マル鉄・鉄道写真館

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キハ181系:特急「おき」(その2)

2012-10-16 00:30:00 | 国鉄・JR特急列車
キハ181系:特急「おき」(その2)


特急「おき」は、山口線小郡駅(現新山口駅)~米子・鳥取を結ぶ列車で、昭和50年3月、新幹線博多開業の際にアクセス特急として誕生しています。
元々の特急「おき」は、新大阪~(伯備線経由)~出雲市を結ぶ、現在で言うところの「やくも」の列車の前身となる列車で、キハ181系が使用されていました。この時代の特急「おき」は、新幹線岡山開業によって岡山~出雲市間の「やくも」として継承され、特急「おき」はしばらくの間、不在の名称となっていました。
昭和50年3月に別経路で名称が復活しますが、当初はキハ82系によって運転されており、翌年の昭和51年10月、特急「つばさ」の電車化によって捻出されたキハ181系を利用し、置き換えが行われています。

前回は『キハ181系:特急「おき」(その1)』で夏の風景を中心にご紹介いたしましたので、2回目は秋の風景をご紹介いたします。



昭和57年10月 山口線 宮野~仁保間にて

まだマークがイラスト化されていません。
平地に近いところでもあるため、まだ秋らしい雰囲気にはなっていません。
確か、初めて山口線のSLを撮りに行ったときだったと思います。もちろん、キハ181系「おき」とも初対面。



昭和57年10月 山口線 宮野~仁保間にて

この写真も場所的には同じところだと思うのですが、ススキが画面に入ってしまったことで、秋らしさが伺える写真になりました。
まだこの時代はグリーン車込みの6両編成なんていうのがありました。



昭和57年11月28日 小郡駅にて

2度目に訪問した山口線。
キハ181がダブルで連結しており、それまでの181系史にはまず見られなかったシーンでした。



昭和57年11月28日 篠目~仁保間にて


昭和57年11月28日 篠目~仁保間にて

このときも2回目の訪問で、撮影地の選択は別にしても、構図のとり方が良く分かっていませんでしたね。



昭和61年11月22日 仁保~篠目間にて

せっかく秋らしい良い写真だと思うんですが、3両編成になってしまった「おき」に失望してしまったときでもありました。キハ181系で3両編成なんて、全盛を知っている世代としては有り得ない姿なんですよね。
勾配が厳しい区間なので、さすがの強馬力気動車も喘ぎながら坂を登ってきます。



昭和61年11月22日 長門峡~渡川間にて

これもSL追っかけ篇のついでですね。杉林ばかりなので鮮やかさは全くありませんが、青空を取り込んだ数少ない「おき」の写真です。
写真では判りづらいですが、このころの「おき」は、既にイラストマーク化されています。




昭和61年11月22日 仁保~篠目間にて

同じ日ですが、同区間の峠の反対側、篠目駅寄りになります。列車によっては、1両増結された4両編成も走っていました。
写真では判りづらいですが、日の当たる田んぼの方には篠目駅の有名な給水塔があり、その傍らではSL「やまぐち」号が特急「おき」の通過を待っています。

記録によると、山口線の撮影はどうもこの回が最後だったようで、そのあとはD51・C62・C58と言った関東・北方面でのSLが復活運転されるようになり、また、変な12系塗装(茶色に白帯)になって気力が落ちてしまって、行く気になれなかったようです。

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