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マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

東邦亜鉛㈱:コタキ15600

2021-01-30 19:44:00 | 貨車
東邦亜鉛㈱:コタキ15600


通称「安中貨物」と言われている貨物列車。

東邦亜鉛株式会社における原材料輸送用貨物列車として有名です。

同貨物列車は小型のタンク車と無蓋車の混結(日によってはどちらかのみの日も有り)で運用されており、現在は平成23年から運用され始めた後継のタキ1200になっていますが、かつてはタキ15600が使用されていました。


東邦亜鉛のタキ15600は、昭和44年4月に20両(15600~15619)が誕生しています。



平成22年6月13日



平成22年8月19日



平成23年2月20日



平成23年2月27日





平成23年2月28日 



平成24年4月7日

タキだけ撮ったものを時系列順に並べました。
全部何気にスナップしたものなので、構図もバランスもメチャクチャです。

この後、キレイな赤茶色のタキ1200に統一されてしまうことになりますが、それどころか、運転経路が武蔵野線経由となってしまったことにより、列車そのものを見ることができなくなってしまいました。


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国鉄貨車 トキ25000:トキ28413(配給車代用)

2021-01-21 00:33:00 | 貨車
国鉄貨車 トキ25000:トキ28413(配給車代用)


トキ25000は、それまで使用されてきた大型のボギー無蓋車トキ15000の後継として昭和41年から導入された無蓋車です。
トキ15000よりも1t多い荷重が積載可能となり、「オ」を冠しトキ25000と表記されます。



昭和59年1月29日 大宮操車場にて トキ28413 配給車代用

大宮操車場ハンプ廃止間際に撮影されたトキ25000配給車代用の写真です。
昭和58年初頭くらいまでは、いわゆる黒屋根貨車であるトキ15000が配給車代用で使用されてきましたが、ワ12000などの旧型貨車と共に比較的新しいワム80000やトキ25000を使用した配給車代用に更新されました。

トキ25000は前・後期で大きな形態差があり、外観上の大きな違いは台車で、前期型が板バネ式枕バネのTR209→TR209A、後期型がコイルバネ式枕バネのTR213となっています。
写真のトキ28413は昭和42年度予算で製造された若松車輛製で、分類では前期型となります。

現在もJR貨物で現存車があるようですが、既に絶滅種となっており、本線上でその姿を捉えるのは非常に難しい車両となっています。


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国鉄貨車 ワム60000

2021-01-12 00:07:00 | 貨車
国鉄貨車 ワム60000


TOMIXから「国鉄 東北本線一般貨物列車セット」が発売となり、セットの中にワム60000形貨車が設定されていることを知りました。

ワム60000は、昭和36~38年に掛けて8580両も製造されており、いわゆる「黒屋根」貨車の中でもメジャーな形式でした。
外観は国鉄後期の形式の標準的なスタイルで、先輩に当たるワム70000や、荷重を増やしたワラ1と同様で区別が付きにくい貨車です。
前期車と後期車では微妙に外観差があり、特に前期車は側板周辺に出っ張りが見られることから「額縁」とも言われていたそうです。

私も大宮操車場で働いていた時代は、この形態に興味を持っていて、外観上の識別店として認識していました。



ワム63091


ワム63529+ワラ15149

いずれも大宮操車場のハンプ入換廃止直前に撮影したもです。
他にも撮っていますが、いずれも後期車ばかりで、残念ながら特徴のある前期車の写真は見つかりませんでした。


実はここからが本題。

ワム60000の模型化に当たって一番気になる点があります。
これは、実際に貨車に乗ったことがある経験がないと実感がわかない部分だと思います。
それが、添乗ステップの位置です。

様々な貨車の中でもメジャーな存在で添乗機会の多いワム60000ですが、個人的に一番の差異を主張したい点なんです。

模型化されたワム60000は、添乗ステップが他の貨車と同じ一般的な位置に表現されています。今回はTOMIXからの発売となっていますが、過去にも河合商会やポポンデッタからも発売されており、同様の形態で製品化されています。
では、どのように違うのか実車をご覧いただきたかったのですが、上の2枚の写真のように、反対側しか撮っていませんでした。




