昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(301)ためにする報道

2014-09-13 04:21:52 | なるほどと思う日々
 朝日新聞木村社長の謝罪に続いて、テレビ朝日<報道ステーション>の古館キャスターも謝罪した。
 
 原子力規制委員会の「意図的な偏向編集がある」との抗議を受け、「大きな間違いをした」とお詫びしたのだ。

 いずれも<思いこみ>による偏向報道だったことを認めた。
 今から9年前、週刊ポストに載った記事を思い出した。 

 
 マスメディアは、権力を批判するのが当然のようになっている。
 批判は必要だ。だが、<ためにする批判><無理やり批判>は読者や視聴者に簡単に見透かされてしまう。・・・
 今と似た状況は、36年前にもあった。
 69年11月に佐藤栄作が渡米し、沖縄の核抜き・本土並みの返還を取りつけた。
 

 だが、社会党は沖縄返還を<本土の沖縄化>として断固反対し続け、それにマスメディアも同調して<密約説>を流すなど、佐藤批判を展開していた。
 にもかかわらず、12月の総選挙で自民党は288議席の圧勝だった。
 国民は佐藤政権の選択を(大いに歓迎したのである)。

 また当時<独善的><権力的>との批判も強かった佐藤は、憲法改正・再軍備を進めるものと思われていたが、実際は「新憲法の精神は現在国民の血となり、肉となっている」と、改憲に消極的な姿勢を示していた。
 ところが、新聞各紙社説は、この表明をも完全に無視している。
 (週刊ポスト・2005年10月14日)


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