 500 世帯が1年間に消費す る電⼒量に相当するんだそうです。

参加者はバス2台に分乗して発電所へ向かいます。
今回の見学会は時間別に4組に分かれていました。
280人くらいが参加したそうです。




秘密のベールに隠された(おおげさ)米軍ノースドック。
海側からは、輸送船みたいなのが停泊しているのが見えますが、陸側は人影もなくとても静かでした。日曜だったからかもしれませんが。
米軍基地に向かってカメラを向けないようにと注意を受けます。

日本側のエリアも倉庫やユンボ置き場、砂利置き場になっています。
興味深いです。
そして一番海に近いところに、ハマウィングがありました。
敷地は小さな野球グラウンドくらい。
そこに風車が1基よく回っていました。











横浜ベイブリッジがきれいに見えます。




天気も良く、風もあり、見学日和です。
中に入ると40分間くらい自由に見まわることができます。といってもそんなに見るものがあるわけではなく、風車をいろんな角度から眺めたり、横浜港の景色を見たり。芝生に寝転んでいる人もいます。子供たちは風車をもらって走り回ってます。

(子供たちに配られた風車、むこうは米軍基地)


でもここは、風車の内部に入ることができるのです。
狭いので少人数で。
中には係の人がいて、いろんな質問に答えてくれます。






はしごとエレベーターがありますが、月に1回くらいは定期点検で登るのだとか。係の人ははしごの方が使いやすいと言ってました。プロは5分くらいで上まで登るのだそうです。(普通の人なら20分くらいかかるかな?とのお話)



これがエレベーター。
「停まっちゃうとめんどくさいので、はしごの方が好き」とのこと)



あ、外にも係の人がいて説明してもらえます。




パンフレットに書かれていることも、その場で説明を聞くとよく理解できます。ブレード(風車の羽根)はガラス樹脂でできてて、中国製。
発電機とシステムはデンマーク製、マストは韓国製なのだとか。
日本製も頑張ってほしいですね。


工事中の写真などもマストに貼られていて勉強になります
これは発電機が入った「ナセル」。大型バスくらいの大きさがあるそう。



タワーの高さは78m
韓国製で、3分割して運び、ここで組み立てたそうです。
最下部には協力企業の名前が貼ってあります。
上部はみなと横浜のイメージカラーのブルーの水玉模様。
経年劣化で結構剥げてますが、横浜にちなんだ写真などもデザインされていました。



こういう風力発電機は耐用年数が17年。
ハマウィングは2007年にできたので2024年には一応17年になります。が、機械の劣化はそれほどでもなく20年くらいは使えそうなのだとか。
その後どうしていくかは、我々横浜市民も関心持っておかないとですね。

(帰ります)







盛土があって芝生が生えているのですが、何だろうと思って質問すると、
風車を建てる時に基礎のために掘った穴の土だそう。将来、この風車を撤去することになった時に埋め戻すためのものなのだそう。
なるほど。

勉強になりました。

明治・大正・昭和を伝える資料展

2022年12月03日 | 神奈川散歩
もう1ヶ月も前の話になりますが、逗子にある友人のご実家で開催される資料展に行ってきました。
 

古いものがたくさん保存してあるお宅で、せっかくだから家族以外の皆さんにも見てもらいたい。ということのようです。








先祖伝来の甲冑や、御下賜の着物などの珍しいものや戦前戦中戦後の懐かしい物なが登場するそうです。

行ってみるとごくごく普通の現代的なお宅で、蔵があるとかそういうことではないのですが、物置に古いものがたくさん保管されているのだそう。


ご自宅で開くということでかなり準備が大変だったようですが、熱意に脱帽。(友人は今は九州に住んでいるのですが、この準備のため、毎月のように帰省してました)

これは昭和40年代のものですね。

戦前のボートゲームのようです。
その名も「大東亜ゲーム」


印度双六。
どうやって遊ぶのでしょうか??




四書五経。
個人宅にもあるものなんですね。
びっくり。

文久元年と書かれた箱に入った漆器。
年代物の重箱もありました。

徳川将軍家からの拝領品。
綿の入った着物や子供用の着物。
明治になる頃に色々家臣に分け与えたのでは?という話でした。

それでも今日まできれいに保管してあるのがすごい。

甲冑。
これは鎧櫃に入って放置されてたそうで、友人はネットで鎧たてを探して買ってました。ご先祖は佐々木盛綱の子孫らしい。






これは戦前の主婦の友だったか、婦人クラブだったか、そういう雑誌の広告欄。


新宿育ちという80代のお母様があれこれ説明してくださるのが興味深い内容。子供時代の思い出話もおもしろく、またゆっくりお話を伺ってみたいと思いました。テレビの中でしか知らなかった東京山の手の話し方で、こういう方本当にいらっしゃるんだなあ。


写真はあんまり撮らなかったんですが、
博物館で見るような東京の区分地図観光地図鉄道案内地図など色々ありました。
その他昔の雑誌、レコード多数。
戦時中の衣料切符とか、
大正時代の築地小劇場のパンフレットなんていうのもありました。
お宝の山!

聞くところによるとまだまだ紹介しきれないものがたくさん物置にあるそうです。

お母様の話だと「次は海外関係のものをの資料展をやりたいわ」とのこと。
楽しみです。




YOKOの好きなもの羅列

(順不同)地図、河岸段丘、保存樹木、宮本常一、縄文時代と日本の古代、文明開化と江戸時代、地方語、水曜どうでしょう、シャーロック・ホームズ、SHERLOCK(BBC)、陳昇、John Mellencamp、Kate Bush、イ・スンファン、カンサネ、1997年以前の香港映画、B級コメディー映画、SNL、The Blues Brothers、台湾、旅行の計画、イタリア、エステ、宮部みゆき、ショスタコーヴィチの交響曲5番、森川久美、のだめカンタービレ、くまモン
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