マル鉄・鉄道写真館

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73系・クモハ12:鶴見線 旧型国電

2011-12-11 00:30:00 | 旧型国電
73系・クモハ12:鶴見線 旧型国電


首都圏で新性能化が比較的に遅かった鶴見線。全国的にも戦時・戦後型であるモハ73形が最後まで見ることが出来ました。特に可部線や富山港線のようにラインカラーをまとっていませんでしたので、73形らしい茶色のままの好ましい姿でした。



昭和53年2月19日 鶴見駅にて 折り返し待機中のクモハ73形

多分ですが、初めて鶴見線を訪れたときの写真です。
今までアルバムに入れたまま何も気にしていなかったのですが、鶴見線で撮ったクモハ73の写真は、この写真のものを除いて全て更新工事施行車でした。もしかしたら台数的に少なかったのでしょうか。同じ頃まで残っていた南武線や横浜線も同様に更新車ばかりでしたので、ライトが屋根上にある限りなく原形に近いクモハ73の未更新車の写真少ないです。



昭和53年2月19日 武蔵白石駅にて 折返しを待つ大川支線の主クモハ12

当時はクモハ12の専用支線でしたので、もちろん武蔵白石が大川支線の基点だった頃です。1面2線の変則島式ホームは17m車1両が停車するのがやっと。このお陰で101系入線後もクモハ12が活躍できたわけですね。もしこの状況がなかったら、クモハ12は即刻廃車・解体されていたかもしれません。



昭和54年12月頃 浅野駅にて 原形3段窓のクハ79450

一見更新後のような整ったスタイルをしていますが、3段窓をはじめ、埋め込み式のヘッドライトも登場時からのものです。どうも、クハ79のこの番台区分が、101系の顔の始祖だったようですね。



昭和54年12月 浅野駅にて クハ79

これもクハ79450番ではないかと思われます。



昭和54年12月 浅野駅にて クモハ73更新工事施行車

この写真で着目していただきたいのが、2両目に連結されているモハ72形。モハ72系の最終グループである全金属製の920番台です。側板の位置が他車よりも高く、窓にもRがついて滑らかです。101系がモハ90系として登場したときのデザインに、限りなく似ているのが特徴の車両でした。



昭和54年12月頃 浅野駅にて クモハ73更新工事施行車



昭和54年12月 鶴見線 弁天橋電車区にて

綺麗に写っており、ネガの再現性も良かったのですが・・・サボ「回送」です。
ご意見によれば、「回送」行先札を準備してケースは旧型国電では稀であり、かえって貴重なのでは?ということです。



昭和54年12月頃 武蔵白石駅にて 更新工事施行済みのクモハ73

更新済みのタイプで、高窓・ライト埋め・客窓のサッシ化が実施されています。
撮影場所は、構内配線の状況から、おそらく武蔵白石ではないかと思われます。

この時点においても101系が僅かながらに入線しており、昭和55年くらいが73系の末期ではないかと思われます。

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