遠目ですが、ブレーキ側が見える写真が見つかりました。1番右側に写っているのがワム60000です。



ワム68181

拡大すると不鮮明になってしまいますが、最後期の番号の車両で、添乗位置も何とか判るようです。
模型を良く観察している方からすれば一目瞭然だと思います。車体下の白い部分が添乗位置になりますが、ステップが完全に妻板から飛び出しているのが判ると思います。そのため、添乗手すりの右側も、車体外側に曲げて飛び出しているのです。入換手にとって、この点が他の貨車と一番違うところに感じます。

実はこれ、長く添乗するには良い位置で、身体が車体外に垂直に立てるため、非常に楽な姿勢で添乗できるのです。通常の位置ですと、車体より内側に入ったステップに立つため、後ろに身体を反って添乗する必要があります。
添乗には楽ですが、ブレーキを掛けるときはブレーキてこが左にシフトするため、他の貨車と比較して不安定な姿勢になるのが難点でした。



ワム64088 大宮工場配給車代用

最後に貴重なシーンを見つけました。
配給車代用のワム60000に先輩が添乗しているシーンです。他の貨車と違い、完全に車体の後側に添乗しているのが判りますね。
添乗位置に特徴のある貨車は他にも存在しますが、日常的に添乗する貨車でこのような添乗スタイルになるのはワム60000くらいしか思い浮かびません。


実際の添乗経験がある貨車であるだけに、模型化された際にこの特徴が表現されているかどうか、やはり気になるところです。
結果的にどの製品にも反映されていないのは非常に残念です。しかし、ボディの外側にこのようなパーツを表現するのは非常に難しいのは理解できますし、別パーツにしようものならコスト増も計り知れません。ワム70000などと共通パーツにすることでコストが収まっている点もありますので、ここは妥協するしかなさそうでね。


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コンテナ化が噂された安中貨物

2020-10-17 01:00:00 | 貨車
コンテナ化が噂された安中貨物


前記事においてEF8178牽引の安中貨物をご紹介いたしました。

気が付いた方もいらっしゃると思いますが、カマの次位にコキを連結した珍しい編成となっています。

実は、地元を安中貨物のような専用列車が走っていることを全然気にしておらず、鉄道誌で安中貨物がコンテナ化されるというウワサを目にし、初めてその存在を知って撮影するようになりました。
ことの真相はまだ定かではありませんでしたが、情報では安中貨物にコキやトラなどを併結して走った日が数日存在したようで、ある意味現実味を帯びてきました。



平成20年10月6日 安中貨物

前記事と同じ写真ですが、構図が良くないのでトリミングし、画像が大きくなるようにしてみました。

カマの次位にコキ50000を1両連結した珍妙な編成で運転されました。
これ以外にもトラを併結したようですが、なぜそのような編成を組んで運転したのか、理由は良く分かりません。

このウワサから約1年半後、結局はタキ1200が新製されることになり、完成ごとに少しずつ置き換えが進むことになりました。

おそらくは、積み荷の性質や荷役の勝手などを検討の結果、元のスタイルを踏襲した方が得策だったということなのでしょう。
コンテナばかりが蔓延る貨物輸送事情の中で、このような私有貨車が連ねて運転される形態は変化があって趣味的にも歓迎できるものであると思います。


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国鉄 根室駅:レ12000だらけの風景

2020-09-27 20:52:00 | 貨車
国鉄 根室駅:レ12000だらけの風景


一旦収束した国鉄冷蔵車シリーズですが、金町のHさんより追加の資料提供を受け、もう一つネタフリをしたいと思います。



昭和49年7月16日 根室駅にて

東の最果て根室駅での光景だそうです。
駅構内はレ12000がこれでもかというほど溢れかえっており、違う形式と言えばセンター奥に見えるレム5000の1両のみ。13231や13333というレア番号も良いですね。

北海道では、冬季のビール輸送に重宝したのが冷蔵車であり、暑いところで性能を発揮する冷蔵とはまったく逆の発想です。このことは、社会人になって貨車に興味を持つまで知りませんでした。

私も昭和47年くらいから地元で貨物列車を見てきましたが、レ12000のような冷蔵車を見た記憶はなく、KATOのNゲージでくらいしか知りませんでした。おそらくは性能の良いレム5000は内地から九州方面で使用され、需要の大きい北海道では旧型のレ12000が多く集まっていたのではないかと推測します。

これだけの両数がある光景で、工場でもないのに白一色で染まっていることに驚きを禁じ得ません。私が現役で入換をして時代を捉えても、これほどの両数を一度に見ることはありませんでした。


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