マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

青函連絡船「摩周丸」&「石狩丸」

2012-12-28 00:30:00 | 船舶・飛行機
青函連絡船「摩周丸」&「石狩丸


年末になりましたので連夜の更新とし、昨日に引き続き青函連絡船をご紹介したいと思います。
今回は写真の関係で2隻同時のご紹介とします。

「摩周丸」(2代目)は、昭和40年6月30日に就航、一方「石狩丸」は昭和52年5月に貨車航送船として就航、昭和57年に客貨船に改造されて青函トンネルの開業まで使用されました。

※撮影は、昭和62年12月12日、青森港にて。




青森港に入港してきた函館発の「摩周丸」。ネガフィルムからのスキャンで色再現がままならない感じですが、冬特有の激しい空模様です。




これくらい近くまで来ると、推進ノッチはオフになっているようで、殆ど惰性で動いているような感じですね。




桟橋への接岸準備に入ります。横の方からタグボートが近づき、船尾を斜めに押しながら、ほぼ180度引っ繰り返すような感じで桟橋に横付けさせます。
確か、青函連絡船も横推進が出来る筈ですが、おそらく回転に時間が掛かってしまうので、タグボートで回転させた方が速いのでしょう。




接岸が近くなると、先に航送準備を行っていた「石狩丸」が画面に入ってきます。




貨物船を改造して客室を設けた船。2艘が改造によって誕生しています。
客室部分を無理やり載せたため、外観からも改造船である様子が見て取れます。




桟橋に横付けされた「摩周丸」と「石狩丸」。
一見、両方ともノンビリ出航を待っているように見えますが、船尾方向では函館からの貨車を下ろし、そして、北海道に渡る貨車の積み込みと大忙しです。
搭載した貨車の重さの偏重を船底の水を出したり入れたりしながら調整するんですね。
安全を守るのは大変な仕事です。

「摩周丸」は現在も函館市内で保存され、「石狩丸」は海外に譲渡されフェリーとして活躍していましたが、平成17年に退役したそうです。


このあと、この「石狩丸」に乗船して北海道に渡ることとなります。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道写真へ
にほんブログ村





最新の画像もっと見る