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マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

JR東日本 チキ5200:チキ5237+チキ5219

2021-03-28 22:47:00 | 貨車
JR東日本 チキ5200:チキ5237+チキ5219


JR東日本では、チキによるレール輸送がキヤに移行されることにより、すべてのチキが運用から外れてしまうことになるようです。
レール輸送には数種類の平板貨車は使用されていましたが、今回はこのうちのチキ5200形の写真が1枚だけ見つかりましたのでアーカイブしておきたいと思います。


チキ5200は、国鉄時代の昭和54~56年に改造により誕生した貨車で、レール輸送に使用することを目的に製造されました。

当時、車両性能の関係で余剰となっていたコキ10000の車体とコキフ50000の台車を利用して改造したゲテモノ車で、定尺レール輸送に車体長を合わせるため切り詰めを行っており、一見するとコキ10000からの改造車と想像するのは難しい車両です。

誕生した時代からすれば大宮操車場勤務時代に添乗した可能性も無くはないのですが、この車両に乗った印象がありません。



平成24年4月19日 八王子駅にて チキ5237+チキ5219

現場回りへ行く際に見付けた東急5000系の写真を撮った際、手前にあった言わば邪魔していた車両がチキ5200形2両でした。

こうした車両は保守基地に停まっているところは良く目撃するものの、大概はホームなどの至近距離から撮影できないことが多いため、レールを積載した状態で記録できたのは良かったです。
他にも探してみましたが、この1枚しか見つかりませんでした。


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JR東日本 EF651103牽引:チキ工臨

2021-03-27 21:24:00 | 貨車
JR東日本 EF651103牽引:チキ工臨


JR東日本では、レール輸送にキヤを導入し切り替えることになり、首都圏における機関車によるレール輸送は、この令和3年3月ダイヤ改正において消滅してしまったようです。

平日の運用が多いようでしたので、撮影する機会も殆ど無かったのですが、運良く捉えることができた写真が2枚ほどありました。



平成21年12月5日 北松戸~松戸間にて EF651103牽引 チキ4連

207系900番代の最終運用を撮りに行った際、偶然に捉えたものです。
定尺レール輸送の2連×2の4両編成で、チキ5200のようです。



平成24年8月25日 大宮駅にて EF651103牽引 ロンチキ5連

大宮駅で駅撮りをしているときに偶然撮ることができたロンチキです。
チキ5500が5連になっているようです。


偶然ですが、両方ともEF651103が牽引していました。
本当はC編成も撮ってみたかったのですが、運用やダイヤを調べるのが面倒で、結局は撮ることはありませんでした。


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EF71+ED78重連牽引:明星セメント タキ10600

2021-03-01 00:53:00 | 貨車
EF71+ED78重連牽引:明星セメント タキ10600


KATOから6年近くのブランクを開けてED19形機関車が発売されました。
※前回の発売時の記事はコレクション館(更新休止中)の記事をご参照ください。

これに合わせ、やはり飯田線における注目の貨車であるタキ10600形2両セットも同時発売となっております。
前回のED19発売時においても、このタキ10600形4両(番号違い)と合わせてセット発売もされ、当方も購入しております。

その当時、タキ10600形について色々と話が出て、このタキ10600という貨車が仙山線をED78に牽かれて走っていたと聞かされました。
Wikipediaには記述がないのですが、KATOの製品紹介では磐越東線大越駅~奥羽本線蔵王駅まで運用されていたそうです。

ここで疑問。
磐越東線からわざわざ線路規格の低い仙山線を通る必要があったのか?
調べて解かりました。
元々は奥羽本線経由であったものが、改軌工事で通れなくなってしまったため、已む無く仙山線経由になったこと。そのため、改軌された山形~蔵王間は3線で残されたこと。合点がいきました。

そこで初めて、板谷峠でタキ1900と思われる専用貨物を撮影したことを思い出し、過去ログから写真を探し出してみました。



昭和60年6月19日 大沢~板谷間にて 上り貨物列車(再掲)

国鉄時代はこれらセメントのバラ積み貨車も添乗していましたが、それらはタキ1900やホキ5700が殆どで、タキ10600と言う貨車も前回模型化されるまで全然知りませんでした。
遠目に撮った写真なので今回改めて拡大して見てみると、不鮮明ですがタンク上手すりの特徴からタキ10600だろうという結論になりました。

この撮影は、初めて奥羽本線に行った時のもので、特に何を狙っていたわけではなく、スイッチバック体験をするわけでもなく、友人のクルマで行っています。正直、何を目的に行ったのか今でも良く分かりません。
しかし、次に訪れたのは民営化後になっていますので、専用貨物列車を捉えることができたのはこの回だけであったことから、私的に貴重な記録となっています。

私的には奥羽本線よりも飯田線として運用したいタキ10600ですが、今回2両セットが発売されたことにより6両編成に仕立てることができるようになりましたので、EF71やED78で牽かせて楽しんでも良いと思います。


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タキ25000(日本石油輸送)

2021-02-20 23:45:00 | 貨車
タキ25000(日本石油輸送)


発売が延期されていたKATOタキ25000単品ですが、1か月遅れてやっと発売が決まったようです。
当初は他の飯田線貨物シリーズ?と同時発売予定であったため、ED19やタキ10600単品と同時注文していた方々は、1か月間待たされてヤキモキしたのではないでしょうか?
私もそんな1人です。


タキ25000はLPガス輸送専用に登場した25t積みのタンク車で、ほぼ日本全国で見ることができたようです。全長が普通のタキよりも長いため、タキ25000と表記されます。
私も大宮操車場時代は良く添乗していました。貨車乗りとしてはやはりブレーキに目が行ってしまいます。

