今年の話題、コロナに鬼滅!たしか、流行語大賞もさらったよな。興行成績もダントツ一位で、『千と千尋・・』を抜いたとかって。
うーん、なんかなぁ、もやもやするんだぜ。作品の出来?そこんとこは判断留保、ネトフリで2回分見て、止めたから、評価するとか批評するとか以前、まっ見なくたっていいや、の好き嫌いのレベルで遠ざかった。映画版がブレイクする前の話し。アニメはねぇ、どうも人間の描写が門切り型で型にはまってるのが気に入らないし、ストーリーも勝手にぶっ飛んでたりして、もういいよ、ってなっちまう。まっ、好きな人にはそこが魅力なんだろうけど。
気に入らんのは、国民こぞって熱中!?無我夢中ってことだぜ。良く出来た作品かも知れんが、何千万人んが見た!って、おいおい。他にだって見るべきものは山ほどあるんじゃないか。ってぇか、なんだってみんなと一緒になりたがるんだよ。付和雷同?とまでは言わんけど、あまりに画一的じゃねえか。みんなが見るから見とかなくっちゃ、とか、みんなが感動するなら感動して当然、みたいな行動様式って、究極、赤信号みんなで渡れば怖くない、ってあれじゃないの?自分ってものを譲り渡しちまってるってことだぜ。
紅白のお祭り騒ぎもそうだけど、国民こぞって!って没個性、いつになったら抜け出せるんだろうねぇ。世の中、多様性の時代に舵を切ったはずじゃないのかい。へん、俺は俺、流行もんなんかに引きずられるもんか!って自惚れってえか、自尊ってぇか、独りよがりってぇか、唯我独尊の心境を大切にしなくっちゃダメなんじゃないか。
少なくとも、誰もが絶賛するものには、取りあえず、躊躇する。飛び込む前に、足を止める、考える。周りを見渡す、比較する。そう、世間様や流行ってもんを相対化して見る。価値の基準は俺様じゃ。そこは簡単にゃ譲れない、頑固に意固地にこだわろうぜ。それが独創性ってもんだし、個性ってもんだ。
世界全体、多様性への流れの一方、フェイク信奉の一体性へ動きも強力だ。他人の言動を安易に信じず、よそ様とご一緒・安心の魔力に抗し切る俺様ってもんを磨こうじゃねえか。