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マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

JR東日本 チ1000

2021-05-24 00:12:00 | 貨車
JR東日本 チ1000


永らくレール輸送に活躍していたチ1000形貨車。

国鉄時代の昭和32年から37年に掛けて200両が改造により誕生しており、残存車は50年を超える長寿車両です。
しかし、ここに来てJR東日本にもキヤが導入され、その活躍も終息となってしまいました。

特に、チ1000形にはゾロ目のチ1111が存在し、何度か目撃したことがあるものの結局捕獲することができず、悔しい思いをしていました。
しかし、ここに来て朗報というか、今回の廃車に当たり小湊鉄道へ譲渡されたという情報が入っています。いずれご対面できる日が来るかもしれません。



チ1179


チ1057

いずれも平成22年2月20日、大宮操車場に留置されていたレール運搬車両の遊車を撮影したものです。

チ1000形は主にレール運搬用の遊車としてチ+チキ+チで編成されることが多かったと思いますが、国鉄時代は工場配給車代用に指定されていたものもあり、車輪を載せた車両を良く見かけました。

大宮操車場勤務時代は、配給車代用やチキとは関係なく単車の空車に良く添乗したことがありました。チキ同様、落とし込み式の手すりとなっているため体勢が厳しく、添乗するのには嫌な相手でした。

あまりにも地味過ぎて、撮影する機会も殆どありませんでした。
わき役としてNゲージでも揃えておきたい車両ですが、車体が薄っぺらだけにウエイトの処理も難しく、スケールモデルとしての製品化はちょっと厳しいでしょうかね。


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JR東日本 越中島支線:DE10牽引 チキ5500×4

2021-05-22 18:01:00 | 貨車
JR東日本 越中島支線:DE10牽引 チキ5500×4


新小岩駅から総武線を並走し、越中島へと伸びる総武本線越中島支線。
現在はレール輸送列車のためにあるような専用線となっていますが、かつては小名木川貨物駅があり、コンテナ輸送が行われていました。
高校生の頃、小名木川駅近くにある江東区体育館に何度か足を運んだことがあり、小名木川の鉄橋を渡るDD51牽引の貨物列車も見たことがありましたが、当時はコンテナ専用列車など全く興味がなく、写真など1枚も撮ったことはありませんでした。


それから30年が過ぎ、いつの間にか小名木川駅も無くなっており、ほぼ縁のない地域でしたが、たまたま現場回りの際に越中島支線を通るレール輸送列車の回送シーンを撮ることができました。


※撮影は、平成24年9月28日、越中島支線にて。




当時は貨物時刻表を手に入れており、おおよその時間は把握していましたが、運転されるかどうかは運次第。
仕事現場からは南砂駅前まで15分くらいあったか、さらにそこから歩いたので、現場からは都合20分くらいの距離がありました。
これで列車が来なかったらガッカリですが、予想よりちょっと遅く、午後の仕事までの限界以内になんとか来てくれたので非常にラッキーでした。

牽引機はDE101202で、調べてみたらこのカマも実はレアモノ。それはまた別の機会に。




牽引されていたのはチキ6000だとばかり思っていましたが、良く見ると車体の長いチキ5500でした。
その名のとおり、コキ50000形の増備により余剰となったコキ5500を改造した車両で、すべてレール輸送を目的とした用途で誕生した長物車です。

この形式はじっくり撮ったことが無く、記録も全然なかったのですが、運搬具を装備した状態の写真だけでも記録できて良かったです。


※撮影場所となったこの跨線橋(新砂跨線橋?)。訪問時においてもちょっと劣化した様子でしたが、その後通行できなくなったそうです。この跨線橋は、元々株式会社IHIの所有物で、社員の通勤通行用に設置されたそうで、一般にも開放していたようですが、老朽化と社員用としての使命が終っているということで、この記事現在では既に撤去されてしまっているようです。


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私有貨車 タキ6550形:タキ6560(日本ゼオン株式会社)

2021-04-05 06:58:00 | 貨車
私有貨車 タキ6550形:タキ6560(日本ゼオン株式会社)


大宮操車場勤務時代に撮影した写真でずっと気になっていたものがあります。

タンク車でありながら奇妙なデザインで、ちょっとコワい印象を持っていました。その風体から大柄な感じにも見えて、ちょっと近寄りがたいような。
いつも単車で運用されており、ほぼ毎日見ていたような気がします。もちろん、添乗したこともあります。



昭和59年1月? 大宮操車場 上りハンプにて

たまたま積雪の光景を撮った写真の中に写っていたタンク車の写真です。
非常にインパクトの強い貨車でしたが、小さめに写っているためナンバーが読み取れず、その実態が判らないままでした。拡大画像から見えるナンバーの印象から何度が調査し、今回、形式が初めて掴めました。