TOMIXではもう1世代も前に製品化されており、ここにKATOも加わってきました。見比べていないのでなんとも出来具合は何とも言えませんが、どちらもハンドブレーキ(ハンドル式)をプロトタイプとしています。
実は、同系にはサイドブレーキを装備した車両も存在していました。極初期車については片側サイドブレーキ、その後は両側サイドブレーキとなっており、実際にこの初期車にも添乗した経験があります。当時、あまり興味はなかったのですが、同じ形式でブレーキ方式が違うことに違和感はありました。



昭和59年1月 大宮操車場 ハンプにて

模型では飯田線での運用をプロトタイプとした選択となっている訳ですが、過去に飯田線で貨物列車の写真を撮っていたにもかかわらず、タキ25000が写っている写真が見つかりませんでした。

国鉄時代としてはそれほど古いものではなかったので、特に着目もしていません。そんなこともあって、目立って写っているものが全然ありませんでした。

そんな中、やっと写っていた写真を見つけたのがこの1枚。
EF81のローズピンクに着目してネガスキャンしていたのですが、全体像では無いものの、偶然に写っていました。

細長いスマートな躯体、端部も丸みがあり、スタイリッシュなカッコいい貨車でした。


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国鉄 ホキ2200形貨車

2021-02-17 19:52:00 | 貨車
国鉄 ホキ2200形貨車


ホキ2200形貨車は、国鉄時代の昭和41年に登場した粉粒体農産物を輸送するために登場した貨車です。

ホキ2200の登場により、それまで穀物等の原材料輸送は袋詰めで行われていたようですが、効率性からバラ積みできるようになりました。

積荷の比重が軽いことから建築限界をいっぱいに利用した卵型の断面となり、ホッパー内の温度上昇を防止するために塗装をクリーム色に、さらに遮熱板を取り付けた独特のスタイルとなっていました。


主にビール用の大麦輸送などに使用され、その汎用性から全国各地で見ることができました。
また、黒やとび色で占められる貨物列車の中でも、クリーム色の車体が大変良いアクセントとなっていました。




ホキ2200は、KATOの中でもかなり昔に製品化されており、古参の貨車となっています。
我が家の在庫には2種類のナンバーがあり、商品番号・ケース形状・インサートは全く同一ですが、左側がホキ13008、右側がホキ12580となっています。現在の同社HPの見本がホキ12580であることから、左のホキ13008が再生産前の車両であると思われます。
台枠・手すりの色調は同一ですが、ホッパー本体の色味が違っており、以前の車両は色が抜けた感じで台枠その他の色調とズレがあります。

ホキ2200に関しては車両延長が大きいため、「ホキ」の表記が正しいものであり、12580はエラー品となります。HPの見本もそのままであり、20年以上もこのエラーのまま放置されているのも酷いですね。
昨今、この手のエラーに厳しい消費者ですが、この点について騒ぎになっていないのは不思議な気がします。




ハンプから散転されるホキ2200

私が居た大宮操車場おいても、見ない日は無いと言うくらいメジャーな貨車でした。

1両単位で運用されているものもあれば、3~7両程度を従えているものなど、模型運転ではどのような組成でもバリエーションに違和感はありません。



昭和56年3月13日 新得~落合間にて

操車場ではバラバラに分解され再組成されますので、どんな編成に仕立ててもOKです。



昭和60年8月25日 栗橋~古河間にて


昭和60年10月頃 蓮田~東大宮間にて

59・2貨物大合理化後は、ほぼ専用貨物のような編成になったようですので、こんなのも良いかもしれません。



ここでちょっと豆知識・・・


ホキ2200って、動き出すと鈴のような音が聞こえるのって知ってますか?


ホキ2200は、TR211(←初期車はTR207から改造)というコロ軸受けの性能の良い台車を履いていました。

貨車はその目的から、ドアやアオリ戸などの可動部分が多く、走行すると何かしら音を発します。ガタガタと。

しかし、ホキ2200に関しては、人が歩くくらいのスピードでは、まったくと言って良いくらい、音がしないのです。

その代わり、ゆっくり動き出すと「シャリ~~~~ン・・・・・シャリ~~~~・・・・」と聞こえてくるのです。ソリの鈴の音がゆっくりとなる感じをイメージしてください。

このことに関しては、ネットで調べるも触れているものが見つかりません。なので想像になってしまいますが・・・

台車性能が良く、しかもガタつく構造がないので、無音のまま低速で転動してしまっても気づきづらい。このことは、激突や脱線、死傷事故にも繋がり兼ねないため、車軸に何らかの音の出る装置を添架している。

ということではないかと思います。

確かに、夜の入れ替えでは他の番線の入れ替えが終わったとたん、静寂になります。この「シャリ~~~~ン・・・・・シャリ~~~~ン・・・・・」の音を頼りに仕事をしていたシーンは何回もありました。


多分、通常の運転速度だとこの音は周りの貨車の音に掻き消され、聞き分けるのは難しいと思います。まあ、今となっては検証のしようもありません。

模型でも再現してみたいギミックですが、さすがに1/150の世界では無理でしょう。

ともかく、模型で貨物列車を再現するなら、是非活用していただきたい貨車です。


ちなみに、同類の私有貨車でホキ9800という貨車も結構見掛けました。キリンビールだったと思いますが、少し角張っていて、台車も古いタイプのものでした。鈴の音も聞こえなかったと思います。


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