マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

国鉄型電気機関車 EF15+レサ5000

2014-09-27 04:09:00 | 国鉄・JR電気機関車(直流)
国鉄型電気機関車 EF15+レサ5000


主に九州~東京間を結ぶ高速鮮魚輸送用として開発されたレサ10000系。100km/h対応の冷蔵貨車です。これは、九州地方で揚がった新鮮な魚類を東京築地に直行させるというコンセプトから生まれています。片道1000kmを超える距離を移動するわけですから、新鮮な素材を市場に並べるためには当然にして高速性が考慮されています。

これに対し、距離の比較的短い東北地方からの鮮魚列車は、100km/h対応までは要求されませんでしたが、一般的な貨物列車の75km/hからこれを上回る輸送を行うため、85km/h対応の冷蔵車が製作されました。それがレサ5000形です。
ボディや基本構造はレサ10000と全く同じです。
(※一部、一期間、東北方面で10000系が運用されたこともあるようです。)

地元ではほとんど見る機会が無かったように記憶していますが、どうも夕方の下り列車に空車回送のスジがあったようで、2枚ほど写真が見つかりました。

いずれも高崎第二機関区所属のEF15が牽引しているのですが、上越筋における鮮魚列車は無かったと思いますので、おそらくは黒磯までの牽引を行っていたものと思われます。
EF15のデータと合わせてご紹介いたします。



昭和51年頃 赤羽~川口間にて EF1565牽引貨物列車

65号機は、高崎第二機関区所属の上越仕様。パンタグラフはPS14装備。ポケットカメラでの撮影ですので、画像が大変悪いですが、ご愛嬌ということで。



昭和55年 川口駅にて EF15121牽引貨物列車 

65号機が牽いていた列車と同じと思われる、レサ5000で組成された鮮魚列車。
編成の後ろまで入っていると壮観だったと思うのですが、オクシナ回送にカブられてしまいました。ただ、今となってはこちらの編成も貴重ですね。
121号機も高崎第二機関区で、上越仕様となっています。後期型になり、パンタグラフはPS15を搭載しています。


EF1565
昭和28年 9月29日 落成 日立製 新鶴見区新製配置
昭和31年 8月28日 高崎第二機関区へ移動
昭和56年 5月 8日 廃車

EF15121 
昭和29年12月10日 落成 東洋電機・汽車会社製 豊橋機関区新製配置
昭和31年11月11日 稲沢第二機関区へ移動
昭和38年12月12日 岡山機関区へ移動
昭和44年 7月12日 東新潟機関区へ移動
昭和54年12月12日 高崎第二機関区へ移動
昭和56年 8月27日 廃車


にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道写真へ

最新の画像もっと見る