ヒントとなったのは微かに見える会社名。聞き覚えのある「日本ゼオン株式会社」。
ここからの方が意外と見つかるのが早かったですね。

形式は、タキ6550を名乗ります。塩化ビニール専用の30t積みで、日本ゼオン株式会社のみが所有し、常備は富山県の能町駅だったそうです。
昭和42年に8両が製造されたそうですが、その先がちょっと厄介で、ホキ5600形から3両、ホキ6000形から2両が改造により増備されたらしいです。

で、写真を拡大してナンバーの印象を推測すると、どうも6560っぽいな、ということになります。
タキ6560は、オリジナルのタキ6550形の8両ではなく、昭和43年に改造によりホキ5600形から編入された3両のうちの1両ということになりそうです。

ちなみに、このホキ5600が同類の貨車なのかと思いましたが、画像を検索してみるとまったく似つかない奇妙なスタイルの貨車でした。大規模な改造により編入されたようですね。
写真では足元から向こうが見えるため、スポーク車輪を装着しているのが判ります。種車は昭和36年くらいみたいなので、そのまま使用されていたようです。


今回の調査でほぼ全容が掴めたようで、安心してアーカイブできました。


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国鉄 チキ6000:チキ6132(佐久間レールパーク)

2021-04-03 18:09:00 | 貨車
国鉄 チキ6000:チキ6132(佐久間レールパーク)


前記事でチキ6000形をご紹介いたしましたが、もう一つチキ6000の写真がありました。

かつて保存車両を集めて展示していた、飯田線中部天竜駅構内に設置された「佐久間レールパーク」。
ここに操重車ソ180が保存されており、伴車としてチキ6132が手をつないで展示されていました。


※撮影は、平成21年8月22日 佐久間レールパークにて。



ソ180+チキ6132

チキ6000などの平板貨車は、主にレール輸送に使用されていますが、その昔はバスなどの大型自動車の運搬などにも使用されており、自衛隊車両の運搬は花形運用と言っていも良いかもしれません。
それ以外にも、工場からの大型部品等の運搬や、この操重車の伴車などにも使用されることがあり、これらの車両はボディが白く塗装されていることが多かったようです。特に、操重車はクレーンアームが長く、車両を吊り上げるために使用する大型の機材も必要となるため、車体長があるチキが必然となっていました。


私も大宮操車場勤務時代はチキに良く添乗しました。
写真手前に見えますが、チキはその使用目的からハンドブレーキが設置できないため側ブレーキとなっており(チキ6000は改造による)、添乗のための手すりは昇降式で下に落としてフラットにできるようになっています。添乗姿勢が非常に不安定になってしまうため、長い時間添乗すると非常に疲れる、あまり乗りたくない車両でした。

※追記
何度も添乗したことがあったチキですが、殆どは空車でした。
一番印象が強かったのが、キャタピラ付きの車体にカバーの掛かったチキが1両でハンプ山から落ちてきたことがあります。夜間だったのでなんの重機だろうと思って良く見たら、どうも重機にしてはゴツイな、と思いました。それは戦車でした。砲身が外してあったので、暗さもあって気付きにくかったのでしょう。今のようにデジカメがあったら、間違いなく事務所に戻ってカメラを持ってきたと思います。


ソ180を含めて鉄道遺産としては貴重な存在ですが、その大きさが災いとなってしまったか、リニア館に収蔵されることなく、佐久間レールパークの閉館と共に解体されてしまったようで、非常に残念です。


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JR東日本 チキ6000:レール輸送

2021-04-01 23:44:00 | 貨車
JR東日本 チキ6000:レール輸送


またまたレール輸送に活躍した貨車であるチキのうち、チキ6000形をご紹介したいと思います。

チキ6000は、やはり財政難で増備できなかったオリジナルの長物車であるチキ7000を補足するため、当時余剰気味になっていたコキ5500を改造して製造しました。
ただし、流用したのは台車や連結器と梁だけで、ボディとなる平板部はチキ7000と同等のものを新製したそうです。ですから、遠目からは区別が付き難いようです。


※撮影は、いずれも平成22年1月24日、大宮操車場留置線にて。



チキ6172


チキ6176


チキ6343


チキ6344


「ありがとう209系」記念入場券購入のために大宮駅まで出撃。しかし、到着間際の車内放送で売切れ予報を出されて撃沈。
手ぶらで帰るのも悔しいので、往路で発見したレール積載中のチキを撮るために与野駅で下車し撮影したものです。

チキ5200の記事でも触れましたが、なかなか積荷ありの貨車をじっくり観察するのは結構難しいです。


与野駅は、国鉄で勤務していた時代に2年間駅員をしていた懐かしい駅です。
チキの留置されている線路は、かつて大宮操車場の東部入換と西武入換で、本線に転線する列車や突放入換のための引上げ線として使用されていた線路です。
そんな思い出の風景も、30年以上が経って大きく変わってしまいました。


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