ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

薪割りフェチになった!?

2018-11-27 09:08:48 | 暮らし

 どうせ、生きてあと10年だろ、ものはできるだけ増やさず消え去る準備したいじゃないか。洋服なんかも20年来着てきたもの数着をとっかえひっかえで十分だ。農作業用の雨具はずたぼろ、長くつは置農時代に卒業生が置いていった左右サイズ違いのもの、穴が開いてもかまわず履いている。欲と言えば、良い舞台作ること、気の利いた文章書くことくらい。食い物にも目は無いが、あくまで自分で作れる範囲に限定。グルメたどか食べ歩きだとかの熱意はとうに失せている。そう、それが年寄りのあるべき姿なんだって、まぁ、思うわけよ。

 なのに!なのに、なのに、・・・・

 新しい薪割り斧を買ってしまった。なんということだ!グレンスフォッシュという切れ者を身内に侍らせていながら、さらに1本、って、どういうことよ。

 斧なんて、薪が割れればいいんだろ、すぐれ物1本ありゃ十分だろが。大切なのは、機能だぜ。役に立ちゃそれでいいんだ。気取ることもない、味わいを楽しむ必要もない。人に見せびらかすこともない。ただただ、割れればいいんだぜ。この春まではそう思っていた。

 きっかけは、ラ・フランスやリンゴの伐採木をもらったことだった。さすがのグレンスフォッシュもねじくれた果樹には歯が立たない。どうするよ、せっかくもらってきたのに、ぶった切ったまんまじゃストーブに入らんぞ。チェーンソーで野菜みたいに小口切りするなんて厄介だし、なんとか割る手立てはないもんか?

 困った時のYouTube、割れない木を割るには?おおぅ、あるある、動画何本も。なにぃぃぃぃ、楔を使うだとぉぉぉぉ?へえ、そういうものがあるのか。楔ってたら、立木を切り倒す時に使うもんだと思ってた。それとは別に薪割り用てのがあるんだ。へぇ、へぇ、へぇってことで、半信半疑、薪割り用ねじれ楔、を買い入れ、ふてぶてしいぶっとい奴らに使ってみた。おおっ!お見事。割れるじゃないか!で、この感動は、すでに書いた。問題はその先だ。

 突き刺した楔を打ち込むハンマー代わりに、和斧の尻を使っていたんだが、これ、かなりの衝撃だったんだなぁ、和斧の横っ腹にひびが入っちまったのよ。こりゃダメだ、これ以上目的外使用で酷使したら、薪より先に斧が割れちまう。まぁ、なんとか、あらかた半割にはなったから、ストーブには入る、取りあえず今年はここまで。と、積み上げて薪割り完了とした。

 さて、いざストーブの季節になってみると、やっぱり大きいままじゃ火の回りも遅い、火力も上がらぬ。なんとかもう半分に、さらにはその半分に割れないものか、と我が儘はつのる。さらに、購入薪の大部分が、ミズナラ?らしく、これまた半割り、1/4割りではおっそろしく火付きが悪い、って問題も浮上してきた。うーん、この冬、快適ストーブライフを過ごすには、もっと細かく割った方がいい。どうせ、楔打ち込みハンマーを買わにゃならんのなら、兼用型の斧、買っちまうか?

 思い込むと、居ても立ってもいられぬ性分、アマゾンやら楽天やらで探しに探し、比べに比べて、これだっ!これしかない!って決めたのが、ハスクバーナの楔打ち込み兼用斧。刃の反対側がハンマーになっている。刃の部分だけで3キロと重そうだが、このくらいの重量がないと楔だって叩き込めんよ。よしっ。

 決めた!って言ったって、金は?そんなゆとりはあんのかい?ダメだ、ダメだ、年金ジジイが斧2本持つなど身の程知らずにもほどがある。せめて、来春までこつこつと貯めて、それからだ。と、自ら宥め、言い聞かせたところに、誕生日祝いのアマゾンギフトカード!おお、良くできた息子だ。と、なりゃ我慢は要らぬ、さっそく注文、届けば試し切り、いざいざ。

 うん、たしかに重い!が、頭上にバックスィングせず、真上に持ち上げて斧の自重で振り落せば、それほど重さは感じない。誰だい?重すぎて使いきれない、なんてコメントしてた奴は。余程の非力だな、そいつは。エイっと気合いを入れるほどもなく、支えていた力をすっと抜く感じで、勝手に刃を薪の上に落とす。

 おおっ!真っ二つ!!クラッシュ!割れた薪は砲弾の破片のように左右に弾き飛んだ。すげぇぇぇ!3キロの威力!グレンスフォッシュに、勝るとも劣らぬ破壊力。いや、迫力だけならこのハスクバーナの勝ちだな。目的の楔打ちも、一発一発、ぐぐっと食い込んで行って、ねじくれ薪も見事裁断した。

 いやぁ、いいもんだなぁ、さらなる斧1本!なんか豊かな気分だ。見た目もそれぞれに個性を主張してるし、切れ味ももるで違う。刃先を覆うカバーだって、趣向の違いが際立っている。若い時なら、一時に二人の女の子相手にしてる感じとかって、やに下がるところだろうな。うん、よいぞ、よいそ、満足感、この上なし。

 ってことは、別の斧はまた違う魅力で迫ってくるってことじゃないか?なるほど、YouTubeで見たように、斧フェチ、斧マニアがたくさんいるのも頷ける。うーん、さらにもう1本、今度はドイツ製か?和斧もいいなぁ!なんて、いけねえ、いけねぇ、あくまで斧は機能だぜ。薪割るためのものなんだぜ。

 

 

 

 

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